「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

雅やかな海上自衛隊

2014年03月19日 | 海上自衛隊
今月は、はるゆき、いそゆきの自衛艦旗返納式と、


代わって、すずつき、ふゆつきの自衛艦旗授与式という、


まさしく自衛艦の世代交代が行われました。


はるゆきは、このブログでも何度も取り上げさせていただきました通り、


こちらも、私にとっては、いせに負けず劣らずお世話になった、思い出深い艦です。


ついにこの日が来てしまったんだな、という気持ちでいっぱいです。


逆に、新たにふゆつきとのご縁を頂き、


なんだか自分の中でも、自衛艦の世代交代が行われました(笑)


不思議ですね~。








それにしても、常々思うのですが、


艦名ってなんでこんなに美しいんですかね?


「すずつき」「ふゆつき」「あきづき」


美しい…なんて美しいの


帝国海軍時代から、軍艦の名前は旧国名や自然の美しさを称えた、


雅やかで美しい名前が多いですよね。


他国は、地名や王様、大統領あたりの名前で、


強そうな印象を与えるような名前が多い軍艦が多い中、


海上自衛隊の艦名は、強さよりは美しさ、雅やかさを感じさせますね。


世界でも類をみないのではないでしょうか?


海自の艦艇にも半島名とか、山の名前とかありますけど、


全くもって強そうには感じない名前ではありませんか?


「いかづち」とかまぁ、雷なので強い感じかもしれませんけど、


ひらがなだから?むしろカワイイ感じになってしまっていますね(笑)


雅やかさを感じさせる名前としましては、


私個人の印象ですけど、


「むらさめ」「はるさめ」(誰ですか?食べる方のをイメージした人は)


「さみだれ」「あけぼの」「さわぎり」「あまぎり」「ゆうぎり」…


などなど。


いかがですか


和歌でも一首詠めそうな名前ではありませんか


あ、そうそう、


和歌と言えば、こんな話を聞いたことがあります。


「演習中に他の護衛艦とすれ違う時なのですが、向こうの艦長からこちらの艦長に向けて、

 和歌の上の句が送られてくる
 
 ので、こちらの艦長が下の句を作って返す、という事があります」


え???まぢでこの21世紀にですか?うそでしょ?(笑)(←心の声)


「え?それっていつの話ですか?」(←当然の質問)


「ついこの前もありました」


え????最近の話なの???


ちょ(笑)海自ってばどんだけ雅やかなんですか


っていうか、今日び、そんな雅やかな事をする人たちが実在していたことに、


私は計り知れない衝撃を受け、同時に、


す、すてきすぎるぅ~だから海自好きなの~


と、私の中で、がぜん海自の素敵度がマックスに(笑)


しかし、常々、海自士官っていろんなスキルが要求されるよね、


とは思っていたけど、


まさか、和歌の教養まで要求されるとはね(笑)


おみそれしました


「いや、適当に返すんですよ」


とは言ってらしたけど、


どんだけ適当でも、そうそうさらっと作って返せるものではないですよ


いろんなこぼれ話を聞いてきたけど、


未だ、この話以上の衝撃的な話は聞いていないです(笑)


技量がある方だと、うまい具合に艦名なんかを織り込んで詠まれたりするんですかね?


一度でいいから聞いてみたい。


しかし、曲水の宴以上のスキルが必要とされるよね、コレ。


その和歌の出来いかんはともかく、そんな雅な事を演習中にしちゃう海自が好き






雅やかといえば、


私、お茶を習っている時にいつも思っていたことなのですが、


お茶の席の床の間のしつらえで、面白い事が出来るんですよ。



↑これ、お茶席の床の間です。


掛け軸とお花、そして右下に小さくて見えづらいですが、香合(こうごう)です。


香合とは、香木を入れるものですね。


お茶席では、この3つをテーマを決めてしつらえます。


掛け軸の意味、花、花器、香合を通して、1つのストーリーを作んですね。


で、私は考えた。


たとえばですよ、掛け軸をこれにして、



香合を南瓜の形のものにして、



花器をこの出雲焼きにして



花はこの菖蒲を活けます。




カンの良い方や教養の高い方にはピンと来たかもしれません。


掛け軸は言わずと知れた、日露戦争における東郷元帥の名言、


「皇国ノ興廃此ノ一戦ニ在リ、各員一層奮励努力セヨ」


元帥ご自身の筆によるものですね。


そして、


南瓜⇒かぼちゃと言えば、日向かぼちゃです。


花器⇒出雲焼きですね。


花⇒この菖蒲は「伊勢」という種類の菖蒲です。


はい、もうおわかりですね。


ひゅうが、いせ、いずも…


我が国が誇る、2DDH(と22DDH)をテーマにしたしつらえが、


こんなにも雅やかに仕上がるわけです


ちなみに、私が通っている(って最近行ってないけど)お寺には、


ぶっちゃけ、東郷元帥の直筆の掛け軸やらがたくさんあるので、


これの実現は可能です(笑)


あ、以前ブログにも書きましたが、東郷元帥の副官って、


小笠原中佐(当時)といい、唐津最後の藩主の跡取りで、


このお寺(近松寺)は小笠原家の菩提寺だからです。


…とまぁ、こんなに雅なことが、


海上自衛隊の護衛艦の名前を使って出来ちゃうって言う…。


ちょっとした野望ですが、


このしつらえで、お茶席を設けて、


海自士官さん達を招いてお茶会してみたいな


あ、その時制服は、あの白の詰襟のをお召しくださいませね(笑)


東郷元帥ゆかりのお寺のお茶室にて、お待ちいたしております