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『ラスベガスをぶっつぶせ』

2008年10月29日 | 映画(ら行)
『ラスベガスをぶっつぶせ』(原題:21)
監督:ロバート・ルケティック
出演:ジム・スタージェス,ケイト・ボスワース,
   ローレンス・フィッシュバーン,ケヴィン・スペイシー他

ベストセラー・ノンフィクションの映画化。
ただし、実際のチーム構成者は、アジア系の学生が大半だったそうです。

MIT(マサチューセッツ工科大学)の学生ベンは、
ハーバード大学医学部への入学資格を得ながら、
学費30万ドルの捻出に頭を痛めている。
裕福でない家庭にあっては、母に頼るわけにもいかず、
奨学金プログラムに応募するも、狭き門で見通しは暗い。

そんな折り、数学の授業に出席した彼は、
ある質問に対して、教授のミッキーを驚かせる回答をする。
ベンに傑出した数学の才能を認めたミッキーは、
極秘の研究チームに彼を招き入れる。

優秀な学生数名を集めたチーム結成の目的は、
ブラックジャックのカードカウンティングを習得して、
カジノで一儲け、いや大儲けしようというもの。
最初は気乗りしないベンだったが、
必要な30万ドルを稼いだら辞めると誓って参加する。

カードカウンティングというのは、すでに使用されたカードを記憶して、
未使用のカードの中に何が残っているのかを読むという方法で、
違法ではないんだそうです。
しかし、このワザの習得者は荒稼ぎが可能なため、
カードを読んでいることがバレれば、追い出されることもあるようで。

数学は苦手ですけど、嫌いじゃなかったので、
数学の天才が出てくる映画には惹かれます。
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997)、然り。
でも、数学の天才が主人公だからって、
数字だらけで脳を酷使する作品かと思ったら、そんなことはありません。
というのか、そこの部分はなかなかついていけない。(^^;

数学に興味を抱いてレンタルした作品でしたが、
それよりも普通に青春ドラマとして楽しい。
地味で真面目だったベンが、大金を手に入れると、
それまでの友人とのつきあいを避け始め、
暮らしぶりも人間関係も変化します。
声をかけることすら躊躇われた学内一の美人とも恋仲になり、
勝ち組必至かと思いきや、人生そんなに甘くない。

ラストは、これってホンマの話?と訝りたくなりますが、とても清々しい。
青春時代のどんな苦い経験も、その後の人生に活かせるかどうかは本人次第。
そう思えるオチです。

数学に関係なく楽しいと書いたものの、
冒頭の「ある質問」は、思わず巻き戻して見たので次回に追記を。

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