『金融バブル崩壊』(2021年2月発行)を読んだ。
コロナ禍が始まったのが2020年3月。それ以来、国民の生活を守るため財政・金融両面から尋常ではない支援政策をとってきた。その結果、株式市場や債券市場にお金が流れ込み、値上がりを続けている。著者はこの値上がりをバブルだと断言する。
ヘリマネーを投入しバブルを生みだした「落とし前」をどうつけるのか。
答えは「破裂するしかない」。
この本は、バブルがはじけた後がチャンスだと主張する。みんなが情け容赦なく売っているときに「なくては困る会社」「バリュー株」の応援買いをする。マネーは常に儲けるための新しい場所を探しているから、「なくてはならない会社の株」はまた値上がりしてくる。
相場を追いかけてはならない。投資で一番いけないのは「欲」を出すことである。株は5~7年かけて2倍になれば十分である。長期投資の神髄を説く。
機関投資家は自分たちの給料やボーナスをひねり出すために、今日も相場を追いかけ、コンピュータを使って1秒間に1000回とか2000回の高速売買を行っている。