朝出勤する電車の中で、新聞読むのが毎日の日課。
先日は、小惑星探査機「はやぶさ」が
大気圏で輝きながら燃え尽きる写真に、思わず涙。
7年もの長い月日を、暗黒の宇宙空間でたった一人、
次々と起こるトラブルで満身創痍になりながら旅を続け、
ついに職務を全うして自らは燃え尽きる、そのけなげさ。
そしてまた、朝日新聞の月曜歌壇には
今週、数多くの口蹄疫の歌が寄せられていて
これまたこらえきれず、涙がこぼれてしまって。
幾千の牛の鳴き声轟(とどろ)かん
鳴き交はし鳴き交はし殺されてゆく
豚という陽気なる奴牛という威ある生き物
殺されていく (共に、檜山佳与子作)
愛称の牛の名よびて送りだす
消毒粉のがらんどう舎に (松尾信太郎作)
殺処分待つ牛がふと飼い主に
いつもの朝のように顔寄す (鈴木節子作)
まっ青な五月の雨で匿(かく)しつつ
牛も殺して豚も殺して (寺下吉則作)
牛なれば処分するとふ十万頭
飼ひ主なれば男泣きする (鈴木悦郎作)
わたしと同じように悲しんでいる人たちが
こんなにもこんなにもいたんだなあ。
朝っぱらからこぼれる涙を何度もぬぐいつつ
出勤したらお化粧が半分なくなっていたけれど。
日本がカメルーンに勝った喜びの中でも
このニュースだけは、ずっと胸に突き刺さったまま。
先日は、小惑星探査機「はやぶさ」が
大気圏で輝きながら燃え尽きる写真に、思わず涙。
7年もの長い月日を、暗黒の宇宙空間でたった一人、
次々と起こるトラブルで満身創痍になりながら旅を続け、
ついに職務を全うして自らは燃え尽きる、そのけなげさ。
そしてまた、朝日新聞の月曜歌壇には
今週、数多くの口蹄疫の歌が寄せられていて
これまたこらえきれず、涙がこぼれてしまって。
幾千の牛の鳴き声轟(とどろ)かん
鳴き交はし鳴き交はし殺されてゆく
豚という陽気なる奴牛という威ある生き物
殺されていく (共に、檜山佳与子作)
愛称の牛の名よびて送りだす
消毒粉のがらんどう舎に (松尾信太郎作)
殺処分待つ牛がふと飼い主に
いつもの朝のように顔寄す (鈴木節子作)
まっ青な五月の雨で匿(かく)しつつ
牛も殺して豚も殺して (寺下吉則作)
牛なれば処分するとふ十万頭
飼ひ主なれば男泣きする (鈴木悦郎作)
わたしと同じように悲しんでいる人たちが
こんなにもこんなにもいたんだなあ。
朝っぱらからこぼれる涙を何度もぬぐいつつ
出勤したらお化粧が半分なくなっていたけれど。
日本がカメルーンに勝った喜びの中でも
このニュースだけは、ずっと胸に突き刺さったまま。