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『ターニング・ポイント』

2022年04月22日 | 映画(た行)
『ターニング・ポイント』(原題:La Svolta)
監督:リッカルド・アントナローリ
出演:アンドレア・ラッタンツィ,ブランド・パシット,ルドヴィカ・マルティーノ,アニエッロ・アレーナ,
   チャベリ・サストレ・ゴンサレス,クラウディオ・ビガリ,マルチェロ・フォンテ他
 
この1週間は配信開始直後のNetflixオリジナル作品を観てばかり。
本作も一昨日4月20日から配信されているイタリア作品です。
 
漫画家志望の青年ルドヴィコ。
ワイナリーのオーナーで富裕な父親は息子の自由を一応許してはいるものの、会えば小言ばかり。
ルドヴィコが暮らすアパートメントの部屋を見て、ここは屋台か豚小屋かと辛辣。
(ちなみにそんなことはなくて、めっちゃ綺麗な部屋なんです。(^^;)
そんな父親に嫌みを返すぐらいしかできず、部屋にひきこもるルドヴィコ。
 
ある夜、ゴミを捨てに表に出たルドヴィコは背後から何者かに掴みかかられる。
相手はルドヴィコを脅し、一人暮らしであることを確認すると部屋に連れて行けと言う。
 
ジャックと名乗るその男は、地元のギャングから大金の入った鞄を盗んで逃走中らしい。
激怒するギャングのボスが手下の若い衆をその辺りに巡らせ、血眼になってジャックを探している。
ほとぼりが冷めるまでルドヴィコの部屋に匿うようにジャックは強要。
もしも上手く逃げおおせる日が来たら、ルドヴィコに5千ユーロ払うと言い……。
 
一度しか観ていないので、5千ユーロが間違いだったらすみません。
5千ユーロっていくらかなと思ったら約70万円ですよね。
ジャックがいったいいくら盗んだのか知らんけど、5千ユーロ渡すだけではちょっとセコいような。(^^;
 
最初のやり口があまりに暴力的でジャックのことを好きになれません。
ルドヴィコの部屋なのに、ルドヴィコを押し込めて出て来られないようにしたり、ヒドイ。
 
でも、日が経つに連れて、ジャックはルドヴィコに心を開き、
同じアパートメントの階上に住むスペイン人女性に恋するルドヴィコをけしかけたりも。
ジャックのおかげでルドヴィコは彼女と親しくなります。
ハッピーエンドを期待したけれど、かなり切ないラスト。えーっ。
 
好きだったのは、ジャックとルドヴィコがふたりでスパゲッティアマトリチャーナを作るシーン。
ガス屋を装った殺し屋が訪ねてくると、ジャックはすぐに隠れます。
殺し屋とは知らずにルドヴィコは「アマトリチャーナを作っていたんだ」。
それに応えて殺し屋が「パルメザンか」。「いや、ペコリーノだよ」とルドヴィコ。
パルメザンだと悲惨なことになるんですって。悲惨になる様子を考えて笑った。

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