ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

寒椿

2009年01月15日 22時08分17秒 | 花・自然
最高気温6度という凍てつく寒さの中
この色のない季節に、目にも鮮やかな八重の寒椿が
花びらを散らしていました。



「傷つけていたことよりも
ゆるされていたことつらく、椿は立てり」
椿を見るといつも思い出される、
江戸雪さんという若き女流俳人の句。

どういうわけかこの句に出会った途端、
心に沁みて、忘れないということは
わたしの心にも何か、
共鳴するものがあるからなのでしょう。



知らないうちに、誰かを傷つけながら
それでも許されて、
いっぱいいっぱい許されて、
今わたしは、ここにいる。

だからせめてもの感謝として
自分が傷つくことがあっても
寒椿が花びらを惜しげもなく散らすように
さらりと許せる人になろう、
そんなことを思いながら。

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