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Vol.126【 9月の蝉 】

2015-09-30 20:31:29 | 自己啓発
Vol.126【 9月の蝉 】


透き通るような爽やかなブルーの中をゆったり泳ぐ雲
この季節の空は、芸術的な雲が沢山あって見ていて飽きないですね。
そして、マジックアワーの夕刻、オレンジとブルーが美しく混ざり合い幻想的な絵を描く

1ケ月前の、あの夏が嘘に思えるくらい、日本が秋を迎える準備をはじめています

静寂に包まれた早朝や深夜、バルコニーに出ると 聞こえてくる合唱団の声
リードボーカルが1月前と変わっています

外に出たら耳をすませてみてください。
鈴虫や松虫の輪唱が心地よく聞こえてくるはずです。
あ、虫の声ってこんなに大きいんだ 
小さな体から創り出される圧倒的な音量に感動します。

先日までリードボーカルだった、蝉達

よく聞いてみると、少ない数ですが 
彼らの音も、恐らく最後になるであろう この時期の楽曲には
かかせない重要な役割を担っています。

他のメンバーとセッションしたり、
鈴虫や松虫が一休みしている間に
夏を、仲間を懐かしむかのように独唱を奏でる蝉もいたり

あと1、2週間もすると
彼らの演奏を聴けるのは、また来年・・・

彼らの命は成虫になって1週間~1ケ月と言われています。 
地上に出ると、
空を飛べる喜びを知り、音楽を奏で、仲間と合唱したり旅をしたり 
これまでの生活が一変するようなスペクタクルな日が待っています。
しかし、外敵の餌食になるリスクが急激に高まり、日々が「死」との戦いにもなります。

実は、地中にいる数年間は餌食になる可能性が低く
彼らにとっては、幼虫でいる間こそが成長と学びと
自然界のお役にたつ日々なのかもしれません。

そして子孫を残すために、成虫という大人になり
外敵との恐怖と戦いながら、次の世代に思いを託し
その一生を終えてゆくのです。

地中で長い間、草木の養分となる働きをしていたこと
大合唱で今年も夏を盛り上げてくれたこと(蝉の種類によっては癒しの音楽にも)
身近に虫観察ができて、抜け殻や巣出った穴が子供たちの遊び道具になったこと

月の光が綺麗な日が続くこの時期、
光に照らされてバルコニーや庭に最後の蝉が来たら、
数年間の命が尽きてしまう前に、彼らが与えてくれたことに感謝し
祈ってみるといいですね。

最後の独唱を 貴方だけに 聞かせてくれるかも


「明徳を明らかにすべし」

大好きな中国古典 「大学」 の一節です。

人間には生まれながらの徳性があり、素直な心で授かった徳性を発揮すべきだという意味です。
言い換えれば人生の目的は、自分の役割をみつけ、全うしていくことなんだと思います。
それは、偉業を成し遂げることでも、ビジネスで大成功することでも、
大スターやスポーツ選手になることでもなく
その人ができること、どんな小さなことでもいい誰かの役にたてることに気付き
一心不乱に究めていくことなんだと。

人から喜んで貰えることは何事にも代えがたい喜びです。

私達は 未だ 長い人生の土の中
沢山の出逢いと経験と学びを重ね、明徳に気付いていきながら
いずれ誰にも訪れる 人生を全うするその瞬間に、
ようやく空へ飛び立つ成虫となるのかもしれませんね。


☆今日のヒント☆
「自分の役割、誰かの力になれることは無限にある」


今日で9月が終わります。今夜、バルコニーや庭に出てみてください。
きっと、幻想的な音楽が聴こえてきますよ


今日も有難うございました!

Vol.125【 伸長な成長 】

2015-09-28 22:29:18 | 自己啓発
Vol.125【 伸長な成長 】


某食堂、
同じテーブルを見渡すと、
7人のうち3人 実に43%の人が
片腕をテーブルの下に潜らせたまま 利き手でパクパク食べています。

家では子供に片手食べはNGの指導をしているので
気になってしまい(知らない人に)
「左手~~」
とツッコミたくて、食事が落ち着かない・・・笑

食事のマナーは子供にも大人にも指導できますが、
こと、子供の習い事 となるとそうはいきません。

ちょっと前の話ですが
水泳教室の観覧室
常連っぽい知らないママさん達が、子供見るより、まー しゃべるしゃべる(笑)

どうでもいい話が、よく続くなと感心する位ネタが変わるし
10分しゃべって、
「あ、〇〇ちゃん、上手くなったね~、すんごーい!上手~」

って、全然見てなかったじゃん!!笑
俺の方が見てたわ!

そんなジェットコースタートーク
聞き手専門役の女性から思いもよらないセリフが

「でも、あれよね、私達大人が、上手い人がやっているヒップホップダンスを見ただけで
 はい、やってみて と言われても できないわよね。
 きっと、子供達もコーチからいろいろ言われているのは、そんな感じなのよ
 何で言われた通りに泳げないのよ、何であなただけ息継ぎがうまくいかないの 
 って私たちが言っちゃだめよね」

!!す ば ら し い!!

いいじゃないですか、おかーさん、
とても素晴らしい気付きです
確かにその通り、水泳、体操、サッカー、野球、ピアノ、バイオリン、英語に習字
子供たちが習いたいこと、上手になりたいことは、大人が全部できることでは決してない

けれども
アドバイスしたくて「もっと上手にできるはず」「こうやってみれば」って言ってしまう。

そして、
「なんで できないのよっ」 って言っちゃう人、多いと思います。


「じゃ、おとーさん(おかーさん)、やってみてよ!」


これ言われると、固まってしまうのですね・・・・切り返せない


子供たちは、上達した部分を素直に褒めてほしいのです。
大人だって、習い事で褒められてたら、(小さなことでも)めちゃくちゃ嬉しいでしょ
上手くなったことを客観的に褒めてもらえるから成長を実感し続けたくなるんです。

子供はオーバーに褒めるのもいいのですが、
「あんなことできるなんて、凄いな。おとーさんにはできないよ」
「練習沢山したから、できるようになったんだね、よくやってるよ」
「いつの間に綺麗にできるようになったの? さすがだ!」
と、さらっと言うのもいいと思います。
自分がやっていることを親が分かっている、見ているという意識を子供が持つことが
とても大切だと思います。

出来ないことを責めるより
出来ないことは受け止めてあげて
出来ない原因はどこにあるのか一緒に考えてあげたり
コーチや先生に言えない悩みを聞いてあげたり
自分ができることは(少ないかもしれないけど)模範を見せてあげる(イメージを伝える)

そんなことの繰り返しが小さな成長の芽を伸長させていくのだと思います。

厳しい指導、激怒、納得していないやり方 だけでは 
恐怖から免れるためにやるだけで子供に力はつきません。
ミスをしないやり方=怒られないやり方ワールドに入ってしまい、挑戦のドアを閉じてしまう 

挑戦のドアは、小さな扉を突破したら、
「逆」ロシア人形のように
それより一回り大きな課題の扉が次から次へ無限に被さってくるのです。

ドアを開けない人には、不可能という鎖が重く圧し掛かり
できることまでも、破壊していくんです。

かくいう、自分も時間がなかったり、気分がすぐれていないと
どーしてできないのかな~ と考えてしまうことも多々あるので
自戒の念を込めて、指導の大切さを改めて考えてみたスーパームーンな夜でした。


☆今日のヒント☆
「気付いたことは褒めてみよう それが自信になり 伸長になり 成長になる」


今日読んだ記事ですが、
元巨人の桑田選手は、上級生の体罰が日常化していた高校時代
唯一手を出さず言葉や見本で指導をしていたそうです。
その後輩には、立浪選手など名プレーヤーが多いそうです!


今日も有難うございました!