minaの官能世界

今までのことは、なかったことにして。これから考えていきます。

蒼い星の伝説 第14章

2005年03月21日 | 官能小説「蒼い星の伝説」
 その頃、冴子はかおりと会っていた。
 「かおり、これだけあれば、後は遊んで暮らせるわ。」
 「そうね。冴子のおかげかな。お礼を言わなくちゃね。あ・り・が・と。」
 かおりは、おどけて言葉を区切って言った。
 「わざわざ、心にもないこと言わなくていいわよ。それより、こんな大金、どうするのよ。」
 「へへへ。紺碧海岸のブルー&ホワイトリゾートの永住権を買うんだ。」
「えっ。だって、あそこは、政府の施設でしょう? 買うことなんて、できるの?」
 「うん。ちょうど、セックスインストラクターの欠員があってね。わたし、資格を持ってるの。知らなかったでしょう? それで、応募したら合格したのよ。もっとも、地球捜索隊のメンバーだったということがきいたみたいだけれどね。合格通知と一緒に永住権の購入オプションが付いてきたというわけ。あそこは局長一族のプライベートルームがあるから、智也さんも住むだろうし、ひょっとしたら・・・なんてね。」
 「あきれた。そんなことで・・・。」
 「そりゃあ、冴子はいいわよ。智也さんとセックスすれば、多分、SSクラスに仲間入りできるだろうし、そうなれば、智也さんの奥さんにしてもらえるかもしれないでしょう。でも、わたしはSSクラスにはなれないから、こうでもしないとね。」
 冴子は、かおりに半ば呆れながらも、羨ましく感じ始めていた。
 「もう、行くわ。かおり、頑張ってね。」
 冴子は、かおりを抱きしめながら言った。
 「冴子も今日の検査、頑張って。」
かおりは笑いながら手を振って、冴子を部屋から送り出した。
かおりの部屋から出たとたん、冴子は両脚がぶるぶると震え始めた。
 「やだ・・・。わたし、震えている。」
 冴子は無理やり、震える足を1歩2歩と踏み出し、検査を受けることのプレッシャーに必死で立ち向かおうとしていた。
冴子が到着した時には、既に性エネルギー局の検査室は、検査担当官や集まった報道陣の異常な熱気に包まれていた。
 「冴子さんっ。遅いじゃないの。智也さんはとっくに到着して、別室で待っているわ。」
 理菜が少し上気した表情で言った。
 「ごめんなさいね。ちょっと社用があって、それを済ませる必要があったものだから。」
 理菜は、怒りを込めた眼差しで冴子を見た。
 「早く控室で着替えて頂戴。」
「判ったわ。」
 冴子は、言葉少なに控室に向かった。
控室は、調度品ひとつなく、剥き出しのシャワー設備があるだけの殺風景な部屋だった。
冴子がシャワーの噴出孔の下に立つと、すぐさま適温に調節された液体が降り注ぎ始め、見る間に冴子の身体を包んでいた薄いセックススーツを溶解し洗い流した。シャワーは冴子の上方からだけではなく、あらゆる方向から吹き付けられた。一見、何の変哲もないシャワーであるが、実は、イシス星の科学力の粋を結集したハイテクマシンのひとつであり、適度な水圧が身体全体を刺激することによって肉体的な緊張をほぐし、液体に含まれた成分と香りが精神をリラックスさせる仕組みとなっていた。もちろん今回は、直後の目的に合わせ、性的興奮を高めるように噴出液に特別な調合を施された催淫剤が含まれているのは言うまでもない。冴子の局部に向けて放出される水流は彼女の股間を次第に開かせ、いつの間にか彼女は腰を前後にゆっくりと動かしていた。やがて彼女の花芯はむくむくと蕾みを割って突出してきた。
「ああっ。」
身体全体を突き抜ける甘美な性感に冴子は思わず声を漏らした。花芯のすぐ下の泉からは、滾々と愛液が湧き出している。かつて経験がないほど股間を自らの愛液でぬるぬるに濡らしてしまった冴子は、恥ずかしさで脚をぎゅっと閉じ合わせた。すると、太腿の半ばまで伝い落ちた愛液を感じて、冴子の羞恥心はさらに倍加することになった。
 「いやだわ。わたし、興奮してる。」
 冴子は顔を赤らめ、呟いた。
突然、シャワーが止まった。冴子は身を覆うものが何もないことに不安を感じ、胸と股間を両手で押さえ、辺りを見回した。身体全体が透けて見えるような薄いセックススーツでも全裸よりはましなのだ。
 「冴子さん、隣の部屋が検査室よ。正面のドアから入って頂戴。」
 天井のスピーカーから梢局長の声が響いた。
 「あのう、スーツがないのですが・・・。」
 冴子は心細そうに言った。
 「この後、すぐに智也さんとセックスするのよ。必要ないでしょう?」
 その言葉に冴子は耳までも赤く染めた。
 そうなのだ。これから、私は智也さんとセックスする。その模様は、イシス星全土に放映される。恐らく、テレビ視聴率の記録を塗り替えるだろう・・・。
 冴子の脳裏に智也と絡み合っている自分の姿が過ぎった。冴子は火照る両の頬を手で押さえ、検査室に繋がるドアに向かった。冴子がドアの前に立つと、ドアは自動的に左右に開いた。自分で開けなければならないのなら、冴子は、すぐには開けられなかったかもしれない。
智也は検査室の中央に全裸で立っていた。検査室は何もない真っ白な空間だった。智也の姿が眼に入った瞬間、極限まで高まった緊張で冴子の頭の中は空白となり、何も考えられなくなった。どくどくと動悸の音だけが聴こえる。ほとんど意識なく、冴子は検査室の中に足を進めた。冴子の背後でシュウッと軽い音をたてドアが閉まったが、もう彼女にはそれすら判らなくなっていた。
「検査室の重力を遮断しなさい。」
 検査室の様子をモニターで見ていた梢が、理菜に命じた。無重力下では、自在な体位が可能となる。
理菜は無言で、操作パネル上のスイッチを押した。
・・・検査室の重力を遮断しました・・・
 天井のスピーカーから機械音声が流れる。
「あっ・・・」
 冴子は小さな悲鳴を上げた。突然、身体が軽くなり宙に浮いたからだ。智也は漂う冴子の腕を掴み、ぐいっと引き寄せようとした。無重力状態では、その反動が等倍で働くから、智也の身体は意に反して、全く関係ない方向に振り向いてしまう。制御不能に陥りながらも、智也は掴んだ腕を離さず、数分の悪戦苦闘の末、ようやく冴子の身体を抱きしめることに成功した。重力の束縛を断ち切った浮揚感は、それだけでも絶大な快感をもたらすのだ。イシス星の高度な科学力が生んだこの重力遮断装置は、開発された当初は極めて高価なものだったので、恒星間航行に利用される程度であったが、最近の更なる技術力の発展から低価格化が実現、急速に普及し始めていた。とはいえ、高価な設備には違いなく、一般市民にとってはその利用方法すら認知されていない高嶺の花であった。イシス星性エネルギー局では、セックス時おける無重力状態の効用について大いに関心を持っており、智也の能力検査とともに重力遮断装置の実効性を検証する予定だったのだ。
冴子は文字通り地に足がつかない心細さから、必死で智也にしがみついていた。すると、智也の硬く勃起したペニスが冴子の下腹部に押し付けられる。ある意味では、挿入されている状態よりも恥ずかしかった。智也のものを受け入れてしまえば、お互いイーブン。しかし、こうして、自分の方からしがみついて、下腹部を押し付けている状態では冴子の方が誘っているようにみえる。
 ・・・はやく入れてっ・・・
 冴子は心の中で叫んだ。そして、その想いをぶつけるように、智也の口唇にむしゃぶりついた。しっかりと抱き合ったままの二人は、無重力状態の空中をフワフワと漂いながら、ゆっくりと回転している。それを、カメラは克明に記録していく。もはや彼女には、イシス星で人気ナンバーワンのニュースキャスターというプライドはなくなっていた。片脚を大きく跳ね上げ、智也の腰に絡めた。開陳された冴子の股間は、蜜壷から溢れ出た大量の愛液で濡れ光っていた。
 智也は焦っていた。検査概要を理菜から知らされていたものの、こんな空中セックスになるとは訊いていなかった。相手がイシス星一の美人キャスターであり、また、検査前に半ば強制的に、智也は強力な催淫剤を服用させられていたので、智也のペニスは十分な硬度を保っていたが、このような環境下でセックスをするなんて無茶苦茶だ。
 ・・・はやく済ませなければ・・・
 智也は、冴子の尻の肉を掴むと身体を入替え、愛液を滾々と湧出させている冴子の中心にペニスの先端をあてがった。その様子は、イシスTVのネットワークを通じて、イシス星全土にライブ中継され、全イシス星人が固唾を飲んで見守っていた。
「ああっ。」
 冴子が小さな叫び声をあげ、白い喉元を仰け反らした。遂に、冴子の狭隘な入口を抉じ開けるように、亀頭部がぬるりっと侵入したのだ。入口が開いてしまえば、後は、一気に突き進むだけだ。智也にとって、洪水のようになっている冴子の最奥まで到達するのは容易なことであった。テレビカメラは、その中心に楔を打ち込まれた冴子の裸身をあらゆる角度から捕らえ、その映像をイシス星全土に実況中継した。空中セックスの利点は、どのような体位でも自在にとれることだ。智也は、冴子の両脚を二の腕で引っ掛けるようにして抱えあげて大開脚させるとともに、がっちりと彼女の背中から肩を抱き寄せた。膝が頭部に付くまで身体を二つ折りにされた格好の冴子は、智也にしがみついているだけで精一杯だった。うまく結合できたことで、智也には締め付けてくる冴子の内部の感触を確認するだけの余裕が生まれていた。入口部分はともかくとして、挿入された状態で、亀頭部や棹の部分を締め付けることのできる女性は少ない。冴子は特に棹の部分への締め付けが素晴らしかった。智也は、ゆっくりと比較的大きなスライドで抽送を開始したが、冴子の素晴らしいセックスから生み出される、かつて経験したことのない深い快感に全身が震えた。
 「こ、これは・・・。」
 智也は声をあげた。引く時は、冴子の媚肉も智也のものに纏わり付くように追随してくるし、押し入る時は、きゅうっと締め付けてくる。
「ああぁぁぁっ。」
 「ううむむぅっ。」
期せずして、二人の声が重なった。
智也が打ち込む度に、冴子は気が遠くなった。脳天まで突き抜けるような感じだった。
それは、智也も同じで腰から下が痺れるような感覚に見舞われていた。
智也が打ち込む1ストローク毎に結合部から、冴子の愛液が飛沫となって飛び散った。最初のうちこそ踏ん張る足場がないことに戸惑っていた智也だったが、腰の動きだけで抽送するコツを掴んでからは、無重力の利点を存分に堪能していた。
智也はペニスの全長を使い、ゆっくりと確実に冴子の奥深くまで打ち込むことで、最大の快感を得ることに成功していた。冴子も自然に身体を合わせ、ゆっくりとしたリズムで腰をグラインドさせていた。
結合したまま宙を漂う二人は、水中を遊泳しているようにも見えた。
やがて、冴子の身体が細かく痙攣し始めた。冴子は既に頂上付近まで到達してしまったのだ。
冴子は、とどめをさすことを促すような眼を智也に向けた。智也も、彼女の襞肉が強い収縮を始め、彼のものをさらに引き込もうとしているのを感じていた。それに反応して彼の体内から猛烈な勢いで体液がペニスの先端に殺到していた。二人とも、もはや我慢の限界であった。
 「あああぁぁぁ・・・っ。」
 「いくうぅぅぅ・・・っ。」
 お互いに腰を突き出し、これ以上はないというくらい深く結合した状態で、智也は大量の精液を冴子の子宮に注ぎ込んだ。
 息を呑んで見守っていた理菜たちも、その瞬間、オルガスムスを感じていた。
 ・・・いやだ。観てただけなのに、あそこが、ぐしょりと濡れてしまったわ。帰ったら、智也にこうなった責任を取ってもらわないと・・・
 上気した顔で理菜は呟いた。
 それは理菜だけではなかった。イシス星全土に実況中継された検査の実況中継の模様は、90%を超える視聴率を記録していた。

(続く)


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