6年間217万円
東京都議会豊洲市場移転問題特別委員会の山崎一輝委員長(江東区選出)が、豊洲新市場工事(江東区)や築地市場解体工事(中央区)を受注した3社から、2010~15年の6年間に計217万円の献金を受けていたことが24日、赤旗紙の取材で明らかになりました。豊洲新市場の工事入札をめぐっては、落札率が99%以上と異常に高いなど談合疑惑が問題になっています。
山崎氏が代表をしている自民党東京都江東区第三十三支部は、豊洲市場青果棟工事を14年に受注したTSUCHIYA(東京本社・江東区)から6年間に計36万円、青果棟工事と5街区の土壌汚染対策工事を11年に受注した新日本工業(本社・江東区)から計81万円の献金を受けました。また、築地市場の水産仲卸売場棟の解体工事を受注(16年7月)した有明興業(同)から計100万8000円の献金を受けていました。
赤旗紙の問い合わせに、TSUCHIYAは「江東区内の企業として、それなりのお付き合いをさせていただいている」と回答しました。
有明興業は「自民党の政治活動に対する支援として、法令に基づき政党支部に少額ながら寄付をしている」と説明。築地市場の解体工事については「弊社はJV(共同企業体)の3番手であり、入札価格の算定に関与していない。この件で政治家に依頼をしたことはない」としています。
一方、山崎事務所と、新日本工業は回答を拒否しました。
豊洲市場移転問題特別委員会は10月に発足し、山崎氏は委員長に就任しています。