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『スノーホワイト/氷の王国』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の23本目@なんば)

2016年06月03日 | 映画(さ行)
『スノーホワイト/氷の王国』(原題:The Huntsman: Winter's War)
監督:セドリック・ニコラス=トロイアン
出演:クリス・ヘムズワース,シャーリーズ・セロン,エミリー・ブラント,ニック・フロスト,
   サム・クラフリン,ロブ・ブライドン,ジェシカ・チャステイン,シェリダン・スミス他

なんばで深夜までハシゴした日、前述の『ヒメノア~ル』の次はこれ。

『スノーホワイト』(2012)の続編とのこと。
観たはずなのにほとんど覚えていないなぁと思ったら、DVDで観たことが判明。
ここ数年、シネコンで上映しているものはたいてい観ているつもりだったのに、
大作に分類されそうな作品を外していたのはなんでかしらん。

邪悪な女王ラヴェンナには心優しき妹フレイヤがいた。
フレイヤはある王子と恋仲になり、王子との間に娘をもうける。
王子には別の婚約者がいたが、いつか一緒になろうという王子を信じ、
フレイヤは生まれてきた娘を溺愛する。

そんな妹をよく思わないラヴェンナは、王子は来ないと断言。
その予想に反して王子から連絡があり、フレイヤは大喜び。
ところが王子の手によって愛娘は死に至らしめられてしまう。

愛なんてもう信じない。
すっかり心を閉ざしたフレイヤは、姉からも距離を置き、
氷の魔法を操って自分の王国を築き始める。
各地から子どもをさらってくると、王国を守る軍隊の兵士へと育て上げる。
その子どもの中には、のちにスノーホワイト(=白雪姫)を救う少年エリックの姿もあった。

さて、屈強の兵士に育った青年エリックは、同じく兵士のサラと恋に落ちる。
駆け落ちしようとしたところを見とがめられ、フレイヤがふたりに襲いかかる。
サラが死んでしまったと思い込まされたうえ、エリックは王国を追放される。

数十年後、スノーホワイトによってラヴェンナが討たれる。
姉の持っていた魔法の鏡が行方不明であることを知ったフレイヤは、
鏡を取り戻そうと兵士らに探しに行かせるのだが……。

続編となっていますが、前日譚と後日譚がごちゃごちゃになったような展開。
前半部分が前日譚で、後半部分が後日譚だと聞いていたけれど、
エリックがスノーホワイトを助けに行ったのはどの時点なのかなどと考えると
頭の中がこんがらがってきちゃいました。

いずれにしても安直な思いつき。
物語としては『アナと雪の女王』(2013)のパクリ。
もとが面白いアンデルセンとグリムですから、
ごちゃ混ぜにすればある程度は面白くなるのはまちがいないけれど。
日本語吹替版の上映館のほうが多いぐらいなので、
子どももターゲットにしているようですが、子ども向けではありません。
そんな点においても中途半端で安直です。

無茶な設定のわりに楽しめるのは、やはり豪華キャストゆえ。
エリック役のクリス・ヘムズワースがカッコイイし、
姉妹役のシャーリーズ・セロンはめちゃ綺麗、エミリー・ブラントは超可憐。
サラ役のジェシカ・チャステインの女戦士ぶりもハマっていて、
エリックに同行するドゥワーフ役のニック・フロストロブ・ブライドンもいいコンビ。

キャストとCGを楽しむならどうぞ。

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