「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

三回目の護衛艦いせ洋上慰霊式   ~洋上慰霊式編~   

2015年08月31日 | 護衛艦いせ


時間が近づいてきたので、甲板へ向かいました。


今日は晴れましたええ


もう、暑すぎるくらいにいい天気


前回の、無念の格納庫慰霊式から半年ちょっとですよ(笑)


ま、あれはあれで、貴重な経験でしたけどもね・・・。


だけど今回は、私、晴れるとふんでました(笑)


なぜかはちょっと言えないけど・・・(聞きたい人はこっそり訪ねてくださいね







洋上慰霊式、今回は夏なんで白です、白



ラッパ手



儀仗隊・・・今回は儀仗指揮官は男性でした。


これまで二回はWAVEさんだったんですよね。


なんかそれが、ちょっと「いせ」独特っぽいなぁと勝手に思っていまして、


残念というほどでもないのですが、少し惜しい感じがしました。





この、儀仗隊の前に、副長、先任伍長、海士長の代表者、いせ後援会理事長、


そして…もと航空戦艦伊勢の砲術手の田部さんが献花とお供物を捧げられます。


前回は、体調が理由で参加されていなかったので、今回はお元気なお姿が拝見でき、とてもうれしく思いました。






さて、洋上慰霊式は、なかなか見る機会がない方の方が多いと思います。


というのも、たいていにおいて、艦艇が海外に演習に行く途中で、かつての激戦海上を航行する際に行われるからです。


一般の体験航海ではめったに行われないのではないでしょうか。


私が知っている限りでは、博多湾で行われる、日本海海戦の洋上慰霊式くらいではないかと思います。


…ということで、今回、ご一緒した元海上自衛官さん(高田艦長の一期先輩)が撮影してくれた動画を、


アップロードいたしますのでご覧くださいませ。

video 1440059285 mp4



実際には、この後で弔いの汽笛が鳴り響き、…それが、なんとも物悲しく響き涙が出そうになります。


70年前に、動かすことも出来ない中でなお、洋上砲台として戦い、ついには力尽きた伊勢…。


そして、まさに、その時命がけで戦ってくださっていた方が、目の前で亡き戦友たちを弔っていらっしゃる姿を見ていると、


とても言葉では言い表せない気持ちでいっぱいになります。






最近特に思うことが、


現代の日本人よりも遥かに、優秀で勤勉で責任感と意志が強くて、愛情深く礼儀正しかった美しい精神性をもった先人たちが、


命をかけて護ってくれた日本の現代の状況を思うと、とてもではないですが、申し訳なく顔向けできない気持ちになります。


こんな日本にするために、彼らは命を落としたのではないだろうに、と。


今の状況は一夕一朝で変えられるものではありません。


ならばせめて、英霊となられた方々を正しく理解し、顕彰する人々が増えていくことを願い、


広めていくことをせねばならないのではないでしょうか。


今の豊かな生活を享受できるのは、誰のおかげなのか、


荒んでもなお、まだ世界中から憧れられ、尊敬され、賞賛される国であり続けられるのは、なぜなのか…。


今、改めて考える必要があるのではないでしょうか?


この国は戦後以来、最大の過渡期を迎えています。


日本存続の分岐点ではないかとすら、考えます。


「水漬く屍、草むす屍」となった、無数の将兵たちの死を、無駄にしない日本でありたい…そう願いました。