夜な夜なシネマ

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『ザ・ハント』

2021年12月06日 | 映画(さ行)
『ザ・ハント』(原題:The Hunt)
監督:クレイグ・ゾベル
出演:ベティ・ギルピン,ヒラリー・スワンク,エマ・ロバーツ,アイク・バリンホルツ,
   ウェイン・デュヴァル,イーサン・サプリー,クリス・ベリー,スタージル・シンプソン他
 
劇場で観逃していて気になっていた本作をAmazonプライムビデオにて。
製作会社はブラムハウス・プロダクションズ。
面白いんですよねぇ、ブラムハウス製作の作品って。これとかこれとか。
 
のっけからグロいです。
飛行機の中、キャビアを勧めてきた客室乗務員シャンパンを頼む客。
客室乗務員が突然かたまり、その視線の先にはファーストクラスには明らかに不釣り合いな男。
どうやらその男は眠らされていたらしく、ファーストクラスの客にもう一度眠らされる、
というのか殺されます。これからいったい何が起こるのか。
 
さて、場面変わって、森の中。12人の男女が目覚めます。
彼らはそれぞれ違う場所で拉致されました。
理由もわからぬままここに連れてこられて、狩りの対象になっているらしい。
一応の武器は与えられ、それを手に必死に逃げ惑う面々。
 
貧乏人が金持ちの娯楽の対象になって競わされる話といえば、
『バトルランナー』(1987)とか『ハンガー・ゲーム』(2012)とか。
『インシテミル 7日間のデスゲーム』(2010)もそんな感じでしたよね。
 
誰も信じられない状況にいる女性クリスタルが突き進んで行く姿は、
ヒロインの強さが痛快だった『サプライズ』(2011)とも似ています。
本作では彼女の過去の話も挟まれ、彼女が選ばれた理由もわかる。
どこで人の怒りを買うかわからないものです。この怒りの買い方はイマ風。
 
アメリカでの公開時、トランプ元大統領の支持者を虐殺しているような作品だと、
保守層に大変な非難を浴びたそうな。
そういう発想になるところが不思議なんですが、
どんな作品にも本当に政治的風刺が含まれているのですかねぇ。
 
とにかく、殺し方が半端なくグロいので、それが駄目な人にはお薦めできません。
かくいう私もいつものごとく直視できず。(^^;
でも最後はスッキリですから、安心してご覧ください。
 
殺し合いを観戦することがセレブの娯楽になる作品って定期的に出てきますよね。
こんな趣味が実際に存在するのかもしれないとも思ってしまう。

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