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『プライドと偏見』

2006年07月14日 | 映画(は行)
『プライドと偏見』(原題:Pride and Prejudice)
監督:ジョー・ライト
出演:キーラ・ナイトレイ,マシュー・マクファディン,ドナルド・サザーランド他

たびたび表明していることですが、
私は愛想のない人に惹かれる傾向があります。
小学校のとき以来、好きになるのは決まって
女の子とはほとんど口をきかない男の子。
そんな子と隣の席になって、話しかけてくれるようになったらワーイ。
好みのタイプは変わらないまま今に至り、
ダンナは「20世紀最後の硬派」と噂されていた人。
そ、それは言い過ぎでは。(^^;

久々に愛想のなさ加減にシビレたのが本作のMr.ダーシー。
ジェーン・オースティンの文芸小説『高慢と偏見』(1813)の映画化で、
英国BBC放送のTVドラマ版(1995)も大人気でした。
そのTV版の大ファンだったのが作家ヘレン・フィールディング。
彼女は『ブリジット・ジョーンズの日記』を執筆したさいに
ブリジットの恋の相手にわざわざダーシーと命名し、
『高慢と偏見』TV版でMr.ダーシーを演じたコリン・ファースが
その役を仰せつかったというわけです。
しかし、私は断然、映画版のMr.ダーシー派。

18世紀末のロンドン郊外。
ベネット家の母親の目下の心配は5人の娘たち。
女性には一切相続権がないため、もし父親が亡くなれば、
財産はすべて従兄の手に渡ることになる。
母親は娘たちを玉の輿にのせようと必死。

ある日、近所に大富豪のピングリーが引っ越してくる。
舞踏会の夜、長女のジェーンがピングリーに見初められ、
母親の思惑どおり、順調に交際を深める。

一方、次女のエリザベスはピングリーの親友ダーシーと知り合う。
その高慢な態度に苛立つことしきりだが、なぜか気になって仕方なく……。

映画版のMr.ダーシー、マシュー・マクファディンは
ちょっとハゲそうなのが気がかりですが、どうよ、この愛想のなさ。
おべんちゃらが苦手で、だけど実直そのもの。
エリザベスへの想いを抑えきれずに苦悩する表情に
こちらがノックアウトされそう。
ドタバタする母親をよそに、娘たちを温かく見守る父親役、
ドナルド・サザーランド(『24 TWENTY FOUR』のジャック・バウアー役、
キーファー・サザーランドの実父)がとても良い感じ。
時代背景や舞踏会のシーンなども興味深く、
何度でも観たい作品です。

エリザベスを演じるキーラ・ナイトレイは
来週末公開の『パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト』も
とっても楽しみ。胸がペタンコでもええやんか。

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