去る8月3日、4日と呉&江田島に行って参りました。
かねてより、ず~~~~~っと行きたかったところではありますが、
ようやく訪れる事ができました
呉・江田島といえば、分かる人にはすぐにピンと来ると思いますが、
そう、ここは現・海上自衛隊の呉基地があり、
さらに旧帝国海軍の様々な空気に触れることができる、
いわば、日本の海軍の聖地と言っても、
過言でもいい間違いでもないでしょう。
初日は、呉を堪能して参りました♪
「てつのくじら館」からスタート
何のことだか意味が分からない方のために、説明しますと、
ここは、正式名称は「JMSDF海上自衛隊呉資料館」といって、
海上自衛隊の歴史や「掃海艇の戦績と活躍」について展示してある資料館ですが、
なんといっても目玉は、潜水艦でしょう。
なぜ、この建物が「てつのくじら館」というのかは、外観をみれば分かります。
そう、ここは、もともと実際に使われていた潜水艦が打ち上げられて展示されている、
珍しい場所。
まぁ、まず、ショッピングセンターと潜水艦のコラボなんぞ、
他では見られないと断言します(笑)
・・・よく運んだものです・・・そして、持ち上げたものです・・・。
そして、この潜水艦、外から眺めるだけではなく、
全部ではありませんが、中に入ることができます。
一部は、資料館の外の方に展示してありました。
つまり、通常、機密情報の塊である潜水艦の中を見学できるという、
極めて貴重で意義のある施設だと言えます。
そう、ソーラス条約なんぞに邪魔されずにね…(←ココ重要(笑))
そして、この貴重な資料館はな~んと無料
ここでの意義ですが、やはり、潜水艦での生活がどういうものか、
ということがよく分かるという点に尽きると思います。
ひと言で言うと、狭い!とにかく狭い!!!
実際に寝てみましたが、まず、上半身起こせません
幅も狭いです(涙)
その後、テーブルに食事のサンプルが置いてあるコーナーに移動しましたら、
ランプの切り替えがあり、
カチッとやると…
真っ赤でくら~い…なんとも言えない赤色ランプが点灯。
こんな中でごはん食べるの?!・・・こわすぎ・・・(涙)
なんでこんな赤いランプがあるのかというと、
潜水艦の中で、昼と夜の区別をするためなのだそうです…が、
赤じゃないとダメなの?!
正直、私だったら、この赤いランプの下に1時間いるだけで、
気が変になると思う…
これだけで、どれだけ潜水艦の中での生活が辛いか垣間見えた感じですが、
そんなものではありません。
トイレやシャワールームの狭さを見ながら、
潜水艦の中に入り、士官室のテーブルのところに行きました。
ここは、士官が、食事やミーティングを行う多機能スペースなのですが、
すごいのは、盲腸程度の手術までこなせる場所だという事!
なんか、いろいろ心配ですが、いざとなったらそんなことは言ってられないんだろうけど…
などと思っていると、
元・潜水艦の艦長をされていらした方が、いろいろお話をしてくださいました。
シャワーを浴びる時は、一人洗面器一杯分のお湯しか使えないのだそうです。
貴重な真水ですから…。
飲み水は、逆浸透膜タイプの浄水器で作れるのだそうですが、
不純物が一切ない、いわばH2Oができてしまうので、下痢を起こしてしまうのだそうです…。
起こしやすい、ではなく、起こす、という言葉に、一層の厳しい状況を感じました。
当然、洗濯などはもってのほか。
着替えは何ヶ月分も用意しておいて、洗濯物はためておくしかないので、
上陸の際、まとめて洗う事になるのだそうです。
当たり前ですが、
外なんか一切見えないし、日光にも当たる事ができません。
なので、潜水艦の艦長職の方は、非常に短命で、
50代でほとんど亡くなられるのだそうです…。
この時、6月に唐津でお会いした、
あの愉快で楽しい艦長さんが脳裏をよぎり、なんとも言えない気持ちが込上げてきました。
艦長さんだけでなく、
乗組員のみなさんは、本当に明るくて楽しい方たちばかりだったので、
あらためて、過酷な勤務状況を伺い、畏敬の念が込上げてきたことはいうまでもありません。
そして、潜水艦乗りの方々は、文字通り命を削りながら、任務に携わっていらっしゃるのだと、
実感しました。
元・艦長さんは現在70歳で、潜水艦艦長の長老だとのことでした。
見た目はもっとお若く見えます。
この方が仰った言葉で、一際胸に刺さったのが、この言葉でした。
「こんな過酷な環境の中、何ヶ月も過ごしている若者達が、
何千人もいるということを、少しでも知ってください。」
潜水艦は隠密行動が原則なので、
潜水艦については、一般の人が知らないことがたくさんあるのは仕方のないことです。
少し知っている人で、狭いところで何ヶ月も生活するって、大変だよね、という感じだと思います。
ですが、この中での生活は、一般的な日本人の生活水準からすると、
昔とくらべれば改善されているとはいえ、
とても耐えうるものではないということが、よく分かります。
それは、護衛艦であっても同じだと思います。
古くても、新しくても、狭くても広くても、やはり、地上でゆったりと生活するのとは、
大きな違いがあるのではないでしょうか。
それは、民間人が、辛いとかキツイとか厳しいとか言っているレベルの事象とは、
比べるべくもない、厳しい環境だと思うのです。
私たちの平和な生活は、やはりこういう方々によって護られているのだと、
改めて感じることができました。
呉に訪れる際は、ぜひ立ち寄られることをオススメします。
かねてより、ず~~~~~っと行きたかったところではありますが、
ようやく訪れる事ができました
呉・江田島といえば、分かる人にはすぐにピンと来ると思いますが、
そう、ここは現・海上自衛隊の呉基地があり、
さらに旧帝国海軍の様々な空気に触れることができる、
いわば、日本の海軍の聖地と言っても、
過言でもいい間違いでもないでしょう。
初日は、呉を堪能して参りました♪
「てつのくじら館」からスタート
何のことだか意味が分からない方のために、説明しますと、
ここは、正式名称は「JMSDF海上自衛隊呉資料館」といって、
海上自衛隊の歴史や「掃海艇の戦績と活躍」について展示してある資料館ですが、
なんといっても目玉は、潜水艦でしょう。
なぜ、この建物が「てつのくじら館」というのかは、外観をみれば分かります。
そう、ここは、もともと実際に使われていた潜水艦が打ち上げられて展示されている、
珍しい場所。
まぁ、まず、ショッピングセンターと潜水艦のコラボなんぞ、
他では見られないと断言します(笑)
・・・よく運んだものです・・・そして、持ち上げたものです・・・。
そして、この潜水艦、外から眺めるだけではなく、
全部ではありませんが、中に入ることができます。
一部は、資料館の外の方に展示してありました。
つまり、通常、機密情報の塊である潜水艦の中を見学できるという、
極めて貴重で意義のある施設だと言えます。
そう、ソーラス条約なんぞに邪魔されずにね…(←ココ重要(笑))
そして、この貴重な資料館はな~んと無料
ここでの意義ですが、やはり、潜水艦での生活がどういうものか、
ということがよく分かるという点に尽きると思います。
ひと言で言うと、狭い!とにかく狭い!!!
実際に寝てみましたが、まず、上半身起こせません
幅も狭いです(涙)
その後、テーブルに食事のサンプルが置いてあるコーナーに移動しましたら、
ランプの切り替えがあり、
カチッとやると…
真っ赤でくら~い…なんとも言えない赤色ランプが点灯。
こんな中でごはん食べるの?!・・・こわすぎ・・・(涙)
なんでこんな赤いランプがあるのかというと、
潜水艦の中で、昼と夜の区別をするためなのだそうです…が、
赤じゃないとダメなの?!
正直、私だったら、この赤いランプの下に1時間いるだけで、
気が変になると思う…
これだけで、どれだけ潜水艦の中での生活が辛いか垣間見えた感じですが、
そんなものではありません。
トイレやシャワールームの狭さを見ながら、
潜水艦の中に入り、士官室のテーブルのところに行きました。
ここは、士官が、食事やミーティングを行う多機能スペースなのですが、
すごいのは、盲腸程度の手術までこなせる場所だという事!
なんか、いろいろ心配ですが、いざとなったらそんなことは言ってられないんだろうけど…
などと思っていると、
元・潜水艦の艦長をされていらした方が、いろいろお話をしてくださいました。
シャワーを浴びる時は、一人洗面器一杯分のお湯しか使えないのだそうです。
貴重な真水ですから…。
飲み水は、逆浸透膜タイプの浄水器で作れるのだそうですが、
不純物が一切ない、いわばH2Oができてしまうので、下痢を起こしてしまうのだそうです…。
起こしやすい、ではなく、起こす、という言葉に、一層の厳しい状況を感じました。
当然、洗濯などはもってのほか。
着替えは何ヶ月分も用意しておいて、洗濯物はためておくしかないので、
上陸の際、まとめて洗う事になるのだそうです。
当たり前ですが、
外なんか一切見えないし、日光にも当たる事ができません。
なので、潜水艦の艦長職の方は、非常に短命で、
50代でほとんど亡くなられるのだそうです…。
この時、6月に唐津でお会いした、
あの愉快で楽しい艦長さんが脳裏をよぎり、なんとも言えない気持ちが込上げてきました。
艦長さんだけでなく、
乗組員のみなさんは、本当に明るくて楽しい方たちばかりだったので、
あらためて、過酷な勤務状況を伺い、畏敬の念が込上げてきたことはいうまでもありません。
そして、潜水艦乗りの方々は、文字通り命を削りながら、任務に携わっていらっしゃるのだと、
実感しました。
元・艦長さんは現在70歳で、潜水艦艦長の長老だとのことでした。
見た目はもっとお若く見えます。
この方が仰った言葉で、一際胸に刺さったのが、この言葉でした。
「こんな過酷な環境の中、何ヶ月も過ごしている若者達が、
何千人もいるということを、少しでも知ってください。」
潜水艦は隠密行動が原則なので、
潜水艦については、一般の人が知らないことがたくさんあるのは仕方のないことです。
少し知っている人で、狭いところで何ヶ月も生活するって、大変だよね、という感じだと思います。
ですが、この中での生活は、一般的な日本人の生活水準からすると、
昔とくらべれば改善されているとはいえ、
とても耐えうるものではないということが、よく分かります。
それは、護衛艦であっても同じだと思います。
古くても、新しくても、狭くても広くても、やはり、地上でゆったりと生活するのとは、
大きな違いがあるのではないでしょうか。
それは、民間人が、辛いとかキツイとか厳しいとか言っているレベルの事象とは、
比べるべくもない、厳しい環境だと思うのです。
私たちの平和な生活は、やはりこういう方々によって護られているのだと、
改めて感じることができました。
呉に訪れる際は、ぜひ立ち寄られることをオススメします。