美しい初秋

いつのまにかすっかり秋めいてきて
朝晩などは寒いくらいになってきました。
通勤路にある街路樹も
枝によっては、随分色づいてきたみたい。



少しずつ肌寒い日が増えるにつれ、
秋は深まり、鮮やかさを増してゆきます。
日に日に美しいものを見つけられる、楽しみな季節。

でもこんな光景も、わたしには心ひかれるものがあって。
夏の間、小さな虫たちに自分の生命を分け与えながら
残された生命で、光合成して樹に栄養を送り続け、
自らの役目を全うしつつ終焉の日を待っているかのような、
虫喰いだらけの、桜の葉。



こんなにいっぱい食べられて穴だらけになっても、
一生懸命頑張ったんだなぁ。
絵にはならないかもしれないし
足を止める人もないかもしれないけれど
陽に透かすと、レースみたいで
わたしの目には、とてもとてもきれいだよ。