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『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

2015年07月07日 | 映画(ま行)
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(原題:Mad Max: Fury Road)
監督:ジョージ・ミラー
出演:トム・ハーディ,シャーリーズ・セロン,ニコラス・ホルト,ヒュー・キース=バーン,
   ロージー・ハンティントン=ホワイトリー,ライリー・キーオ,ゾーイ・クラヴィッツ他

そんなこんなで5月と6月は仕事が片づくまで有休を取れず、
劇場で映画を観た回数はかろうじて2桁。
7月以降はしっかり平日に休みを取って映画を観に行こうと、
さっそく「映画の日」とレディースデーが重なった1日に。

3D版を観たかったけれど、「3Dで字幕版」の上映はどこもなし。
この日ハシゴ予定の2本目と3本目は即決してオンライン座席予約をしたものの、
1本目の本作を3Dと2Dのどちらにするかを決められず、とりあえず家を出発。
帰りは桃谷へ回ってお弁当を買うつもりなので車で。

もしも8:45までに梅田スカイビル近辺の駐車場へたどり着けたら、
TOHOシネマズ梅田で9:00上映開始の3D吹替版、
間に合わなければ大阪ステーションシティシネマで9:50上映開始の2D字幕版を観ることに。
道が空いているときは20分で梅田に着けますが、この日はババ混み。
千里中央で「梅新東まで70分」の表示があり、
仕事に行くときよりも家を早く出たけれど、早々と2Dに決定したのでした。

メル・ギブソンの出世作“マッドマックス”シリーズ。
しかしなぜか私は縁がなく、TV放映時にちらりと観た程度。
たぶんメル・ギブソンの顔がタイプじゃないからなのだと思います。(^^;

本作は新マックスにトム・ハーディを起用した、27年ぶりとなるシリーズ第4作。
『イタリアは呼んでいる』でさんざんネタにされていたトム・ハーディ。
本作でほとんど台詞がないのは「何をしゃべっているのかわからない」と言われていたからなのかも
(そんなことないでしょうけど)と思ってウケました。

放射能に汚染されたせいで砂漠化した世界“ウェイストランド”では、
水、ガソリン、弾薬などの供給源ごとに街がつくられている。
そのもととなる資源は、独裁者イモータン・ジョーが水の砦“シタデル”を構えて支配。

愛する家族を守れなかったトラウマを抱えて生きる元警官マックスは、
イモータン・ジョー率いる武装集団“ウォーボーイズ”に捕まる。
ウォーボーイズの輸血元として拘束され、血を抜かれつづける日々。

そんなある日、女ながらウォーボーイズの大隊長を務めるフュリオサが、
水を他の街に運んでほかの資源と取り引きすべく、
“ウォータンク”と呼ばれる改造車を運転してシタデルを出発。

ところが、突如としてフュリオサが進路変更。
彼女は水とともにイモータン・ジョーの妻5人をウォータンクに匿い、
フュリオサの故郷である緑の地へと逃亡を図ったのだ。

フュリオサの裏切りに気づいたイモータン・ジョーは、即座に追跡を開始。
追跡部隊に合流することを志願したウォーボーイズのひとり、ニュークスは、
車の先端に輸血袋であるマックスを縛り付けて出陣。
手柄を立ててイモータン・ジョーに気に入られようと躍起になるが大失敗。
ニュークスから逃れたマックスは、自身が逃げおおせるためにフリュオサと協力。
砂漠の横断を開始するのだが……。

言葉少ないトム・ハーディ。善玉も悪玉もできそうなこの面構え。渋っ。
それ以上にカッコイイのがフュリオサ役のシャーリーズ・セロン
原題を見ればわかるとおり、この第4作はフュリオサの物語ですから。

そしてまさか本作で泣くとは思わなんだ、それはニュークス役のニコラス・ホルトのせい。
『アバウト・ア・ボーイ』(2002)の子役だった彼に『ウォーム・ボディーズ』(2013)でも泣かされ、
今回は白塗りの妙な見た目のコイツに最後は涙。

シリーズものだとかリブート作品は監督が替わることもままあるし、
仮に同じ監督でも「ジジイがやめときゃよかったのに」と思われることも多いでしょう。
が、御年70歳のジョージ・ミラー監督は、そんなこと言わせません。
シリーズ1本目を撮ったときは30代前半。
それから30年近く経って、世間が狂喜する続編を撮っちゃうなんて凄すぎる。
R15+だそうですが、エロなし、グロも控えめ、むしろ美しいとすら感じました。
疾走感に溢れ、2Dでこれなら3Dはどうなるの。

日頃から映画をよく観る人で、本作は好みではないと取捨選択した人は別として、
めったに映画を観ないのにこれは面白そうだと観に行った人で、
本作につまらないという感想を持ったとしたら、
その人はもう劇場で映画を観なくていいです。とすら思います。(^O^)

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