「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

練習艦隊大阪港に現る!~練習艦かしま乗艦編~

2014年03月26日 | 海上自衛隊
と、いうわけで、


「かしま」にまさかの乗艦することになりました~


わ~


わくわくしながら、ラッタルの下で案内されるのを待ちます。



そして、


先ほどのやけに感じの良い、ザ☆広報!みたいな海曹さんが、


もんのすごい笑顔で、元気よく


「はい!ではみなさん、こちらから気をつけて上がってくださ~い」


と我々を引率。


登る前に、海士くんから「かしま」のパンフレットを受け取り、


わくわく全開でタラップを一歩一歩踏みしめるように登り、


満を持してのかしま乗艦


…て、広い通路がやけに広い


↑↑↑ほら(ってあんま護衛艦に乗ったことない人はふ~んって感じだろうけども)


いせは全体は大きいけど、通路は普通の護衛艦と変わんないからね。


っていうか、いせは、そもそも外に通路はなくて、だだっ広い飛行甲板しかないんだけども。


笑顔満開の海曹さんが、


「え~このかしまは、練習艦でうんたら…」


と必死に説明されているけど、


なんでこんなに広いのかが気になって仕方ない私。


説明を終え、移動する瞬間をねらって、


「あのう~、普通の護衛艦に比べて、かなり通路広いですよね?どうしてですか?」


と質問。


海曹さん笑顔で


「あ、これは練習艦ですから、広く作ってあります」


…答えだかなんだなんだか、イマイチよく分からない…


だから、その「広い理由」を知りたいんだけどなぁ


と思いつつ、私も先が気になるので、スル―することにした。


「はい、上を見てくださ~い」



はい、見ました。


「これは、将官艇と言いまして、将官の方など『エライ人』を乗せるボートです。

 この将官艇は、かしまにしかありませ~ん」


なるほどね


実は、さっきからかしまの写真撮ってた時から、


あの青いボートなんだろう??って思ってたのよね。


そうだったんだ~。


「あのボートは中の作りも違いますし、スクリューも2つついています。(←2個だと速いらしい)

 もちろん、我々は絶対に乗れません(笑)我々が乗るのはあっちです」



↑↑↑こっち。


ちなみに、作業艇、乗った事あります。


ベタ凪ぎにも関わらず、酔いましたね(笑)


あの時の気持ち悪さを思い出しつつ、


海曹さんについて行きます。


甲板です。



写真は撮っていませんが、


速射砲(船の魂・大砲)もあります。


速射砲の説明はもういいです、って感じだけど、


足元にこんなものが。





弾ですね(もちろん、ダミー)


重さは実物と同じという事で、ちょっと持ってみると、


かなりの重さで持てませんでした


たしかこれ、人力で弾込めてるよね????


大変だなぁ…


ココでちょっとしたアクシデントが。


弾ばかり見ていたちびっこが、


速射砲の突起物に、頭ゴンしちゃったのよね(笑)


海曹さんが


「わ大丈夫おじちゃんがちゃんと見てなかったから、ごめんね


と平謝り。


ちびっこは、ちびっこなりのプライドがあるのか、


周囲に大人たちがたくさんいるから、


ママにしがみついて、必死に泣くのをガマンしていたのが、かわいらしい(笑)


ママは笑ってました(←さすが大阪)


ちょっと微笑ましい光景でした。


で、この辺、私はあんまり興味がないので、


一人群れを離れて、甲板をウロウロ…


そして、この甲板で気になって仕方ない場所が、ココ↓↓↓↓




ここって、普通の護衛艦だとさぁ「入っちゃいけません」扉だったり、


「ナントカ守則」とか貼ってある場所だよね?


どうみても、奥は部屋。


しかもただならぬ気配を醸し出している部屋。


以前、ある海自士官から


「かしまには、来賓を招くためのスゴイ豪華な部屋があるんですよ」


と聞いたことがあったので、もしや???と思い、


近くに立っていた別の海曹さんに質問。


「あのう~、あの部屋はなんですか~?」


海曹さん、答えて曰く、


「あの部屋は、司令官や海外での大事なお客様をお招きした時にお通しする部屋ですね」


と。


「中の部屋の作りなんかも違うんですか?」


「違いますね。やはり、違いますね」


「じゃあ、いわゆるVIPルームですね?」


「そうですね、VIPルームです」


ビンゴ~


「そういう部屋がかしまにある、と聞いたことはありましたが、ここなんですねぇ」


と言うと、


「そうですね。ちなみに、この上は艦橋ですが、さらに上にまた部屋があって、

 そちらは、皇室の方がお越しになる場合の時のための専用のお部屋があるんです」


と教えてくれました。


ここで、「お越しになったことはあるんですか?」


と聞こうとして飲み込んだ。


愚問だから。


この件については、後述します。


お礼を言い、


奥に移動し始めた、さっきの群れに戻りました。


あさぎりが隣接しています。





これは、あさぎりのCIWS(シウスと読みます)


速射砲の時、


「この艦にはSIWSはあるんですか?」


と質問をしていた人がいましたが、


かしまは練習艦なので、CIWSはありませ~ん。


あさぎりは護衛艦のまま練習艦隊に組み込まれている(から艦番号も151)


ので、CIWSがあるんですね。


え?CIWSが分からない?…そんな時はGoogle先生に聞いてください(笑)


極めて簡単に言うと、もんのすごい速さで標的を撃ち落とす代物です。


ところで、あさぎり側の通路を歩いてて、


さっきから、


あさぎりの作業艇とか甲板を見下ろしているってことに気付いた。



こんな感じ。


ふつう、作業艇を見下ろすことはない。


そういえば、ラッタル登るときに、ちょっと感じた違和感があった。


「護衛艦だとこんなに登らないよね?」


いせを見慣れている私が、なんか、かしまでかい?と思うくらいだし。


そこで、さっきのにこやか海曹さん(ふいに出た方言から九州人と推測)に


「あのう~、さっきから気になっているんですけど、かしまの甲板の位置って、護衛艦よりかなり高くないですか?」


と質問すると、にこやかに


「はい、高いですよ!」


と元気に答えてくれた。


「・・・・・・なんでですか?」(←こう聞かないと教えてくれないらしい)


「かしまは練習艦で、海外を周ることを前提につくってあるので、客船の高さにあわせてあるんです」


なるほどそういうことか


「へぇぇぇそうなんですね」


「ですので、護衛艦にはこれ(名前忘れた。ストッパーみたいなヤツ)がないんですけど」



↑↑↑これ。


「あたしかに、ないです」


「はい。これは、海外では水を海に捨ててはいけないからです。微生物の関係で…」


つまり、甲板掃除の時なんかで、


日本から積んできた水を使って掃除して、それをそのまま海に捨てることは、


海外の場合、生態系に及ぼす影響があるからまかりならん、というルールがあるので、


海に水を捨てないためのストッパーみたいなのがあるってことです。


なるほどね~。


護衛艦と練習艦の違いがいろいろ面白くて仕方ないんだけど~(笑)


続けて、


「え~、海に落ちた人を助ける時は、かごに乗せて引き上げるんですが、それがこれです」


と、かごの所に案内してくれたのだけど、


私の目を奪ったのは、かごではなく…


「あ~~~溺者だぁぁぁぁ




「いかにも、俺が溺者だ」


という渋い声が聞こえてきそうな、ゴルゴな溺者(笑)


さらによく見ると、なんか書いてある…



「スイス銀行への入金を確認後、投入する」


私、ここで笑い死に(笑)


かしまの溺者くんは、スイス銀行に依頼金を振り込まないと海に入ってくれないのね…







まあ、こんなかんじで、かしま見学は終了しました。


練習艦は初めてなので、すっごい面白かった~


いろいろ護衛艦と違うのね~。


大満足で、ラッタルを降り、


次の、せとゆき一般公開まで、天保山に登って時間をつぶします。


ってことで、


天保山とせとゆきの一般公開に続きま~す。