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『僕らの千年と君が死ぬまでの30日間』

2023年11月04日 | 映画(は行)
『僕らの千年と君が死ぬまでの30日間』
監督:菊地健雄
出演:辰巳雄大,浜中文一,小西桜子,筒井真理子,足立智充他
 
寄席に行く前になんばパークスシネマにて2本ハシゴの2本目。
 
ノーマークでした。時間がちょうどよかったから選んだだけ。
出演者の中に筒井真理子の名前を見つけなければ、
某宗教団体の作品と思ってしまうような匂いを感じて避けたと思います。
観てみたら意外と面白かったのですが、なんとなく宗教臭が。なんで?
 
その筒井真理子と小西桜子はわかるけど、ダブル主演のふたりのことは知りません。
辰巳雄大は“ふぉ~ゆ~”というアイドルグループのメンバーで、
浜中文一は舞台やドラマで俳優として活躍している人なのだそうな。
これは舞台×漫画×映画で物語が展開するプロジェクトの映画版で、舞台版は平安時代
漫画版は平安時代から大正時代、映画版は物語の終局となる現代を描いているとのこと。
 
平安時代、草介(辰巳雄大)と光蔭(浜中文一)は人魚の子孫とわ(小西桜子)と日々楽しく過ごしていたが、
あるとき、ふたりが瀕死の状態に陥り、とわは自らの命を彼らに差し出す。
その結果、とわは死に、草介と光蔭は不老不死の身体となる。
 
平安時代から約千年の時を経た今、長い眠りから覚めた草介は、すべての記憶を失っていた
光蔭は草介の世話をしつつ、草介が自分たちの秘密に気づくことを恐れている。
というのも、とわが輪廻転生を繰り返して100年に1度30日間だけ別人となってこの世に現れるから。
とわを死なせてしまったことを後悔する草介が、もしその30日の間に記憶を取り戻せば、
とわに命を返すと言い出しかねないのだ。草介のいない孤独に光蔭は耐えられない。
 
そして恐れていたとおり、とわと草介が再会してしまう。
草介が自分の夢を書き起こして劇団に持ち込んだところ、草介の脚本と主演で舞台が決まり、
そのオーディションにやってきた舞(小西桜子の一人二役)こそがとわの化身で……。
 
筒井真理子の役どころは草介のカウンセラー。
カウンセラーとして生きているけれど、草介と光蔭を見守り続けてきた神のような存在。
すべてわかったうえで草介に真実を明かすべきかどうか迷っています。
彼女も不老不死だと思っていたら、あ、そう、首を絞められたら死ぬのね。(^^;
 
手をかざして怪我を治すシーンなどに宗教臭を感じてしまうのかもしれません。
死なないという以外には空を飛べるとか姿を消せるとかいうわけでもなし、
どうやってお金を稼いでいるのかしらと思わなくもない。
患者の秘密を金で売る医者と看護師もどうかと思い、いろいろとわずかな違和感。
たまにホラーばりのシーンも出てくるんですもの、そこは目を伏せました。
 
いちばんビビったのは足立智充演じるストーカー
粘着度が高くて本気で怖かった。
彼がいったい何をしたかったのかも謎なんですけど。
 
これホントに宗教団体の映画じゃないのかしらとずっと疑いつつ観ていたせいで、
エンドロールにたどり着くまで安心できませんでした。
そうじゃなかったのでごめんなさい。これからは観る前にちゃんと調べて安心します。

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