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『パイレーツ・オブ・カリビアン』脇役はこんな人(1)

2006年07月25日 | 映画(番外編:映画とこの人)
『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』(2003)の続編、
『パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト』をはりきって観にいきました。
ひとことで言うなら、これはタコの映画どすえ。
邦題を『巨大タコの逆襲』か『フジツボ軍団in幽霊船』にすれば
予告編だけで十分な感も否めません。
「ジェリー・ブラッカイマー製作」と冠された映画って
怒濤の勢いで最後まで魅せるのはさすがですけど。

主役級のジョニー、オーリー(オーランドの愛称)、キーラ以外の
気になる脇役陣を集めてみました。
オーリー、キーラをはじめ、英国出身俳優が多いのが特徴です。

エリザベス(キーラ)を人質に取って、
ジャック(ジョニー)のコンパスを手に入れてくるよう、
ウィル(オーリー)に取り引きを持ちかける嫌みなオッサン、
ベケット卿を演じるトム・ホランダー。
彼は『プライドと偏見』(2005)でもキーラと共演。
キーラの従兄役で、自分に相続権があるのをいいことに、
姉妹のうちのひとりを選んで嫁にしようとします。
拒絶されると好意の裏返しだと取る勘違い男で、ちょっと哀れでもありました。
どこか哀れで痛い役の多い、必要悪的役者さん。

エリザベスの父親、スワン総督を演じるジョナサン・プライス。
舞台出身の彼が一躍有名になったのは『未来世紀ブラジル』(1985)。
学生時代、これを観て衝撃を受けました。
国民がコンピュータ管理された仮想国ブラジルで
1匹の蝿のせいでシステムが故障します。
その結果、壊れたコンピュータによって
善良な人間までもがテロリストと認識されるというお話。
脇役顔のプライスですが、主役の情報局員として出演。
テロリスト役でロバート・デ・ニーロが登場しています。

この作品と同じくテリー・ギリアム監督の『ブラザーズ・グリム』(2005)。
数々のグリム童話を盛り込んだダーク・ファンタジー。
19世紀のドイツで民間伝承を調査する兄弟が、
魔物退治と偽って芝居を打ち、行く先々で村人たちから多額の報酬を巻きあげます。
兄弟のペテンを見破る冷酷なフランス将軍役がプライスでした。

ロバート・デ・ニーロと再共演した『RONIN』(1998)は
各地から集結させられた元スパイたちが
謎の任務に就いて繰り広げる追走劇。
キーとなる悪役を演じたのがプライスで、
元スパイの一員を演じたのは『デッドマンズ・チェスト』のビル・ターナー、
ステラン・スカルスガルドです。この人は次に

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