『白鯨との闘い』(原題:In the Heart of the Sea)
監督:ロン・ハワード
出演:クリス・ヘムズワース,ベンジャミン・ウォーカー,キリアン・マーフィ,
トム・ホランド,ベン・ウィショー,ブレンダン・グリーソン他
なんばパークスシネマで『千年医師物語 ペルシアの彼方へ』を観たあと、
TOHOシネマズなんば別館へ移動。ここで2本ハシゴ、その1本目。
『ラッシュ/プライドと友情』(2013)でクリス・ヘムズワースが気に入ったのか、
ロン・ハワード監督はふたたび彼を主役に起用。
“マイティ・ソー”のイメージは強いけれど、
それでもまぁまぁいろんな役が回ってきているようですね。
アメリカ文学の代表とされるハーマン・メルヴィルの小説『白鯨』は、
1820年に起きた捕鯨船エセックス号の事件をもとに書かれたと言われています。
エセックス号事件について書かれているのがナサニエル・フィルブリックのノンフィクション、
『復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇』で、本作はそちらのほうの映画化。
1850年、新進作家のハーマン・メルヴィルは、
1820年に起きた捕鯨船エセックス号事件に興味を惹かれ、
それをモチーフにすべく構想を練る。
事件から30年が経ち、事件からの生還者で今も生きているのはただ一人。
そのトーマス・ニカーソンを訪ねると、トーマスは頑なに口を閉ざす。
妻の説得によりようやく語りはじめる。
1819年、当時まだ14歳だった孤児トーマスは、
エセックス号にキャビンボーイとして乗船。
船長を務めるのは地元の名士の息子ジョージ・ポラード。
一等航海士オーウェン・チェイスこそが船長にふさわしいのに、
家柄を理由にジョージにその座を譲ることになってしまったのだ。
エセックス号はアメリカ・ナンタケット島を出港。
オーウェンとトーマスのほかに、オーウェンと旧知の仲であるマシュー、
ジョージの従弟ヘンリーなどを乗せて、鯨油を求める航海へ。
十分な経験を積んでいるオーウェンや船員たちから舐められたくないのか、
ジョージはことごとく偉そうに振る舞う。
そんな彼らの航海はトラブル続き。
オーウェンに張り合おうとするジョージの指示はめちゃくちゃで、
しかも肝心の鯨は一向に捕まえられない。
焦りが募るなか、寄港地で有力な情報を得た一行は、
鯨の群れを探して太平洋へと向かうのだが……。
ハーマン役に“007”でボンドに振り回されるQ役が良かったベン・ウィショー。
この人の演技はなんだか品があっていつも○。
オーウェン役のクリス・ヘムズワースやマシュー役のキリアン・マーフィをはじめ、
極限状態に置かれた船員たちの表情には凄みがあります。
生きることをあきらめない、でももうどうにも無理、
そんな気持ちが行ったり来たりしているのが伝わってきます。
海にまつわる話はたいてい面白い。
敵に回したって勝てっこない自然。
そこから生還する人の強さを思います。
監督:ロン・ハワード
出演:クリス・ヘムズワース,ベンジャミン・ウォーカー,キリアン・マーフィ,
トム・ホランド,ベン・ウィショー,ブレンダン・グリーソン他
なんばパークスシネマで『千年医師物語 ペルシアの彼方へ』を観たあと、
TOHOシネマズなんば別館へ移動。ここで2本ハシゴ、その1本目。
『ラッシュ/プライドと友情』(2013)でクリス・ヘムズワースが気に入ったのか、
ロン・ハワード監督はふたたび彼を主役に起用。
“マイティ・ソー”のイメージは強いけれど、
それでもまぁまぁいろんな役が回ってきているようですね。
アメリカ文学の代表とされるハーマン・メルヴィルの小説『白鯨』は、
1820年に起きた捕鯨船エセックス号の事件をもとに書かれたと言われています。
エセックス号事件について書かれているのがナサニエル・フィルブリックのノンフィクション、
『復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇』で、本作はそちらのほうの映画化。
1850年、新進作家のハーマン・メルヴィルは、
1820年に起きた捕鯨船エセックス号事件に興味を惹かれ、
それをモチーフにすべく構想を練る。
事件から30年が経ち、事件からの生還者で今も生きているのはただ一人。
そのトーマス・ニカーソンを訪ねると、トーマスは頑なに口を閉ざす。
妻の説得によりようやく語りはじめる。
1819年、当時まだ14歳だった孤児トーマスは、
エセックス号にキャビンボーイとして乗船。
船長を務めるのは地元の名士の息子ジョージ・ポラード。
一等航海士オーウェン・チェイスこそが船長にふさわしいのに、
家柄を理由にジョージにその座を譲ることになってしまったのだ。
エセックス号はアメリカ・ナンタケット島を出港。
オーウェンとトーマスのほかに、オーウェンと旧知の仲であるマシュー、
ジョージの従弟ヘンリーなどを乗せて、鯨油を求める航海へ。
十分な経験を積んでいるオーウェンや船員たちから舐められたくないのか、
ジョージはことごとく偉そうに振る舞う。
そんな彼らの航海はトラブル続き。
オーウェンに張り合おうとするジョージの指示はめちゃくちゃで、
しかも肝心の鯨は一向に捕まえられない。
焦りが募るなか、寄港地で有力な情報を得た一行は、
鯨の群れを探して太平洋へと向かうのだが……。
ハーマン役に“007”でボンドに振り回されるQ役が良かったベン・ウィショー。
この人の演技はなんだか品があっていつも○。
オーウェン役のクリス・ヘムズワースやマシュー役のキリアン・マーフィをはじめ、
極限状態に置かれた船員たちの表情には凄みがあります。
生きることをあきらめない、でももうどうにも無理、
そんな気持ちが行ったり来たりしているのが伝わってきます。
海にまつわる話はたいてい面白い。
敵に回したって勝てっこない自然。
そこから生還する人の強さを思います。