mimi-fuku通信

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NHK教育「若い広場&YOU」:矢沢永吉、オフコース、YMO、RC登場。

2009-08-03 06:30:00 | J-POP


 ETV50:もう一度見たい教育テレビ
   ~若い広場&YOU~

 若い広場:矢沢永吉からのメッセージ(1980年2月3日放送回)
 *放送日時:2009年8月3日(月)午後8:00~8:45(NHK教育)

 この頃ほとんどのテレビ出演を拒否してきた矢沢永吉さん。
 「若い広場」スタッフの1年半におよぶ交渉の結果、
 この時はじめてのテレビ・インタビューが実現。
 聞き手は、ジャーナリストの中部博さん。
 *8月3日:フジテレビ『SMAP×SMAP』に午後10時から出演。
 *8月5日:NHK総合『SONGS』に午後11時から出演。

 
 若い広場:オフコースの世界(1982年3月21日放送回)
 *放送日時:2009年8月4日(火)午後8:00~8:45 (NHK教育)

 1979年。
 「さよなら」の大ヒットで一躍スターダムに駆け上がったオフコース。
 小田和正、鈴木康博、松尾一彦、清水仁、大間ジローの5人が、
 作り出す繊細で透明感のある曲は、これまでのどのジャンルにも属さない、
 オフコース・サウンド として若者達の心をつかんだ。
 1982年。
 絶頂期を迎えたオフコースは過去に例のない、
 10日間連続の日本武道館公演に挑んだ。
 番組は、この武道館公演に至るまでのメンバーに長期密着し、
 知られざる曲作りを追いながらその素顔をとらえている。
 当時テレビ番組には一切出演しなかったオフコースの貴重な記録。
 リポーターを「江夏の21球」などで一躍有名になった、
 ノンフィクション・ライターの故・山際淳司さんがつとめた。


 YOU:YMOの音楽講座(1983年6月11日放送回)
 *放送日時:2009年8月6日(木)午後8:00~8:45 (NHK教育)

 「YOU」のタイトル音楽を担当していた坂本龍一さん。
 「坂本龍一の音楽講座パート2」としてYMOが「YOU」に初出演。
 YMOの音楽講座としてYMOが愛用するシンセサイザーの紹介と、
 コンピューターを使った音づくりや作曲などを紹介。
 そして、
 「日常の生活の中にはすばらしい音楽が隠れている」という、
 YMOの3人(細野晴臣:ベース、高橋幸宏:ドラムス、坂本龍一:キーボード) と、
 自分の好きな音の出る「物」を持ち寄ったスタジオ参加の若者が、
 番組の最後を大演奏会でしめくくる。


 YOU:RCふたたび(1983年8月27日放送回)
 *放送日時:2009年8月7日(金)午後8:00~8:45(NHK教育)

 今年(2009年)5月に亡くなった、
 忌野清志郎さん率いるRCサクセションが出演した「YOU」を再放送。
 1983年元日。
 「YOU特集:わんさか、わんさか ヒーローいっぱい!」にRCが出演し、
 当時視聴者から再放送の希望が多かったRCサクセションのスタジオライブと、
 この年の8月の箱根でのライブコンサートの模様を中心に、
 RCメンバーの忌野清志郎さん、仲井戸麗市(チャボ)さんと、
 司会・糸井重里さんとのスタジオトークが楽しい。


 「若い広場」とは:
 さまざまな環境にある青年たちの姿をルポし、
 スタジオの座談会でさらに掘り下げた若者向け番組。
 20年にわたって若者から大きく支持されました。
 1966年から3年間は、『若い世代』と番組タイトルが変わりました。

 「YOU」とは:
 『若い広場』に替わる若者向け番組。
 司会にコピーライターの糸井重里を起用。
 坂本龍一のテーマ曲、大友克洋のタイトル画と合わせて、
 これまでのNHKにないポップな感覚が評判となりました。
 
~以上:NHKホームページ記事転載。


 【 mimifukuから、一言。】

 <矢沢永吉>
 朝起きてテレビを付けたらいきなり番組の告知。
 当ブログでも何度か紹介した伝説の『矢沢永吉出演:若い広場』
 1980年代の若者(特に落ちこぼれと呼ばれた)に決定的な印象を植え付けた、
 矢沢永吉著:『成りあがり』のテレビ版と捉えて番組を見た人も多数。
 当時は大反響を呼び何度も何度も再放送された番組です。
 特に10代~20代の方は<第1夜:矢沢永吉>をご覧ください。
 永ちゃんの過激な発言に抵抗を覚える方も多いと思いますが、
 最後まで見れば挑戦することの意味。
 必ず何かのヒント(生きる)が見つかると考えます。
 関連記事→ http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/d/20090603
 関連記事→ http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/d/20090806
 
 ~補足として矢沢永吉さんは1985年に「YOU」にも出演しています。


 <オフコース>
 オフコースの登場。
 昨年:全国4大ドームツァーを成し遂げた小田和正さん。
 61歳:史上最年長のドーム公演は何れも超満員の大成功。
 その小田和正さんの長い音楽人生の出発点がオフコースでした。
 番組は1982年6月の日本人として初の日本武道館10日間連続公演前の、
 映像とありますが記憶ではレコーディング風景中心のドキュメンタリー番組。
 ビートルズの映画『LET IT BE』にも似た激しいやり取りが交わされます。
 ~ただしオフコース出演の「若い広場」
初回放送は1月3日だったようで、
   3月27日分が再放送なのか再編集なのかは分かりません。
 美しく甘い声で人気の小田さんですが実は心(しん)の強い男性で妥協点を模索。
 デジタルによる打ち込み音楽以前のアルバム制作は膨大な音の積み重ね。
 プロの完璧を目指す姿勢に厳しさを感じる妥協なきスタジオ・ワークを知ります。
 そんな内容だったような…。
 関連記事→ http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/d/20081224


 <YMO>
 YMOと言えばイエロー・マジック・オーケストラ(笑)。
 クールよりもホット好きなボクにとってYMOに深入りすることはなく、
 今回放送される番組の記憶もありません。
 1980年代当時のYMO人気は絶大と言うよりも限定的なカリスマ。
 (そう言えば矢沢さんもオフコースもRCも万人向けではありませんでした。)
 YMOファンは一見して分かるテクノ・ファッション。
 チャリ(もみあげ)のカットを見ればフ~ンって感じ(笑)。
 と言ってもFM放送で音楽はチェックしてました。
 番組はクールなバラエティっ感じでドタバタと音楽劇が繰り広げられる?
 そんな感じかと思います。


 <RCサクセション> 
 今年の5月2日に亡くなった忌野清志郎さん。
 その追悼番組がNHK総合テレビで放送され大きな反響がありました。
 番組『愛しあってるかい?~キング・オブ・ロック:忌野清志郎~』の中で、
 最も心に残った曲が名曲「スローバラード」。
 その「スローバラード」の映像を記録した番組が、
 1983年のお正月に放送された『YOU』でした。
 今回の放送はその時代のリクエストに答え、
 『RCふたたび』と題さた8月27日の放送分です。
 まさに絶頂期の清志郎さんの瞬間を切り取った映像を目に焼き付けろ!
 そんな感じでしょうか?
 
関連記事→ http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/d/20090510 


 【番組中:印象に残った言葉と内容】

 <矢沢永吉語録>
 ・自分の欲しい(したい)をハッキリと選ぶ。
 ・選んだモノには徹底して汗をかいて続ける。
 ・自分を信じて続ける事は自分を守ること。
  ~自分を愛することの意味と必要性。

 ・自分が何かやろう(行動)とする時に必ず反対する奴がいる。
   でもそいつら反対するだけでなんもやってねぇんだ(数のマイナス)。
 ・タイム・カードの世界でない以上は自分を信じてやるしかない。
   自分に天才だと自己暗示かけて追い込んででもやるしかない。
  勝ち続けるしかないんだよ。
  でもそうやって大風呂敷広げたら、
  自分で畳む(責任を持つ)ことができる自分でありたいね。
 ・お金がなけらばやりたくない仕事も請けなければならない。
  金が欲しいと言うのは(得ることによって)自分の底辺を固めること。
  つまり自分の信念(プライド)を守るためにも金は必要なんだよ。
 ・矢沢は自分が望んだことを勝ち得たら次に自由が欲しいと言いだした。
  でも芸能人と言うマイナスは有名税って言葉で片付けるしかないんだ。
  仕方ないことだけど寂しいね。

 ・(子供の教育)本人が感じない限りはしないし、
  本人が感じない限りは良い結果は生まれない。
 ・(20歳)今後10年間でハッキリと差がつきますよ!
  やった奴(行動した奴)とやらない奴(行動しない奴)。
  ~みんな幸せになればいいね。

 *矢沢理論(数の+と-)
 ・0(ゼロ)をベースに10の+を求めれば10の-(敵、責任、リスク)を生む。
 ・5の+(プラス)には5の-(マイナス)、3の+には3の-が生じる。
 ・0(何もしなければ)は、+(得るもの)も-(失うもの)も生まない。
 それであなたはどれを選びますか?
 ボクは10の+(希望、行動、挑戦)を選んだ。



 <オフコースの世界を見て感じたこと。>
 やはり1982年1月3日放送分の再放送でした。
 アルバム『over』の録音風景をベースに、
 当時のライブ映像が挿まれます。
 当時の記憶とは違い柔和な打ち合わせと感じますが、
 メンバーの思惑の違いから小田さんの責任感と笑顔の少ない、
 イライラした表情に録音作業の厳しさを感じました。
 フォークからバンド路線変更したことの戸惑いが、
 鈴木(康博)さんの言葉に見受けられます。
 「拓郎と違ってオフコースはフォークと言ってもフォークじゃない。
 拓郎の場合(ディランのように)バンド演奏(ロック・スタイル)も、
 すんなり受け入れられるし拓郎自身何も変わる必要がない。
 でも僕らの場合はバンドにすることでエレキを入れようとすると、
 (これまでとは違った)エレキを入れた音楽をやろうとする。」
 逆に小田さんは、
 「バンドにすることでできる音楽の幅が広がった。
 大きな編成(音の厚み)でしかできないこともあるし・・・。」
 鈴木さんは武道館10日公演の後にオフコースを脱退。

 テロップに流れた小田さんのコメントとして、
 「レコードって本当に難しい。
 良いレコード、自分達のお気に入りのレコードが、
 必ずしも売れるとは限らないから。
 でも良いレコードは必ず残るって僕は信じたい。」
 メンバーの会話で印象に残る言葉は、
 「小田さん怒って帰っちゃったじゃない。」
 テレビでは映し出されない激しさを知ります。
 この番組はDVDでも市販されており見逃した方にもご覧いただけます。


  <YMO>
 記憶通り見てない番組でしたが思った以上に面白い番組でした。
 提出される文字がすべて手書きは時代を感じます。
 ワープロの普及が1990年頃でPCの普及が1995年以後。
 そうした時代にコンピューター音楽を普及させたYMOの功績。
 僕にとってのシンセサイザーの出合いは冨田勲さんでした。
 『月の光』、『展覧会の絵』、『惑星』などは必須の愛聴盤でした。
 冨田勲さんのシンセの可能性やクラフトワークの音の広がり。
 シンセサイザーの表現をFM放送やレコード(友人所有)で体験。
 YMOが過大に評価されているように感じたことも苦手?の原因でした。
 でも、
 今回の放送を鑑賞して打ち込み音楽の可能性を提示した先進性に納得。
 YMOが世に広めたテクノとは音を記録し更に別の音を重ねる音楽。
 <打ち込み>のため血の通わない音楽に聴こえたことも苦手の原因かな?
 そんなことを思い出しました。
 
 番組ではYMOの音楽ができる過程(プロセス)をカメラが追います。
 記録した音を重ねるために必ずしも3人が同時に、
 スタジオに籠る理由がありません(オフコースとは大違い)。
 音楽はイメージ(音色・フレーズ・リズム)の積み重ねです。
 イメージの原型→構造(構成)→分解→組み立て→発展(進化)。
 さらに情報量(一瞬で表現できる多彩な音やリズム)がキーポイント。
 特にコンピュータで作り出す情報量(創作された音の記録)は、
 音楽のイメージの幅を大きく広げます。
 ・サウンドで言葉を表わす。
 ・言葉(歌詞)は創作(作曲)のイメージを狭める。
 ・逆に言葉はモデル(テーマ)として存在するので創作しやすい。
 ・状況の中で様々な自分(3人3様)が浮き彫りにされ表現が変わる。
 ・3人の違った個性が集まることで違った自分を生み出す。

 面白い話として細野さんが中学時代から創作した歌詞は英語。
 理由は「ビルボードでヒットチャートに入るのが目標だった。」
 の言葉に坂本さんが「ホントに?」
 意外な話も飛び出しました。

 また坂本さんが小さい頃から色々な好きな音楽をコピー。
 「コピーでも何でもやり続けることが必要だよね。」
 毎年お正月にNHK-FM放送で坂本さんの、
 ルーツ・ミュージックが放送されています。
 関連記事→ http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/dab5a87d94b8fdcb2ef82d80f659c0fa

  
 <RCサクセション>
 番組はスタジオでのトークから始まる。
 録画されたRCのライブ映像を見ながら、
 自身が感想を述べる趣向は新鮮な感覚。

 ♪『気持ちE』
 ~働き者って気がするね。(糸井)
 ♪『スローバラード』
 ~日本人とは思えないね。(糸井)
 ♪『トランジスタ・ラジオ』
 ~ギターがウルサイからでかい声になるよね。(清志郎)
 ♪『雨上がりの夜空に』
 ~森の妖精みたいだね。(糸井)
 ~音楽の映像は色々見るよ、特にソウル系。(チャボ)

 ♪『君が僕を知っている』
 ~チャボ、元々ギタリストでなかったんでしょ?(糸井)
 ~ギター、ギター。(チャボ)
 ~司会とオシャベリ。(清志郎)←チャボが清志郎の頭を叩く。
 ~苦しい時代もあった?(糸井)
 ~色んなものが止まっちゃうよね。(チャボ)
 ♪『NEW SONG』
 ~早口だよね。(糸井)
 ♪『SUMMER TOUR』
 ~腋毛ボウボウ、筋骨隆々。(チャボ)
 ~何㎏、今。(糸井)
 ~53㎏位。(清志郎)
 ♪『指輪をはめたい』
 *この番組のハイライト:3人が黙り込む(mimifuku)
 ~踊りとか普段考えてるの?(糸井)
 ~ウ~ン、たまに。(清志郎)
 ~このクドサは打ち合わせとかないの?(糸井)
 ~あっ、その場で。(チャボ)
 ~RCクドイサクセション。(糸井)

 寡黙な清志郎さんと仲井戸さんでした。


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1 コメント

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mimifuku (若い広場:矢沢永吉の映像)
2009-10-10 07:43:44
 瀬戸さんへ。
 コメントありがとうございます。
 録画はビデオでされていたのですね。
 できることなら録画してさしあげたいのですが、
 毎日1000件以上の多くの訪問者の方々に対し、
 平等に接することを考慮すれば特別扱いすることはできません。
 申し訳ありません。
 それとコメントに個人のメールアドレスが記載されており、
 悪戯メール予防のため一度コメントを削除させていただきます。
 「若い広場」はオフコースのものがDVDで販売されており、
 矢沢さんサイドが了承すればDVDで販売がされる可能性もあります。
 また何かの機会に再放送があれば必ず記事として掲載します。
 (今回はテレビ情報誌を含め何の予告もなく突然放送されました。)
 暫しの間you tubeでお楽しみください。

 → http://www.youtube.com/watch?v=IjH3iQCBhig&feature=related
 → http://www.youtube.com/watch?v=vhwe_IGEnM4


 <いただいたコメントの内容>

 はじめまして。
 検索から辿りつきました。
 矢沢永吉の若い広場見ました!
 たいへん人生に影響うけた番組です。
 録画して大切に保管して置いたのですけどある日見たら、
 なぜか再生不能の状態で残念です(泣く)。
 mimifuku様が録画されていらっしゃるのなら、
 お譲りできますでしょうか。
 自分の人生の壁にぶつかったときに矢沢の言葉で頑張れました。
 矢沢の言葉でまた励まされたいです!
 よろしくお願いします。
 瀬戸○○
 
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