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mimi-fuku通信

このブログを通して読み手の皆様のmimiにfukuが届けられることを願っています。

『夏バテ&熱中症』:猛暑(残暑)厳しく“古い知恵”に学ぶ。

2010-08-28 23:12:34 | 健康・医療・科学


 只今のBGMは映画『アイアンマン2』のサウンドトラック。
 と言うよりもAC/DCのベスト・アルバム
 昨晩の静かさとは違い今夜はゴキゲンなロック・サウンドを満喫。
 今日は眠気覚ましにギンギン特集で乗り切ろうかと。

 それにしても、
 厳しい残暑
は多くの方々にとって耐え難い苦痛のようです。
 特に30℃を超える夏日の連続は体力を消耗しますので、
 睡眠不足や食物摂取不足への不安も増します。
 ~大阪市では13日連続の猛暑日を記録(2010年8月28日)。
 報道では、
 水分不足や塩分不足ばかりが指摘されますが、
 人間が口にする食物の殆どは水分。
 体力消耗が甚だしい晩夏の猛暑には食物摂取不足が心配
 ~夏バテは夏の終わり頃に発症する事が多いとされています。

 
夏には豆腐、乾麺(ソーメン等)、トマト、スイカをよく口にします。
 ~特に果実や野菜は水分量が高いので体力保持にお薦めです。
 豆腐ソーメンには生姜(しょうが)を添えますし、
 スイカトマトにはを振り掛ける方も多くいます。

 以前にも文字にしましたが、
 乾麺は保存食であり塩分量が豊富とされ、
 さらに、
 乾麺は煮炊きすると共に大量の水分を含みます。
 生姜は身体を冷やす役割を果たします。
 生姜については、
 “風邪の時に生姜が熱を冷ます”のは古くから知られています。
 ただし、
 多くの方は風邪に効く生姜は身体を温める効果があると信じていますし、
 確かに生姜糖を熱いお湯に溶かして飲むと身体は温まります。
 ~ノドの痛みにも生姜糖は効果があるように思います。
 しかし、
 冷たい豆腐やソーメンに添える生姜の効果は身体を冷やすため。
 あまり噛まなくても食べれる柔らかい豆腐やソーメンは、
 体力が低下している人にもお薦めなことは説明するまでもありません。
 
昔の人は知っておられたのですね。

 さらに、
 スイカやトマトに振り掛ける塩
 「塩が甘さを増すから。」
 と世間では信じられていますが、
 本当は、
 “疲れた身体の塩分不足を補うための先人の知恵”
 と最近は思っています。

 スイカは成分の約95%が水分であり、
 身体を冷やす効果は絶大。
 水分+塩分の摂取
 
昔の人は知っておられたのですね。

 お肉が豊富でなかった時代の鰻(うなぎ)の効用。
 鰻にはビタミンが豊富で疲労感や倦怠感をとる効果
 
があるとされます。

 現代ではビールに焼肉でもかまいませんがとにかく多く食べる事。
 料理には必ず水分も塩分も栄養素も含まれています
 余程医師に塩分摂取を止められていない限りは、
 汗をかいた分の塩分補給を怠らないでください。

 夏に太る人は凡そ健康だと言われています。
 夏バテの大きな原因に食を身体が受け付けない事。
 そんな場合はアイスクリームでもプリンでもヨーグルトでも、
 食べたい時に食べたい物を好きなだけ食べる。
 ~健康な方は食べ過ぎに注意しバランスの良い食生活を。

 それすら身体が受け付けなかった場合は病院で点滴を受ける。
 栄養不足は夏バテの原因になるばかりでなく、
 体内水分量の保持の面からも熱中症になりやすいと感じます。

 数年前にはビールやコーヒーは利尿作用があるので、
 熱中症対策にならないとの専門家の意見が闊歩しました。
 しかし肉体労働者の話では、
 ビールを飲んで多量に汗をかくのは必ず熱中症対策になるとの意見。
 ~体内水分量を保つとの観点から。

 ただし私の経験上から、
 暑い夏の夜にビールを飲みすぎると、
 就寝時にノドの渇きや苦味を感じますし、
 糖分を多く含んだ清涼飲料水を大量に飲むと、
 口の中がカラカラになりベタベタになります。
 そうした場合は、
 スポーツ飲料水がお薦めとの意見には賛同。

 でも私の本当のお薦めは古くからの夏の定番品:麦茶
 喉ごしも良いですし何倍飲んでも飽きる事はありません。
 ~スポーツ・ドリンクの薬っぽさは好き嫌いがあるようです。
   ミネラル水は無難であり1日2ℓ摂取が推奨されています。

 暑い夏の日には、
 利尿作用が働く前に身体が必要な水分を吸収します。
 ~利尿作用の働きは夏と冬とでは違うような気がします。
 猛暑の日中。
 外から帰って冷蔵庫から取り出した冷たい麦茶を、
 ジョッキに一杯一気に飲み干すと出てくる噴き出す汗。
 汗をかいて身体を冷やす事が熱中症対策には効果的。

 野外では、
 直射日光を避けるための鍔(つば)の大きい麦藁帽子の効果。
 ~同時に麦藁帽子の中に潜ませる濡れタオル。
 自宅では、
 風通しを保つために対角線の窓を開ける。
 すべて、
 子供の頃に親や近所の大人に習った事ばかりです。
 
~その頃はエアコンなんて庶民の手には届かぬ高嶺の花。

 進歩したと言われる現代科学や現代医療。
 でも、
 本当に正しいのは昔の人の積み重ねた知恵?

 古い知恵や教えには必ず何か意味があるのではないか?
 逆に、
 情報過多な時代に間違った情報が往来を闊歩していないか?

 今年の猛暑にそんなことを感じます。 

 PS
 南東の海上に居座る太平洋高気圧の勢力が衰え、
 北西(大陸)からの移動性高気圧が次々と南下し
 移動性高気圧の隙間をつくように、
 秋雨前線が日本列島にかかる日まで、
 厳しい残暑は今暫く続きます。

 老若男女。
 お身体のダメージは計り知れませんが日々の日没も早まり、
 石川県では夜に窓を開けると鈴虫の美しい声が響きます。
 夏バテ防止のための規則正しい生活。
 特に眠る事と食べる事は身体の安定の大原則。
 文明の力や其々の工夫や場合によっては医師に相談。
 
“暑さ寒さも彼岸(ひがん)まで”
 昔の方々の知恵や言葉が持つ真実。

 それが覆された時。
 私達は異常気象を痛切に感じる事となるでしょう。

 そんな日が来なければ良いが。
 と私は願っています。
 

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新型インフルエンザの考察(6)2010年:今後の大流行を占う。

2010-02-10 22:30:00 | 健康・医療・科学


 今週の月曜日(2010年2月8日)。
 仕事が早く終わったので友人の看護師が勤める医院で、
 新型インフルエンザ(2009a/h1n1:メキシコ型)の予防接種を受けてきました。
 ロット番号:MB007C(北里研究所)
 日本製のワクチンがあるうちに打っておこうと当初から決めていたので、
 予約はしてなかったのですが当日に医院を訪問しても打つことができました。

 友人の看護師が言うには石川県での流行は沈静化し、
 ワクチンを打つ人が少ないとのこと。
 打った瞬間耳打ちに「毎度あり。」は笑いました。

 予防接種は思った程に痛くなく、
 「痛かったら文句言おうと思ったのに上手いな。」と言ったら、
 「この注射は痛くないのよ、でもちょっと腫れるかも。」
 との事。
 「今後再び流行が来るよ。」と言ったら、
 「来ないよ。」て…。
 季節性インフルエンザの特性を熟知している看護師らしい物言いに、
 「絶対来るから」って反発(笑)。

 新型インフルエンザ(2009a/h1n1:メキシコ型)については、
 このブログの中で徹底的に記事にこだわったつもりです。
 国立感染症研究所が発表する今日(2月10日)の時点での最新情報では、
 2010年2月3日現在で、
 全国の医療機関を1週間に受診した患者数が約35万人(推定値)。
 この週で定点(1医療機関)当たりの報告数が20人以上の地点はなく、
 大幅な減少が見られ脅威が去りつつあるように感じます。
 また、
 この週で累計感染者数が2006万人と2000万人を超え、
 例年の季節性インフルエンザの感染数(700万人~2000万人)を、
 大きく上回っていることも流行のピークは去ったと考えられる要因になります。
 さらに、
 ワクチン摂取も順調に進んだことでワクチンの過剰が報道されるに到ります。
 ~約9900万回分の輸入ワクチンを約1126億円で購入が余剰とされる。
 政府が発注したインフルエンザ・ワクチンを問題にするつもりはありません。
 ワクチンの使用期限が1年間以上は有効との事なので、
 もしこのまま新型インフルエンザが沈静化しても今年の年末には使用できますし、
 仮にアジア地域の途上国での流行が発生すれば配分することもできます。
 
 
昨年の10月末頃から大流行した新型インフルエンザの、
 1週間単位で発表された流行のピークは、
 2009年12月2日現在で、
 全国の医療機関を1週間に受診した患者数が約189万人(推定値)。
 県別では同じ週の福井県の定点当たりの報告数が95.44人。
 と突出した数字になりました。

 私の住む石川県の数字を抽出すると、
 ・2009年11月 4日現在:大阪府(34.77)以下。
 ・2009年11月11日現在:石川県(40.10)
 ・2009年11月18日現在:石川県(49.77)
 ・2009年11月25日現在:石川県(65.02)
 ・2009年12月 2日現在:石川県(59.06)
 ・2009年12月 9日現在:石川県(44.60
 ・2009年12月16日現在:愛媛県(37.26)以下。
 となり、
 11月下旬にピークがあったと予想されます。
 インフルエンザの大流行の指針とされる45日以内は当てはまりますが、
 大観すると3ヶ月位の流行期間を想定するのが適当かと思います。

 私が注目したのが、
 沖縄県での第二波と思われる今年(2010年)に入ってからの大流行
 第一波の流行が8月末頃~9月の時期だったと記憶していますが、
 ~実際は8月中旬の1医療機関当たり46・31人が夏の流行のピーク。
 今年の1月に入ってからの沖縄県での報告データでは、
 40人を超える週が4週あり30人前後が2週と45日間の大流行に符合。
 ~2009年8月の大流行の5ヵ月後(2010年1月)の大流行に注目。
   また警報発令基準は週内で1医療機関当たり30人を超えた場合とされる。
 この沖縄県での流行は全国の報道ではあまり取り上げられませんでしたが、
 注目すべき数字だと感じます。

 ・2009年12月24日現在:山口県(29.66)以下
 ・2009年 1月 5日現在:沖縄県(43.40)
 ・2010年 1月 7日現在:沖縄県(54.88)
 ・2010年 1月13日現在:沖縄県(45.14)
 ・2010年 1月20日現在:沖縄県(49.98)
 ・2010年 1月27日現在:沖縄県(36.72)
 ・2010年 2月 3日現在:沖縄県(18.88)
 
 沖縄県での第二波と思われる流行が私を予防接種に駆り立てた理由であり、
 今回の新型インフルエンザが従来型の季節性とは違い、
 季節に関係なく感染している特性(事実)を考えると、
 如何なる地域で第二波が襲ってくる可能性も否定できません。
 また、
 沖縄県では夏の感染と同じ人が再び感染しているのかにも興味がわき、
 それは同時に、
 この新型インフルエンザに対する免疫特性がどのようなものなのかを知る、
 手がかりにもなります。

 さらに日本では若年層の感染ピークを超えましたが、
 アメリカの報道では中年層の重篤化も指摘されており、
 今後も油断せずに注視する姿勢を保つことが望まれます。

 個人的な見解ですが次の大流行(ピークの4~5ヵ月後?)に備えて、
 新型インフルエンザの予防接種をお薦めします。

 因みに価格は3600円で保険適用はありません。
 可能ならば希望者には余剰となりそうな輸入ワクチンを、
 2400円くらいで摂取できれば日本製との差別化もはかられ
 バランスの良い摂取(日本製への偏りをなくす)ができると考えますが、
 如何なものでしょうか?
 

 *国立感染症研究所:インフルエンザ流行レベルマップ(感染数データ)。
  https://hasseidoko.mhlw.go.jp/Hasseidoko/Levelmap/flu/new_jmap.html


 <2010年1月7日現在>

 全国の医療機関を1週間に受診した患者数を推計すると約63万人。
 これまでの累積の推計患者数は約1,816万人
 (95%信頼区間:1,797万人~1,835万人)。
 全ての定点当たりでの報告値は都道府県別に、
 沖縄県(54.88)、岐阜県(23.43)、福井県(22.69)、宮崎県(20.92)、
 高知県(19.21)、滋賀県(18.52)、島根県(16.76)、鹿児島県(16.33)、
 静岡県(15.87)、熊本県(15.44)の順。

 <2010年1月13日現在> 

 全国の医療機関を1週間に受診した患者数を推計すると約59万人。
 これまでの累積の推計患者数は約1,875万人。
 (95%信頼区間:1,856万人~1,894万人)。
 全ての定点当たりでの報告値は都道府県別に、
 沖縄県(45.14)、宮崎県(17.34)、愛媛県(16.80)、静岡県(16.42)、
 高知県(16.19)、鹿児島県(15.94)、福井県(15.66)、熊本県(14.75)、
 愛知県(14.07)、滋賀県(13.42)の順。

 <2010年1月20日現在>  

 全国の医療機関を1週間に受診した患者数を推計すると約48万人。
 これまでの累積の推計患者数は約1,923万人。
 (95%信頼区間:1,904万人~1,942万人)。
 全ての定点当たりでの報告値は都道府県別に、
 沖縄県(49.98)、宮崎県(16.29)、静岡県(16.02)、福井県(15.41)、
 鹿児島県(13.69)、愛媛県(12.97)、高知県(12.71)、愛知県(12.30)、
 岐阜県(11.76)、滋賀県(11.12)の順。

 <2010年1月27日現在> 

 全国の医療機関を1週間に受診した患者数の推計値は約48万人。
 これまでの累積の推計受診患者数は約1,971万人。
 (95%信頼区間:1,951万人~1,990万人)。
 全ての定点当たりでの報告値は都道府県別に、
 沖縄県(36.72)、宮崎県(17.80)、山梨県(17.55)、静岡県(17.25)、
 福井県(15.59)、鹿児島県(14.18)、熊本県(13.43)、島根県(13.26)、
 愛知県(13.21)、福島県(11.95)の順。

 <2010年2月3日現在>

 全国の医療機関を1週間に受診した患者数の推計値は約35万人。
 これまでの累積の推計受診患者数は約2,006万人。
 (95%信頼区間:1,986万人~2,026万人)。
 全ての定点当たりでの報告値は都道府県別に
 沖縄県(18.88)、山梨県(14.05)、福井県(13.41)、静岡県(12.15)、
 埼玉県(9.97)、愛知県(9.58)、福島県(9.35)、栃木県(8.45)、
 三重県(8.33)、鹿児島県(8.28)の順。

 <2010年2月10日現在>

 全国の医療機関を1週間に受診した患者数の推計値は約22万人。
 これまでの累積の推計受診患者数は約2,028万人。
 (95%信頼区間:2,008万人~2,048万人)。
 定点当たり報告数は都道府県別では、
 山梨県(10.70)、福井県(10.53)、沖縄県(10.12)、埼玉県(7.61)、
 静岡県(7.27)、新潟県(6.06)、愛知県(5.93)、福島県(5.83)、
 三重県(5.50)、千葉県(5.39)の順。

 <2010年2月17日現在>

 全国の医療機関を1週間に受診した患者数の推計値は約15万人。
 これまでの累積の推計受診患者数は約2,043万人。
 (95%信頼区間:2,023万人~2,063万人)。
 定点当たり報告数は都道府県別では、
 福井県(7.97)、沖縄県(5.66)、埼玉県(5.39)、山梨県(5.18)、
 佐賀県(4.87)、静岡県(4.77)、岐阜県(4.11)、茨城県(3.90)の順。

 <2010年2月24日現在 >
 全国の医療機関を1週間に受診した患者数の推計値は約9万人。
 これまでの累積の推計受診患者数は約2,052万人。
 (95%信頼区間:2,032万人~2,072万人)
 都道府県別の報告では、
 福井県(5.19)、佐賀県(4.64)、沖縄県(3.69)、富山県(3.57)
 新潟県(3.24)、埼玉県(2.90)、静岡県(2.90)、長野県(2.70)
 山梨県(2.63)、茨城県(2.43)の順。

  <2010年3月3日現在> 

 全国の医療機関を1週間に受診した患者数の推計値は約7万人。
 累積の推計受診患者数は約2,059万人。
 (95%信頼区間:2,039万人~2,079万人)
 都道府県別では、
 福井県(4.56)、佐賀県(3.74)、富山県(3.06)、新潟県(3.00)、
 沖縄県(2.47)、長野県(2.26)、岩手県(2.13)、山形県(2.10)、
 静岡県(1.99)、埼玉県(1.91)、岐阜県(1.91)の順。

 ~以上国立感染症研究所:感染情報センター記事転載。


 <ブログ内:関連記事>
 *新型インフルエンザの考察(5)2009年11月の大流行に備えて。
  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/b3e91c7056bb85b5e9674e7755717879
   ~2009年10月から12月のデータを記載してあります。

 
~以下Web関連記事

 *沖縄県新型インフルエンザ対策室は1月7日、
 第53週(12月28日~1月3日)の県内58医療機関当たりの、
 インフル患者報告数が3183人、
 1医療機関当たり54・88人になったと発表。
 「第1波」のピーク時、
 昨年8月中旬に報告された1医療機関当たり46・31人を上回った。
 厚生労働省によると8月の沖縄では20代の患者が目立ったが、
 今回の報告では0~9歳が中心だった。
 前週の第52週(12月21~27日)の患者報告数は1医療機関当たり43・40人。
 全国平均(19・63人)を約24人上回り、
 宮崎県(44・54人)に次いで全国2番目に流行した地域となった。
 (2010年1月8日:沖縄タイムス・記事転載)

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NHK-BS 『リーマン予想&ポアンカレ予想』:神の領域への挑戦。

2009-11-17 23:30:00 | 健康・医療・科学


 【再放送のご案内】
 2010年8月20日:午後0時からBShiで2つの番組が再放送の予定
 夏休み特集としてお昼の番組枠での連続放送となります。
 ご覧になられなかった方は是非ご覧ください。

 ハイビジョン特集
 
『素数の魔力に囚われた人々』
 ~リーマン予想:天才たちの150年の闘い~

 *NHK-BShi:2009年11月21日(土)午後  8:30~午後10:00(90分)
 *NHK-BShi:2009年11月27日(金)午後10:30~午前 0:00(再放送)
 *NHK-BShi:2010年 8月20日(金)午後 1:50~午前 3:20(再放送)

 ハイビジョン特集
 
『数学者はキノコ狩りの夢を見る』
 ~ポアンカレ予想・100年の格闘~

 *NHK-BShi:2009年11月23日(月)午後8:00~午後9:50(110分)
 *NHK-BShi:2009年11月30日(月)午後2:00~午後3:50(再放送)
 *NHK-BShi:2010年 8月20日(金)午後 0:00~午前 130(再放送)

 <mimifukuから、一言>

 11月17日夜:BShiで、
 巨匠達の肖像:『レオナルド・ダ・ヴィンチ』を鑑賞。
 ~再放送は11月24日(火)午後2時~3時30分。
 科学の発達はダ・ヴィンチが活躍したルネサンス以後の出来事。
 画一化した<神のお心=宗教的解釈>からの解放が、
 人間の頭脳を急速に軟化させた。

 軟化した頭脳はあらゆる可能性を想像し、
 大航海や医療的実験(解剖学)や、
 新しい技術工学の開発や芸術作品の創造まで、
 神から人間(自分)へと興味の対象は大きく変化。


 “許された自我の発達(神学からの解放”は、
 時代と共にあらゆる自己主張が可能になり、
 それは、
 天文学や数学や物理学や果たして進化論までのタブーを廃し
 人間が読み解く研究要素は多様化し現在に至っている。

 11月15日の夜にNHKスペシャルで放送された、
 『リーマン予想:天才達の150年』を興味深く見た。
 今回NHKハイビジョンで放送される同名の番組は、
 NHK総合で放送された50分番組を90分の長尺にした内容。

 中学生の時代に親しい友人と数字の話に夢中になったことがある。
 ~宇宙戦艦ヤマトの話題でアインシュタインの話を持ち出した彼です。
 と言っても数学や物理がまるっきり苦手な私にとって、
 数学の正当性に対する言い訳(屁理屈)に過ぎないのだが。

 1と言うのは本当に存在するのだろうか?
 大きさが違うリンゴが1個。
 身長や体重が違う人間が一人。
 単位としての尺やセンチやインチ。
 1と言う概念は人間が作った曖昧な概念ではないか?

 リーマン予想の番組を観ながら当時の友人との会話を思い出した。
 <1を含め数字自身を他の整数では割り切ることのできない独自の数字>
 が素数である。
 屁理屈を言えば0.5(小数)を認めれば2で割り切れない数字はないのだが、
 素数を定義するときに=整数の決まりがあり数学の法則に則っている。
 
 再び中学時代に友人が言った言葉で、
 「数学においては“1は1の決まり”がありそれはそれ以外でありえない。」
 を思い出す。
 勿論、
 “1”に対して疑いを持っていた数学が苦手な私には理解できず、
 友人との話題はそこで平行線を辿った。 

 リーマン予想と
は、
 <一見すると不均一に見える素数の配列には規則性が存在する。>
 との数学者:ベルンハルト・リーマンによる予見。
 番組は、
 リーマンが残したその予見を証明するために奔走した数学者達の物語。
 さらに近代科学が解き明かそうとしている“原子核のゆらぎ”との共通点。
 
 リーマン予想に取り付かれ狼少年と揶揄されたルイ・ド・ブランジュ。
 リーマン予想を解き明かすことで精神が侵されていったジョン・ナッシュ。
 
 ほぼ同じ時期に再放送される、
 『ポアンカレ予想:数学者はキノコ狩りの夢を見る』
 この番組の中でもポアンカレ予想に取り憑かれ、
 精神の安定を保つことができなくなった数学者か登場する。
 またポアンカレ予想を解き明かしたグリゴリー・ペレルマンも、
 自らに孤立を求め数学に没頭した。

 2つの番組を通して感じることは、
 ・誰も発表していない到達点に向かう過程での個人の葛藤。
 ・過去の偉人が残した仮定(予想)を信じることに自分達の時間を削り、
   証明できなかった時(あるいは仮定そのものが間違いであった時)の、
   自分を襲うであろう後悔の未来予測。
 ~理論予想の否定を証明しても誰も認めてはくれない。
 ・優秀無二な研究者のプライドをかけてグループで発表することを避け、
   個人ネームで名を残すことへの情熱。

 数学者達が陥った精神集中(無心と没頭)が精神を崩壊させていくプロセスは、
 <精神の安定=流動的(順応)で規則正しい脳の働きのリズム>
 が、
 <精神の不安定=順応性が侵され脳の働きのリズムが狂う事態>
 ことに向かう心身の原則を犯してまでのめり込む数学の魔力。

 
 数学や物理学には私自身は決して
執心ではないけれど、
 “人に纏わるドラマ”には興味津々。

 この記事を読んでみて知的好奇心がムズムズと湧いた方は、
 ぜひ固定観念を排除して2つの“数学者達の物語”をご覧ください。
 数学や物理学に捉われない新しい発見が多いと思います。
 また数学者や物理学者達の角度の違った視点は誰しもが新鮮に映るはず。
 理論が理解できなくても(数学理論は常人には理解できなくて当たり前)
 「考えるヒント」は自身の発展に必ず結びつきます。
 

 ~以上NHKホームページより記事転載。

 <リーマン予想・天才たちの150年の闘い:番組詳細>

 数学史上最難関の難問と恐れられ今年問題発表から、
 丁度150年を迎えたのが「リーマン予想」である。
 数学の世界の最も基本的な数「素数」。
 数学界最大の謎となっているのが、
 2,3,5,7,11,13,17,19,23・・・と
 「一見無秩序でバラバラな数列にしか見えない素数が、
 どのような規則で現れるか」だ。
 数学者たちは素数の並びの背後に、
 「何か特別な意味や調和が有るはずだ」と考えて来た。
 「リーマン予想」は素数の規則の解明のための最大の鍵である。
 最近の研究では、素数の規則が明らかにされれば、
 宇宙を司る全ての物理法則が自ずと明らかになるかもしれないという。
 一方、
 この「リーマン予想」が解かれれば私たちの社会が、
 とんでもない影響を受ける危険があることはあまり知られていない。
 クレジットカード番号や口座番号を暗号化する通信の安全性は、
 「素数の規則が明らかにならない事」を前提に構築されてきたからだ。
 番組では、
 「創造主の暗号」と言われる素数の謎をCGや合成映像を駆使し、
 分かりやすく紹介し素数の謎に挑んでは敗れてきた、
 天才たちの奇想天外なドラマをたどる。

 <ポアンカレ予想・100年の格闘:番組詳細>

 宇宙に果てはあるのか?
 宇宙は一体どんな形なのか?
 人類が長年問い続けてきた謎に大きく迫るヒントが、
 2006年に見つかった。
 百年もの間、誰も解けなかった数学の難問。
 「ポアンカレ予想」が証明され宇宙がとりうる複数の形が、
 初めて明らかになったのだ。
 世紀の難問を解いたのはロシアの数学者グリゴリ・ペレリマン。
 その功績により数学界最高の栄誉とされるフィールズ賞の受賞が決まった。
 しかし、
 彼は受賞を拒否し数学の表舞台から消え去ってしまった。
 その真意をめぐって様々な憶測を生んでいる。
 「ポアンカレ予想」にはこれまで幾多の天才たちが魅了され、
 人生のすべてを賭けて挑みそして敗れ去ってきた。
 ペレリマンがその栄誉に背を向け姿を消したのはなぜか?
 そもそも数学者はなぜ難問に挑み続けるのか?
 番組は、
 ポアンカレ予想が解けるまでの百年にわたる天才たちの格闘のドラマを追い、
 ともすれば取りつきにくい純粋数学の世界と、
 数学者たちの数奇な人間模様を描いていく。
 CGと実写の合成を駆使し、
 “天才の頭の中”を映像化する知的エンターテイメント番組とする。

 

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新型インフルエンザの考察(5) ~2009年11月の大流行に備えて。

2009-10-31 19:33:33 | 健康・医療・科学


 新型インフルエンザの感染拡大が止まらない状況が続いています。
 データ(下記表記)を見る限り相変わらず人口密集圏に感染比率が高いものの、
 秋田県や岩手県など東北地方でも感染者が増えています。
 涼しさから寒さに変化する11月の大流行は必至の様相で、
 ~寒さによる個々の免疫低下と暖房器具による室内乾燥や不十分な換気状態。
 大流行にワクチン接種が間に合わない現状の感染拡大に懸念を覚えます。

 特に、
 11月に入ると直に強烈な寒気が列島を襲うことが気象予報に示され、
 北日本や人口密集地域での感染のピーク時期は、
 11月になる可能性も高まっています。
 新型インフルエンザの症状は現時点として、
 感染経験者(多くが知人の子供達)の親の話では、
 早期に医療機関を受診すれば3日前後で回復するとの事で、
 従来型の季節性と大きな症状の差はないとの情報が有力なようです。
 また、
 感染者の両親達が報道や地域の情報を素早くキャッチし早めの受診を心がけ、
 データを見る限り季節性インフルエンザよりも死亡率は低いように感じます。
 ~推計患者数430万人の感染者に対し死者は約40人=致死率:0.001%。
 
 ただし、
 今後の感染拡大によって免疫抵抗力の低い高齢者等への拡大は、
 致死率を飛躍的に引き上げる可能性も予想され感染拡大を防ぐ方策が急務。
 特に、
 <11月~1月末までが流行のピークと見られ緊急事態の3ヶ月>として、
 各自治体では流行地域の詳細な情報を市民に出す必要があると感じます。

 また、
 早期治療が有効と考えられる抗インフルエンザ薬の投与が遅れないように、
 緊急事態の3ヶ月間は、
 <土日診療の充実=平日診療とのシェアリング=医療従事者の負担軽減。>
 のスケジュール表の作成と市民への周知(休日診療の有無)が必要です。

 特に情報に敏感でない高齢者達が、
 <風邪と自己認識>しないよう注意してください。
 
 10月23日小松→東京便の機内で偶然に、
 朝日新聞の投書欄に医師の方の投書として、
 <新型インフルエンザと市販解熱剤の関係>
 の記事を読みました。

 当ブログ記事の中の、
  【新型インフルエンザ:対処治療】:WHO発表/ 暫定治療指針。

 ・アスピリンなどのサリチル酸系の解熱・鎮痛剤
 <急性脳症を併発する危険性>
 があるとして18歳未満への使用を避けるように勧告。

 ・抗炎症剤の副腎皮質ステロイド。
  有効性は証明されておらず
 <副作用があるために使うべきでない>

 とのWHOの注意事項を思い出しました。

 インフルエンザ・ウィルスに対して解熱剤は逆効果となる可能性も多く、
 <風邪と自己判断して市販薬を服用>すると、
 予想しない副作用が起きる可能性が指摘されています。

 特に11月2日~4日の全国的な寒気の入り込みで、
 風邪の症状とインフルエンザの症状が同時発生する懸念。

 10月31日(土)、11月1日(日)、11月3日(火)と飛び石連休の関係から、
 休診する医療機関の開業日(11月2日、11月4日)の大混雑と、
 寒さからの免疫低下による市民の風邪の症状の増加は、
 全国的に市販薬の服用が多発すると思われます。

 鼻水や微熱は風邪の初期症状ですが、
 急な発熱はインフルエンザの可能性も高く、
 素人(特に高齢者)には見分けがつき難いために、
 風邪にかからないように寒気(かんき)がおさまるまで、
 充分な保温対策が必要です。

 ストーブやコタツ、厚めのセーターやコートは、
 10月31日、11月1日の土曜、日曜に準備し、
 週明けの真冬並みの寒気で風邪をひかないように注意。

 また先日も記事にしましたが、
 既に新型インフルエンザに罹患した推定430万人の方々は、
 今冬のワクチン接種の必要がないと考えられます。
 厚生省は医療機関に対して感染地域のインフルエンザの種類を確認の上、
 高額で無用なワクチン接種が既感染者に行われないように検討してください。
 ~11月中に延べ感染者が1000万人を超えることは確実な情勢。

 新型ワクチンが足りない状態での新型ワクチンの優先投与は、
 未感染者に限られることは必然だと感じます。

 <
感染拡大期に市民が守るべき注意事項>
 

 *インフルエンザ感染者の外出自粛や、
   症状緩和後の外出時のマスクの着用義務。
 
 *インフルエンザ流行拡大地域での感染者や濃厚接触者の、
   高齢者施設への立ち入りの見合わせや、
    医療機関の入院患者へのお見舞い等の制限。
 
 *
一人ひとりの注意喚起や行動の自重が肝要であり、
   感染後に重篤化するリスクのある人達との接触回避。


 <緊急事態の3ヶ月>は、
 あらゆる未来予測を考慮に入れて、
 徹底したリスク回避を心がけるよう望みます。


 *国立感染症研究所:インフルエンザ流行レベルマップ(感染数データ)。
 
https://hasseidoko.mhlw.go.jp/Hasseidoko/Levelmap/flu/new_jmap.html


 <2009年10月28日現在。>

 全国の医療機関を1週間に受診した患者数を推計すると約114万人。
 これまでの累積の推計患者数は431万人。
 (95%信頼区間:418.12万人~443.88万人)。
 全ての都道府県で定点当たり報告数の増加が認められ都道府県別では、
 北海道(61.43)、愛知県(39.42)、福岡県(37.35)、兵庫県(33.51)、
 秋田県(32.15)、三重県(29.97)、神奈川県(29.36)、滋賀県(29.13)、
 岩手県(29.11)、埼玉県(28.23)、大阪府(27.83)、東京都(25.24)の順。

 <2009年11月4日現在。>

 全国の医療機関を1週間に受診した患者数を推計すると約154万人。
 これまでの累積の推計患者数は585万人。
 (95%信頼区間:570.79万人~599.21万人)。
 北海道を除くすべての都府県で定点当たり報告数の増加が認められ、
 愛知県(54.44)、秋田県(53.55)、北海道(49.08)、三重県(46.14)、
 福岡県(45.64)、宮城県(44.82)、滋賀県(44.42)、兵庫県(42.43)、
 埼玉県(39.39)、新潟県(39.25)、神奈川県(38.39)、青森県(37.46)、
 大分県(36.33)、香川県(34.79)、大阪府(34.77)の順。

 <2009年11月11日現在。>

 全国の医療機関を1週間に受診した患者数を推計すると約153万人。
 これまでの累積の推計患者数は738万人。
 (95%信頼区間:722.57万人~753.43万人)。
 愛知県(53.19)、秋田県(50.64)、滋賀県(50.06)、福岡県(48.73)、
 宮城県(46.24)、大分県(45.78)、香川県(42.11)、新潟県(40.52)、
 石川県(40.10)、青森県(38.92)の順。

 <2009年11月18日現在。>

 全国の医療機関を1週間に受診した患者数を推計すると約164万人。
 これまでの累積の推計患者数は約902万人
 (95%信頼区間:886.06万人~917.94万人)である。
 愛知県(58.70)、大分県(53.64)、石川県(49.77)、山口県(48.68)、
 新潟県(46.98)、福岡県(46.51)、秋田県(46.44)、滋賀県(46.33)、
 佐賀県(44.33)、香川県(41.49)の順。

 <2009年11月25日現在。>

 全国の医療機関を1週間に受診した患者数を推計すると約173万人。
 これまでの累積の推計患者数は約1075万人。
 (95%信頼区間:1057.97万人~1092.03万人)である。
 大分県(77.21)、福井県(71.25)、石川県(65.02)、山口県(64.31)、
 福岡県(58.23)、長野県(55.31)、愛知県(54.17)、鹿児島県(50.58)、
 宮崎県(50.56)、香川県(49.55)の順。

 <2009年12月2日現在。>

 全国の医療機関を1週間に受診した患者数を推計すると約189万人。
 これまでの累積の推計患者数は約1264万人。
 (95%信頼区間:1245.94万人~1282.06万人)である。
 福井県(95.44)、大分県(75.22)、宮崎県(69.08)、山口県(63.59)、
 福岡県(63.35)、鹿児島県(61.95)、長崎県(59.14)、石川県(59.06)、
 香川県(54.87)、愛媛県(52.87)の順。

 <2009年12月9日現在。>

 全国の医療機関を1週間に受診した患者数を推計すると約150万人。
 これまでの累積の推計患者数は約1414万人。
 (95%信頼区間:1,396万人~1,432万人)である。
 福井県(60.66)、大分県(54.69)、山口県(54.46)、宮崎県(52.83)、
 徳島県(51.03)、佐賀県(50.85)、長崎県(48.24)、青森県(46.63)、
 愛媛県(45.07)、石川県(44.60)の順。

 <2009年12月16日現在。> 

 全国の医療機関を1週間に受診した患者数を推計すると約132万人。
 累積の推計患者数は約1,546万人。
 (95%信頼区間:1,528万人~1,564万人)(暫定値)である。
 都道府県別では、
 宮崎県(55.51)、福井県(53.78)、徳島県(39.59)、長野県(38.56)、
 長崎県(38.51)、青森県(38.43)、山口県(38.35)、福島県(38.05)、
 大分県(37.83)、愛媛県(37.26)の順。

 <2009年12月24日現在。> 

 全国の医療機関を1週間に受診した患者数を推計すると約107万人。
 累積の推計患者数は約1,653万人
 (95%信頼区間:1,634万人~1,671万人)(暫定値)である。
 都道府県別では、
 福井県(43.22)、宮崎県(41.81)、福島県(38.99)、愛媛県(33.51)、
 岐阜県(32.90)、長野県(31.72)、長崎県(31.00)、大分県(30.07)、
 鹿児島県(30.06)、山口県(29.66)の順。

 <2009年1月5日現在。>

 全国の医療機関を1週間に受診した患者数を推計すると約100万人(暫定値)。
 累積の推計患者数は約1,753万人。
 (95%信頼区間:1,734万人~1,772万人)(暫定値)である。
 都道府県別では、
 宮崎県(44.54)、沖縄県(43.40)、福島県(33.99)、福井県(33.94)
 鹿児島県(33.65)、鳥取県(32.90)、静岡県(32.84)、愛媛県(27.90)
 岐阜県(27.75)、熊本県(27.36)の順。


 <ブログ内の関連記事>
 *新型インフルエンザ(2009/a/h1n1) 対策、特徴、考察(4)。
 
http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/4b36be1e1a48165f7b382efd365cc5ca

 *新型インフルエンザの考察(6)2010年:今後の大流行を占う。
 
http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/241eec7c9ffbb094afaeaca82813ebd2
 

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新型インフルエンザの流行拡大を憂慮して/ 2009年10月15日。

2009-10-16 21:00:00 | 健康・医療・科学


 昨日名古屋市に行っていたのだけど、
 市内のあちらこちらでマスクをしている人が思いのほか多く、
 聞いたら今、
 名古屋市では新型インフルエンザの大流行の兆しが見えるとの事。
 石川県でも金沢市の方で学級閉鎖とか出ていると聞くし…。

 人口集中地帯(地方都市も含め)から先に、
 今冬に向けての本格的な感染拡大が始まったのかも知れないと感じる。

 個人的な見解だけど、
 全国的なピークは暖房機の活用(乾燥と空気の澱み)と、
 新型インフルエンザ・ウィルス(H1N1)の初期感染力の強さから、、
 12月初旬頃~冬休み(クリスマス:お正月)と予測(約40日?)されるので、
 ~年末年始の外来医療施設の確保と計画的な発熱外来の充実を切望。
 子供達のワクチン摂取が早まれば(11月初旬)、
 流行のピークは地域ごとに分散できると思う。
 急げ!

 でも、
 厚生省の予測としての9月末ピーク説が大きく外れて一安心。
 ~前にも文字にしたけど教科書通りには行かないよ。
 毎日少しずつ感染者が増えているけど一度新型ウィルスに罹患した人は、
 今冬は新型に感染する可能性が少ないのでワクチンは必要ないかな?
 ~新型インフルエンザに永久的な免疫力(抗体)を持つ世代がいるとの発表。
   それが本当ならばインフルエンザとしては特殊なウィルスになるのだけど…。
   予想としては、
   多分来冬(2010年12月)以降は<H1N1メキシコ型>として、
   香港型、ソ連型と並行流行すると思うけれど(旧型が消滅するとの説も)。

 学術的な医療機関での、
 <永久的な免疫がある世代=スペイン風邪感染者>との発表は眉唾?
 それが本当なら総べての新型インフルエンザ感染経験者が、
 麻疹(はしか)のような永久的な免疫を持つことを意味し、
 高度な医療機関の威信に係わる発表として注目。
 ~厚生省の9月末ピーク説は日本の最高機関として問題にすべき発表。
   9月末ピーク説の根拠がどのようにして出されたのかの見解を聞きたい。
   ただし寒さが増してくるこれからの季節の大流行は、
   何時・何処の地域で起きても不思議ではないとも感じる。

 慌てず騒がず。

 国民・市民にできることは感染:流行期間の分散を目指し、
 感染者は他人にインフルエンザをうつさない努力と、
 健康な者は予防に努める努力。
 ~流行地域でのマスク、手洗い、うがい、規則正しい生活等。

 流行期間が遅くなればなるほど、
 各地でワクチン接種が
進むので、
 更なる流行阻止が期待される。

 少なくとも来年の3月頃(ワクチンが行き届くとされる)までは、
 意識の厳戒態勢(予防努力)だけは怠らないように。

 と自分への戒めも含め…。

 

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新型インフルエンザ2009年夏:推測と雑感(ワクチンの優先順位)。

2009-08-20 21:40:40 | 健康・医療・科学

 2009年8月21日。
 一昨日あたりから新型インフルエンザの感染拡大が頻繁との情報が流れます。
 記事によると8月20日までの1週間の感染者が約6万人
 その内入院者が86人で、
 死亡が3人との情報が有力なようです。
 未確定な数字ですが真夏の感染拡大に戸惑いを覚えます。
 このブログでは新型インフルエンザについて多くの記事を掲載しました。
 これまでの記事との重複をさけ推測部分を多く含みますが、
 所感と対応について考えて見ます。

 亡くなった方々は何れも基礎疾患を持たれた比較的高齢の方々
 情報では乳児~幼児の重篤者もおられるようで、
 今後の報道
の激しさ(過剰報道)が予測されます。
 しかし従来型(季節性)インフルエンザでも、
 幼児・児童が亡くなることは決して珍しいことではありません。
 特に喘息疾患を持つ児童に危険なことが知られています。
 アメリカ・カナダでは致死率が0・5%前後との情報もありますが、
 200人に1人の死亡率は先進国では大袈裟な数字のような気がします。
 ただし0.2~3%の致死率は、
 感染力の高さや免疫を持たない内部増殖の速度を考慮すれば理解できます。
 仮に0・5%~が事実だとすると世界中で大きな閉塞感を生じ、
 行動制限も要求される事態と考えるべきでしょう。

 なぜ新型インフルエンザが真夏に大流行したのか?
 ・感染力の強さが季節を選ばない。
 ・長梅雨が開けて急に暑くなったことで乾燥状態が進んだこと。
 ・暑くなったことで室内のエアコンを頻繁に使うことで空気の流動が減ったこと。
 ・お盆の帰省で人の流れが多く人口過密地帯(繁華街や行楽地)が生まれたこと。
 等が考えられます。

 特に注意すべきはエアコンによる乾燥と空気の閉塞
 冬の大流行の原因のひとつとして考えられる、
 エアコン社会(乾燥)の弊害を、
 夏季も考慮に入れるべきでしょう。
 また、
 冬の大流行の要因としてインフルエンザ菌が寒さを好むと言われていますが、
 実は人の免疫力が寒さの中で低下することが大きな原因ではないかと考えます。

 現在起きている新型インフルエンザの流行は、
 考え方を変えてみれば絶好の好機かもしれません。

 従来の新型インフルエンザに対する考えでは、
 “新型発生時に流行の時期が約40日程度の期間に集約され一気に拡大。”
 とされていました。
 しかし夏季での流行が現実に起きた事で、
 流行時期を分散できるかもしれません。
 冬季と違い夏季では個々の免疫力も高く、
 インフルエンザ耐性の活動も活発でしょう。
 また、
 一度インフルエンザに罹患すれば3~6ヶ月の免疫が付きます(はずです)。
 ~当然のこととして罹患・回復すればワクチン接種の必要はなくなります。
 現時点では流行期までに
 ワクチン接種が希望者全員に行き渡らないのであるば流行時期の分散
 大きな冒険ですが弱毒型が示されるH1N1では無理に封じ込めるよりも、
 罹患者の早期治療の徹底が有効なように思います。
 ~早期の受診と免疫力を高めるための絶対安静(就寝・保温・食物摂取)。

 またインフルエンザ・ワクチンの製造の遅れの原因は分かりませんが、
 従来型との製造割合が原因であれば新型シフトも懸命な選択。
 そのためにも8月と9月の新旧インフルエンザの罹患割合を明確にする必要。
 さらに、
 新型インフルエンザ・ワクチンの摂取の優先順位ですが、
 まず医療従事者と感染後重篤な症状が出る怖れのある方々は勿論ですが、
 もし感染爆発を最小限に留めたいと願うなら乳児~児童を優先すべきです。
 ~ただしワクチン接種の副作用の症例がないのが不安。

 よく街で耳にするのが、
 「子供に風邪をうつされた。」
 つまり、
 「子供が学校で風邪を貰ってきて苦しそうに愚図ると傍にいてやりたい。」
 「子供は容赦なく抱きついてくるしマスクも嫌がる。」
 感染の巣である集団生活の場としての学校や保育園。
 幼児・児童の生活形態で見られる濃厚接触。
 感染後も家庭内において症状が緩和すると動き回る子供らしさ。
 そうした事実を考えると幼児や児童にワクチンの優先順位を与えることが、
 地域ごとでの集団感染防止に最も有効なように考えます。

 次に免疫力の少ない高齢者。
 中学生、高校生。
 一般の大人。
 順位の低い方はインフルエンザの特性を知り疑いがあるべきは早期に治療
 特にタミフルはインフルエンザ菌を殺す能力はなく増殖を防ぐ薬です。
 増殖してから服用しても効果が薄いために罹患後48時間以内に服用
 ~再び記述しますが投薬後の絶対安静(就寝・保温・食物摂取)と外出禁止。
 
そのためにも土曜の午後や日曜日の市町村単位での発熱外来の実施
 できれば、
 インフルエンザ流行地域とその感染拡大期には24時間外来を構築し、
 抗インフルエンザ薬を何時でも投薬できる体制の確立。
 望まれることは沢山あります。

 最後にタミフル等の抗インフルエンザ薬を服用した場合には、
 絶対に外出は避け少なくとも投薬後5日間は、
 症状が回復してもマスクを着用してください。
 無責任な行動は他人に感染させるばかりでなく、
 タミフル耐性ウィルスを作り出す可能性。
 インフルエンザ罹患者の社会的な責任
 大いに議論されるべき問題です。

 個人の仕事や授業の遅れよりも多数者への責任。
 「たかが風邪で会社を休めない。」
 そんな考え方を払拭しなければインフルエンザの拡大は食止められません。
 今はまだ序章です。
 慌てず騒がず正しい情報を入手してください。

  <関連記事>
 *新型インフルエンザ(2009/a/h1n1) 対策、特徴、考察(4)。
 http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/4b36be1e1a48165f7b382efd365cc5ca

 

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マスクは再利用できるの? ~mimifukuの浅知恵。

2009-05-24 22:00:00 | 健康・医療・科学


 2009年5月:新型インフルエンザ(2009/a/h1n1/) 
 日本全国:総マスク不足。

 「マスクがない!」と、
 店から店へとさまよう人達の深刻な心理状態に戸惑いを覚えます。
 では、一枚のマスクは再利用できないのでしょうか?
 そこでインフルエンザ・ウィルスについて調べて見ました。
 ~敵を知らずして対策を立てるな!
  
 <従来型インフルエンザ・ウィルスの特徴> 
 ・(生物の)細胞の力を借りなければ自力では増殖できない。
 ・ウィルスの寿命は、単体で8時間前後で死滅(確証はない)。
 ・ただし痰(たん)等の細胞が存在する粘液中では3日間以上生きる可能性。
 ・熱に弱い(確かな温度は確認できないが70~100℃が有力)。
 
~新型についてはデータがありませんがほぼ同じ性質と考えられます。

 ここからは、
 責任が持てる記事ではありませんが…、

 <mimifukuの浅知恵。>

 
『浅知恵:1』
 ウィルスの細胞が本当に8時間しか生きられないのだとすれば、
 午後8時に帰宅し、
 翌日の朝7時に自宅を出るとすれば、
 11時間の放置時間。
 ウィルスって死んでるんじゃない?

 『浅知恵:2』
 ウィルスが熱に弱いのなら写真のようにハンガーに掛けたまま、
 スチーム・アイロンの熱湯を吹きかけたらどうなるの?
 
 
『浅知恵:3』
 口が接触する内部の雑菌の問題は、
 その部分に清潔なガーゼをあてて2重構造にすれば、
 外からのフィルターと内部のガーゼ交換で、
 解決できるんじゃない?

 
*マスク着脱の注意点。
 ~マスク表面はウィルス付着の可能性があるので必ず紐(ヒモ)部分で着脱。


 結論として現状の流行期でないインフルエンザ対策をマスクで行うのは、
 精神的な安心を得るためで本来の効果を必要とする場面は少ない>
 と思います。

 また多くの人が、
 <社会エチケット(多数派の常識)に巻き込まれている現状>
 で本心からマスクの必要性を感じている人も少ないはず。

 だったら家に帰ったらマスクを人の出入りの少ない、
 室内のハンガーに吊るし(外では時期によって花粉や黄砂が…)、
 翌朝までマスクに誰も接触しない状況を作れば(これも過敏すぎるが)、
 理論上はウィルスは死滅しているはず。

 不安なら2枚のマスクを用意して交互に着用すれば、
 33時間の時間が経過するのでより安心が得られるでしょう。
 
 念のために朝のお出かけの際(帰宅直後はダメ=ウィルス飛散)に、
 マスクにドライヤーの熱風を吹きかけながら、
 「この世から消えてしまえ、この世から消えてしまえ、この世から消えてしまえ!」
 と3回呪文を唱えましょう。
 たぶん何の効果も得られないでしょうが、
 心の安らぎが得られるかも知れません。

 
外部のフィルターを既存の高機能で保ち、
 内部の口と鼻が接触する部分(粘着部分)はガーゼで補う。
 ガーゼがなければキレイに洗濯した綿100%のTシャツや下着を、
 適度な大きさに切って使用しても良いでしょう。
 本当に使い捨てしなければならないのか?
 環境に優しい再利用も考慮に入れるべきでしょう。

 ただしこの方法は、
 精神の安定を保つためのマスク使用としては保障しますが、
 医療的な使用法としては議論すべき項目があるでしょう。

 そのため私は、
 真実を追究するための反対意見を求めます。
 インフルエンザ・ウィルスに詳しい方。
 間違いをコメントで指摘してください。
 お願いします。

 
 <マスクの乱用と独占>

 
現在の状況が本当にマスクを必要としている医療現場に、
 どれほどの不安を与えているのか考えてみましょう。

 マスクを必要としているのは弱毒性インフルエンザだけではなく、
 他の多くの感染症にも必需品となります。
 特に体力の弱った方々には健康な人には苦にならない、
 微細なウィルスも命取りになる症状がでます。

 また弱毒性インフルエンザでも重症化する可能性を含む症例を、
 WHOは指摘していますし該当者も国内に数多くいます。

 本当に今の梅雨に向かうインフルエンザ感染・閑散期に、
 あなたは多くのマスクを必要としますか?
 よく考えて答えを出しましょう。


 
 (注意点)
 
*感染者の方は小まめにマスクを交換することが望まれます。
   また感染発症後、少なくとも5~7日間は症状が改善されても、
   他者への感染を防ぐためにマスクの着用を心がけてください。



 <関連記事>
 *インフルエンザ対策を考える、~封じ込めとマスクの効用。
  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/1c4d020eba470d3e65662afd2490ec69

  *インフルエンザ狂想曲>マスク騒動:2009年5月21日。
  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/e8344fa9194b25cf071ed10b9256487a

 *インフルエンザとヴァリュー・フォー・マネーと映画と東京の話。
  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/118b7f7b853b173d35f6cae2c080fef9

 <参考:1>
 
*NHK『ためしてガッテン』:ホームページ。
 http://cgi2.nhk.or.jp/gatten/archive/program.cgi?p_id=P20090204

 ~以下、記事転載。

  <1回くしゃみをすると。>

 60万個以上の飛まつ核が長時間浮遊し続けることもわかりました。
 ウイルスは長時間生きたまま空気中を漂い感染拡大すると考えられるのです。

   <ウイルスは空気中でも長時間生きている!>

 ある研究者は、
 およそ5000万個のウイルスを特別な装置を使って飛まつ核にして、
 クリーンルームに放出する実験を行いました。
 数時間ごとにその空気を回収しウイルスの生存量を計測したところ、
 ・直後では、600万個。
 ・3時間後には、120万個。
 ・9時間後には、5000個。
 のウイルスが生きていることが明らかになりました。

 <参考:2>
 *マスク、洗って再利用できるの!?(朝日新聞記事)
 http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000000905230002

 ~下記、記事転載。

 「マスク、どないしてる?」
 「会社からの支給じゃ足りへんなあ」
 「そやろ。私、洗って使ってんねん」
 下町の喫茶店で、女性の会話が聞こえてきた。
 新型インフルエンザの感染拡大でほとんどの店のマスクが売り切れる中、
 洗濯という裏技に踏み切る人がいるらしい。
 果たして使い捨てのマスクは再利用できるのか。

 ◇形崩れフィットせず。

 鉄道会社で働く50代女性は、
 家にあったマスクが残り少なくなってきたので、
 軽く水洗いした後100円ショップで買ったスプレーで、
 マスクの両側にアルコール消毒液を噴霧し、
 室内干しして再利用しているという。
 「だってマスクは売っていないし着けてないと肩身狭いし。
 天日干しだとウイルスが飛んでいるかもしれへんけど室内なら大丈夫やろ」
 と女性は独自の再利用方法に胸をはる。

 広島国際大の佐和章弘准教授(感染制御学)は、
 「あくまでも理論上」と断ったうえで、
 「確かにアルコール消毒でウイルスは死滅する」という。
 家庭で一般的に使用されている次亜塩素酸ナトリウムを含んだ、
 漂白剤につけ込んでも効果がある。
 「でも、お勧めできません」。

 マスクは顔にぴったりフィットさせなければ効果が上がらないが、
 干したり繰り返し使用したりすれば形が崩れてしまう。
 また手でもみ洗いなどすれば布の表面を損傷し、
 機能を維持するのは難しい。
 「洗ったり消毒したりしてマスク機能に影響を与えるなら本末転倒でしょう」

 衛生用品などの業界団体「日本衛生材料工業連合会」の池見良祐・常務理事も、
 不織布マスクは使い捨て前提で製造されていると強調。
 東京の医療品大手メーカーも
 「再利用を考えて作っていない以上、
 メーカーとしては洗って使うことはできないと考える」。
 別の大手医療品卸売業者も
 「もし感染しても責任は持てません」。

 ◇感染防止効果に疑問。

 だがそもそもそこまでしてマスクをしなければいけないのか。
 新型インフルエンザ対策に詳しい外岡立人・元小樽市保健所長は、
 「マスクにこだわるのは日本特有の習慣」と指摘する。
 今回もメキシコでは政府がマスク着用を推奨したが、
 アメリカではほとんどマスク姿は見られなかった。
 「マスクで感染を防ぐなら、
 顔に完璧にフィットさせずれを直すときも表面に触ってはいけない。
 食事などで外すたびに捨てなければいけない。
 現実にそんなことできますか」。
 そこまでしたとしてもマスクの感染防止効果には、
 専門家の間でも意見が分かれるという。

 また、
 「まるで大阪や神戸では新型ウイルスが、
 空気中にたくさん浮遊しているように受け止められているが、
 もしそうならもっと多くの人が感染している」とも指摘。
 関西への修学旅行や出張の中止、
 関西を訪問した場合の出席停止などが相次いでいるのは、
 「科学的でない。ちょっと行き過ぎ」と批判する。

 佐和准教授もマスクがなくても感染者の飛沫をあびたりしない限り、
 感染する可能性は低いと話す。
 「ウイルスが目や口などの粘膜に触れるのが危ないのだから、
 外出後の手洗いの徹底や外に出たら口や目、鼻に手を近づけないよう、
 首から上に手を上げないようにするなどちょっとした工夫が有効です」


 <参考:3>
 *新潟県小千谷市:片貝医院さんのページ。
   ~ ペーパータオルでマスク作り ~
 http://comet.endless.ne.jp/users/katacli/mask/papermask.html
 

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【新型インフルエンザ:対処治療】:WHO発表/ 暫定治療指針。

2009-05-23 22:22:22 | 健康・医療・科学

 
 2009年5月22日。
 世界保健機関(WHO)は、
 新型インフルエンザ(a/h1n1/2009)患者の、
 治療指針を公表しました。
 治療指針は、多くの感染者を出した、
 メキシコ・米国・カナダのデータを中心に解析しています。

 【治療の指針】

 *感染者の約73%は30歳未満。

 
*症状。
  ・通常の季節性インフルエンザに類似。
  
・自然治癒する症例が多い。
 
~免疫機能の有効性を指摘しています。
   ただし免疫がウィルスに対して記憶マニュアルを持っておらず、
   極めて感染力が高いことも指摘されています。

 *入院が必要となった感染者の割合。
  ・米国・カナダ:約2~5%。
  ・メキシコ:6%。
 
~医療機関の充実や国の先進性が反映されているようです。
   日本の場合は米国・カナダの数字が参考になります。
   また新興国のメキシコでは高い入院率が確認されており、
   発展途上国や貧富の差の激しい国では深刻な数字が予想されます。

  

 *重症化しやすい感染者(稀に死亡を誘引)
 (米国の入院患者、メキシコでの死者の約半数)
  
・ぜんそくや糖尿病などの慢性疾患のある患者。
  ・肺炎などの呼吸器疾患のある患者。
  ・妊婦の方。
 患者の重症化を防ぐため、
 
<タミフルやリレンザの早期投与>
 
<感染初期段階での投与が望ましい>
 
と明記しています。
 ~誤解しないでいただきたいのは、
   基礎疾患を持つ人すべてが重症化するわけではありませんし、
   感染後、多くの人が直ちに重症化するわけでもありません。
   感染流行地域でご自身に僅かな感染症状でも感じられれば、
   早期(疑わしきは即行動)に医療施設に相談してください。
   WHOの指針はそのように注意を促しています。
   タミフル投与の推奨時間は発熱確認後48時間以内。
   ウィルスの増殖が膨張する前の、
   より迅速な投与が理想的です。


 *注意すべき治療薬品について。

 ・アスピリンなどのサリチル酸系の解熱・鎮痛剤
 
<急性脳症を併発する危険性>
 があるとして18歳未満への使用を避けるように勧告。

 ・抗炎症剤の副腎皮質ステロイド。
 も有効性は証明されておらず、
 
<副作用があるために使うべきでない>
 と明記されている。

 今回の治療指針は暫定的なもので、
 WHOは今後、さらに症例が増えた段階で改定する方針。

 (2009年5月23日:読売・中日・日経新聞記事参照/独自編集)

 

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新型インフルエンザ(2009/a/h1n1) 対策、特徴、考察(4)。

2009-05-18 00:00:00 | 健康・医療・科学

 
 <新型インフルエンザ(2009/a/h1n1)

 *症状
 ・従来の<季節性インフルエンザ>と同様。
 ・突然の発熱や咳(せき)、喉の痛み、鼻水、関節痛。
 ・25%の感染者が下痢や嘔吐(従来型との相違点とされる)。
 
~決して個々が不安でパニックになるような症状ではありません。
   日本での感染例では高熱が指摘され下痢・嘔吐は少ないようです。

 *特徴。
 
・早期治療が効果的。
 ・潜伏期間は1~7日。
 ・特定疾患者には重篤な症状が出ることもある。
  (糖尿病、、透析患者、喘息、妊婦などが報告されている。)
 ・感染者が20歳以下の学生層に集中(世界共通)。
 ・9~10%の入院率(推測)
 ・致死率:約0・4%(推測)
 
~入院率の高さが気になりますが隔離入院も含まれるのでしょうか?

 *感染。
 ・通常の季節性インフルエンザよりも高い感染率。
 ・感染者の咳やクシャミ等によって吐き出される飛沫感染。
 (ウィルス飛沫は、約1~2メートル飛ぶとされている。)
 ・ウィルス飛沫が付着したモノへの接触。
 ・ウイルスが付着した手で目、鼻、口等への接触。
 ・感染者と向き合って(対面)の会話(唾液にウィルスが混入)。
 
~2009年5月の段階での感染率を想定すると冬季感染に不安を覚えます。

 *予防法。
 ・手洗いの励行(接触感染を防ぐ手段)
 ・外出後のうがい(口内ウィルスの除去)
 ・快食・睡眠等体調の管理(免疫力を高める) 。
 ・人混みに出るときはマスクの着用(飛沫感染を防ぐ)
 ・部屋の湿度を保つ(飛沫の拡散を防ぐ)
 ・感染者が自宅に居る場合は外気の入れ替え。
 
~恐れることはありませんが備えあれば憂いなし。

 *感染者の心得
 ・感染が疑われる症状(悪寒・微熱)が出ればマスクの着用。
 (自宅でも家族に感染させないためにマスクを着用・個室では必要がない)
 ・感染と疑われる症状が出れば直に専門機関の問診を受け治療。
 ・感染期間は治療に専念し専門医の許可が出るまで安静を保つ。
 ・適切な水分補給と下着の交換(高熱の多汗)に留意する。
 ・熱が下がったからと不用意な外出を避ける(外出時マスクの徹底)。
 
~私は感染対策として最も重要な点として注目しています。
   不特定多数の予防者の対策よりも感染者の対応が重点。
   大切なのは火元の火を消すことです。

 *マスク。
 ・最も効果が期待できるとされる対処法。 
 ・特に感染者は飛沫の拡散を防ぎ感染拡大を防ぐ効果。
 ・予防者も同様に飛沫から身を守り心的安心が得られる。
 ~マスクの着用も抗インフル剤投与者(重症感染者)にはレッド・マスク
   インフルエンザ感染者や濃厚接触者(家族等)にはイエロー・マスク
   健康な予防者や花粉対策はホワイト・マスク等
   医療機関が診察後に感染者のカラー・マスクの着用を義務付け、
   それを法令化することが感染防止に肝要だと提案します。
   インフルエンザ感染症を防ぐ最良の手段は感染者を見極め
   感染者に近づかないことです。

 *外出。
 ・感染地域に住まない人は外出を控える必要はない。
 ・感染流行・蔓延地域に不用意に立ち入らない(ことが望ましい)。
 ~感染地域でない場合は不安を持たず普通に生活してください。
 
 *感染の症状が認められたら。
 ・都道府県別の新型インフルエンザ相談窓口に問い合わせる。
 ・指定された発熱外来での受診(一般医院での感染の防止が目的)
 ・感染拡大防止のため公共交通機関の利用を避ける(ことが望ましい)。
 
~最も疑問な点が相談窓口と発熱外来の存在です。
   感染爆発期に相談窓口の電話対応が速やかにできるのか?
   早期治療が求められる中で24時間体制で治療・投薬ができるのか?
   交通手段のない一人暮らしのお年寄りはどのように対応すればいいのか?
   今冬の感染期までには対策をまとめておいて欲しいものです。

 
 *ワクチン(予防接種)と抗ウィルス剤。
 ・現時点でのワクチンは存在しない(10月~12月頃若干数完成予定)
 ・タミフル・リレンザ等の抗ウィルス薬の効果は現段階では高い。
 
~2010年の冬までにはワクチンの問題は解決するでしょう。
   抗ウィルス薬の乱用はワクチンが完成するまで控えなくてはなりません。
   2009年の冬に向けて医療関係者や特定疾患者にワクチンの優先順位。
   免疫がないと言われますが健康な人の免疫は柔軟に学習対応します。
  (ただしH5N1:強毒型ウィルスは免疫が暴走し内部破壊が指摘されます。)

 *専門的見解(医学用)。
 ・新型インフルエンザ患者のほとんどが休養と適切な水分補給で回復。
 ・軽度の症状には抗ウイルス剤による治療の必要はない。
 ・妊婦やお年寄り糖尿病や心臓病等の慢性疾患のある人や
  罹患者の中でも重症者には抗ウイルス剤の投与を勧める。
 ・解熱鎮痛剤アスピリンの使用は効果が薄く肝臓を傷める恐れがある。
 ・タミフル等の抗ウイルス薬に耐性を持つように変異する恐れ。
  ~私が一番注目する進藤奈邦子医務官の意見です。
   内容が矛盾するようにも見えますが一点のブレもありません。


 <mimifukuの考察。>

 2009年5月17日。
 思いもかけない感染の拡大に大きな衝撃を受けました。
 未経験の事態に危機管理が追いつかずどのように対応すればいいのか、
 分からない時間が過ぎています。
 現状で肝心なことは問題の責任の所在を追及することではなく、
 いかにして感染の拡大を食止めるかが最大課題になっています。
 多くの意見は弱毒性だから行動計画を軟化し通常の生活を守ることが、
 正義のように主張されています。
 しかし現段階での一部地域での封じ込めが不可能かと問われれば、
 不可能でないと考えられます。
 わずか1週間の対応で国内パンデミックを防げるかもしれない。
 一つの地域の1週間の行動計画が国内の数ヶ月の行動を左右します。
 また未来予測としてのH5N1対策のシナリオを根底から書き直す機会を
 一部の経済事情で行動計画を反故にすることが懸命なのか?
 経済事情のマイナスは国家予算の未決定分で補充(融資)すればよいことで、
 国内全土への感染が拡大すればそれ以上の経済的ダメージが予測されます。
 また国際社会に対しての責任も明日(5月18日)以後の世界のニュースで、
 大きく報道されるでしょう。
 最大限の感染拡大を食止める努力。
 行政は2つの選択(経済と安全)のどちらを優先するか?
 私は7日間(ウィルス潜伏期)の努力が有効だと考えます。


 
<ブログ内の関連記事>
 *新型インフルエンザ(2009influenza a/h1n1)考察と対応(3)。
  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/095f3f2c2f96aa0a620c82859a38a681

 *新型インフルエンザの考察(5)2009年11月の大流行に備えて。
 http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/b3e91c7056bb85b5e9674e7755717879

 *関西発:新型(A/H1N1)インフルエンザ・パンデミック/所感。
  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/1627289161332b062af9df70c88435de

 ~過去のブログ内記事の強調的な文書(再記載)。

 感染爆発が日本で起きたと想定し日本での場合は、
 ワクチン(予防接種)が4~6ヶ月での製造が可能とされ、
 11月には幾許かの新型インフルエンザワクチンが使用可能になる。
 2010年(来年)の冬の感染時期までには、
 
必要分のワクチンが国内で確保できると考えられる。
 この新型インフルエンザは今期(2009年12月~2010年3月)の冬を越えれば、
 従来型同様に健康体の方には恐れを必要としない感染症の一つとなるだろう。
 ただしワクチンがない状態では抗インフルエンザ治療薬だけが頼りで、
 タミフル、リレンザ等を接種した者には服用した責任が生じる。
 耐性インフルエンザの出現は重篤対象感染者の命に係わる。
 新型インフルエンザが完全に完治するまで外出禁止。
 当面(ワクチンが必要分行き渡るまで)は、
 医師の外出許可がなければ自宅に隔離する位の強い指導が必要。
 今後出現するとされる強毒型ウィルスの場合は法的措置も辞さない、
 厳しい対応も今後考慮に入れるべきだろう。 

 弱毒性であることから爆発的感染によって体調不良がそれほどでもなく、
 新型ウィルス感染治癒者が増すことで大きな問題が生じる可能性がある。
 それはタミフルさえ服用すれば恐がるウィルスではないと言った油断。
 今後懸念される<タミフル耐性ウィルス>については安易な予防策としての、
 タミフルの服用(多用)が原因となる。
 新型インフルエンザに対するタミフルの使用制限を考慮しながら、
 使用例に対しては完治するまで外出禁止命令を出すなどの、
 耐性出現を食止めるための新たな予防策を講じなければならない。

 インフルエンザは大火と同じ。
 火元の火を消さずに周りの家がどんなに高い塀垣を建てても、
 大火となった強力な火の回りを防ぐことはできない。
 <大切なのは火元の火を消すことだ。>

 少なくともこの5月中(雨季に入るまで)は、
 強毒性の新型(鳥)インフルエンザ同様の対策を採って、
 起こるべき問題点を洗いなおさなければならなと感じる。
 国内に強毒型インフルエンザウィルスが入った時にどのように対応すれば、
 封じ込めに効果的なのか実証データを取る機会は今しかない。

 会社や学校を閉鎖してもその対象者が家に居る確証はない。
 感染の潜伏期間に生徒が母親のショッピングに付き合うかも知れない。
 もしかしたら会社員はお休みを良い事に友人と映画館に行くかも知れない。
 感染防止の対策がどのような影響を社会にもたらすかのデータがなければ、
 問題点を洗い流すことはできない。
 そして、
 保険所、総合病院、個人医院の役割分担を明確にした行動計画と、
 実際との矛盾を探る手がかりを実例に応じて模索しなければならない。
 
 水際対策の問題点は潜伏期や治癒移行期での、
 感染を確認をする手段がないことだ。

 航空機の機内乗務員は感染防止マスクを必ず身の回りに携帯し、
 機内の乗客の異常を感じたらマスクの着用命令を出す権利が必要。
 国内感染が広がれば航空機での移動を敬遠する人が多く出ることが予想され、
 早めの安全対応が求められる。
 国内便においても乗車時にも簡易体温検疫(サーモグラフィー)を行い、
 体温上昇が見られる乗客に対して乗車する際には、
 必ずマスクの着用を乗客に義務付ける。

 今年(2009年)の冬の流行期(感染拡大期)には、
 Aソ連型(h1n1)との見分けが難しいとされる、
 新型インフルエンザ(2009/h1n1)を、
 それぞれの町の医院で判別することは不可能だろう、
 その時期になればH5N1の行動計画を実施することは困難。

 
 *ブログ内の新型インフルエンザの記事は枠外カテゴリー(Category)から、
 <健康・医療・科学>を選択し、クリック・スクロールしてください。 

 

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メキシコ発:新型インフルエンザ(A/H1N1/2009) 報道メモ(4)

2009-05-16 20:33:00 | 健康・医療・科学

 
 *感染状況を表した画像/5月17日~22日は、
 国立感染症研究所・感染症情報センター内の
 情報画像を掲載させていただきました。


 2009年5月16日
 新型インフルエンザは新たな展開を見せています。
 <日本国内や中国での水際対策で隔離されていた人達が解放。>
 との嬉しいニュースが報じられた直後の、
 国内の感染は衝撃を持って報じられました。
 今回の神戸市内での国内初感染は11日に既に発病していた、
 神戸市内の高校生との情報は予想だにしませんでした。
 おそらく5月9日には神戸~関西圏に新型ウィルスが進入しており、
 既に多くの罹患者(既に完治した人も含め)が存在することは、
 容易に予想できます。
 厚生省が出す国内での行動計画に迷いが生じているようですが、
 当面はH5N1と同じ水準での対策が求められます。

 例えばアメリカのように弱毒性との危機感不足から対策が不十分な結果、
 日々感染者が増え続けている状況(16日時点で4人の死亡)と、
 5月8日:896人→5月15日:4298人へと4・8倍の拡大
 スペインのように国内感染者の数が横這いで推移している状況とを
 5月8日:88人→5月15日:100人へと1・13倍の拡大
 比較しても国内感染後の対策が今後の感染に左右されることは明白です。
 <決して手綱をゆるめてはならない。>
 現段階での私の考えです。


 下記に5月12日に発表された、 
 世界保健機関(WHO)の進藤奈邦子医務官の会見を
 現段階で最も重要な意見として既述します。
 ぜひお読みください。

 世界保健機関(WHO)進藤奈邦子医務官は、
 新型インフルエンザ(H1N1型)感染者の大半は、
 抗ウイルス剤による治療の必要がないとの見解を発表。
 妊婦やお年寄り糖尿病や心臓病等の慢性疾患のある人、
 また罹患者の中でも重症者には投与を勧める。
 しかし、
 将来的には薬剤耐性の問題もあるため世界的大流行に対応する、
 パンデミックワクチンの開発は依然重要だとの認識を示した。

 進藤医務官は、
 「新型インフルエンザ患者のほとんどが休養と適切な水分補給で回復」
 と指摘した上で、
 「すべての感染者がタミフル、リレンザといった抗ウイルス剤による、
 投薬治療を受ける必要はない。」
 との見方を論じた。

 また、
 感染が拡大しているアメリカ、メキシコ両国での患者のデータから、
 感染者のうち入院が必要な重症に至るケース
 「9~10%に達する可能性がある。」とし、
 「通常の季節性インフルエンザよりもはるかに高い。」とした上で
 「ハイリスクの人たちと重症者にだけ抗ウイルス薬の投与を勧めるだろう。」
 と述べている。

 さらに専門的な治療法として、
 「解熱鎮痛剤アスピリンの使用は効果が薄く肝臓を傷める恐れがある。」
 と指摘し新型インフルエンザのウイルスが今後、
 「タミフルなどの抗ウイルス薬に耐性を持つように変異する恐れ。」
 も指摘している。

 また致死率を季節性インフルエンザより高い約0・4%とした、
 米科学誌サイエンス(電子版)で発表された分析結果について、
 「現在利用できる情報に基づいた最良の分析。」として、
 「少なくとも現時点では妥当な分析。」
 だとの認識を示した。
 
 進藤医務官は会見後、
 日本人記者団の質問の対し
 「水際作戦だけでは食い止められない。
 (既に)WHOの中ではパンデミック(世界的大流行)として、
 次の行動に移っている。」
 などと発言し感染被害の軽減に各国が努力すべきだと訴えた。
 進藤氏はさらに、
 「症例数の集計は、もはや正確に感染状況を反映しているわけではない」
 と述べ、
 「フェーズ5とフェーズ6の違いは地理的な広がりでしかない」
 とし、すでにパンデミックに相当する状態だと指摘した。
 今後の各国の対策については、
 「病院内の感染拡大を防ぐ対策などを強化すべき時期に来ている。」
 との考えを示した。
 (2009年5月13日:国内Web報道/記事転載再編集)


 <国と地域の感染>
 
 今後は、毎日の細かい感染者数を既述しません。
 詳しい数値をお知りになりたい方は下記URLをクリックしてください。
 国立感染症研究所の指定ページへリンクします。
  ~リンク後、確定症例数の画像をクリックしてください。
   
http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/index.html
   


 <下記Web記事での報道を転載。>
 

 新型インフルエンザ感染者の濃厚接触者として成田空港そばのホテルで、
 7日間の停留措置を受けていた47人が15日午後5時すぎに解放された。
 現在入院している感染者4人の当日の解放は見送られた。
 (2009年5月15日:国内Web報道/記事転載)

 
新型インフルエンザに感染していたた中国人男性と、
 同じ航空機に乗っていたために中国国内で隔離されたいた、
 日本人乗客20人が16日未明に1週間ぶりに解放された。
 
 
厚生労働省は16日、
 海外渡航暦のない神戸市内の男子高校生が、
 新型インフルエンザに感染していることを確認。
 空港など水際の検疫以外での国内初の感染例となる。
 この生徒は12日に発熱したため医師の診断を受けたところ、
 簡易検査でインフルエンザA型の陽性が出た。
 その後、神戸市環境保健研究所で詳しい遺伝子検査を行ったところ、
 新型インフルエンザの陽性反応を示したため、
 国立感染症研究所が最終的な確定検査を行った。
 新型インフルエンザと確認されたのを受け政府は、
 16日午後に対策本部幹事会を開き行動計画の対策レベルを、
 「海外発生期」から「国内発生早期」へと引き上げる見通し。

 「国内発生早期」の対策は現行の行動計画によれば、
 患者に接触した人の追跡調査や水際対策の継続に加え、
 〈1〉医療機関での発熱外来整備。
 〈2〉学校などの休校要請。
 〈3〉不要不急の外出自粛要請。
 〈4〉集会などの自粛要請。
 〈5〉企業への業務縮小要請。
 などの厳しい対策が実行に移される。

 しかし今回の新型ウィルスが弱毒性との見方から、
 柔軟で臨機応変な対応に移行するとの観測が強い。
 
(2009年5月16日:国内Web報道/記事転載)

 厚生労働省は17日、国立感染症研究所が検査により、
 44人が新型インフルエンザに感染したことを確認。
 兵庫県で33人、大阪で11人。
 神戸では前日にも8人の感染者が発生している。
 いずれも海外を訪問していない2次感染者。
 成田空港の検疫段階で見つかった4人と合わせ56人に増えた。
 (2009年5月17日:国内Web報道/記事転載)

 18日未明に大阪府は橋下府知事が「流行警戒宣言」を出した。
 厚生労働省は大阪府と兵庫県の全域を対象に中高校の臨時休校を要請。
 大阪市と兵庫県の公立小中高校など計計2384校(約106万人)が、
 1週間の休校になり私立を含めると対象の児童生徒は、
 両府県で約120万人になる。

 18日午後8時30分現在で国内での
 新型インフルエンザ感染者が139人に達した。
 これまでの感染者は10代の若者が顕著だったがが、
 5歳~60歳まで幅広い年代の感染が確認された。
 (2009年5月18日:国内Web報道/記事転載)

 20日。
 滋賀県で初の感染者を確認。
 大津市の男性は、神戸に観光で滞在していた。
 この事態に対し滋賀県は大津市近辺の休校を決めた。
 また同日、
 東京都内でも初の感染者を確認。
 18日まで米国NYに滞在した女子高生2人。
 この事態を受けマスメディアが異常反応。
 多くの市民の意識に混乱を招いた。

 21日
 京都府で初の感染者を確認。
 10歳の小学生男子が感染したが感染ルートは明確にされていない。
 東京都でも新たな感染者を確認。
 アメリカに渡航歴のある女性。


 
*メキシコ発:新型インフルエンザ(A/H1N1/2009) 報道メモ(3)
  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/b268edac5dec29723980e772834cb282

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