東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)6、7号機の再稼働が最大争点の新潟県知事選(16日投開票)は最終盤に入り、再稼働を止めるため、市民と5野党が擁立した米山隆一候補(49)の支持を最後まで広げ大接戦を勝ち抜こうと、電話での対話が県内各地で取り組まれています。
13日、新潟市東区内の日本共産党事務所では、臨時電話6台を設置し、渋谷明治県議や、党支部・後援会員らが対話しました。
選挙戦後半に入り自民、公明の両党が推薦する森民夫候補は、にわかに原発“反対”ポーズを取り始めています。党大形支部の女性(69)が対話した60代の女性は「原発問題は、どっちがいいのか分からない。選挙には行かない」と言います。
女性が「森候補は、原発を早く動かしたいと思っている自民党や財界が推している」と説明し、「再稼働させないためには米山候補を」と訴え。女性は「選挙に行って、米山さんに入れます」と支持を約束しました。
別の女性からは「電気は足りているので、危険な原発を動かす必要はない。新潟県民は、目覚めないといけない」という声も返ってきました。
争点鮮明、広がる共闘 勝利必ず
― 志位委員長が会見
日本共産党の志位和夫委員長は13日、国会内で記者会見し、野党と市民の統一候補、米山隆一氏が猛追し、大激戦・大接戦となっている新潟県知事選(16日投票)について問われ、「最終盤の情勢は大激戦・大接戦というのが現状です。残る数日間、手だてを取り切って、必ずいい結果を出したい」と語りました。
志位氏は、選挙戦の様相について「(東京電力)柏崎刈羽原発の再稼働の是非が最大争点として明瞭になり、TPP(環太平洋連携協定)の問題も争点になっています。その中で、県政のあり方を問うというたたかいとなっています」と指摘しました。志位氏は「県民多数の願いを託せるのは、米山さんしかないという流れが広がっています。そういう流れをつくる上で、野党と市民の共闘が大きな力を発揮しています」と強調しました。
知事選での野党共闘について問われ、志位氏は「選挙戦の経過の中で、すでにたくさんの民進党の国会議員の方々が応援にかけつけています」として、民進党の松野頼久、前原誠司両衆院議員や、黒岩宇洋県連代表などが米山候補の応援に立ったと述べ、「実態的には4野党の共闘になってきています」と指摘しました。
志位氏は「野党と市民の共闘態勢が本気の共闘になって、それが選挙戦全体の中で大きな力を発揮し、そして共闘の輪が、かつて自民党議員であった白川勝彦さん(元自治相)のような保守層にも広がっていくというたたかいになってきています。この流れを広げに広げて必ず勝利したい」と語りました。