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きょうの潮流

2017-08-26 | コラム

「実際に戦地に行ってみると、戦争は人間と人間の殺し合い、それ以外なにもない」。南方の戦場に従軍した斎藤牛男さん(92)の、次の世代へのメッセージです。戦争体験を語り継ぐ本紙のシリーズ「証言 戦争」で、平和への思いを込めて戦争の悲惨さを語りました▼この企画への体験談や情報を募集すると、次々と寄せられました。斎藤さんを紹介してくれたのは、近所に住んでいた本紙読者でした▼笠原梢さん(69)は、祖母が生前語った沖縄戦の体験の録音テープを聞かせてくれました。長男が戦死したことを話した祖母は、「命(ぬち)どぅ宝…」とつぶやきました▼日本やアジアの多くの人を犠牲にした戦争の実相を伝えることは、平和を守るために欠かせないこと。戦後、市民の運動でもメディアでも営々と積み重ねられてきました▼今、復刻版が話題を呼んでいる『戦争中の暮しの記録 保存版』(暮しの手帖編)。1968年8月に発行した同誌96号の特集号をもとにしたものですが、同号では一テーマの特集は「創刊以来はじめて」だとして、こう記しています。「私たちとしては、どうしても、こうせずにはいられなかったし、またそれだけの価値がある、とおもっている」▼「証言 戦争」に寄せてくれた方も「平和のために伝えたい」という思いからです。安倍首相は、8月15日にも侵略戦争への反省を全く口にしませんでした。しかし、歴史の真実を隠すことはできません。惨禍を体験した人、それを語り継ぐ人がいるかぎり。


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