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『ヘヴィ・メタル ラウダー・ザン・ライフ』

2008年07月22日 | 映画(は行)
『ヘヴィ・メタル ラウダー・ザン・ライフ』(原題:HEAVY METAL - Louder Than Life)
監督:ディック・カラザース

もういっちょ、ヘヴィメタル。
かなりハマってしまったかもしれません、メタルに。

本作もメタルのドキュメンタリーです。
監督であるディック・カラザースは、
『レッド・ツェッペリンDVD』で世界的大ヒットを飛ばした人だそうな。
と言われても、レッド・ツェッペリンって、
私は『天国への階段』しか知らんし。
レッド・ツェッペリンがメタルの話のそこここに登場するのでたまげました。
あれって、ハードロックやったんや!って。すみません、超初心者で。

前述の『メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー』は、
徹底的にファン目線で作られたドキュメンタリーでした。
なにしろ、監督のサム・ダンは、大学でメタルを専攻したかったのに、
「メタル研究科」なんて当然ないので、
それならばいちばん近そうな(どこがやねん(^^;)
「人類学」を専攻しちゃったというメタラーですから。

それに対して、本作は、もう少し離れたところから見ています。
しかし、どちらもメタル好きでなければ撮れないことにはかわらず、
温度差があるというふうでもありません。
ちがう種類の熱さとでも言いましょうか。

1960~1970年代に始まったメタルの基となる流れ。
最近立て続けに観たメタル関係の映像で、
必ず出て来る話が、メタルを生んだのは誰か。
そこにいつも挙げられる、素晴らしき面々。
ジミー・ヘンドリックス、レッド・ツェッペリン、
ブラック・サバス、ディープ・パープル。

1980年代はまさに私の青春時代ですから、
音楽も聴き倒しました。
MTVなどでこれがメタルと知らずに聴いていた曲も多く、
本作でかかる数々の曲に、懐かしさでいっぱいになりました。
あ、「懐かしい」なんて言うところが、メタル・ファンじゃないですね。
「昔、好きだった」はメタル・ファンにはあり得ませんから(笑)。

1990年代に入ると、私にとって「懐かしい」曲もなく、
まったくわからない世界になってしまうのですが、
1960年代からこの世界にいる人が、古びた感じもなく、
やはり活躍し続けているメタルって、すごいです。
やんちゃな小僧だった人が、そのままやんちゃな親父になって
演奏し続ける、歌い続けるなんて。

ファン目線の『メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー』と、
ミュージシャン本人たちの話がいっぱい詰まった本作。
2本併せて観るのがお薦めです。

誰か私に教えて、メタル!

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