天保山マーケットプレイスの2階から、
時間までぼ~~~~っと練習艦隊を眺めていましたら、
1130時くらいに、せとゆき一般公開の見学者が並び始めたので、
私もいそいそと岸壁に向かいました。
一応、セキュリティチェックなどを受け、
並びます。
その間も、並んで歩いてくる初任士官くんたち
あ、ちなみに、もちろんWAVEさんもいます♪
並んでても、退屈しないよね~うふ
そうこうしていると、列が動き出して、いよいよ乗艦。
まぁ、はっきり言って、
練習艦といえども、この艦はゆき型…
つまり、さんざん乗っているはるゆきと同艦なので、
別に真新しいものはないし、ふ~~~~んって感じなんだけども、
(あ、でもせとゆきの方がちょっぴり大きいんだよね)
そこはそれ。
私は、乗り鉄系(?)でちょっとづつ乗り物を制覇していくのが好き(笑)なので、
未乗艦の艦艇に「乗った」っていう事実が大事なんです(笑)
そんな中で、「ゆき型」「きり型」「ひゅうが型」「練習艦」「多用途支援艦」と、
いろんな種類の艦艇を着々と制覇しているので、
「次はむらさめ型に乗りたいなぁ」とか「あきづき型に乗りたいなぁ」とか
考えていたりします
で、ゆき型でもゆき型全部コンプリートしたい
みたいな願望もあるので、ぶっちゃけ、乗れればいいわけですよ(笑)
そいうわけで、
テント内に荷物を預け、心も身も足取りも軽く、ラッタルへと向かいました…
…が、ちょ…このラッタル、すっげー安定感ない
グラグラ
こんな安定感のないラッタル初めてだと思いながら、無事に舷門に到着。
出迎えてくれる乗員さんたちにお疲れ様ですと言い、船首部分に。
もうね、何があるかわかってる。
お馴染のね、アスロックと速射砲がいてますね(←関西風に言ってみた)
もう、速射砲はほんっとにいいんだけど、一応側に行ってみる…
と、そこで説明している方の階級はなんと三等海佐
佐官が一般公開で説明しているのって珍しい(のではないかと思います)
さらに近づくと、
「せとゆき副長」って書いてある
まぢで
副長自ら、説明してんの?
しかも、優しい感じですらっとした素敵な副長さん
びっくりして側に立っていると、
副長に何やら熱心に話しかけている、見るからに鉄モノ
カメラを持ったおじさん(?)が。
「これ(速射砲のどこか)って、何で磨くんですか?」(←おじさん)
「○○で磨きます(よく聞き取れなかった)」(←副長)
すると、おじさん
「えそうなんですか電車と一緒ですね」
と、めっちゃうれしそうに言い放った(笑)
さては、コイツ、鉄ヲタだな
そのあとも、なにかというと、
「電車とおなじですね」
とうれしそうに連呼していた彼。
まあ、鉄モノのファンって、やっぱリンクしているよね(←ヒトの事言えない)
と思いながら、
「あのう~、聞いてもいいですか~?」
「はい、どうぞ」
「あの~、練習艦って、ああいう白い幕(?)みたいなのが貼ってありますよね?どうしてですかぁ?」
「…なかなかするどい…いや~、するどい質問してきますねぇ(笑)」
「そ、そうですか????(笑)」
「あれは、遠洋航海にでる練習艦のしるしなのですが、なぜ白か…」
「はい、どうして白い幕なのかなって…」
「なぜ白かといいますと、ま、見た目がキレイだからですね」
さすが海軍
ちょっと、本当ですかと言ってしまいそうになったけど、
当の練習艦の、あまつさえ副長さんの説明に
嫌疑を向けるわけにもいかんしな~と思いつつも、なんとなく消化不良な感じがしつつ、
でも、あくまで見た目の美しさは大事にする海軍の風潮に、うれしい気もするし
で、とりあえずお礼を言ってその場は撤退しました。
しらゆきと隣接している右舷側へてくてく
そこに、彼がいた
本日、二体目の溺者くん。
近づいちゃいけません、のロープがあるので、これ以上彼に近づけなかったけど、
同日に二体も見られて、大満足
お隣のしらゆき。
ここを勝手に渡ろうしていた素人が、存外多かったからか、
後ほど、「こちらは見学できません」という立て看板が用意されてました。
にしても「しらゆき」って名前がかわいい
彼女の入港時、2隻のタグボートが、なんだか、
社交界にデビューする姫君を、エスコートする紳士みたいでしたねぇ
ちなみに、せとゆきの「せと」は瀬戸内海の瀬戸です(←副長に教えて頂いたの)
もちろん、呉所属。
そうそう、この艦も元は護衛艦でしたが、今は練習艦なので、当然、
ほら、ついています。
でもこれ、練習艦にするために、わざわざつけるんだよね
大変だなぁ…。
そこまでして、(少ない予算の中で)練習艦隊を用意して、
世界最高の海軍の教育が行われているということを、
だからこそ、海上自衛隊は世界的に見ても、極めてレベルが高い海軍なのだということを、
もう少し、国民の皆さんには知ってほしいなぁと思うのですよね…。
ほんっとに、予算が大変な中、金がかかることをしてるんだから~
防衛費、せめて2%にしよ2%に倍に
日露戦争の時みたいに、軍事費50%は頭おかしいけど、せめて2%(←これでも少ないけど)
余計な道路とか作らないで、こっちに回してあげて~
予算と言えば、つねづね思っていたことが、
どうも、艦によって大幅に予算枠が違うよね?ということです。
早い話が、「いせ」と他の(古め、小さめの)艦だと、絶対に予算額が違うってすぐわかるもん(笑)
だって、オリジナルグッズの量や、
そもそも、パンフレットのクオリティも違うしね。
せとゆきのアスロックの下にいた、砲術士の方に、
「パンフレットはないんですか?」と聞いたら、
「あ、すみません、予算の都合で用意できなかったんですよ…」
と。
早い話がお金がないから、パンフレットを用意できない、と。
せつない・・・
いせなんか、あのクオリティのパンフレットをいつも配布しているのに…。
そう思って、さっきの疑問をぶつけてみた(←ある意味、鬼)
「いつも思うんですけど、各艦によって、予算の振り分け方、違いますよね」
「あ~、ちがいますね」
「ですよね、だって、どうみても、いせは予算が多く分けられてるもの」(あのグッズの充実っぷりたるや)
というと、
「そりゃあいせ様はいせ様はそりゃあ、もう、違いますよ」
…なんだ、その「マリコ様」みたいなのは、とツッコミそうになったのをぐっと飲み込み、
「そうなんですねぇ、やっぱりいせは違うんですねぇ…」
とだけ返した(笑)
まぁ、ひゅうが型の一番艦ってひゅうがなのに、
いつもグラビア(?)飾ってるのは、彼女よね?
同じフォルムなのにね。
なんでだろ~????
ちなみに、この砲術士さん、B大卒のA幹ですが、
な~んと、以前は「しらせ」(「しらね」じゃないよ南極行く方だよ)に
乗っていらしたのだそうです。
こういう幹部の方が、しらせに乗るのはとても珍しいらしく(そうだと思う)
同期の方からとてもうらやましがられたんだそう。
え~、か~な~り、話がそれました(いつものこと)
艦尾の方に今度は移動。
ここも、おなじみのシースパロー(艦対空ミサイル)がいます。
ですが、ちょっとここはひと味違いました
なんと、ひと区画、開いています
もちろん、中身はダミーです。
本来、お隣や上、斜め上のように、プラスチックで蓋(?)がされてて、
発射時、プラスチックをぶち破って飛んで行きます。
一度、発射されるとこ見てみたいな~(←コラ)
いや、っていうか、一度、演習中のCICに入って、
砲雷長が「て~~~~~っ」っていうことをライブで聞いてみたい…(絶対ないけどさ)
なんか、この「て~っ」の「う」がないところが、妙に萌え~なんですよ(笑)(←ヘンな女)
あ、そうそう、副長さんは砲雷長さんを兼任されていました。
だから、速射砲のところにいらしたわけですね。(なのに、全く関係ない質問をしたワタシ)
副長はだいたい、なんかしらの科長を兼ねています(ということにいろんな人と会って気付いた)
忙しそうだなぁ…。
さて、これで一周してあの不安定なタラップを降りて、上陸…
…したのだけど、
この日、3回乗艦しました(笑)
ヒマだったんで(笑)
荷物を預かってくれる方に、
「彼氏でもいるの?」
と言われた…
「いえ」
と言うと、
「よっぽど好きなんだねぇ…(笑)」
うん、否定はしない(笑)
だけど、3回目の時、ご一緒した、
そもそも今回の大恩人のK先生と、
艦の部屋の中から出てくる家族を見た時(一般公開ではもちろん中は×)
互いに思わずもらした言葉が、
「あの人たちズルい、と思うけど、自分たちもさんざん特別に見せてもらってるから、
文句言えないよね」
でした(笑)
ええ。
我々、いい思いをするのに慣れているから、
一般公開みたいに、上甲板しか見られないと、
「つまんね~」
って思っちゃうんですよね
すみません…ほんっとに、すみません…。
だからこそ、せっかく来たから、とりあえずって感じで乗艦してきた三回目(笑)
でも、私、基本的に護衛艦に乗っていられればいいの
あのペンキとかオイルとかの独特のにおいも、艦ってかんじで好きだもん。
かといって、ここで数カ月暮せって言われたら、たぶんムリですが。
なぜなら、船酔いひどいから(笑)
泊まってなければ、3回も乗るのは確実に無理だった。
そうして、楽しい艦艇見学は終了し、
いよいよ、楽しみにしていた、「練習艦隊歓迎の夕べ」に行ってきます~
なんですが、
明日から2日間、舞鶴まで行きますので、
続きは早くて月曜になります…すみませんが、少々お待ち下さいね