少女時代からずっと
遠藤周作や三浦綾子などの
キリスト教文学が好きで
なかでも遠藤周作の
「沈黙」はマイベストの1つ。
「信仰」や「神」の問題を
長崎でのキリシタン弾圧を通じて
真正面から問いかけるもので、
とっても重く、つらいけど
心に美しい響きを残す物語。
映画化されたとあっては
見ないわけにはいかなくて、
公開初日に観てきました。
つらいのと感動したのとで、涙涙。
全体に原作にかなり忠実だけど
ユダと言うべきキチジローは
原作より憎めない存在だったかも。
私はクリスチャンじゃないけれど
遠藤周作の描く「神」は理解できる。
奇跡を起こしたり、裁いたりせず、
人々とともに苦しみ、寄り添う神。
拷問される信徒の命とひきかえに
踏絵を迫られたパードレに
「踏むがいい」とささやく神。
この映画を見たあとで、
一つの詩を思い出しました。
マーガレット・パワーズの
「あしあと」という詩。
-----あしあと-----
ある夜、私は夢を見た。
私は、主とともに、
渚を歩いていた。
暗い夜空に、私のこれまでの
人生が映し出された。
どの光景にも、砂の上に
二人の足跡が残されていた。
一つは私の足跡、
もう一つは主の足跡であった。
その最後の光景が映し出された時、
私は、砂の上の足跡に目を留めた。
そこには一人の足跡しかなかった。
私の人生で一番つらく、
悲しい時だった。
それがずっと心に刺さっていたので、
私はその悩みを主にお尋ねした。
「主よ、私があなたに従うと決めた時、
あなたは、どんな道も私と共に歩み、
私と語り合って下さると約束されました。
それなのに、私の人生の一番つらい時、
一人の足跡しかなかったのです。
一番あなたを必要とした時に、
なぜ一緒にいて下さらなかったのか
私にはどうしても分からないのです。」
主は、ささやかれた。
「わたしの大切な子よ。
私は、おまえを愛している。
決して見捨てたりはしない。
ましてや、苦しみや試練の時に。
あしあとが一つだった時
私はあなたを背負って
歩いていたのだ。」
遠藤周作や三浦綾子などの
キリスト教文学が好きで
なかでも遠藤周作の
「沈黙」はマイベストの1つ。
「信仰」や「神」の問題を
長崎でのキリシタン弾圧を通じて
真正面から問いかけるもので、
とっても重く、つらいけど
心に美しい響きを残す物語。
映画化されたとあっては
見ないわけにはいかなくて、
公開初日に観てきました。
つらいのと感動したのとで、涙涙。
全体に原作にかなり忠実だけど
ユダと言うべきキチジローは
原作より憎めない存在だったかも。
私はクリスチャンじゃないけれど
遠藤周作の描く「神」は理解できる。
奇跡を起こしたり、裁いたりせず、
人々とともに苦しみ、寄り添う神。
拷問される信徒の命とひきかえに
踏絵を迫られたパードレに
「踏むがいい」とささやく神。
この映画を見たあとで、
一つの詩を思い出しました。
マーガレット・パワーズの
「あしあと」という詩。
-----あしあと-----
ある夜、私は夢を見た。
私は、主とともに、
渚を歩いていた。
暗い夜空に、私のこれまでの
人生が映し出された。
どの光景にも、砂の上に
二人の足跡が残されていた。
一つは私の足跡、
もう一つは主の足跡であった。
その最後の光景が映し出された時、
私は、砂の上の足跡に目を留めた。
そこには一人の足跡しかなかった。
私の人生で一番つらく、
悲しい時だった。
それがずっと心に刺さっていたので、
私はその悩みを主にお尋ねした。
「主よ、私があなたに従うと決めた時、
あなたは、どんな道も私と共に歩み、
私と語り合って下さると約束されました。
それなのに、私の人生の一番つらい時、
一人の足跡しかなかったのです。
一番あなたを必要とした時に、
なぜ一緒にいて下さらなかったのか
私にはどうしても分からないのです。」
主は、ささやかれた。
「わたしの大切な子よ。
私は、おまえを愛している。
決して見捨てたりはしない。
ましてや、苦しみや試練の時に。
あしあとが一つだった時
私はあなたを背負って
歩いていたのだ。」