夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ヒットマン エージェント:ジュン』

2020年10月26日 | 映画(は行)
『ヒットマン エージェント:ジュン』(英題:Hitman: Agent Jun)
監督:チェ・ウォンソプ
出演:クォン・サンウ,チョン・ジュノ,ファンウ・スルヘ,イ・イギョン他
 
シネコンで観るものがなくなってきた日、
イオンシネマ茨木の上映スケジュールを眺めていたらこんな韓国作品を発見。
クォン・サンウ主演と知って観に行くことに。
ちょっと田中圭っぽいと私は思う。そして田中圭よりタイプかも(笑)。
 
あらすじもほとんど知らずに観に行ったら、
タイトルから想像していたものと全然ちがって笑った。面白い~。
 
両親と共にドライブ中に事故に遭い、孤児となったジュン。
喧嘩にめっぽう強い彼はNIS(大韓民国国家情報院)にスカウトされ、
鬼教官ドッキュのもと、暗殺要員のエースに育つ。
 
しかし、幼い頃から空想に浸って漫画を描くのが好きだったジュンは、
漫画家になる夢をどうしても捨てきれず、
任務遂行中に自らの死を偽装すると、海中で姿を消すことに成功。
 
それから10年以上が経過。
ジュンは夢を叶えてウェブ漫画家となっていたが、鳴かず飛ばず。
妻の稼ぎに頼るしかなく、毎日罵倒されまくり。
そんな折、ラッパーを目指す娘から「自分の人生を描けばいい」と言われる。
 
まさか暗殺要員だったことを漫画にするわけにはいかない。
酔っぱらってシャレのつもりで描いたところ、
寝ている間に妻がその原稿を送信、編集長が配信してしまう。
 
それが人気を博して大評判となり、国家情報院の目に止まる。
こんなものを描ける奴はジュンしかいないだろうと、
彼が死を偽装したことがバレて……。
 
国家情報院の面々のみならず、ジュンに恨みを持つテロリストからも追われます。
めちゃくちゃ強いはずなのに、妻子の前ではまるで駄目。
出版社やバイト先の建設現場でもコケにされ、
彼が自分はジュンであると告白したところで誰も信じません。
でもやるときゃやる彼がめっちゃ格好よかった。
 
もうちょいシリアスでときどきコミカルなのかと思っていたから、
全編コメディであることに驚きました。
クォン・サンウはどんな役柄でもピタッとハマる。
ドッキュ役のチョン・ジュノも可笑しいし、
ジュンを兄と慕う要員チョル役のイ・イギョンがめちゃくちゃカッコイイ。
 
やっぱり反韓反日とか言ったって、韓国と日本は笑いのツボが似ているのです。

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