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Vol.56【 試着室の攻防戦 】

2013-07-30 20:23:19 | ビジネス
Vol.56【 試着室の攻防戦 】


GAPのTシャツはMがジャストフィット!デニムとチノパンはなぜかMyサイズが違う
同じアメリカでも、アバクロのTシャツはLでぴったり
ユニクロのプリントTシャツはLだけど、下着TシャツはXL

アパレル業界もグローバル化が日常化し、
サイズ展開についても各国共通でつくっているメーカーが多いです。

皆さん、最近のユニクロの商品タグを見てみてください。
タグが、、、長いのです。

日本語、英語(アメリカ、イギリス)、中国語、韓国語、フランス語で
各国でのサイズ表記が書いてあるんです。
GAPやH&M等とのグローバルウォーズには世界共通サイズ化は必須なのでしょうが、
ユニクロ社内公用語英語化なども影響していたりして。。。

大きなPoloマーク「ビッグポニー」ポロシャツが
ここ数年、爆発的な人気のラルフローレン!
(高校~大学時代は、スモールポニー?の紺ポロ、お世話になったな~)
これまでは、日本向けサイズという展開があったのですが、
昨年位からアメリカンサイズに統一したそうです。(高島屋店 店員談)
ちなみに私はM(サイズの話ですよ)だそうで。。

サイズ展開が変わったブランドでの買い物はもちろん、
バーゲンでも、お気にいりのお店でも、海外でも、
皆さんが、服を買う時に、購買意欲ボルテージが一気に高まってくる場所!
それは、

『試着室』

お店を徘徊し、
お気に入りの商品を見て手に取り、広げて
また置いて色違いも手に取り、比べて
途中、
「デニムをお探しですか?サイズ出しますので言ってくださいね~」
静寂を切り裂く、お決まりのカットイントーク!に
「あ、はい、ありがとうございます」
と、(本当はゆっくり見たいのに)返事をし
ちょっと遠めから、明らかにこちらの行動を観察している店員を気にしながら
買いたい商品その2(笑)とも比較して
また、結局、最初に手に取った商品に戻り、
ついに、
(さっきの店員とは違う、感じのよさそうな人が通るのタイミングで・・・笑)
「すみません、試着したいのですが!」

購買決定最終審査会場 試着室へ入場です

カーテンが閉まったころには、買う気60%位まで行ってます。
思った通りのスタイルや着丈だと脳が認識すると、80%へ!
サイズ/色違いも試して、価格的にストライクゾーンなら
お気に入りの1本を身にまとい、カーテンを開け
「どうですかね、きつくないですかね」なんて聞いてみます。
「丈を上げてみましょうか」
「お願いします。」確度を変えて、右、左、前、後ろチェック完了。
「これ、頂きます!」

試着室を出て、
買わない服を「店員に渡して」(店によっては自分で棚に戻して)
レジへ向かいます。
お買い上げありがとうございました!


さて、今日は、この中の
「店員に渡して」
ここに注目なんです!

実行しているお店があるかさえ、分かりませんが、
試着された服を販売データとして活かせたら、面白いマーケティングができます。
密室のデータが可視化できる方法を閃いてみました!

服に無線タグが付いて
試着室の入り口でセンサーが反応し「何が持ち込まれたのか」が分かるサービス。
(店外に持ち出すとビーーとなるタグの逆転の発想で、持ち込むのを記録するサービス)
そして、購入時にPOSレジで商品バーコードを読み込むとわかることが4つ!

1 試着率が高く、購入率も高い服
2 試着率が低く、購入率が高い服 
3 試着率が高く、購入率が低い服
4 試着率が低く、購入率も低い服


1 試着率が高く、購入率も高い服

-着てみたら買いたくなってしまう、売れ筋商品
-試着室に、「●●をご試着の方へ 他の色やデザインも試してみてください」
とPOPがあれば、潜在的な購買意欲に触れることができるかも。
-試着室に、「●●をご試着の方へ Try&Buy1 Get1キャンペーン中!」
の大きなポスターを貼って、試着して、買ったら、もう1本プレゼント中を訴求してみる


2 試着率が低く、購入率が高い服

-商品の傷みも試着でお待たせする時間も少なく売れる、嬉しい商品
-Tシャツやシャツ等は1回試着すれば、あとはデザインだけで選んでいる傾向?
-または、Tシャツやシャツは試着できないと思って買っている方が殆ど?
 ならば、「試着OK」をアピールすれば、他のデザインも買って頂ける可能あり?


3 試着率が高く、購入率が低い服

-試着はされるが、売れない ちょっと残念な商品
-試着が多い商品が傷んでいる可能性も高い?
 →撤去して従業員着用向けに販売するか、超お得意様向け試着品特別セール品の対象に
-特定のサイズだけ試着率が高いのに売れない? 
 →同商品を試着した方に店員が集中的に感想をインタビューしてみる
  売れないサイズ特有の欠陥が判明することも


4 試着率が低く、購入率も低い服

-試着もされず、売れない 残念な商品
-店内での注目が低い
 →陳列棚の場所を変えてみる
-その服のメリットが伝わっていない
 →広告、メルマガ、スマホアプリで集中的に訴求してみる
-それでも変わらない
 →デザイン、カタチ、値段、競合他社同類製品の優位性等を検証


今まで、店員さんが目視でチェックしてた試着室に持ち込まれている服、
これが可視化できれば、お客様の潜在思考に少し手が届くような販売改善に繋がる
サービスができるかもしれませんね。
同じように、商品を持ち込んで、お客様が選ぶような業態でも使えそうです。

☆今日のヒント☆
「お客様が購入を決める要因は様々。試着室のように、まだまだお客様目線を活用できる場所がある」


お客様目線ではありませんが、お店のトイレって意外にお店のイメージを変えることが
有りますよね。トイレネタについては長くなるので、別途書きます、笑

今日もありがとうございました!


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