夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ウィッチ』

2017年08月11日 | 映画(あ行)
『ウィッチ』(原題:The Witch)
監督:ロバート・エガース
出演:アニャ・テイラー=ジョイ,ラルフ・アイネソン,ケイト・ディッキー,
   ハーヴィー・スクリムショウ,エリー・グレインジャー,ルーカス・ドーソン他

なにわ淀川花火大会の日にシネ・リーブル梅田で2本目。
前述の『夜明けの祈り』よりもさらに浴衣姿のお客さん多し。
花火デートの前にホラー映画ですか。いいかも。

低予算のインディーズ作品でありながら、サンダンス映画祭で監督賞を受賞したほか、
各地の映画祭で高評価を得たという2015年のアメリカ作品。
日本ではDVDスルーになっても不思議はありませんでしたが、
主演のアニャ・テイラー=ジョイが『スプリット』で知名度UPしたからか、
このたび公開の運びとなったようです。この子、イイ。
立ち見も出ている満席は久しぶりです。

1630年のアメリカ北東部、ニューイングランド
入植地で生活を始めた敬虔なクリスチャン、ウィリアムとその妻キャサリン、
長女トマシン、長男ケイレブ、双子のマーシーとジョナスの5人家族。
しかし、ほかの住民たちと衝突して、出て行かざるを得なくなる。

村のはずれ、暗い森の前に広がる荒れ地に居を構え、
自給自足の暮らしに努めるが、痩せた土地では思うように作物が育たず、
厳しい毎日にキャサリンはイライラを募らせる一方。
生まれたばかりの赤ん坊サムの笑顔が心の救い。

ある日、キャサリンはトマシンにサムの子守をまかせる。
トマシンの「いないいないばぁ」に大喜びするサム。
ところが幾度めかにトマシンが顔を覆っていた間に、サムが忽然と姿を消す。
トマシンは責任を感じるがサムは見つからない。

涙に暮れてばかりもいられないウィリアムとキャサリンは、
生活のためにトマシンを奉公へ出すことを相談。
それを聞いていたケイレブは、大事な姉をよそへやりたくない一心で、
家族のために食糧となるものを探しにトマシンと共に森へ入る。

トマシンとはぐれたケイレブは行方不明になり、
その夜、何かに取り憑かれたような状態でふらふらと帰宅。
これはきっと魔女の仕業。
そしてトマシンこそが魔女ではないかと家族は疑いはじめ……。

ホラーが苦手な私も楽しめる程度の怖さ。むしろこの雰囲気は好きです。
むやみやたらと怖がらせる向きではなく、「人」が怖い。
アンタ、自分の娘だよ?娘が魔女ちゃうかと疑ってどうする(笑)。
なぜ自分だけ辛く当たられるのか、可愛いトマシンが悩む姿は放っておけない気持ちを呼びます。

高評価だったというのもうなずける作品だけど、個人的には終盤失笑。
ものすごくネタバレになっちゃいますが、書いてもいいですか。

……山羊はしゃべったらあかん。台無しやんかいさ。(^^;

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