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mimi-fuku通信

このブログを通して読み手の皆様のmimiにfukuが届けられることを願っています。

自分が“下駄屋か?靴屋か?”を見極めねばならない。

2012-03-25 21:33:55 | 経済・産業・mono

最近の日課は朝起きて直ぐに寝床の中で、
全国版主要5紙のコラムと社説を読むこと。
http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/d/20120206

今日(25日)の毎日新聞のコラム・余禄と、
一昨日(23日)の産経新聞のコラム・産経抄。
今夜は2件のコラムの
共通点をテーマに話を進める。
今夜のテーマ。
それは、
“時代の変わり目”

コラムの内容を抜粋して転載をさせていただくと、
英語百科事典の代名詞のような『エンサイクロペディア・ブリタニカ』が印刷をやめることになったという。
2010年版の在庫4000セットを売り切った後は電子版だけになるそうだ。
いずれ図書館の標準装備品から百科事典が消える日がくるのだろうか?
(ブルタニカの歴史は古く244年前に刊行された権威ある出版物)
*****
(原因は)パソコンとインターネット技術の普及だ。
書籍版は全32巻が1400ドルだがインターネットで使う電子版は年間約70ドルの利用料ですむ。
価格だけではない。
★電子化された辞書は置き場所をとらない。
☆重い書籍を書棚から出し入れしたりページを繰る面倒がない。
★ジャンプ機能も便利だ。
☆関連する別の項目に次々に移動するうちに思いがけない知識を得ることがよくある。
★自分の枕元に単体の電子辞書を置くようにしてからまめに辞書を引くようになった。
☆寝転んでいても軽い電子辞書は片手を伸ばすだけでいい。
まさに手軽だ。
*****
それだからこそ、
ずっしり重たい百科事典はいつまでも図書館に並んでいてほしい。
<毎日新聞・余禄:2012年3月25日>

最初は社内でほとんどが反対の声だった。
子供は“ごっこ遊び”で知識を身につけてきた。
なにより親しみやすい言葉じゃないか。
理想科学工業の羽山昇社長が懸命に説得する。
こうして新製品の名前が『プリントゴッコ』に決まった。
*****
(羽山社長は)日大に通いながらガリ版刷りのアルバイトを始めた。
オフセット印刷やコピー機に圧倒され孔版印刷は時代遅れと見なされた時期もあった。
それでも羽山さんは孔版(ガリ版)の将来性を信じてひたすら技術革新に取り組んだ。
その結果生まれたのが自分で書いた絵や文字を簡単に多色刷りできる『プリントゴッコ』だ。
年賀状づくりにぴったりとあってたちまち評判を呼ぶ。
家庭に普及するようにと羽山さんの鶴の一声で決まった1万円以下という価格設定も当たった。
昭和52年の発売以来の累計の販売台数は約1050万台に達している。
*****
次第にパソコンとインクジェットプリンターに取って代わられ平成20年には遂に出荷を終了した。
(プリントゴッコの)インクなどの販売も今年いっぱいでなくなる。
自分が名付けたわが子のような製品の退場を見届けて羽山さんは2012年3月13日。
87年の生涯を終えた。
<産経抄:2012年3月23日> 

2件のコラムと関連して、
2012年2月。
VHSビデオの生産終了が新聞紙上に掲載された。

ビクターによって開発されたVHS方式のビデオ・デッキは、
ベータ・ビデオ方式との戦争に勝利し栄華を極めものの、
21世紀に入りデジタル機器の急速な進化に押され、
35年の月日を経てパナソニックによって幕がおろされた

*この件については別の機会に文字にしたい。

もう30年近くも前になろうか?
営業先の社長さんから頂戴した言葉。
「いつの世も自分が下駄屋なのか靴屋なのかを見極めねばならない」。
社長さんが語った経営原理(商売に鉄則)だ。
*ドラマ「カーネーション」でも似たシチュエーションが紹介された。
下駄と靴は、着物と洋服、革靴とスニーカー等に置き換えれば理解しやすい。


社長の意図を私の言葉で置き換えれば、
「下駄がなくなることはないが靴の便利さに衰退することは明らかだ。
それを知りながら下駄を追いかければその会社は必ずつぶれる。
時代の変わり目には絶えず転機が求められる。
そのことをしっかりと覚えておくように。」

以前にも文字にしたがそれは同時に、
石炭から石油への転機の時代の、
日本の決断にも通じる。

“転機の見極め!”


この国は平成に入り〝どれだけ〟変われたのだろうか?

既に転機すべき時期は疾うに過ぎているのに…

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【iPod touchを買ってみた(其の3)】:iPhone最大のライバル?

2012-01-12 21:30:00 | 経済・産業・mono

一昨日に続き、
iPod(touch)の話題をもう少し進めたいと思う。
http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/d/20120110

激戦が続くスマホ商戦で絶えずTopを走るiPhone4S。
残念ながらアイフォンは日本のメーカーの商品ではなく、
米国Apple社の商品であることは誰もが周知だろう。

昨年(2011年)の9月。
夫婦で公務員の友人が、
「今年息子が大学に合格したお祝いに、
高校に入った息子と2人にiPhoneを買った。
家には4台のiPhoneがあり、
PCのネット料金に固定電話など、
通信費の基本料だけで3万円かかる。」
と発言。
*友人仲間から顰蹙を買っていた(妬みも?)。

かと思うと、
自営業をしている別の友人は、
「最近の不況でPCのネット回線を解約。
自分は古い携帯電話(docomo)を使い、
外に働きに出ている嫁さんにスマホを持たせた。
娘2人はまだ小学生なので暫くは、
固定電話込で1万円以下に通信費を押さえたい。」
の言葉に、
現在の公務員と民間人との格差を感じた。
*その話は本日の議題とは関係がない。

昨年の12月3日に文字にした、
今夜は少し、 … iPodを買ってみた。 クリック
のコメントの中で私は、

「アイポッドを買うならアイフォンでまとめたら?
(の意見に)実際にはそのほうが楽ですね。
ただ地方ではドコモの電波が有利に働き、
特に山沿いに出かける際はソフトバンクは不利。
幸いAuからもアイフォンが販売されましたが、
仮にドコモからアイフォンが販売されても買わないかな?
*****
と言うのも地方では都会とは違い、
電車移動や街を歩く機会はほとんどなく、
大人は常に(どんなに近くても)自動車で行動。
当然のこととして運転中や仕事中は、
携帯画面を見ることはできず、
そんな理由から、
アイフォンだけでなく通信料がかなり高額になる、
スマートフォン全般に魅力は感じません。
私にとって必要な情報(雨雲・地震・災害等)は、
従来の携帯電話(FOMA
)でも見ることができます。
それよりもアイフォンとアイポッドについて考えてみて、
仮にWiFi、WiMax、3Gが全国的に普及するとして、
(WiFiの)使用料が3000円を切れば、
(アイフォンよりも)アイポッドに有利に傾くかも?
*****
と言うのも、
若者たちは高額になる通話機能よりも、
メール機能を盛んに使うようで、
通話料込で7000円程度の通信費が、
通話料なしで3000円以下なら、
過去のポケベル世代が親になった時に、
(アイフォン×アイポッドの)どちらを選択させるか?
そんなことも考えてみました。
アイフォンの出現で注目されなくなったアイポッド。
しかし未来は?」
との考えを述べた。
*内容に変更・省略あり。

例えば前出の友人が3年後にも、
通信費を月に1万円以内に抑えたい場合に、
*PC回線の使用料:約4400円(無線パック)。
*固定電話の基本料:約1700円。
*残額が3900円もあればスマホを使わず、
携帯電話のファミ割Maxなら2台の契約も可能。

ひとつ情報は、
*Yahoo!BBのバリュー・プラン(変更)
https://ybb.softbank.jp/member/a_v/

*Yahoo!BBのバリュー・プラン(新規)
http://bbpromo.yahoo.co.jp/promo/ybbvalueplan/

変更の項目はヤフーのADSLの契約者に限るが、
若干の手数料と2年契約の履行を守れば、
契約者でも約1000~1500円程度割安になる。
*私自身も昨年の夏に友人から教えられたものを、
WOWOWの契約やe2の単品契約などの出費から、
11月中旬にバリュープランに条件を変更している。

私とは違いPCに明るい友人(公務員)は、
機器のレンタル(ルーター+LAN)をすべて解約し、
プロバイダー契約+プレミアム会員料等込みこみで、
月額3000円を切る契約を結んでおり、
その環境下でPC3台を無線LANで結び、
近々iPad(WiFi)
の購入も視野に入れているようだ。

何故、
iPhoneのライバルとしてのiPodの話題に、
プロバイダー契約料の話が必要なのかと言えば、
パソコンがなければiPod本体では何もできない。
さらに、
自宅に無線LAN(Wi-Fi)の設定がなければ、
iPodやiPadでiPhoneの疑似体験はできない。

話を戻そう。
先程の料金プランから4人家族の子供達が成長し、
通信費を月に1万円以内に抑えたい場合に、
*PC回線の使用料:約3000円(12M)。
*固定電話の基本料:約1700円+a。
*残額5300円で携帯電話の必要台数を契約。

以上の環境が揃えば、
自営業の友人の子供達が将来、
中学から高校に通う期間(自我の発達)は、
安価なiPod touch(=
携帯音楽プレーヤー)や、
iPad(タブレット型PC)を持たせれば、
殆どのiPhoneの機能(スマホ体験)を、
学習・体験することができる。

少しだけこの話(成長期の子供と通信)を進めたい。
中高生の子供に通信料が高額なスマートフォンを持たせ、
自室に入って無制限に3G通信でアクセスできる環境が、
将来ある子供たちにとって健全な状態と言えるか?

それが3Gではなく、
家庭内無線LANの環境下であれば、
ルーターの電源を切ってしまえば、
誰一人ネットに繋ぐことはできない。

例えば家庭内の約束事(おきて)として、
“夜10時から翌朝の6時まではルーターの電源を切る”
を実行することで子供たちに我慢を教え、
子供たちの夜更かしを防ぐことができる。
と同時に、
PCにつなぐことで家族の情報を、
共有・管理することもできるし、
不用意なアプリの購入等を、
極力
抑えることもできる。
*購入はPCに統一(=親の許可)。

何よりも新しいApple商品であればクラウドによって、
総ての機器を自動同期(共有)させることができることは、
子供たちにとってもPC操作を身に付ける良い機会となる。
*平成世代は総てをスマホで済ませる傾向にあるようだ。
*クラウド→ http://www.apple.com/jp/icloud/features/

iPod(touch)でできる通信は、
PCメールとの同期(=個人メールの設定と送受信)。
Apple機器同士で交換できるボイス・メール。
Apple機器同士のWiFi通信による無料テレビ電話。
*相互のメールアドレスを住所録に登録すれば3タップで交信。
*Face Time→
http://www.apple.com/jp/mac/facetime/

等の操作は総て可能であり、
TwitterやFaceBookの登録・使用も可能。
もし仮に子供達が年頃の年代になって、
友人達と多様なコミニュケーションを希望する場合にも、
iPod(touch)ならWiFi環境下であれば何の不足もない。
*他に必要があれば安価な携帯電話で事足りると思う。

そのことは同時に、
地方に住みながら本当にスマートフォンが必要かどうか?
其々の家庭の事情に沿って考えてみるといい。
*ただし“その便利さ”は価格以上の価値があると認める。

近々耳にする通信費による家計の圧迫。
さらにPCと同期することなく、
高額なiPhoneを所有する私の知り合い。
*せっかくのお宝が“猫に小判”では?

流行に振り回されず上手に通信を利用する。
iPhoneの最大のライバルはiPod(touch)では?

私はiPod(touch)で満足している。



【Apple Storeで買える辞書・事典】

*大辞林:物書堂(2500円)
http://itunes.apple.com/jp/app//id299029654?mt=8

*大辞泉:小学館(2000円)
http://itunes.apple.com/jp/app//id297431331?mt=8

*広辞苑:岩波書店(8500円)
http://itunes.apple.com/jp/app//id311741699?mt=8

以上は日本を代表する辞書。
特にアプリとしての大辞林(版元:三省堂)は定評があり、
スマホ&タブレット所持者にとっての定番。
大辞泉は価格も手頃で大辞林に迫る人気を持つ。
日本の知の最右翼:広辞苑は冊子と同じ価格設定。
人気は〝いま一つ〟のようだ。

*ブリタニカ国際大百科事典(期間特価:2400円)
http://itunes.apple.com/jp/app//id490006356?mt=8

1.4GB以上の容量を要する巨大な百科事典。
新発売価格:2400円はバリュー価格の極地。
iPhone、iPod(touch)の所持者よりも、
情報量の多さはiPadの所持者向けかも?
*私の8GのiPodでは負担が大きすぎる(笑)。
大容量のダウンロードは長時間かかりそうなので、
PCからの購入がお薦め。
専門分野の内容の濃さは百科事典の中でも特筆。
*ただしダウンロードできるのは簡易な小項目版のみ。
Wikiとはまるで違う本物(バランス)に出会えます。

注:いずれのアプリもiTunesから開くことはできません。

Apple iPod touch 8GB
Black MC540J/A
16800円
アップル

*iTunseとの編集・同期を頻繁に行わない場合は、
ギガ数の多い商品(32GB、64GB)がお奨め。
さらに液晶画面を保護するフィルムも必需品です。

*できれば地方税収の不足解消を目的に、
地元の業者でお求めください(笑)。

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【iPod touchを買ってみた(其の2)】:紙の文化の終焉?

2012-01-10 21:28:00 | 経済・産業・mono

昨年(2011年)12月3日に
今夜は少し、 … iPodを買ってみた。 クリック
との記事を文字にした。
あれから約1ケ月。
思うところ多く今夜も少しだけ、
iPodについて文字にしようと思う。

最新のiPod(touch)
は、
iPhone4SやiPad2と同じ機能を持ち、
WiFi(無線LAN)を通して、
流行のiPhoneを疑似体験。

購入後の最初の作業はPCとの同期。
その後無作為なボタン操作や、
進化したiTunesの確認。
一通りのことは、
あえてHOW TOなしで行った。

iPod(touch)を購入した約1か月後の年末。
図書館にあったiPad2のHOW TO本を借り、
今年に入ってiPhone4SのHOW TO本を購入。
*予想以上に“できること”は同じだった。

iPhoneと全く違うことは3G回線が使用できないため、
iPodでは基本的なコントロールはPC(パソコン)で行い、
さらに基本的に充電はPCからのみ可能は以前と同じだが、
最新のiPod(touch)受動態のミニPCとしての機能満載。
HOW TO本を読んで〝できること〟を確認し、
ようやくアプリ(ソフト)の購入に踏み込んだ。

iTunes画面を確認してみると、
iPodのアプリはiPhoneのアプリと共通。
iPadのアプリは共通のものもあるが〝ほぼ〟独立。
それは多くの場合、
iPhoneとiPadでは別々のアプリの購入が必要となる。
*ただし両方ともに無料アプリも多くその管理・購入は、
PC側のiTunesでもできるしアプリの共用の確認も可。

仮に転送(同期)先のサイズ(記憶容量)が小さくても、
iTunesにためて必要なものだけ選択同期していけば、
携帯サイズのホーム画面はいつもスッキリ。
*不必要なものはPCに保管して削除する必要はない。

このことはiPhoneでも同じことで、
3G回線によって独立した機能をもつiPhoneでは、
PCに繋がず使用している人が多いようだが、
総てのアプリや音楽データをバック・アップしてくれる、
PCとの同期(最新機種ではクラウド)は欠かせないだろう。
*仮に本体を破損・紛失してもPCやクラウドの保存で復元。
とここまでは、
本日の本題ではない。

*****

『紙の文化の終焉』
と文字にすればショッキングな見出しだろう。
しかし“?”のマークにも注目。
少しだけ感じたことを文字にしたい。

携帯サイズのiPodがネットに繋がることで驚いたのは、
それまでの私の生活習慣とは異なり、
朝起きて朝刊を玄関に取りに行くことなく、
目が覚めれば寝床の中でも、
朝刊紙の社説やコラムを確認。
さらに、
Google Newsをホーム画面に張り付けておけば、
世界中のニュースを瞬時に閲覧することも可能だ。
*最下部検索から国別(他の版を選択)検索。
また、
産経新聞に至ってはアプリからダウンロードし、
当日の本誌紙面を無料で配布。
*私の知り合いのiPhone持ちは誰もが入れている。
*iPadの場合は月額1500円の購読料が必要。

WiFiについて都心部では様々な試みが進行中だが、
地方の市町村の場合は家から一歩でも外に出たら、
ネットにつながらないWiFi使用のiPod(touch)。

その場合に重宝するのがアプリ(スマホ用のソフト)の購入。
ダウンロードしてしまえば通信を必要としないアプリもあり、
幾つかの(オフライン)アプリを試してみた。

特に驚いたのは“i文庫S”のアプリケーション。
350円と有料購入だがネット上で読むことができる、
青空文庫を使用した無料の図書館。
*iPadの場合はi文庫HDで800円のアプリがある。

詳しくは述べないが、
ダウンロードした本棚に自分の読みたい本を表示し、
読んだページは“しおり”をつけて閉じることができる。
注目は『日本国憲法』。
*青空文庫著者別項目の“日本国”から選択。

私は“本棚1”の最上部に『日本国憲法』を保存。
嬉しいことは冊子ごとのダウンロード形式なので、
取り込めば電波のない場所でも読むことができる。
http://itunes.apple.com/jp/app//id418102178?mt=8

また前出の産経新聞の場合も、
朝一度開いておけば自動でダウンロードされ、
電波のない場所でも読むことができるようだ。
http://itunes.apple.com/jp/app//id298592032?mt=8

更にお薦めは無料辞書の充実。
特に、
Catalystwo Limitedが開発した辞書は軽くて便利。
http://itunes.apple.com/jp/app//id473493861?mt=8

いくつかのアプリを試し、
感じたことが本日のタイトル、
“紙の文化の終焉?”

それは昨年末に亡くなった、
スティーブ・ジョブズ氏も提唱した新しい環境社会。
*紙の大量所費による森林伐採と環境破壊。

5~6年程も前だろうか?
NewsWeek誌の表紙だったと記憶しているが、
“新聞が淘汰される時代”を示唆。
米国の場合と日本の場合では事情が違う。

友人達と〝当時その事〟について話した時に、
「家族が多い場合は1人1台のパソコンは持てず、
新聞の場合は紙面を分けて家族で読めるし、
何よりも地元のチラシの特売の確認だけでも、
新聞代の元は取れるのではないか?」
との意見に耳を傾けた。

しかし、
携帯型やタブレット型のミニPCの誕生は、
1人1台のパソコン(受動態)を容易にし、
数秒もまたず起動し〝どんな姿勢〟でも読め、
特売は携帯型PCの外(ネットの中)にある。
*大手の通販&今後の地方業者の負担軽減。。

しかもこれまでの携帯電話(スマートフォン)は、
通信費が高価であり誰もが持てる品物ではないが、
WiFi通信は家庭内の一つの無線通LANから分配。
僅か2万円前後の通信機器を1台購入するだけで、
ネット接続の基本料が変わるわけではない。
*それは家庭にとって大きな負担の軽減となる。

そのことに気付いている者はまだ少ないが、
時代の流れを決して止めることはできない。
かと言って、
紙の文化がなくなるとは誰も思っていない。
現に私がiPod(touch)を手に入れ頼ったのが、
紙でできたHOW TO本であった事実。

“紙が環境破壊でデジタルは環境にやさしいか?”

その答えも否であろう。
完成された紙の文化の資源となるのは、
生命(樹木)であることと比較し、
現代のデジタル文化の資源は、
原油と鉱物から形成されている。

生命資源は未来永劫残され続けるだろうが、
限りある鉱物や原油資源は、
現代資本主義の大量消費社会の中で、
次の世代、次の次の世代に残せるかは微妙だ。

そのことを深く突き詰めていけば、
“紙の文化は不滅”だろう。
と、
これ以上文字にするのも、
今夜の本題ではない。

Apple iPod touch 32GB
White MD058J/A
定価:24800円
アップル

*できれば地方税収の不足解消を目的に、
地元の業者でお求めください(笑)。

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今夜は少し、 … iPodを買ってみた。

2011-12-03 00:55:55 | 経済・産業・mono

 今夜の少しはホントに少し。
 10月はWOWOW加入。
 11月はスカーパーe2の無料体験と1ch契約。
 *12月4日(第1日曜日)はスカパーe2無料放送の日!
 12月はiPod touchの購入と操作法の習得?

 一昨日(1日)、
 エコ・ポイントで交換したVISAのギフト券の残りと、
 追銭:4000円で10月に16800円に値下げされた、
 iPod touch(8G)のホワイトを購入。

 “iPodなの?”
 って聞かれそうな気もするが、
 iPhoneでもなく、iPadでもないiPod。
 前回購入したのが2006年の3月なので、
 5年余の月日はどのような進化が?

 iPhoneを持っている友人は何人か知っているけれど、
 意外と知られていない近々のiPod(touch)
の能力。

 簡単に言えば電話できないiPoneで、
 自宅の無線LANにつなげれば簡単にネット検索。
 で驚いたのが、
 youtube検索やMapsの位置確認。
 さらにメールの送受信も可能。

 各
スマートフォンを弄っている人なら、
 “何を今更?”
 の感覚なのだろうけれど、
 以前のモノとは違う点はパソコンと繋ぐ必要が大幅に減少。
 通信の契約をすれば都市部ならば電話機能がなくても、
 ネットにつながるWiFi機能はiPadと同じ。
 *今後は競争激化で安価安定?

 できることを頭で理解していても、
 実際に家庭内の無線LANで疑似体験してみると、
 色々なあれやこれやができそうな。

 ホントにベットの中でもお手洗い中でも、
 ダウンロードした新聞や雑誌が読めたり、
 家の中のどこにいてもネットにつながる便利さは、
 PCを開く手間を大幅に省略。
 iPodの真価はiPadのミニ版として、
 今後も紙の文化や音の文化に介入。
 *これもスマートフォンを操っている人なら今更何を?

 と同時に、
 WindowsのPC
がデータの百貨店なら
 Appleが目指したものはデータのコンビニ。
 *必要なものだけをチョイスし専門性を削除。
 *造作作業をカットしあるものを最大限に活用。

 際立った拘りがなければ、
 簡単に遊べるツールとしての、
 小、中画面をカバーは、
 無駄を排したバリュー価格。
 さらに、
 単純なデザイン&高機能はお見事。

 頭では理解していたがやはりそうなのか?
 *使い方は思った以上に簡単。

 あと専門ムックを2,3冊熟読すれば、
 たぶんiPoneもiPadも、
 人並みには使いこなせるようになるはず。

 16800円で買える経験。
 すごいバリュー商品だと実感しました(笑)。


Apple iPod touch 8GB
White MD057J/A
定価:16800円
アップル


 *プレイリスト選択の同期を頻繁に行わない場合は、
 ギガ数の多い商品(32GB、64GB)がお奨め。
 さらに液晶画面を保護するフィルムも必需品。

 *できれば地方税収の不足解消を目的に、
 地元の業者でお求めください(笑)。

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【彫金家・正阿弥勝義の時代に学ぶ】:21世紀の工業製品の未来像。

2011-05-27 00:30:00 | 経済・産業・mono

 NHK-BSプレミアムで3回シリーズで放送された明治時代の名工達。
 シリーズ第3回は日本の最先端技術のルーツとなるだろう金属工芸を紹介。
 既に放送された番組ですが再放送が予定されているので是非ご覧ください。 

 『金属に刻んだ一瞬:彫金家・正阿弥勝義』
 ^NKK-BSp:2011年5月28日(土)午後0時~午後0時58分(再放送)

 興味深い番組だった。
 正阿弥勝義(しょうあみ かつよし)は、
 1831年:津山藩の金工師:8代目中川勝継の3男として生まれ家業の金工技術を学び、
 1849年:18歳の時に備前藩のお抱えの金工師:
正阿弥家9代として迎えられる。
 1876年:明治の廃刀令により刀の工作細工は不要となり失業。
 その後は極貧生活の中で技術の研鑽に励みながら販路を求め時代の変化を待ち、
 国家が輸出産業としての工芸に目を向けたことで再び脚光を浴びるものの、
 自身は国内の需要に専念し限られたスポンサー(パトロン)との交流を重んじた。
 *資料:世紀の祭典:万国博覧会の美術・展覧会図録参照。

 以前にもブログ内で何度か文字にした、
 *桃山時代の国際交流(=南蛮交易)と、
 *明治維新の国際交流(=万国博の時代)に於いて、
 日本の輸出産業の花形となった工芸品の数々。
 少しだけ、
 過去の記事を振り返りながら“おさらい”したい。

 *****

 “交換すべき物を持つ=交換できる製品を持つ”

 桃山時代、明治維新と世界が驚嘆した日本文化の華は、
 西洋人にとって、
 
攻め落とすよりも利用すべきとの思惑”
 が働いたのではないかと考えられる。

 仮に日本人が野蛮な国民と西洋人の目にうつり、
 仮に日本に豪華絢爛で細密精緻な文化がなく、
 資源(鉱石・原料)が豊富な国土だとすれば、
 大航海の時代にも他国から侵略されていたかも知れない。
 ~日本の文化史を語る上で隋・唐・宋(現代の中国)との交流
を、
   切り離す事はできないがそれは別の機会に文字にしたい。

 特に桃山時代(=信長・秀吉の時代)の漆工芸品は南蛮交易において、
 為替や貨幣が確立されていない時代の世界貿易の交換品(物々交換)として、
 大航海時代のヨーロッパに紹介・交換され世界へ流通していく。
 時代の移り変わりの中でも交換された日本の精密工芸の技術は、
 “日本の産業技術に対する高い信頼と評価”
 を生み出しその後の世界の工場としての日本の位置付けを形作った
 
 またパトロン(時の権力者)がいた時代には、 
 権力の贅沢(=徹底した要求)は一見すると無駄遣いのようにも見えるが、
 権力者達が職人達の研鑽に対し出費を惜しまなかったことで、
 明治の開国の折に“世界に対し交換すべき物品”を提示することができた。

 幕末に失業したのは刀剣(主に刀の装飾)の金工師(金属加工)ばかりでなく、

 幕藩体制の消滅は多種多様な“お抱え職人”が仕事を失った時代でもあった。
 しかし、
 不要とされた精密細工に再び光をあてた国際博覧会への出品(提出)は、
 世界のコレクター達の羨望の眼差しを浴び日本の近代化の礎を築いた。
 *この時代加賀百万石(金沢)お抱えの職人の多くが貿易港横浜近辺へと移住した。

 ただし、
 明治時代に世界に注目された細密加工技術の生産量は希少であり、
 更に限られた人間にしか到達できない技術の競争は高価を極め、
 近代日本は工業
化(大量生産)を目指し驀進するに至った。

 *****

 では現代はどうだろう。
 ~これも過去の記事を参照すると~

 江戸や明治の時代とは違い現代社会は1ヵ月決済であり、
 パトロン(大名・資産家等=買上げの確約)のいない現代では

 膨大な時間や手間をかけた仕事はできない。

 さらに、
 現代の消費行動は“自分や家族のための消費行動”が主流を占め
 子々孫々までを考えての消費行動は豊潤な現代社会では望まれないし、
 21世紀の情報化社会は物を見る価値観さえも変えてしまい、
 3年後、5年後、10年後、住宅の耐久年数すら約30年が指標となり、
 安価大量消費社会は“ゴミを作る”ことを前提に推進され、
 3年後、5年後、10年後、30年後にゴミになる(捨てられる)事で、
 新たな購買意欲(=必然的耐久力不足)が促進される仕組みをつくった。

 また
 “安価で安直な大衆消費財”を
 アジア諸国からの製品輸入を率先した国家戦略は、
 *国家の手による国家の知的財産の流出。
 グローバル経済推進の旗頭の下に行われ、
 バブル経済崩壊後に、
 官僚(国家行政)機構の誘導で行われたと考えられる、
 *一極集中(=地方経済への黒船進出と富の集中)と、
 *安価大量販売(=コスト削減努力と合理化・合併)は、
 日本の税収悪化(=儲からないシステムの構築)と、
 取り返しのつかない借金を国民に背負わせた。
 *あくまでも偏った見方ではあるが。
  
 *****

 【本題:21世紀の工業製品】

 タイトルである、
 『工業製品の未来像』のキーワードとしての
 “交換すべき物を持つ=交換できる製品を持つ”
 について考えてみたい。

 資源(鉱石・原料・燃料)の少ない日本が世界のG8(主要先進国)に位置する理由。
 昨年中国にGDP(国内総生産)で追抜かれたとは言え世界の第3位に位置する理由。
 2つの理由として挙げられる、
 戦後の世界をリードし続けたアメリカとの友好と日本国民の勤勉。
 しかし、
 2つの理由以上に指摘すべき事例は、
 国民の教育(思考)レベル&豊かな自然(四季)&古きよき伝統(伝承)。
 
 テレビ番組:『シリーズ・いのち映す超絶工芸』を見終えて感じた、
 この国に残された伝統的な職人文化の意気と華こそが、
 今尚この国が先進国であるべき理由と考えられる。

 金属工芸は奈良の昔(白鳳時代)から国内でも高度な技術が現代に伝えられ、
 3~4世紀には中国・朝鮮からも海を渡って金銀の装飾品などが伝えられた。
 特に、
 正倉院に伝わる唐時代の金工技術は世界史の頂点
 
を極める物も多く見られ(金工だけに限らず)、
 日本の技術は“お手本”を独自に模倣しながらも急速に発展。
 平安~鎌倉期には、
 衰退していく中国の工芸技術に並ぶような独創的作品も誕生。
 そうした技術は1ヶ所に留まらず国内各地に広まった。
 *代表例としての岩手県・中尊寺の宝物群。

 また特筆すべきは信長の時代。
 種子島と呼ばれる西洋の鉄砲を早くから国内で生産。
 技術開発(製品開発)には世界に一歩及ばぬものの、
 工業生産技術は古くから世界の一流国であったようだ。

 “(世界を相手に)交換すべき物を持つ=交換できる製品を持つ”
 は近年の革命的なデジタル技術の発達により、
 教育レベルや辛抱強さと言った日本人の得意分野を飛び越え、
 プログラムされれば誰にでも生産できる環境を創造したことで、
 発展途上国の多くが新興国として成長しG20の新たな枠組みができた。
 *それは先進国の勝利であると同時に大きな敗北の要因とも成り得る。

 日本の得意分野としての生産技術を脅かす存在に成長したG20の枠組み。
 *G20について述べる事は環境問題・パワーバランス・新しい秩序でもある。
 逆に日本にとっての新たな貿易チャンスとなるだろうG20と今後の新興国の存在。

 “交換すべき物を持つ=交換できる製品を持つ”
 の目標として世界の一流国としての日本の立場の堅持。
 それはいつの時代も変わらずに、
 “安心と安全とステイタス”
 でなければならないと思うし、
 最先端を歩み続けた先進国日本は、
 いつ
の時代もアジアの目標(手本)であるべきだ。
 *その意味でも世界はフクシマに注目している。

 世界市民が使用したいと思う一流の製品作り。
 私達(多くの男達)が1980年代には、
 ベンツに憧れ、JBLに憧れ、リーバイスに憧れ、洋酒(スコッチ)に憧れた時代。
 勿論2011年の今でも、
 ポルシェに憧れ、スイスの機械式時計に憧れ、英国製の男性靴に憧れを持つ。
 *憧れについては人其々だが現代の日本人は物への憧れが希薄になっている。

 新興国の国民にとっての憧れとは何か?
 国際競争力を保つための価格競争は当然の事として必要であり、
 今後も日本企業の海外進出を否定する立場ではないが、
 日本国内で流通しながらも世界に流通していない一流の品物の育成。
 *日本文化の見直しと日本文化を売る必要性(=日本人がアメリカに憧れたように)。

 そのためにも、
 日本国民がモノの価値観を今一度考え直す必要性。
 その答えのヒントが、
 正阿弥勝義の歩んだ人生や時代(明治)にも垣間見える。
 *貧しさの中での向上心(求道)と日々の研鑽(情熱)。

 3年後、5年後、10年後、住宅の耐久年数すら約30年が指標となり、
 安価大量消費社会は“ゴミを作る”ことを前提に推進され、
 3年後、5年後、10年後、30年後にゴミになる(捨てられる)事で、
 新たな購買意欲(=必然的耐久力不足)が促進される仕組みをつくった。

 を見直すための新たな工業製品の模索と研究。
 見栄えは同じようでも耐久性の高い商品作り。
 *理想としての完璧を目指す姿勢と企業努力。

 “壊れなければ新しいものは売れない”
 をいつまでも続けて良い理由がないし、
 環境と安全を保持するためにモノを大切にする心。

 21世紀の工業製品。
 環境問題を叫びながらも商品寿命の短いモノ造りを続ける世界の常識。
 必要の有無に係わらず煽ることで成立する可笑しな流行と商品売買。
 本物を見つめる目と本物に拘らない(拘れない)大衆心理。

 日本の安価志向は、
 国家行政が推進した合理主義の成れの果てと考えるが、
 世界が欲しがるだろう“本物の商品”とは何か?

 グローバル経済を支えるための海外進出と、
 国内消費を押し上げるべき、
 高値でも取引できる商品開発(技術の研鑽)。

 “世界が憧れるモノ造り”

 “ゴミにならないモノ造り”

 それは“絵に描いた餅”に過ぎないのだろうか?
 しかし、
 正阿弥勝義の生きた時代の気概を失わなければ、
 伝統や風土を共有する日本人が底辺を這いずる理由はない。

 壁に打ち当たった時は
過去に学べ。
 日本には学ぶべき過去が多くある。


 ~以下NHKホームページより記事転載。

 【極上美の饗宴:いのち映す超絶工芸(3回シリーズ)】

 明治時代。
 欧米に工業化で遅れを取っていた日本が海外に輸出できる、
 数少ない品目として力を入れていたのが工芸品。
 超絶技巧と卓越した表現は世界の人々を驚かせた。
 シリーズ“いのち映す超絶工芸”では、
 その究極の美を掘り起こす。

 『金属に刻んだ一瞬:彫金家・正阿弥勝義(第3回)』
 ~NKK-BSp:2011年5月23日(月)午後9時00分~10時00分

 こちらに飛びかからんばかりのカマキリ。
 鳴き声が聞こえてきそうなセミ。
 金属とは思えないほどリアルな生き物を作ったのは明治の彫金家・正阿弥勝義。
 タガネと呼ばれる道具を駆使した超細密描写は世界を驚かせた。
 勝義は幕末、
 刀の金属に装飾を施す仕事で生きてきたが40代半ばのとき明治の廃刀令で職を失う。
 逆境からの再出発。
 前代未聞の表現を求めた果てに辿り着いた技の秘密を探りながらその人生を追う。

 『色彩めぐる小宇宙:七宝家・並河靖之(第2回)』
 ~NKK-BSp:2011年5月16日(月)午後9時00分~9時58分

 明治の七宝家・並河靖之。
 金属の素地に釉薬で彩色し焼成する七宝は3000年以上の歴史を持つ。
 なかでも日本の自然の色彩の移ろいを繊細に表現した並河の作品は最高峰とされる。
 葉の一枚一枚まで微妙に異なる色のグラデーション。
 花や鳥を縁取る緻密で表情豊かな線。
 それらを際立たせる漆黒の背景。
 一代限りで受け継がれなかった並河の幻の技の秘密とその生涯を探る。

 『生き物が踊る器:陶芸家・宮川香山(第1回』
 ~NKK-BSp:2011年5月2日(月)午後9時00分~9時58分

 陶芸家・宮川香山。
 器に張りつく巨大な蟹など、
 今にも動き出しそうなリアルな造形を特徴とした作品は、
 現代では再現不可能といわれる。
 香山の創作の秘密と人生に迫る。

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『踊る阿呆に見る阿呆』:阿呆(アホウ)の美学を考える。

2011-04-19 00:20:00 | 経済・産業・mono

 珍しく缶コーヒーを片手に、
 今夜(2011年4月18日)は3つ目のエントリー。
 先程まで、
 午後8時からBSプレミアムで放送された『女優・夏目雅子』を観た。
 つくづく惜しい人を亡くしたと感じる素敵な女優さんだった。

 本題は昨日(17日)の花見の話。

 朝の8時30分頃に、
 本多の森ホール(旧厚生年金会館)前の駐車場に車を止めた。
 積んであった自転車を車から下ろし、
 犀川の川縁~寺町界隈~西の茶屋街~広坂通り~金沢城
 ~浅野川~東茶屋街~主計町~黒門前緑地~尾崎神社
 ~尾山神社~武家屋敷~香林坊裏手の飲食街~兼六園
 を心地よく走り抜け撮影した写真の数は202枚。
 ~家に帰ると真っ赤に日焼けした顔を家人に笑われる。

 4月17日の金沢市街はどの駐車場も満杯。
 兼六園の人出も今シーズン最高を記録。
 午後2時頃には、
 桜の花を求め園内の賑わいは最高潮。
 茶店(ちゃみせ)も屋台も行列ができる様子を見て、
 世に吹き荒れる不景気風も吹き飛んだ。
 ~園内では韓国語や中国語も飛び交っていた。

 徳島県の阿波踊りで有名な
 “踊る阿呆に見る阿呆”
 との言葉がある。
 “同じ阿呆なら踊らな損々”と続く。

 “踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らな損々”
 言葉(歌)の意味は、
 “お祭りを楽しむなら見るよりも参加するほうが楽しい”
 と私は認識している。

 “踊る阿呆に見る阿呆”
 見方を変えると、
 “行動する者と傍観する者”
 さらに、
 “演技する者と鑑賞する者”
 などに置き換えれば、
 言葉の意味は違って見えるし、
 “言葉を発する者と言葉を聞く者”
 との解釈もできる。

 阿房(阿呆=あほう)を広辞苑で調べてみると、
 <愚かである様、ばかなこと、またそのような人>
 と説明されている。

 話を戻そう。
 桜の花を求め園内の賑わいは最高潮。
 茶店も屋台も行列ができる様子を見て、
 不景気風も吹き飛んだ。
 で示される阿呆(あほう)は合理的ではない。
 屋台にせよ茶店にせよ、
 市街地での飲食と比較し価格は割高。
 賢い選択は、
 “事前にコンビニ等でお弁当を買って公園で食べる事”
 と文字にして賛同する方はどれだけいるだろう?

 お花見することで陽気な気分になり、
 食べたり飲んだりを楽しむのが賑わいの醍醐味なら、
 “茶店や屋台での買い食いを否定する事が賢い選択なのか?”
 と考えを巡らせれば、
 潤いのないコンビニ弁当を持ち込むことが、
 賢い選択とするのは野暮ではないか?
 
 私は地元のお祭りに参加し、
 “見る阿呆の粋(いき)”
 
について考えるようになった。
 “踊る阿呆(愚者)に見る阿呆(愚者)”
 の言葉に秘められる参加する意味。
 言葉を変えてみると、
 “踊らない賢者に見ない賢者”
 
となるのか?
 ~踊る者も見る者も参加者する意義。

 購入する飲食物の価格が高いとか安いとかの前に、
 目の前でお祭りを盛り上げようする者(=踊る阿呆)に、
 1つでも協力する者(=見る阿呆)は、
 同じくお祭りを楽しむ者なのだろう。
 ~損を承知で阿呆に転じるのもお祭りの楽しみ。

 たこ焼きの1つ、ビールの1杯を購入する心がけが、
 来年のお祭りの開催を約束するもの(=収入)と考えれば、
 阿呆(あほう)になること(=価格が高い事を承知で購入)
 も美学として成り立つ。
 ~阿呆の美学とは損を承知で協力する心意気。

 近年の日本人は、
 賢い選択として自分を中心に損得の判断基準を勘定する風潮が顕著だ。
 しかし、
 その判断基準(=損得勘定)は地方を衰退させ地域のコミュニティを希薄にし、
 社会構造を一極化させ金太郎飴のような不思議な平等(平価)を築いた。
 ~その影では多くの貧困者を生み出した事実にも目を向けるべきだ。

 勿論現実問題としての収入の悪化(減収減益)や先行きの不透明は、
 “賢い選択として自分を中心に損得の判断基準を決める”
 ことを私は否定できない。

 しかし日本的な美学としての、
 “思いやる心”や“もてなしの心”は、
 大きな災害を通し、
 亡失してはならない意識として存在する。

 東日本大震災を通じ、
 国民の意識に芽生えた、
 “自分のためにではなく、
 被災者(地)のためにお金を使おう。”

 それは同時に、
 “自分のためにだけでなく、
 地域のコミュニティを守るために、
 お金の使い方を皆で考える。”

 その意識こそが、
 日本再生への近道となる。

 兼六園での賑わいを見て、
 そんなことを感じた。

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東日本大震災:居酒屋で話した“お金”の話。

2011-04-06 22:16:00 | 経済・産業・mono

 今夜は少しだけ下世話な話題。
 仕事を5時30分に終え、
 馴染の居酒屋に立ち寄った。
 そこで話した話題を少しだけ。

 席に座る間もなく、
 地方スーパーの経理・事務を担当する方が来店。
 私の隣に座った。
 ミネラル・ウォーターの話やタバコの話や上高地の自然。
 話題には事欠かない。

 ミネラル・ウォーターについては在庫も豊富(北陸)。
 パニック買いの状況は峠を越えたと。
 ~テレビの影響の強さを力説。
 タバコについては葉の問題ではなく、
 フィルターが東北地方で生産されているらしく、
 品不足は今後も続くようだ。
 ~別の人の話では、
 コンビニでは3個以上のまとめ買いはできないらしい。

 さらに、
 5月の連休に“上高地”に行ってリフレッシュしたいと。
 そんな話をした。

 6時も過ぎると常連さんが続々来店。
 それぞれの思いを聞いた。

 興味深かったのが年金(厚生・国民)の話。
 被災地区では行方不明者が多数存在するが、
 “年金の支払いはどのように処理されるのだろう?”
 と。
 
 詳しくは知らないが、
 年金給付の停止は家族の申告によって行われるらしく、
 受取人も家族も亡くなった場合は、
 (行方不明者の)停止時期をどのように定めるのか?
 また、
 家族が亡くなっているのに生きていると申告し、
 年金の不正受理をする者はいないか?
 ~人が集まると私には考えも及ばない知恵を聞く。

 別の方は、
 福島第一原発の汚染水処理を不服とし、
 烈火のごとく怒り心頭に東電に補償を迫った漁業関係者。
 皆が我慢しているのに自重すべきだとの意見を聞いた。

 私は意味が理解できず、
 帰宅しTV映像を確認(7時のニュースを録画で)したが、
 個人的にも当事者(全漁連)の怒りの所在に不快感を覚えた。

 今後は、
 東北各県の港の整備や漁業の復興に、
 国民が支払った税金が投入される事実。
 ~勘違いしてはいけないのは国の補償は国民の税金。
 その中で、
 自分達の漁業権を主張し生活補償を求めることは理解するとして、
 あれほどまでに怒りを前面に押し出すことが社会に理解されるか?
 
 東京電力の行動は濃度の高い汚染水の流出を止めるために、
 低濃度の汚染水を放出した事実は海水の保護が前提にあり、
 通達がなかったことへの漁連の怒りは理解できるが、
 時間との戦いの中での優先順位。

 仮に事前通達し、
 漁連や諸外国の判断を仰ぐことで高濃度の汚染水の処理に遅れをとるほうが、
 海水に深刻なダメージを与えるだろう事実を理解すれば、
 あのような大人気ない態度をとる必要はないのではないか?
 漁業関係者の怒りの矛先が、
 視聴者の心象(皆が我慢している)に逆効果を与えるのではないか?
 そんなことを感じた。

 さらに、
 東電の福島県民への損害賠償について、
 周辺住民1世帯当たり100万円の仮払金を支払う方針を決めたが、
 この場合も、
 津波や地震による被害と放射性物質の拡散における損害は別物で、
 心的障害の賠償は計り知れないが(保証金額では済まされない)、
 “実務的な被害額の算定は基準評価(前年実績等)の範疇で行われるべき”
 との意見に、
 税金を支払う者として行き過ぎた補償(損害賠償)は慎むべきとも感じた。

 ただし今後の成り行き(長期化)によっては、
 全漁連の言い分や福島県民の怒りを尊重する国民感情は自然の成り行きで、
 何よりも原発不安の一日も早い収束が望まれる事は言うまでもない。

 午後7時。
 店を出ると西の空に下弦の三日月。
 昨日までとは違った暖かな空気の中で、
 そこまで来ている優しい春を感じる。
 今日は連なる桜の木々の、
 蕾がひとつ花を咲かせた。

 早ければ明日にも!
 加賀地方では開花宣言?

 桜の花がこんなに待ち遠しい春は、
 私にとって初めての経験だ。

 春よ来い。

 今日はそんな気分だ。

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東日本大震災(巨大地震):災害義援金(救援募金)に感じる疑問。

2011-03-30 21:00:00 | 経済・産業・mono

 2011年3月30日付の読売新聞に、
 東日本救援募金の一時金として8億円を、
 岩手県・宮城県・福島県に各2億円ずつ。
 茨城県と中央共同募金会に各1億円ずつ。
 との支払いの報告。

 読売新聞が集めた義捐金(募金)は、
 早々と各自治体に配布されたようだ。

 大きな災害の募金と言えば、
 日本赤十字が即座に頭に浮かぶが、
 募金の分配は数ヵ月後に、
 被災者各自に配分される。

 調べてみると、
 日本赤十字社には3月25日現在で約400億円を超える義援金が集まり、
 これとは別に、
 アメリカの赤十字から日本赤十字社に対し約100億円の義援金が寄せられた。
 とされる。

 巨大地震から間がない3月18日には、
 台湾で救済チャリティー番組が放送され義捐金額は約21億円。
 ~人口やレートを考えると1人当たりの募金金額の大きさに驚く(感謝)。

 メガバンクにシステム障害を与えたとされる全国からの募金規模を、
 日本赤十字ではどのよう体制でどのように取り扱っているのだろう?
 日本赤十字の収支報告とはいかなる形態で行われているのだろう?
 そんなことが頭を過ぎった。

 通常のビジネス感覚であれば月単位で決済を行い、
 何らかの収支の結果が明らかになると思うが、
 そもそもこれまでの各募金ごとの収支報告は、
 どのような形で発表されているのだろう。
 そんな事も感じる。
 ~たぶん私が知らないだけだろうが。

 また、
 世界から集まっている義捐金の各国別単位と、
 その義捐金がどのように使われているかを、
 義捐金を寄せていただいた各国に対して、
 発表する義務が生じる思うが、
 現状の該当当局の体制で、
 それは履行されるのだろうか?
 考え出すと疑問が止まらない。
 ~これは赤十字だけの課題ではない。

 私は、
 日本赤十字に疑いを持っているのではなく、
 提示しなければならないはずの数字が、
 *募金総額ー必要経費=被災者への分配とその時期。
 *募金額の内訳(銀行別・企業別・その他&各国別)
 は、
 何時何処で確認できるのだろうかとの疑問だ。

 また、
 読売新聞の救援募金の分配方法を見て、
 募金する側の立場として、
 インターネットが急速に普及した状況の中で、
 今後は自治体別(県・市・町等の単位別)に、
 募金者が募金選択ができることも望ましい気がする。
 ~ただし報道の大きさの有無で格差の弊害も予想される。

 また、
 即効性のない募金手法が取られる現状で、
 可能であれば将来的にお店で品物の支払いを済ませ、
 物品を該当地区近辺から被災者へ届ける制度や、
 ~百貨店のギフトの手法をイメージ。
 郵便局や宅配便業者に委託金(募金)を支払い、
 漠然とした物品を送るのではなく、
 現場で臨機応変に必要な物品が、
 被災者の手に入るようにはできないか?
 ~巨大地震や都市型地震のような長期の支援が必要な場合のみ。

 世界中から集められた募金を、
 世界の人達は現在困っている人達の手に、
 直ちに渡るものと考えられるだろうが、
 現実としての日本での募金手法は、
 遠い後日に自治体を通して被災者に分配され、
 基本的な判断は自治体に委ねられると記憶している。

 さらに今後の課題として、
 緊急を要する支出がある場合に、
 国や自治体単位で赤十字に対して、
 募金金額を借り入れることは可能か?

 と、
 今の時点で文字にする必要があるのか疑問だが、
 思いついたうちに文字にしないと忘れてしますので。

 失礼。

 ~下記Web関連記事転載。

 東日本大震災の被災者への義援金を受け付けている日本赤十字社など4団体は8日、
 被災した岩手、宮城、福島など15都道県と共同で設置した、
 『義援金配分割合決定委員会』の初会合を開き、
 第1次分約500億円の配分割合を決定した。
 都道県に近く振り込みを行い市町村を経て4月中に被災者に届けることを目指す。

 割合は、
 *死亡・行方不明者(判明の約2万7000人)は1人当たり35万円を家族に配分。
 *住宅の全壊・全焼(約4万6000戸)は1戸当たり35万円。
 *住宅の半壊・半焼(約1万戸)は同18万円とした。

 東京電力福島第一原子力発電所の事故による、
 30キロ圏内の避難指示・屋内退避区域(約6万5000世帯)については、
 住宅の損壊程度にかかわらずすべて全壊と見なし、
 1世帯につき35万円を支給する。
 (2011年4月8日:読売新聞記事転載)

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東日本大震災:東北地方の燃料不足を考える(平成23年3月19日)。

2011-03-20 20:13:00 | 経済・産業・mono

 とにかく不思議なことが起きている。
 西日本から大量に送られているはずの、
 ガソリンや灯油が被災地だけでなく、
 東北地方全体に届いていないようだ。

 昨晩震災から1週間経った事で、
 秋田県男鹿市にいる友人に物不足の状況を教えてもらったら、
 灯油やガソリン等の燃料や電池が入りにくいとの話だった。
 ~大きな横揺れがあったけど実質的な被害はないとの話に安心。

 岩手県北上市でもガソリンがないために、
 青森県八戸市に帰りたくても帰れないとのコメントをいただいている。

 10万人を超える自衛隊車両や緊急車両の移動が優先される事は当然として、
 福島県、山形県、群馬県でもガソリンは不足は続いている現状は不思議。

 ブログ検索(個人情報)から分かる事は、
 特に被災地区では通電していないガソリン・スタンドも多く、
 店を開ける事ができない地域も多々ある。

 *Google:ブログ検索の仕方
  “○○市 ガソリン”または“○○市 不足”と入力して、
  24時間以内や1時間以内を選択=確認。

 つまり、
 燃料をどれだけ送っても給油できる可能性がない地域もあるかも知れないし、
 阪神大震災との“圧倒的な違い”は膨大な地域の情報を通信や電力なしに、
 どのように国(政府)は調査し平等分配の配給が行われているのか?
 その疑問が生じる。

 電気も水道も通信手段もない地域で、
 ガソリンがない事実は私には想像もつかない。

 例えば新潟県での中越地震では、
 自動車の中で暖をとり情報収集している方々が多くいた事実は、
 狭い地域での直下型地震であったことで可能だった。

 M9.0のプレート型地震の広大な範囲への物流の困難。
 情報のない中で政府(中央行政)は何を理解しているのか?

 大震災から9日間が過ぎても物流が被災者の手に渡らぬ現実は、
 何処かで何かが間違っているとしか思えない。
 
 今回の巨大地震を見誤り直下型地震と同じ対応をすれば、
 必ず遅延が生じ“人々の心の不安は憤りに変わる可能性”を秘めている。

 解決策として考えられる、
 移動を可能にする巡回バスと個人行動の制限。
 …。
 数が足りない。

 道路整備がある程度復旧しているなら、
 民間企業が本気になれば直に解決できる問題(物資の配給)が、
 予算のない行政は躊躇し自分達の力だけで解決しようとしていないか?

 <情報>

 *ヤマト運輸=20日より宮城県、岩手県、福島県を除く、
           全国への荷物の発送や受け取りが可能。

 *佐川急便=東北6県で営業店止めサービスを再開。
         =20日より栃木県や茨城県宛ての時間帯指定サービスを再開。

 ~上記:優良2社は“日本海ルート=なぜ?”で7日間ほどの遅配もありうるとのこと。

 *ゆうパック(日本郵便)=東北6県や茨城県の荷物の受発送を停止中。

 民間企業が正義心で独自で行動するには法的手続きが必要なのだろう。
 ~被災の状況を見ながら何かをしたいと考えている人は無数に存在。
 インフラ整備の整った地区でのガソリン不足はやがて解消するだろうが、
 インフラ整備の整っていない地域の給油の困難は想像を絶する。

 人を助けろ!

 行政は恥や外聞を捨ても民間企業の力に頼るべきだ。
 すがってでも民間企業(バス・トラック・船舶)に力を借りなければ、
 広大な東北地方に起きている問題の解決はできない。

 とにかく遅い!

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『矢沢永吉×糸井重里・お金の話』:NHK教育&BShiで放送。

2010-09-21 23:10:00 | 経済・産業・mono


 『矢沢永吉&糸井重里』
  ~今だからこそお金の話~

 放送日
 ~2010年8月 1日 (日)NHK教育:午後 6時~午後 7時(放送終了)
 ~2010年9月23日(木)NHK-BShi:午後8時~午後9時30分(90分拡大版)
 ~2010年9月26日(日)NHK-BShi:午後3時~午後4時30分(再放送)

 <mimifukuから一言。>

 矢沢永吉×糸井重里
 1978年7月25日に初版発行された矢沢永吉著『成りあがり』
 著作は多くの<不良たち>に夢と希望を与え、
 現在活躍するクリエーターや企業経営者に、
 多くの“やる気”や“インスピレーション”を与えた。
 ゴーストライターの言葉が適当ではないことを承知で、
 『成りあがり』は糸井重里さんが文書を書いている。

 『成りあがり』:前書きには矢沢さんの言葉として、
 「銭が正義だ。こう思うしか生きてこれなかった。
 ほんとは銭が正義なんてウソなんだ。それは良く判っている。
 でも、そう思わなければ生きてこれなかった自分に腹が立つ。」
 『成りあがり』:後書きには糸井さんの言葉として、
 「ボクはカセットテープを速記録になおした状態で何度となく彼の言葉を読み返し、
 仕事を進めていったのだがその過程でさえ何度か泣いてしまった。」
 
 2010年6月6日(日曜日)。
 午後2時より東京大手町にある日経ホールで開催されたトーク・ライブ。
 
『矢沢永吉×糸井重里:お金のことをあえて(素人社長会議)』
 開催日当日の日経ホールは2人の対談を見ようと610席の客席が満席で、
 Ustream(ユーストリーム)
で同時中継もされたそうだ。
 ~反響が大きくユーストリームで再放送?も行われた。
 そのためWeb上ではトーク・ライブ参加者や視聴者の体験記事が既に満載。
 テレビ放送前にトーク・ライブの全容を知ろうと思えば容易に手に入る。
 ~ただしそれは野暮と言うもの。
 時代のスピードはどこまで進化するのだろう。
 
 トーク・ライブは、
 「ほぼ日刊イトイ新聞」「日経ビジネスオンライン」が主催。
 予定時間は2時間(午後4時終了予定)だったのだが、
 予定を大幅に超える2時間30分に渡る熱いトークバトル。
 ~放送時間は教育が60分、再放送・総合が45分の予定(ダイジェスト版)。 

 2人が選んだ道は“リスクの多い”中小企業の社長さん。
 トーク・ライブのテーマはズバリ!“素人社長会議”
 自分が“本当にやりたいこと”を手に入れる手段としての社長就任。
 それは傍目の華やかさとは裏腹の“茨の道”だろう。
 そして番組放送中に語られるだろう経営者としての、
 “トップの責任”についての両者の考えは必見。

 『成りあがり』後書きには糸井さんの言葉として、
 「幸運にも両親が健在で経済的にも豊かで、
 学校に通っている“あなた”だって、
 やっぱり選ぶなら“成りあがり”にして欲しい。
 もう一つは“ぶら下がり”しかないと思うからだ。」

 
しかし、
 多くの人は“ぶら下がって”生きている。
 それもまた決して平坦な道ではないだろう。
 国にぶら下がり、社会にぶら下がり、
 会社にぶら下がり、家庭にぶら下がる。
 世の中でぶら下がって生きていない人間なんて一人もいない。
 視点を変えれば私達誰もが、
 “世界中の多くの人達の労働や先人の知恵にぶら下がって生きている”
 ~それでも多くの誰もの本心は”自分の力で成りあがりたい”と願っているし、
 多くの成功者達は自分が“ぶら下がって生きている”ことを否定するだろうが。

 『成りあがり』が表わされたのは今から32年前:20代の思考の記録。
 『成りあがり』で語られた“お金の話”と放送で語られる“お金の話”。
 32年間の月日に“2人の考え”はどのように変化しているのだろう。

 1948年11月10日生まれの糸井重里さんは61歳。
 1949年 9月14日生まれの矢沢永吉さんは60歳。

 世間では還暦・定年の歳を迎えた“話好きな2人”が、
 予定時間を超えてまで熱く何を語り合ったのか?
 『成りあがり』を貪るように読んだ32年前の学生達も、
 今では立派なビジネスマン?

 トーク・ライブの主題は流行や音楽の話題でなく、
 “ビジネス・メッセージ&マネー・トーク”
 経済に興味を持つ“老若男女”必見の番組になりそうです。

 <番組感想:8月1日追記(教育放送分)>

 番組を見る前から“どんな感想”を文字にしようかと頭を巡らせた。
 糸井重里さんに焦点を合わせ番組を観て見ようかとも思った。
 でもやはり矢沢永吉さんが持つ
求心力(磁場)に目が行ってしまう。
 番組の感想を1000文字や2000文字で述べ尽くす事は無理だ。
 それだけ濃い(情報量の多い)内容の番組になっていた。

 番組を視聴した人と見逃した人。
 ~見逃した矢沢ファンの間では大騒ぎになっているだろう。
 番組は口コミで話題となり伝説となった『若い広場』同様に、
 アンコール放送の希望が殺到するだろう。

 1時間番組の前半30分は、
 『成りあがり』で既に述べられている事実の再確認。
 注目は後半の30分。 
 『お金の話』をさりげなく語りながら今の“日本の問題点”を列挙。
 自分で稼いだお金と他人のお金の区別。
 自分の責任で背負った負債を簡単に放棄する無責任。
 矢沢さん&糸井さんが成長した時代と彼等の子供達が成長した時代。
 矢沢さんが自身の子供に対して、
 「お前達には(見えない)敵がいる。それは(生きる)苦労をしてないことだ。」
 
 苦労を知らないの意味は、
 “矢沢家に育ったことでお金の苦労や生活の苦労を知らない”
 ~勿論ご子息・子女の意識の中には“矢沢の子供”と言う世間からの目や、
 自分の身にかかるプレッシャーなどの苦労が絶えず存在しただろうが。
 
と同時に、
 “何もなかった時代と何もかも揃う時代の苦労の所在”
 も含まれるのだろう。
 ~糸井さんが語った“カツ丼”がご馳走の時代と、
   牛丼並盛が300円台で平気で喰える時代。

 苦労を知らない時代。
 矢沢さんのバイタリティーの源は、
 “今に見とけ(見ていろ)”
 ハングリーは苦労(苦痛)の中から生まれる。
 番組中に語られた35億円詐欺事件解決への糸口。
 「仮想の敵を想定して負けてたまるかと自分に言い聞かせることと、
 スタッフや女房(妻)から“あなたならできる!”とおだてられた
こと。」
 番組で語られた
 「自分のケツは自分で拭け!」
 は矢沢さんが『若い広場』で語った言葉、
 
「自分が蒔いた種は自分で刈り取らなければいけない。」
 そうした言葉に隠された苦い経験こそが矢沢さんが子供達に語る、
 「お前達の敵は苦労を知らないことだ(=苦い経験が少ないこと)。」
 
につながり“経験の少なさ”は窮地の判断(行動)を鈍らせる。

 自分で稼いだお金と他人のお金の区別。
 自分の責任で背負った負債を簡単に放棄する無責任。
 矢沢さんは役人(公務員)に対してもサラリーマンに対しても、
 オブラートに包みながら痛烈に批判した。
 “国の金や会社の金だったら誰もが無駄(粗末)に使っていいのか?
 自分の財布のお金を使わないで他人のお金を当てにするな!”

 <多くの人達は“ぶら下がって”生きている>
 ただしサラリーマンの視点に立てば、
 <経営者による労働賃金の詐取>
 が脳裏をかすめるだろうことも事実だろうし
 役人(公務員)の立場に立てば、
 <能力の有無に係わらず給料が決まっている>
 との不満を口にする人もいるだろう。

 矢沢さん自身が“成りあがり”の頃に語っている、
 「現場で懸命に歌っている歌手達が喰うに困っているのに、
 事務所でふんぞり返っている連中が良い暮らしをする。
 それは何かが間違っていると感じていた。」
 
は、サラリーマンや公務員の立場に近い思いと考えられる。

 しかし、
 国家にせよ会社にせよ無駄遣いが度を越せば窮地を迎える。
 国家にせよ会社にせよ破産(倒産)してしまえば互いに元も子もない。
 現状を継続するには何を改革し何を我慢し何処へ進めばよいのか?
 私服を肥やす者や既得権に執着する者が増えれば未来は暗い。
 矢沢さんが言葉にした“自分のお金と他人のお金”の区別。

 
そんな、
 日本の問題点をもを考えさせられる番組になっていた。
 自分の過去の経験を中心に語った前半の30分と比較し、
 社会の責任を視聴者に問いかけた後半の30分。
 見応え充分な60分となっていた。

 【補足】
 今回の放送とは違った形のダイジェスト版、
 
『夏休み・お金をテツガクしてみよう』が、
 ~2010年8月14日(土)NHK総合:午後11時30分から、
 
放送されました。
 ~ただし教育テレビの放送とはまったく違った別バージョン。
   多くの目が不自然な編集に落胆したと思います。

 <番組関連リンク>
 *ほぼ日刊イトイ新聞
  http://www.1101.com/index.html

 *YAZAWA'S DOOR:インフォメーション
  http://www.yazawa.ne.jp/info/media/index.html

 *矢沢永吉×糸井重里:素人社長会議/対談詳細&ビデオ
  ~完全ネタバレ:テレビの視聴後 or 見逃した方は閲覧してください。
  http://www.1101.com/cgi-bin/photolive.cgi?p=100606event&dt=20100606131115&ob
  http://www.1101.com/okane/yokoku/index.html

 <ブログ内:関連記事>
 *矢沢永吉の“人を動かす”&コンサート・スケジュール2010
  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/988d9969af6d6c24a95584c0d9a67eec

 *NHK教育「若い広場&YOU」:矢沢永吉登場。
  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/eca0a0f1a714dd4a5492315622fa9c11


 ~以下NHKホームページより記事転載。

 「お金があれば幸せになれるのか?」
 「お金は我々の人生にどんな意味があるのか?」
 こんなユニークなテーマでロック界の巨匠・矢沢永吉と、
 コピーライター・糸井重里が対談を行うという異色のイベントが行われた。
 2人の共通点は自らが経営する中小企業の経営者であること。
 それぞれ各界のカリスマとしてより良きモノを生み出そうと、
 クリエイティブな活動を続けているが一方会社経営では、
 利益を上げるために苦心してきた。
 どう2つのバランスをとりながら生き抜いてきたのか?
 番組では常に時代をリードしてきた2人の中小企業経営者が、
 実体験を伴った身近な目線で楽しくかつ真摯に語り合い、
 改めて「お金と幸せ」について深く考えていく。

 【出演】矢沢永吉、糸井重里

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