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『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』

2020年02月19日 | 映画(あ行)
『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』(原題:The Aeronauts)
監督:トム・ハーパー
出演:フェリシティ・ジョーンズ,エディ・レッドメイン,フィービー・フォックス,ヒメーシュ・パテル,
   レベッカ・フロント,ロバート・グレニスター,ヴァンサン・ペレーズ,アン・リード,トム・コートネイ他
 
イオンシネマ茨木のクーポン券を流してしまうのが惜しくて、
ちょっぴり気になっていた本作を上映終了日に鑑賞。
 
1862年9月5日にロンドンでおこなわれたガス気球飛行を基にした作品ですが、
実際は男性2人が飛んだ話を男女に置き換えています。
作品中、彼女の名前をアメリアとしたのは、
女性として初めて大西洋単独飛行を果たしたアメリア・イアハートを称えてのことでしょうか。
 
気象学者のジェームズ・グレーシャーは、天気を予め知ることこそが人類を救うと信じているが、
彼が真面目に話をすれば、周囲は馬鹿にして笑うだけ。
誰の援助もあてにできず、なんとか自力で空を飛んで天気予報に役立てたい。
 
パイロットのアメリア・レンは、一緒に飛行していた最愛の夫ピエールを空で亡くし、
以降は自分の殻に閉じこもったまま。二度と飛行しないと決めている。
 
そんなアメリアに接触をはかったジェームズは持論を力説し、
アメリアにガス気球の操縦を頼もうとする。
最初は頑なに断っていたアメリアだが、ジェームズの友人ジョン・トリューの話を聞いて心を動かされる。
 
もう一度飛行する決意をしたアメリアは、ジェームズと共にガス気球で大空へ。
飛行の目的は、気象データを集めることと最高高度到達記録を更新すること。
前人未踏の世界へとふたりは旅立つのだが……。
 
実話に基づいたフィクションとして見れば、非常に満足度は高いです。
ただ、実在の人物の片方を作品から排除してしまった点が責められているらしく。
そりゃそうですよね、偉業を成し遂げた人を別人に置き換えてしまったのですから。
 
だから、描かれなかったもうひとり、
ヘンリー・コックスウェルの存在は知ったうえで、フィクションとして観たい。
 
今は飛行機が空を飛び交う時代ですが、160年近く前はこんなだった。
傍観してわいわい言っているだけの人は何もなしえない。
こういう先人がいたからこそ、今の時代がある。
空高く飛ぶ気球に『ディリリとパリの時間旅行』(2018)の美しいシーンを思い出しました。
 
高所恐怖症の人はご覧になれません(笑)。
私は高いところが好きなほうなのに、座席上で足がすくみました。(^^;

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