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Vol.129【 安心の極み 】

2015-10-23 21:48:27 | 自己啓発
Vol.129【 安心の極み 】


下腹部の鈍い痛みは金曜に酷くなった
週末のテニスではあまり感じなかったが、徐々に徐々に違和感は増して
結果は、体の内部が軽い炎症を起こしていた

開院30分前に着いた土曜の病院
既に13番目の整理券をもらう

「この時間でも結構、来ているんだな」 
呑気に考えていたら、10時の開院で
「2時間待ちになりますが、どうしましょうか」の宣告

後ろに続く整理券30番台の人達を目にしながら
「待ちます」の即答 
まさか本当に2時間待つことになるとは思ってもいなかったけど

のぞみに乗っていれば、名古屋を通過しているほど時間が過ぎたころ
「お入りください!」ようやく自分の名前が呼ばれる
フル充電だったスマホは残り38%になっていた

クラシックが心地よかった綺麗な待合室から
診察室の引き戸を開ける
いつも この瞬間は妙な緊張感が漂って慣れない

「こんにちは。お待たせしました。長い時間お待たせして本当に申し訳ありません」

待ち疲れを 爽やかで大きな挨拶が 瞬間で消し去った
明るく 落ち着いた空気が迎えてくれる 

マスク超しから見える顔の雰囲気から自分と同世代位かなと思った

「どうされました」

「いつ位からですか」

「大変でしたね、詳しく診せてくださいね」

「昨日と1週間前では痛み具合はどうですか」

「ここはいかがでしょう、では、こちらは痛みますか」

「〇〇の疑いもあるので、この検査と、この検査を直ぐに行いましょうか」

患者とのコミュニケーションを第一しながら
プロの目で疑わしきポイントを的確に探している
安心感 という言葉を病院で久ぶりに体感していた

「今日の診断では〇〇の疑いが濃厚です。薬で1週間様子を見ますが
 必ず再診にいらしてくださいね。他の症状は詳しく調べておきますので」

曖昧にせず、最後まで責任を持って診てくれる姿勢を感じる

「今日はこちらで終わりになります お疲れ様でした お大事に」

「さようなら、お気をつけて、さようなら」

!!! 

「お大事に」は誰もが言うであろう

「さようなら」を言う医者に出逢ったのは恐らく初めてだと思う


さようなら の意味を知っているだろうか

著書「日本のこころの教育(致知出版社)」の中で境野勝悟さんはこう述べる

概要はこんな感じだ
昔は太陽のことを「今日様」とよんでいた。
「こんにちは」は、「やあ、太陽さん」という呼びかけだった。
「元気ですか?」は、元の気という意味で太陽のエネルギーのこと。
「こんにちは、元気ですか?」とは、
「今日も太陽さんと一緒に明るく元気に生きていますか?」という確認の挨拶。
これを受けて
「はい、元気です」「はい、太陽さんと一緒に元気に生きていますよ」と応える。
その返事が
「さようならば、ごきげんよう」
「そうですか、太陽さんと一緒に生活しているならばご気分がよろしいでしょう」ということである。

この日、安心感を与えてくれた医者が、
さようならの意味を知っているかは分からないが

病院を出ても太陽さんと一緒に生活しているから気分はよろしくいてくださいね
という思いが込められている「さようなら」を感じる言葉だった

病は気から は本当なのかもしれない

こんな医者が増えていくなら太陽はもっと温かく優しい光を放ってくれるだろう

来週、また医者の太陽に会いにいこう


☆今日のヒント☆
「安心感が病気を治す力になる」

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