【再放送のご案内】
2010年8月20日:午後0時からBShiで2つの番組が再放送の予定。
夏休み特集としてお昼の番組枠での連続放送となります。
ご覧になられなかった方は是非ご覧ください。
ハイビジョン特集
『素数の魔力に囚われた人々』
~リーマン予想:天才たちの150年の闘い~
*NHK-BShi:2009年11月21日(土)午後 8:30~午後10:00(90分)
*NHK-BShi:2009年11月27日(金)午後10:30~午前 0:00(再放送)
*NHK-BShi:2010年 8月20日(金)午後 1:50~午前 3:20(再放送)
ハイビジョン特集
『数学者はキノコ狩りの夢を見る』
~ポアンカレ予想・100年の格闘~
*NHK-BShi:2009年11月23日(月)午後8:00~午後9:50(110分)
*NHK-BShi:2009年11月30日(月)午後2:00~午後3:50(再放送)
*NHK-BShi:2010年 8月20日(金)午後 0:00~午前 130(再放送)
<mimifukuから、一言>
11月17日夜:BShiで、
巨匠達の肖像:『レオナルド・ダ・ヴィンチ』を鑑賞。
~再放送は11月24日(火)午後2時~3時30分。
科学の発達はダ・ヴィンチが活躍したルネサンス以後の出来事。
画一化した<神のお心=宗教的解釈>からの解放が、
人間の頭脳を急速に軟化させた。
軟化した頭脳はあらゆる可能性を想像し、
大航海や医療的実験(解剖学)や、
新しい技術工学の開発や芸術作品の創造まで、
神から人間(自分)へと興味の対象は大きく変化。
“許された自我の発達(神学からの解放”は、
時代と共にあらゆる自己主張が可能になり、
それは、
天文学や数学や物理学や果たして進化論までのタブーを廃し、
人間が読み解く研究要素は多様化し現在に至っている。
11月15日の夜にNHKスペシャルで放送された、
『リーマン予想:天才達の150年』を興味深く見た。
今回NHKハイビジョンで放送される同名の番組は、
NHK総合で放送された50分番組を90分の長尺にした内容。
中学生の時代に親しい友人と数字の話に夢中になったことがある。
~宇宙戦艦ヤマトの話題でアインシュタインの話を持ち出した彼です。
と言っても数学や物理がまるっきり苦手な私にとって、
数学の正当性に対する言い訳(屁理屈)に過ぎないのだが。
1と言うのは本当に存在するのだろうか?
大きさが違うリンゴが1個。
身長や体重が違う人間が一人。
単位としての尺やセンチやインチ。
1と言う概念は人間が作った曖昧な概念ではないか?
リーマン予想の番組を観ながら当時の友人との会話を思い出した。
<1を含め数字自身を他の整数では割り切ることのできない独自の数字>
が素数である。
屁理屈を言えば0.5(小数)を認めれば2で割り切れない数字はないのだが、
素数を定義するときに=整数の決まりがあり数学の法則に則っている。
再び中学時代に友人が言った言葉で、
「数学においては“1は1の決まり”がありそれはそれ以外でありえない。」
を思い出す。
勿論、
“1”に対して疑いを持っていた数学が苦手な私には理解できず、
友人との話題はそこで平行線を辿った。
リーマン予想とは、
<一見すると不均一に見える素数の配列には規則性が存在する。>
との数学者:ベルンハルト・リーマンによる予見。
番組は、
リーマンが残したその予見を証明するために奔走した数学者達の物語。
さらに近代科学が解き明かそうとしている“原子核のゆらぎ”との共通点。
リーマン予想に取り付かれ狼少年と揶揄されたルイ・ド・ブランジュ。
リーマン予想を解き明かすことで精神が侵されていったジョン・ナッシュ。
ほぼ同じ時期に再放送される、
『ポアンカレ予想:数学者はキノコ狩りの夢を見る』。
この番組の中でもポアンカレ予想に取り憑かれ、
精神の安定を保つことができなくなった数学者か登場する。
またポアンカレ予想を解き明かしたグリゴリー・ペレルマンも、
自らに孤立を求め数学に没頭した。
2つの番組を通して感じることは、
・誰も発表していない到達点に向かう過程での個人の葛藤。
・過去の偉人が残した仮定(予想)を信じることに自分達の時間を削り、
証明できなかった時(あるいは仮定そのものが間違いであった時)の、
自分を襲うであろう後悔の未来予測。
~理論予想の否定を証明しても誰も認めてはくれない。
・優秀無二な研究者のプライドをかけてグループで発表することを避け、
個人ネームで名を残すことへの情熱。
数学者達が陥った精神集中(無心と没頭)が精神を崩壊させていくプロセスは、
<精神の安定=流動的(順応)で規則正しい脳の働きのリズム>
が、
<精神の不安定=順応性が侵され脳の働きのリズムが狂う事態>
ことに向かう心身の原則を犯してまでのめり込む数学の魔力。
数学や物理学には私自身は決して執心ではないけれど、
“人に纏わるドラマ”には興味津々。
この記事を読んでみて知的好奇心がムズムズと湧いた方は、
ぜひ固定観念を排除して2つの“数学者達の物語”をご覧ください。
数学や物理学に捉われない新しい発見が多いと思います。
また数学者や物理学者達の角度の違った視点は誰しもが新鮮に映るはず。
理論が理解できなくても(数学理論は常人には理解できなくて当たり前)
「考えるヒント」は自身の発展に必ず結びつきます。
~以上NHKホームページより記事転載。
<リーマン予想・天才たちの150年の闘い:番組詳細> 数学史上最難関の難問と恐れられ今年問題発表から、
丁度150年を迎えたのが「リーマン予想」である。
数学の世界の最も基本的な数「素数」。
数学界最大の謎となっているのが、
2,3,5,7,11,13,17,19,23・・・と
「一見無秩序でバラバラな数列にしか見えない素数が、
どのような規則で現れるか」だ。
数学者たちは素数の並びの背後に、
「何か特別な意味や調和が有るはずだ」と考えて来た。
「リーマン予想」は素数の規則の解明のための最大の鍵である。
最近の研究では、素数の規則が明らかにされれば、
宇宙を司る全ての物理法則が自ずと明らかになるかもしれないという。
一方、
この「リーマン予想」が解かれれば私たちの社会が、
とんでもない影響を受ける危険があることはあまり知られていない。
クレジットカード番号や口座番号を暗号化する通信の安全性は、
「素数の規則が明らかにならない事」を前提に構築されてきたからだ。
番組では、
「創造主の暗号」と言われる素数の謎をCGや合成映像を駆使し、
分かりやすく紹介し素数の謎に挑んでは敗れてきた、
天才たちの奇想天外なドラマをたどる。
<ポアンカレ予想・100年の格闘:番組詳細>
宇宙に果てはあるのか?
宇宙は一体どんな形なのか?
人類が長年問い続けてきた謎に大きく迫るヒントが、
2006年に見つかった。
百年もの間、誰も解けなかった数学の難問。
「ポアンカレ予想」が証明され宇宙がとりうる複数の形が、
初めて明らかになったのだ。
世紀の難問を解いたのはロシアの数学者グリゴリ・ペレリマン。
その功績により数学界最高の栄誉とされるフィールズ賞の受賞が決まった。
しかし、
彼は受賞を拒否し数学の表舞台から消え去ってしまった。
その真意をめぐって様々な憶測を生んでいる。
「ポアンカレ予想」にはこれまで幾多の天才たちが魅了され、
人生のすべてを賭けて挑みそして敗れ去ってきた。
ペレリマンがその栄誉に背を向け姿を消したのはなぜか?
そもそも数学者はなぜ難問に挑み続けるのか?
番組は、
ポアンカレ予想が解けるまでの百年にわたる天才たちの格闘のドラマを追い、
ともすれば取りつきにくい純粋数学の世界と、
数学者たちの数奇な人間模様を描いていく。
CGと実写の合成を駆使し、
“天才の頭の中”を映像化する知的エンターテイメント番組とする。
コメントありがとうございました。
ポアンカレ予想をご覧になられたのですね。
アインシュタインの有名な理論:E=mc²では、
宇宙は膨張しているとの事ですが、
形には触れられていないようです。
また、
宇宙とは質量が存在する空間と認識していますが、
質量のない外宇宙(無の世界)を証明する手立てはないとの事で、
宇宙の形が時間と共に変化(過去から現在)し、
今後さらに変化(膨張)し続けることが証明されていると認識しています。
~宇宙の形は一定ではない。
アインシュタインが語ったとされる、
「謎がある限り神は存在し続ける。」
の名言は宇宙の存在と同時に自分(個人)に向けられ、
謎の解決策としての人が生み出した英知としての“神”の位置。
科学文明の発達は、
“神”の存在を英知の端っこに追いやりましたが、
一つの解明は一の謎を生み出す。
リーマンにしてもポアンカレにしても自分達の力では解明できなかった、
新たな謎(予想)を未来に託しました。
タイトルで使用した“神の領域への挑戦”。
横山さんにしてもボクにしてもこれから何年先まで生きることができるのか?
~人知を超えた謎の領域。
横山さんが抱く疑問の答えは未来が解決してくれるでしょう。
その時まで、
お互い好奇心を持ちながら健康に留意し長生きしましょうね(笑)。