「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

練習艦隊大阪港に現る!~天保山、そして・・・編~

2014年03月27日 | 海上自衛隊




思いがけず、かしまを見学できた後、


次の、せとゆき一般公開までだいぶ時間がありましたので、


かしまからふと見えて、気になった場所に行くことにしました。


それは、


天保山のふもとの、とある記念碑です。


ちなみに、天保山について知らない人のために簡単に説明しますと、


日本一低い山です(笑)


丘と山の境界線????っていうの?


ギリ山です、みたいな山。


一応登ると証明証をくれるんだそうです。






で、私が関心があったのは、山の方ではなく、


そのふもとにあったこの碑の方。



「明治天皇観艦之所」


そう、ここ天保山は、明治時代に初めて海軍の観艦式が行われたという、


海上自衛隊にとって非常に、歴史的意義のある場所なんです。


当時は、艦隊といっても今の掃海艇よりももう少し小さいくらいの艦がわずか6隻。


陛下は、佐賀藩の(おおっ!当時一番軍艦を保有していたのは佐賀藩だしね)


電流丸(ヘンな名前…)に乗艦あそばされ、


その電流丸とフランスの軍艦から、祝砲が発せられたのだそうです。



今の観艦式からすると、地味で小規模な感じですが、


それでも、今の観艦式ではおそらく絶対にありえないこと…


それは、天皇陛下のご乗艦。


これが、現代においては容易には実現されないであろうことは、


推察するに難くないです。


前回の記事で、かしまには、皇室の方をお迎えするための専用のお部屋があることを書きました。


国会議事堂の中にも、同様に天皇陛下専用のお部屋と陛下以外の皇族の方をお迎えするお部屋があります。


国会の方には、陛下がお越しになることはありますが、


現代において、天皇陛下が自衛隊の観艦式にお越しになることはありません。


「いちおう」自衛隊の最高指揮官ということになっている内閣総理大臣が出席するだけです。


これも、現在の安部首相みたいに自衛隊に理解がある方ならともかく、


民主党政権時代のように、訳のわからない輩に「最高司令官ですよ」と言われた所で、


士気が上がりようもないことと思ってしまいます。


東日本大震災の後、陛下は自衛隊を筆頭に置かれて、


国民の救助や支援活動の労苦のねぎらいと感謝を表明されました。

(↑当然、TVはカット。
  被災地御激励の為、航空自衛隊松島基地に降り立たれた天皇皇后両陛下に
  正対して敬礼している君塚栄治統合任務部隊指揮官の姿も一切流れない)


これだけでも、極めて大きな変化なのですが、


言い換えるなら、


たったこれほどの事が、大きな変化と呼ばねばならぬような、


皇室と自衛隊の関係だったということです。


戦前、皇室は宮家ごとに陸軍・海軍を決めて、それぞれに子弟たちを送られてきました。


それほどに、軍と皇族は関係が深かったのですが、


なので、戦後は当然のごとく、真逆の方向に行ってしまうわけです。


それはもう、面倒なのでいちいち書きませんが、いろんな事情や思惑があって、そうなったのですが、


とはいえ、


自衛隊の最高司令官である内閣総理大臣を任命される、


天皇陛下の行幸やご観閲などがあってもよいのではないかと思う次第です。


震災以降、自衛隊への理解や好意的な人は増えたとはいえ、


まだまだ、本質的な理解をされているとは言い難いでしょうし、


問題も多く抱えています。


報われることよりも、報われない事が多い任務の中、


彼らが命がけで護っている国家や、国民の象徴である天皇陛下が、


各観閲式や観艦式、できれば、防衛大や各幹部候補生学校の卒業式の時などに、


直接陛下からの激励の御言葉を賜る事ができるなら、


士気が上がるとまでは言いませんが、


もう少し、自らを卑下せずにすむのではないのかなと、思ったりします。


普段から、違憲だの税金泥棒だの言われていても、


マスコミや共産党や社民党・変な市民団体(とかそもそも相手にしていないと思いますけども)が


わーわー言っても、節目節目の時に陛下のご臨席とお言葉があれば、


自分たちは、国家に認められている集団なのだと、もう少し思う事ができるのではないのでしょうか?


これは私の勝手な推測でしかありませんが。


ですが、天皇陛下のご臨席があっても何とも思わないしどうでもいい、


というメンタリティの人が、そもそも自衛隊において長くその任を務める、


ということは、ちょっと想像しがたいので(そうでない人もいるとは思いますけどね)


まぁ、あくまで私が接した事がある、士官たちから私が勝手に受けた印象です。


別に、彼らがそういう趣旨の発言をしたわけではないことは、ここで名言しておきます。









ちなみに、2011年に、ブラジルで皇太子殿下が練習艦隊を観閲されたことがあるそうです。


日本国内では、絶対にありえないことです(っていうのが、そもそもおかしいんだけど)


この時に、皇太子殿下が、そのお部屋をご使用になったかどうかはさだかではありません。


ただ、私が当初考えていたほど、全く使われることがない、わけでないので


皇室関係者のご高覧が時折ある際には、使用されているようです。


中をご覧になった方(うらやましい…)の感想で


「その部屋は優雅で美しく、波間に千鳥が舞う模様の絨毯が敷かれていた。続く風呂場は、総檜作りであった」


と書かれていました。


しかし、ことさら「皇室関係者」と言うという事は、天皇陛下のご高覧ではないでしょう。


一度、この練習艦隊や観艦式をぜひ、陛下ご自身に観閲していただきたい…


そんなことを思いながら、天保山の記念碑から、練習艦隊の方を眺めておりました。









ちなみに、


海上自衛隊の観艦式は、30隻以上の艦艇が終結して、


実際に海上を航行し、展示演習を行いますが、


これほどの艦隊(性能や大きさの異なる)を集結させて航行するのは、


世界でも、海上自衛隊だけです。


また、昨日頂いたコメントで知ったのですが、


新任士官のために、練習艦隊を編成して遠洋航海に出かけ、


そのための練習艦までも保有しているのも、


海上自衛隊だけなのだそうです。


この点だけでも、海上自衛隊は世界随一の海軍(とあえていいます)


と言ってもいいのではないでしょうか。


ですので、ぜひとも我が国が誇る海軍を、陛下にご高覧頂ける日が来るといいな~と思います。


…と、想いを馳せたところで、


そろそろ、せとゆき一般公開の時間に。


みんな並び始めていますので、行ってきます♪