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『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』〈IMAX版〉

2022年01月20日 | 映画(さ行)
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(原題:Spider-Man: No Way Home)
監督:ジョン・ワッツ
出演:トム・ホランド,ゼンデイヤ,ベネディクト・カンバーバッチ,ジョン・ファヴロー,
   ジェイコブ・バタロン,マリサ・トメイ,アルフレッド・モリナ,ウィレム・デフォー他
 
TOHOシネマズ西宮にて、4本ハシゴの〆。
上映開始の時点ですでに21:05。へろへろなのに149分の長尺。耐えられるかどうか。
 
“スパイダーマン”シリーズ三部作の完結編。
IMAX字幕版を鑑賞しました。こんな時間なのにめっちゃ客が入っています。
 
前作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)でミステリオに貶められ、
スパイダーマンの正体が自分であることを暴露されてしまったピーター・パーカー。
ミステリオ殺害の疑いをかけられたものだから、途端に世間の目が厳しくなる。
彼を人殺しとなじる者の矛先は、ピーターの恋人MJや親友ネッドにも向けられ、
3人揃って入学を夢見ていたMIT(マサチューセッツ工科大学)からも
「スパイダーマンとその友人だから」という理由で不合格通知が届く。
 
自分のみならず周囲の人までも不利益を被るなんて。
この状況をなんとか変えたいと考えたピーターはドクター・ストレンジに相談。
するとドクター・ストレンジは、スパイダーマンの正体に関する記憶を全世界から消すことができると言う。
 
大喜びでそうしてほしいと頼むピーターだったが、
ドクター・ストレンジが呪文を唱えている途中で、ふと不安になる。
MJとネット、そしてピーターを育ててくれたメイおばさん、
スターク社のセキュリティ責任者ハッピーの記憶まで消されると困る。
少なくともこの4人だけには自分がスパイダーマンであることを覚えていてほしい。
 
呪文の最中にピーターがあれこれドクター・ストレンジに変更を頼んだものだから、
試みは失敗したばかりか、ほかの世界にいたスパイダーマンの敵が次々とやってきて……。
 
あれこれ出てくるもんだから、話がわからなくなるのではと心配しましたが、
もとがそれほどややこしくはないおかげで(そんな気がするだけでしょうか)、
『マトリックス レザレクションズ』みたいなまったく理解不能てなことにはなりません。
それに『マトリックス』よりずいぶんコミカルで楽しい。
 
ピーターはほかの世界からやってきた悪のスーパーヒーローたちを「治そう」とします。
彼らも元は普通の人間。元に戻してやることが使命だと感じる。
それはそれで崇高な考えだとは思う一方で、ドクター・ストレンジの言うように、
自分が治せると思うなんて、傲慢なようにも感じてしまうのです。
どの状態でいることがその人の幸せかなんて、他人にはわからないわけで。
 
とはいうものの、初代スパイダーマンと二代目スパイダーマンが飛来し、
現在のピーターと協力して悪役どもをなんとかしようとする姿は感動的。
可愛さで今のスパイダーマンのトム・ホランドが断然好きです。
 
最後の切なさったら、たまらん。キュンキュンしました。あー、切ない。
 
マーヴェル作品のお約束、すぐに帰ってはいけませんよ。
エディとヴェノムの登場にニタッ。
これで終わりだと席を立ってもダメ。長い長いエンドロールの後にまだありますから。

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