『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』(原題:Brittany Runs a Marathon)
監督:ポール・ダウンズ・コレイゾ
出演:ジリアン・ベル,ミカエラ・ワトキンス,ウトカルシュ・アンブドゥカル,
リル・レル・ハウリー,マイカ・ストック,マイキー・デイ,アリス・リー他
Amazonプライムビデオで配信中の2019年のアメリカ作品。
日本では劇場未公開でしたが、サンダンス映画祭で観客賞を受賞、批評家の評価も高い。
素人にも玄人にもウケている作品のようです。
ポール・ダウンズ・コレイゾ監督のかつてのルームメイトをモデルにしているとのこと。
そのルームメイトの名前もブリタニーというらしい。
ニューヨークに暮らすブリタニー・フォーグラーはデブ。
そんなことを気にせずに毎日を楽しんでいたが、
ある日、アデラール(向精神薬のひとつ)を処方してもらおうと病院へ行くと、
医師は処方を拒否したうえで、ブリタニーの健康に問題があることを指摘。
あと20kg痩せなければ、間違いなく生活習慣病を発症すると言う。
人生で初めて自らの健康について考えるブリタニー。死にたくはない。
とりあえずジョギングを始めることにした彼女は、
最初は1ブロック走るだけで精一杯だったが、徐々に距離が伸びて……。
『ラン・ファットボーイ・ラン 走れメタボ』(2007)の女性版というところでしょうか。
あっちは愛を取り戻すためのマラソン。
こっちはもっとシンプルに体重を減らすためのマラソン。
でも走るのがどんどん楽しくなって行きます。
そしてニューヨークシティマラソンに出場することを決める。
私は走るのが好きではないので、走る人の気持ちはわかるとは言えません。
でも走る人とか登る人とか、成し遂げるのって何にも代えがたいものがあるのでしょうね。
必ずしもそうではない。
「痩せちゃったね」と言われたときは確実に綺麗になっていない場合なのに、
ダイエットハイとでも言うのか、体重が減るのが嬉しくなって止まらない。
そんな経験ありませんか。
本作の主人公ブリタニーはしっかり綺麗になっています。
その過程を見るのも楽しい。
マラソン仲間2人との関係性も良く、ロマンスも適度。
そして、予想に反して大真面目。
ブリタニーの生き様を見て自分のことを振り返る機会になります。
自分らしく生きること。
吹替版しかないと思っていて、3分の2観てから字幕版も観られることに気づいた。
遅いっちゅうねん。