お茶の間の、私の座椅子の真ん前に飾った夫の遺影が、心なしか微笑んでいる。
「お前が頑張るから、応援したくなる…」と言って、濃い目のおいしいお茶を入れてくれたことがあった。
30年近くも前のことだ。
新聞の論文募集への応募原稿を、締め切りぎりぎりまでこだわって推敲を重ねていた日のこと。 書き上がった原稿を郵便局に持って行き、速達便で送ってくれた、あの日のことだ。
この論文は運良く選ばれて、1 . . . 本文を読む
老女の闘病日記・日に新た日に日に新たなり
人はなぜ、病むのか?人はなぜ生きるのか?なぜ、死ぬのか?