ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

帰りつつある父

2008年05月19日 17時21分58秒 | 家族
本当にご無沙汰続きでごめんなさい。

おかげさまで父は
救急治療室から一般病棟に移ることが出来ました。
半身の麻痺や嚥下障害、言語障害もあって
まだ寝たきり状態ですけれど、
こちらの言うことや、
わたしたちが誰かも、
随分わかっているようです。
そして少しずつ、父の発する音が
言葉としてわたしたちにも伝わるようになってきました。

昨日などは姉の言うことに
以前の父のような冗談で返したりも。
ゆっくりだったけど、全員に聞き取れる言葉でした。

どこまで意識があるのかわからない状態だったこともあり
父がすっかり変わってしまった気がして
正直、悲しい思いをしていたのですが、
あの軽口を聞いたとき、
うまく言えないけれど
「ああ、これは紛れもなく父だ」と
なんだかとても、ほっとしたのでした。



いろいろ障害を抱えた体ではあっても
その中には変わることのない父の意識がある。
わたしたちとの思い出を抱えたままの父の魂がある。
今はそれでじゅうぶん、と思えるくらい
うれしい出来事でした。

このまま容態が安定すれば
やがてはリハビリも待っていて
父にも家族にも長い道のりですが、
文字通り、一歩一歩、
退院までの道のりを、共に歩んでいけますように。

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