goo blog サービス終了のお知らせ 

mimi-fuku通信

このブログを通して読み手の皆様のmimiにfukuが届けられることを願っています。

東日本大震災:長渕 剛さんの自衛隊基地訪問に感銘を受ける。

2011-04-18 22:10:10 | 芸能・スポーツ

 2日間お休みしたことで今日は2件の投稿。
 1件目はお堅い文書だったので2件目は軽めに。

 一昨日(16日)歌手の長渕 剛さんが、
 宮城県石巻市内の高校(武道館?)と、
 東松島市の航空自衛隊松島基地を慰問し、
 ミニ・コンサートを開いた記事を、
 昨日(17日)のスポニチで知った。

 今朝(18日)の『日テレ:スッキリ!』
 朝刊のテレビ番組欄で長渕さんの放送を知り、
 録画してあったものを先程観終え心打たれた。

 “やるな長渕!”
 そんな感じだ。

 自衛隊基地の慰問は気がつかなかった。
 私達はどうしても被災者ばかりに目が行くが、
 疲労困憊の自衛隊員を慰問する姿勢に感心。

 朝鮮戦争の折、
 マリリン・モンローさんが米軍を慰問し大きな話題を振りまいた。
 また昭和の名人、
 “噺家の志ん生さんと円生さん”が満州に慰問したまま終戦。
 その時の悲惨な逸話は伝説であり芝居にもなっている。

 “士気を保つ。”

 長淵さんの行動は、
 100の言葉よりも説得力があり、
 今は戦時ではないけれど、
 有事の途中である事を再認識した。

 生ギター1本で熱唱する長渕さんの歌声も迫力満点なら、
 自衛隊員が肩を組んで『乾杯』を歌う場面映像に歌手が持つパワーを強く感じ、
 年輪を重ねたストックもまた適時・適所に自在に合わせる長渕さんの凄味を感じる。

 “感謝すべきに感謝する。”

 東日本大震災は私達に多くの事を教えてくれる。


 ~以下Web記事より転載。

 歌手:長渕剛が16日、
 東日本大震災で被害を受けた宮城県石巻市を訪れ歌で被災者にエールを送った。
 被災地のラジオ局10局で、
 復興番組『長渕剛 RUN FOR TOMORROW~明日へ向かって~』
 をスタートさせるなど積極的に支援活動を行っており、
 自衛隊と被災者を励ましたいと訪問を決意。

 この日朝に都内を出発し飛行機で現地入り。
 避難所である石巻高校などを慰問し、
 大ヒット曲『とんぼ』、『愛しているのに』をギターをかき鳴らして熱唱した。
 また、
 
自衛隊の活動拠点である同県東松島市の松島基地を激励に訪れ、
 『乾杯』など生歌を披露。
 迷彩柄の制服を羽織って約1500人の隊員ともにガッツポーズ。
 1人1人と握手し、
 「実際に歌わせて頂いて歌の力を感じた、これからも継続的に支援を行いたい。」
 と誓った。
 (2011年4月17日:サンスポ記事転載)


 東松島市の松島基地を訪れた長渕さんは、
 代表曲の『とんぼ』、『乾杯』、『HOLD YOUR LAST CHANCE』
 を含む6曲を熱唱。
 『乾杯』では隊員たちが肩を組んで体を揺らし、
 長渕さんがマイクを向けて歌うように促すと大合唱に。
 『HOLD YOUR LAST CHANCE』では、
 歌詞にある
 “傷つけ打ちのめされてもはいあがる力がほしい”
 という言葉に静かに耳を傾けていた。

 松島基地の広報担当者は、
 「(震災後の)生活で隊員たちはテレビを見る時間も、
 ゆっくり食事を取る時間も(勿論)音楽や文化的な時間も、
 ほとんど割くことのできない制限された生活をしている。」
 と言う。

 しかも、
 今最も力を入れている任務は行方不明者の捜索だ。
 遺体を目にする毎日。
 士気も高いとはいえ応援に駆けつけた隊員たちの、
 精神的な疲労は極限に達している。
 そうした中での長渕さんの生歌。
 隊員たちのモチベーションも上がったようだ。

 最後の曲を前に長渕さんはこうも話した。
 「まだまだ(復興までに時間が)かかるかもしんないけどさ、
 みんなで力を合わせて(隊員たちの)腕章に刻んでいる、
 “絆”を大事にして1つずつ1つずつ前へ前へ進んで行こうよ。
 オレも頑張るからみんなも一緒に頑張ろうよ。」

 長渕さんの慰問の様子はツイッターでも話題を集めた。
 「感動ものでした、自衛隊の皆さんへのねぎらい素晴らしい。」
 「涙する一人一人の隊員の方達の顔を見て、
 改めて彼らの激務と使命感に感謝し祈る気持ちになる。」
 「歌を聴いた隊員が男泣きしていたのが印象的だった。」

 なお長渕さんは4月3日。
 東日本大震災復興支援を願うラジオ番組を自らが企画し立ち上げ、
 FM青森、FM岩手など被災地の10の放送局ではじめた。
 第1回の番組の冒頭に復興への思いをつづった、
 散文詩『復興』をときおり声をつまらせ怒りを込めながら読み上げた。
 詩は、
 「私たちのささやかな営みを奪い去った海への憎しみ」
 を露わにしつつも現実に対峙する
 「覚悟」を力強く詠んでいる。
 (2011年4月17日:J-CASTニュース記事転載)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

間寛平さんの話をちょっと。

2011-01-22 07:42:00 | 芸能・スポーツ

 おはようございます。
 今は2011年1月22日の朝7時15分。
 何時降り出してもおかしくない曇り空の朝。

 昨晩は久しぶりにお茶の間で1つの番組を最後まで鑑賞。
 『間寛平さんのアース・マラソン:激走766日』
 2008年12月17日に大阪:なんばグランド花月を出発。
 2011年1月21日午後7時43分頃に大阪城音楽堂にゴール。
 大阪城周辺では沿道の声援も多く一人ひとりとタッチする寛平さん。
 疲れた様子もなくゴールすると“アメマー”を連発。
 “アメマー”って何と調べると特別な意味はなく赤ちゃんの発する言葉がヒント。
 シュプレヒコールのように会場が一体になる“アメマー”コール。
 不思議な光景も気持ちは分かるぞ!
 ~自宅の茶の間でも思わず拍手が。

 18ヶ国766日間で約40000km。
 1日平均50kmの激走は灼熱地獄も極寒地獄もあり、
 さらにヨットでの海上移動はマネージャーと2人だけ。
 太平洋のヨット横断だけでも命がけなのに凄いものだ。
 ~想像するだけでも言葉にできない困難が目に浮かぶ。

 さらに、
 766日の間には前立腺ガンが見つかったり、
 2009年7月20日には記念すべき還暦(60歳)を迎えたりと、
 とにかくドラマチックな展開を、
 “何でもないこと”のようにこなす寛平さんの勇士に感動!
 私に中の今週のトップニュースは、
 間違いなく寛平さんのゴール・シーン
 ~1つの目標を打ち立てたらやり抜く努力は国家の模範!

 ・・・と昨晩中に記事にするつもりが、
 夏に予定している中学時代の部活の同窓名簿リストを優先。
 今夜は新年会もあるので早めに寝ようと、
 午後11時には床に就いたために、
 今朝は起床後PCに…。

 昨晩は、
 録画した『ザ☆スター:クルム伊達公子』も視聴。
 画面を介して手にする感動の数々。
 好きなタレントの勇士や苦労話は胸を打つ。
 
 テレビはやはり大衆娯楽の王道かな?
 と感じる昨晩でした(笑)。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『白鵬翔:相撲よ!~いまだ木鶏たりえず~』に横綱の品格を学ぶ。

2011-01-03 22:55:55 | 芸能・スポーツ

 2011年1月9日:日曜日
 大相撲初場所が東京・両国国技館で開催される。
 2010年は大相撲にとって激震の一年として記憶された。
 横綱:朝青龍関の度重なる素行(不祥事)は自身を引退に追い込み、
 暴力団が関与する賭博行為に現役力士・親方など多人数が手を染め、
 TV放送の中止、スポンサー企業の協力辞退、観客動員の伸び悩みなど、
 かつてない存亡の危機に陥った。
 
 疑惑と不信が渦巻く存亡の中で一人敢然と立ち向かったのが、
 横綱:白鵬であることに誰も疑いを持たない。

 日本人不在と言われてしまいそうな上位陣にあってモンゴル勢力の台頭は、
 オールド・ファンにとって嘆きたい気持ちでいっぱいであろう。
 ハワイ力士に続く脅威となったモンゴル力士の代表格が元横綱:朝青龍だった。
 朝青龍の相撲は憎憎しいまでに強く土俵上でのパフォーマンスは豪快で面白かった。
 ただし、
 横綱の品位を汚していると言われ続けても“ふてぶてしさ”は変わらず、
 激しい世間の批判にさらされ必要以上のパッシングを受けたことも事実だ。
 ~現役時代の朝青龍が日本人であったとしたら同じパッシングを受けたのだろうか?
 では批判した人達が求める横綱の品位(品格)とは何であり、
 横綱に求められる強さとは何であのるか?

 その答えを求め本書『白鵬翔著・相撲よ!』を手に取った。
 そして、
 日本人以上に日本人の心を持つとされる大横綱:白鵬翔の心技体に感服。
 少しだけ著書の中身を紹介し白鵬関の真実を考察する事にした。 

 【心を鍛える:吾未木鶏為得】

 双葉山関が得意とした立ち合い、
 “後の先(このせん)”について
 双葉山著『相撲求道緑』に記された
 幼少の頃の目の怪我でほぼ視力を失い、
 “目に頼らず身体で相手の動きを感じ取り隙を見抜く修練”
 を重ねて得た立ち合いの技術ではないかと白鵬関の分析。
 ~後の先の立会いは横綱相撲の代名詞として現在にも語り継がれる。

 双葉山関は勝ちに行く相撲をとらなかった。
 私(白鵬)の経験からも心が動くと負けるはずのない相手に負けることがある。
 苦労しなくても良い相手だから簡単に勝ちたい、早く勝ちたいと思うと、
 “勝ちに行く相撲”となって足元をすくわれる事がある
 つまり勝つだけの相撲をとると相撲が荒れるのだ。

 双葉山関の言葉として、
 「自分と相手との千差万別の体勢に応じて“かねて身に付けたもの(=稽古)”が、
 いつでも出てこなければならず“そのためには無意識の内に技が出る”必要がある。」
 つまり土俵上での理想的な取り組みとは“無心”になる事であって、
 作戦を考えるのではなく“相撲に流れに応じて身体が自然に反応”できれば良し。
 相撲は気持ちや技といった部分にこだわりがちであるが部分にこだわると相撲はとれない。
 それよりも無意識(勝つという邪念を捨てる)に相撲をとることが大事であり、
 私(白鵬)は座禅を組む事によって瞑想(無の境地)の感触を掴める様になってきた。

 双葉山関の69連勝が止まった時、
 親交のある思想家:安岡正篤氏に宛てた電報の言葉、
 “いまだ木鶏たりえず(吾未木鶏為得)”
 は最も印象深い言葉だ。
 中国の古典にある闘鶏使いの名人が、
 王から預かった鶏の調教を依頼され、
 訓練を終え王に返す時の言葉が
 「如何なる敵にも無心です。
 傍で他の鶏が鳴いても平然とし、
 恰も木で作った鶏のように動じず、
 徳は充実しまさに天下無敵です。」
 この無心こそが理想であり、
 双葉山関の“泰然自若”に通ずる。

 双葉山関の名言、
 
「よく稽古する者に怪我はなく、
 稽古は本場所の如く、
 本場所は稽古の如く」

 昨年の暮れにNHKで放送された、
 『NHKスペシャル:横綱 白鵬 ~最強への挑戦~』
 でも核となっていた、
 “後の先”“われ、いまだ木鶏たりえず”

 横綱:白鵬関が双葉山関の不滅の記録に挑んだ2010年11月。
 稀勢の里関の闘志の前に吾を忘れて勝ちを焦ったとの後日談。
 一発張られたことでカッとなったとも語る横綱:白鵬の空回り。
 TVでは前の取り組みでの熱戦に心が動いた事実もレポート。
 白鵬関の“不動心”とは花道を入場する前の所作から既にはじまっている。
 技・体ともに充実している白鵬関の心のわずかな揺れは、
 所作(型=一連の動作)に狂いを生じさせ、
 白鵬関にとって思いもよらぬ負けを経験。
 稀勢の里関に敗れた白鵬関の口からでた、
 “これが、負けか”

 私は白鵬関が敗れた翌日の夜に文字にした、
  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/d/20101115

 70連勝を阻まれた双葉山は知人に電報で、
 「ワレ イマダモツケイ(木鶏)タリエズ」と告げた。
 “我、今だ木鶏(もっけい)たりえず。”
 無我の境地への挑戦。
 意味を中国の故事に求める記事を目にしたが、
 私は禅に通じる無我に意味を求めたい。
 欲を捨て無心で稽古した動作を繰り返す。
 自身の型を極めれば勝ちは自ずとやってくる。
 迷いは感情の中から生じるものである。
 勝負の中の一瞬の迷い。
 “我、今だ木鶏たりえず”
 常人には得がたい心境ながら、
 肝に銘じたい言葉である。

 に概ね誤りはなかったように思う。

 勿論この心境に至るには誰にも負けない強さを有した者にこそ有効で、
 所作(=稽古により体得した型)を極めていない者には無用である。
 弱いものが敵わない者に挑戦するときは策が必要な事は言うまでもないが、
 頂点を極めた者にとって“欲”が敵になることは、
 好敵手:朝青龍や大関・把瑠都関の相撲を見れば理解しやすい。
 “つまり勝つだけの相撲をとると相撲が荒れるのだ”
 の言葉の意味は美しく勝つことや思いやりの心など、
 伝統的な日本文化の真髄を極める事にも通ずる。
 その意味を次の項目【横綱の品格】で確かめて欲しい。
 

 【横綱の品格】 

 大相撲は“神事”である。
 大相撲に於ける神とは八百万(やおよろず)の神であり、
 土俵のしつらえや力士の行う所作の一つ一つには神との関わりがある。
 例を挙げれば俵(たわら)で丸く囲う土俵は“神の下りる場所”であり、
 土俵の上に吊るされる4色の房は春夏秋冬や四神相応(しじんそうおう)を表わす。
 大相撲場所前日には相撲の神様を土俵にお招きするための土俵祭りを行う。
 また、
 千秋楽の後には土俵の上で新弟子が行司を胴上げするしきたりがあり、
 15日間見守ってくださった神様に感謝する“神送りの儀”が行われる。

 15日間の土俵は“神の庭”とされ、
 力士達の所作(しょさ)ひとつにも深い意味がある。
 四股(しこ)は土の中にいる魔物を踏みつぶすとされ、
 水をつけるのは身体を清める意味を持ち、
 塩をまくのは土俵に穢(けが)れをいれないためとされ、
 蹲踞(そんきょ)の姿勢は相手を敬う意味を持つ。
 
 立合いで両手をつけることは悪霊を追い払う所作であり、
 懸賞金を受け取る手刀は勝負の三神に感謝を示す所作である。
 
 横綱だけに許された土俵入りの意味は、
 拍手(かしわで)を打ち四股を踏むことで、
 神を鎮め地面の下の悪霊を封じ込め、
 五穀豊穣(ごこくほうじょう)を願う。
 横綱とは、
 許された力士だけが“腰に締める綱”の名称であるが、
 横綱とは御幣(ごへい)の下がった注連縄(しめなわ)であり、
 それは、
 神社の鳥居・本殿や各家の神棚などに飾られる神聖な綱であって、
 横綱を締める者は相撲界に於いて現人神(あらひとがみ)とされている。
 こうした立場の力士(横綱)に品格が求められる事は言うまでもない。

 知らない事が次々と分かってきた。
 古来相撲の最高位は大関であり、
 横綱は名誉職であったと聞いたことがあるが、
 横綱の地位として象徴的な、
 “降格を許されない立場”は、
 現人神としての証明なのか?

 相撲とは白鵬関が述べた言葉としての、
 “神事と芸能と競技が渾然一体となった伝統文化”
 であるため“作法”を欠いては成立せず、
 守り継がれた作法が一部の親方達の指導方針で瓦解し、
 商業的側面や興行的側面が歓迎され、
 大衆に迎合したプロ格闘技としての傾向が大衆認知された事は、
 伝達する側のメディアにも問題があったのかも知れないし、
 
学ぼうとしなかった私達に問題があることも事実だろう。

 日本人が知らない日本の伝統文化を学ぼうと、
 懸命な白鵬関の姿勢に頭が下がるばかりだ。
 

 【武士道に通じる相撲道】

 相撲には“美しさ”が求められる。
 それは勝者が敗者をいたわる姿のことだ。
 相撲道は武士道の流れをくんでおり、
 武士道には、
 “敗者の痛みを勝者が思いやる心構え”
 が説かれている。

 そのことを理解していれば、
 土俵の上でガッツ・ポーズをすることなどできるはずがない。
 土俵のルールにも相撲道を表現していると考えられる、
 「かばい手」「生き体」「死に体」等は土俵の上で、
 相手に怪我をさせないための取り決めであり、
 日本人独特(固有)の思いやりの表れである。

 双葉山関と交流のあった、
 思想家:安岡正篤氏(前出)の力士規七則には、 
 「人にして礼節なくは禽獣にひとし。
 力士は古来礼節を持って聞ゆ。
 謹んでその道の美徳を失うことなかれ。」
 と記されている。

 横綱である私(白鵬)は、
 そうしたことも積極的に伝えていかねばと思っている。

 横綱:白鵬関の著作の節々に表現される、
 伝統的な日本文化の真髄。
 
“禅、稽古、神事、所作、作法、武士道、礼節”
 63連勝の後に1敗をはさんで13連勝。
 勝負に“もしも”はタブーに違いないが、
 もしも…。

 歴史上最も偉大な力士を、
 私達は目の前にしているのかも知れない。
 勝つだけが強さではなく、
 勝つ事は結果に過ぎない。

 “礼節をわきまえ思いやりを持ち美しくなければ相撲ではない”
 そんな事を思いながら相撲をとる力士がどれだけいるのだろう。
 そんな事を思いながら相撲を観戦するファンがどれだけいるのだろう。
 ~心情としては嬉しさの表現としてのガッツポーズを否定しきれないが。

 本書で紹介されている微笑ましい話として、
 会話に長けた白鵬関も読むのは苦手か、
 多くの過去の相撲の資料や著作物を、
 奥さんに読んで聞かせてもらうのだそうだ。
 また、
 白鵬関は他人の言葉に耳を傾ける才能にも優れており、
 親方や両親は勿論、
 モンゴルの親戚や先輩力士や後援会の人達の言葉も、
 “教えてもらった”と逐一著述している。
 さらに、
 NHKスペシャルで映し出された映像で知る熱心な相撲の研究。
 新時代の横綱はあらゆる手段を使って相撲を学び相撲道を学ぶ。
 学ぶ心=向上心。

 “勝って尚、手綱をゆるめず”
 “勝って尚、天狗にならず”

 横綱の品格とは何かと問われれば、
 私は迷わず、
 この本を読まれてみれば!
 とお薦めする。


相撲よ!
白鵬 翔
角川書店(角川グループパブリッシング)

このアイテムの詳細を見る


 ~下記NHKホームページより記事転載。

 NHKスペシャル/横綱 白鵬 ~“最強”への挑戦~

 九州場所で双葉山の連勝記録69の更新を目指した横綱白鵬。
 惜しくも連勝は63で止まったが、
 大鵬、千代の富士を上回る歴代二位の記録は燦然と輝いている。
 白鵬はなぜ強いのか?
 NHKは大相撲の歴史の中で初めて科学の眼で横綱の秘密に迫った。
 超ハイスピードカメラなど最新の撮影技術によって明らかになったのは、
 相手の攻撃を受け止める不思議な吸収力のメカニズムや、
 横綱相撲の神髄と言われる「後の先」の奥義だった。
 さらに、
 独特の質感を持つ単焦点レンズのカメラで白鵬の日常に密着。
 高まるプレッシャーの中、自らの心の弱さと向き合う25歳の横綱の内面に迫った。
 その映像には、ンタル面をサポートする専門家のアドバイスを受けながら、
 「平常心」を維持しようとする白鵬の知られざる闘いが記録されている。
 相次ぐ不祥事に揺れた大相撲を一人横綱として支え続けた白鵬。
 連勝が途切れたショックを乗り越え再び記録の更新にむけて歩み始めた、
 白鵬の心技体に迫る。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

市川海老蔵の騒動&花伝書&無責任男&落語の家元の話。

2010-12-09 23:20:20 | 芸能・スポーツ


 歌舞伎役者の喧嘩。
 世間は何を大騒ぎしているのだろうか?
 若い青年が仕事の約束事をすっぽかして酒を飲み歩き、
 酔った挙句に怪しげな店で暴行を受け負傷した。
 当初はそんな感じの報道だった。

 報道は日々エスカレートし暴行を受けた張本人ばかりか、
 相手側にも負傷者がいるらしいとのこと。

 喧嘩なのか?一方的な暴行なのか?
 分からぬ成り行きと記者会見。
 本人は介抱していたら突然殴られたとの主張。
 ・・・。
 歌舞伎には疎い私が、
 世間は何を大騒ぎしているのかを調べてみた。 

 
市川海老蔵。
 市川宗家:団十郎を継ぐ名跡。
 江戸から現代まで11代(当代)の海老蔵が存在。
 7代目と8代目以外の海老蔵は何れも団十郎を襲名。

 市川団十郎。
 
歌舞伎界の役者名で江戸劇壇随一の名門。
 1693年(元禄6年)市川段十郎が初代団十郎を襲名。
 荒事、色悪を得意とし、
 市川宗家のお家芸としての歌舞伎十八番を持つ。
 勧進帳、助六、暫(しばらく)は歌舞伎界の人気演劇の最右翼で、
 何れも市川団十郎の名跡で初演が行われている。

 世間が大騒ぎする理由が少し分かった。
 つまり負傷した市川海老蔵さんは、
 歌舞伎界最高の名跡を継ぐ次代の担い手。
 言わば歌舞伎界の宝なのだ。
 その彼が起こした不始末は、
 約束のキャンセルと深夜の深酒。
 そして暴行事件と負傷は無責任すぎる。

 以前、
 元横綱:朝青龍さんの暴行疑惑事件の折に記した、
 プロレスラー:G馬場さんの言葉を繰り返し記す。
 「昔はよく飲みにも行ったんですよ。
 でも地元の腕っ節に自信のある奴等が楽しく飲んでいる所をからんでくる。
 こちらが手を上げることができないことを知っていて挑発してくる。
 だからホテルの中で食事を済ますことが多くなりましたね。
 レスラーにしても元プロレスラーにしても新聞の社会面をにぎわす事は、
 本人はもちろん“マット界”にとって大きなマイナスです。
 特にプロレスというのは特殊な職業ですから、
 普通の人なら新聞記事にならないような事も、
 プロレスラーだと見出しになってしまいます。
 私生活では特にそうしたことに神経を使わなければいけないんです。
 オレが街を歩きたくないのも一つはこれが(大きな要因として)あるんです。
 歩いていれば目立つ。
 話しかけられることも多い。
 中にはわざと突っかかってくる人もいます。
 酔漢に喧嘩を吹っかけられてもオレ達はそれ(喧嘩)を買えません。
 示談で済むような小さなトラブルでも(喧嘩を)起こせば、
 翌日の三面記事で騒がれますからね。」
 ~以上『たまにはオレもエンターテイナー』(かんき出版:絶版)より
 
 別の言葉に置き換えれば、
 「歌舞伎役者にしても映画俳優にしてもお笑いタレントにしても、
 新聞の社会面をにぎわす事は、
 本人はもちろん“芸能界”にとって大きなマイナスです。
 特に芸能界(=タレント)というのは特殊な職業ですから、
 普通の人なら新聞記事にならないような事も、
 有名人(タレント)だと見出しになってしまいます。
 “私生活では特にそうしたことに神経を使わなければならないんです”
 歩いていても目立つ。
 話しかけられることも多い。
 中にはわざと突っかかってくる人もいます。
 酔漢に喧嘩を吹っかけられても有名人はそれ(喧嘩)を買えません。
 示談で済むような小さなトラブルでも(喧嘩を)起こせば、
 翌日の三面記事(マスコミ報道)で騒がれますからね。」
 は、
 “有名を職業にしている人”“立場上の有名な人”
 すべてに通じる教科書。
 
 謹慎結構。
 謹慎期間は自分を見つめ直し稽古に精進。

 個人的には海老蔵さんを、
 役者(俳優)として“それ程の者”とは感じていないが、
 気(気配=オーラ)を出す素養は強く感じる事もある。
 ただし、
 その“気”はあくまでも暴力的で危険な“気”にすぎず、
 演技としては狂気を演じるのと同様に安易な“気”とされる。
 凡夫(普通)を演じてもオーラを出せる演技の才能は皆無。
 厳しい見方かも知れないが“驕るなかれ”と言いたい。

 世阿弥著:『風姿花伝』(観世寿夫訳)には、
 「24、5歳の頃の若々しい感覚に“大変上手な役者が出た”と、
 (大衆の目に)一目を惹くことがあり世間は実力以上の評価をし、
 また演者自身も“自分はかなりの上手”だと思い込んだりする。
 しかし、
 このようなこと(高い評価)はまったく本人のためにはならない。
 ここで賞賛された花は“まことの花”ではない。
 それは観客が珍しいと感じる一時的な魅力でしかないのだ。
 この頃に咲かせる花こそは“初心の美しさ”に過ぎず、
 本人が思い上がってしまえば勝手な理屈をこね出し、
 名人気取りで異端の技に手を掛ける事はあさましいことだ。」

 今から600年も前。
 室町時代に記された名著『風姿花伝』は日本の至宝であり、
 多くの解答(ビジネス・啓蒙含め)を導いてくれる能楽の花伝書。
 *海老蔵さんは1977年生まれの33歳ですが室町時代では50歳には、
   “老人として何もしない方が良い”と花伝書には記されています。
   そのため『風姿花伝』を読むときは7掛け(年齢×0.7)を目安。
   因みに世阿弥の父(観阿弥)は52歳で没しています。

 謹慎結構
 謹慎期間は自分を見つめ直し稽古に精進。
 現段階ではそれしか言えない。


 
<本物の芸を求めた人物の番組紹介(再放送)

 *ハイビジョン特集『植木等・夢を食べつづけた男』
 ~NHK-BShi:2010年12月12日(日)午後8:55~午後10:45

  【出演】:植木等、比呂公一、犬塚弘、桜井センリ、谷啓、青島幸男
  【語り】国井雅比古


 
*ハイビジョン特集『立川談志・71歳の反逆児』
 ~NHK-BShi:2010年12月13日(月)午後8:05~午後9:55

  “天才落語家”・立川談志(71歳)。
  若くして名声を確立し各界を股(また)にかけてきた男が、
  老いと病に苦悩する中で闘っている。
  “敵”は落語を誰よりも愛し極めてきた自分自身。
  体は衰え芸が理想から離れていく恐怖。
  だが暴れ続けてきた人生を裏切るような枯れた老境になどしたくはない。
  落語の神髄を世に残したいとの強烈な自負・使命感を胸に、
  自らを叱咤し反逆者であり続けようとする日々に密着した。

  【語り】西田尚美


 
興味のある方は是非ご覧ください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『歴史的大一番:白鵬×稀勢の里』:記録は63連勝でストップ。

2010-11-15 21:00:00 | 芸能・スポーツ


 午後5時55分。
 家路に着くと既にテレビのチャンネルは1chにセット。
 勿論番組は大相撲九州場所(十一月場所)2日目。
 伝説の大横綱:双葉山が持つ69連勝の記録に挑む、
 平成の大横綱:白鵬に挑戦する前頭筆頭の稀勢の里。
 誰もが大一番になるとは思っていなかった一番が、
 “歴史に残る大一番”として大相撲史に記録された。

 テレビ画像を観て驚いたのが観客の少なさ。
 昨日(初日)の日曜日が7~8割の入りなら、
 今日の観衆は3割程度の寂しい入り。
 大記録がかかる福岡の地は閑古鳥。

 アナウンサーの言葉が耳に残る。
 「大鵬は2日目(46連勝目)。
 双葉山は4日目(70連勝目)。
 大記録は序盤で途切れています。」

 稀勢の里の赤みを帯びた表情は硬い。
 立ち合いやや遅れて立つ稀勢の里。
 立ち合いでマワシが取れない横綱:白鵬の、
 バタバタとしたツッパリ(張り手)。
 落ち着いていたのは稀勢の里。
 一気に土俵際まで追い込むも横綱は土俵際の踏ん張り。
 体を入れ替え持ち直すと見られた横綱が、
 勝ちを急いで足をかける(内がけ)。
 この片足の不安定を見逃さず稀勢の里の一方的な押し。
 横綱は客席まで転げ落ちた。 

 あっと言う間の一番ではなかったが、
 横綱の“いいところ”は見られず稀勢の里の圧勝。
 連勝記録はあっさりと終わりを告げた。

 閑散とした館内は大歓声。
 私の心中は複雑。
 言葉が出なかった。

 テレビ画面に大写しされる2人の表情。
 どこかホットしたような柔和な表情の横綱:白鵬と、
 勝ってもニンマリともしない稀勢の里の厳しい表情。
 表情だけをとらえるとかどちらが勝ったの?

 勝利者インタビューでも硬直した表情で、
 「皆様の期待に対して責任を果たせた。」
 「(大きな仕事に)頭の整理がつかない。」
 という趣旨の発言をした稀勢の里
 番組はそこで6時のニュースに変わる。

 お風呂に入って食卓へ。
 ~テレビのチャンネルは家族の希望でネプリーグ。
 午後8時。
 自室で録画した7時のニュースで白鵬のインタビューを確認。
 「もうちょっと勝ちたかった(連勝をのばしたかった)。
 慌てたと言うよりも勝ちに行った(積極的な責め)。
 (今の)自分の力はこんなもんじゃないかな?」

 昨日(初日)の安定した相撲(vs栃の心)を観て連勝はどこまで続くのだろうと。
 大横綱としての心技体を備えた白鵬関なら応援しようと思う気持ちと、
 伝説(69連勝)が崩れる瞬間を見たくないと言う複雑な気持ち。

 偉大なる伝説は伝説のまま終わりを告げた。
 一瞬の隙(すき)や偶然(砂に滑ったりの)の取りこぼし。
 どんなに強くても連勝を重ねる事の難しさを、
 相撲ファンなら誰もが知っている。

 白鵬の心中。
 真正直な立ち合いとマワシへの距離。
 心の乱れは受け止める事を忘れ、
 攻めに徹した事で墓穴を掘った。
 心残りは1歩呼吸をおけば。
 そんな感じだろう。

 そして何より誉めるべきは、
 稀勢の里の落ち着きと足腰の安定。
 横綱の攻めは万全ではなかったものの、
 危なげのない勝利に賞賛。
 大相撲史に名を残した。

 福岡国際センター内での、
 歴史の目撃者は僅か2000人足らずか?
 幻の69連勝の土曜日。
 幻の70連勝の日曜日。
 歴史の目撃者になろうとチケットを確保した、
 全国津々浦々の熱心なファン達。
 今日の大一番に落胆しただろうな。

 2010年11月15日の歴史的大一番。
 テレビ観戦ながら間に合った。

 【追記:11月16日夜】

 ・大相撲九州場所 初日(14日)観衆=4747人
 ・大相撲九州場所2日目(15日)観衆=3480人
 ~収容人数は8722人。

 大記録がかかる福岡の地の観客動員は寂しい。
 調べてみると九州場所初日の満員御礼は、
 1997年以後出ていないらしい。

 地方の不況が叫ばれて久しいが、
 ソフトバンクの観客動員がパリーグ・トップで、
 1試合平均3万人前後と比較すると、
 大相撲の観衆はあまりに少ない。
 入場料や試合時間の不利(平日午後)を考えると、
 仕方がないのだろうか?
 もしも、
 午後7時頃から幕内の取り組みがあればどうだろう。
 テレビ中継時間の確保が難しいが、
 不足時間を教育テレビやデジタル2&3の使用。
 などと要らぬ事を考えた。

 横綱:白鵬関のタマリ席に転がり落ちての苦笑い。
 その時の心境は“これが、負けか。”
 すごい言葉だ。

 “これが、負けか。”の意味。
 勝ち続ける白鵬関のイメージに負け姿はなかったのだろう。
 しかし何時かは来るであろうイメージできない負け方。
 大記録を目の前にした緊張と重圧。
 昭和の大横綱:双葉山も千代の富士も大鵬も負けた。
 記録への挑戦と日々の重圧。
 “これが、負けか。”の意味に含まれる、
 白鵬関の相撲道への探求。

 70連勝を阻まれた双葉山は知人に電報で、
 「ワレ イマダモツケイ(木鶏)タリエズ」と告げた。
 “我、今だ木鶏(もっけい)たりえず。”
 無我の境地への挑戦。
 意味を中国の故事に求める意見を目にしたが、
 私は禅に通じる無我に意味を求めたい。

 欲を捨て無心で稽古した動作を繰り返す。
 自身の型を極めれば勝ちは自ずとやってくる。
 木鶏に感情はない。
 迷いは感情の中から生じるものである。
 勝負の中の一瞬の迷い。

 武士ならば死に直結する一瞬の躊躇。
 <白鵬 vs 稀勢の里>を観て感じた事は、
 どちらに勝負の迷いがあったか?

 “我、今だ木鶏たりえず”

 常人には得がたい心境ながら、
 肝に銘じたい言葉である。

 そして横綱:白鵬が語った、
 “これが、負けか”
 の意味に含まれる自分への戒め。
 深い言葉である。


 ~以下Web記事転載。

 大相撲の東横綱白鵬(25)宮城野部屋=が、
 15日福岡市博多区の福岡国際センターで行われた、
 九州場所2日目に平幕の稀勢の里に寄り切られ、
 初場所から続いた連勝は63でストップ、
 戦前に双葉山が記録した史上1位の69連勝には届かなかった。
 白鵬の63連勝は双葉山に次いで史上2位。

 白鵬の連勝は1月の初場所14日目の琴欧洲戦から始まった。
 初場所後に朝青龍が引退した後は一人横綱として事実上ライバルが不在となり、
 7月の名古屋場所では史上初となる3場所連続の15戦全勝優勝を達成。
 9月の秋場所も全勝で制した。

 双葉山は、
 年2場所制だった1936年春場所(1月)7日目から、
 39年春場所(1月)4日目に、
 当時平幕の安芸ノ海に外掛けで敗れるまで勝ち続け、
 不滅といわれる69連勝をマークした。
 (2010年11月15日:西日本新聞/記事転載)

 *白鵬敗れる!よくやった63連勝。
  ~2010年11月16日付:読売社説記事リンク。
  http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20101115-OYT1T01039.htm

 <以下本文記事転載。>
 大相撲の横綱白鵬の連勝が63でストップした。
 残念ながら双葉山の連勝記録である69には及ばなかった。
 だが、
 野球賭博事件などで危機的状況に陥った角界にあって、
 これほどまで土俵を盛り上げた功績は極めて大きい。
 大鵬、千代の富士を上回った連勝記録は実に立派である。
 白鵬はまだ25歳だ。
 気持ちを切り替えて、
 ぜひとも双葉山の大記録に再挑戦してほしい。
 4場所連続で全勝優勝を成し遂げた最近の充実ぶりには、
 目を見張るものがあった。
 どっしりとした下半身で相手を組み止め、
 冷静に勝負を決める取り口からは、
 大横綱の風格を感じさせた。
 九州場所に入り69連勝が現実味を帯びていただけに、
 2日目にしての敗戦は予想外だった。
 この日の白鵬の動きにはいつもの切れがなかった。
 終始攻勢だった稀勢の里の後手に回り結局寄り切られた。
 体は土俵下の客席まで飛ばされ1回転した。
 敗戦後「相撲の流れにスキがあった」「慌てた」
 と悔しそうに語った。
 白鵬といえども記録を目前に硬さが生じたのだろうか。
 ライバルだった横綱朝青龍が不祥事で引退するなど、
 白鵬にとって連勝をここまで伸ばす有利な事情があったことは確かだ。
 だが一人横綱の重圧を一身に背負い、
 その責任を見事に果たしてきたことも間違いない。
 野球賭博事件の影響で天皇賜杯が授与されなかった、
 7月の名古屋場所では表彰式の後に悔し涙を浮かべた。
 「力士代表として賜杯だけは頂きたかった」と語った。
 角界を支える横綱としての自覚がにじみ出ていた。
 相撲に真摯(しんし)に取り組む姿勢がファンの好感を呼び、
 連勝を続ける白鵬へは日増しに声援が大きくなっていた。
 白鵬を破った稀勢の里からは、
 横綱の連勝を阻止しようという気迫が伝わってきた。
 外国人力士の陰でふがいなさばかりが目立つ日本人力士が、
 意地を見せた格好となった。
 これを機にほかの日本人力士にも奮起を望みたい。
 角界ではこのところ親方や力士の不祥事ばかりが注目されている。
 肝心の土俵にこれほどまで関心が集まったのは本当に久しぶりのことである。
 やはり土俵の充実があってこそ角界の信頼も取り戻せるということだ。
 今場所一番の見所はなくなったが、
 ファンの目を引きつける熱戦をこれからも見せてほしい。
 (2010年11月16日01時53分:読売新聞)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『平成22年・大相撲名古屋場所』:白鵬の殊勲と暴力団問題。

2010-07-26 00:40:00 | 芸能・スポーツ


 場所前に発覚した野球賭博問題と暴力団の脅迫に屈した大関:琴光喜。
 野球賭博問題は協会を揺るがす大事件として世間の関心を集めた。
 愛知県出身の大関:琴光喜の解雇に名古屋場所を楽しみにしていた、
 多くの地元愛知県の相撲ファンは大きな溜息をついた。
 

 大相撲名古屋場所6日目(2010年7月16日)。
 出張を兼ねて愛知県体育館に初めて足を運んだ。

 ・写真最上段:午後5時30分頃の客席で空席が目立つ。
 ~6日目は愛知県体育館の定員8100人の6割程度の入場だった。
  *入場者数合計:94900人、満員御礼4回
  初日:7200→4500→4500→4900→4900
  6日目:5100→76007800→7200→5800
  11日目:6000→6400→7200→78008000
  

 ・写真2段目左から優勝旗、番付表、当日券のチケット案内。
 
~名古屋場所は優勝旗と賞状のみを授与。
 ~番付表は名古屋城のお堀を通って直に設置。
 ~6日目の当日券は全席余り券があった。
  *入場券の価格(一人)タマリ席:14300円
  マス席:11200円、10200円、9200円、7200円 
  イス席: 4100円、 3200円、2800円

 ・写真3段目は左から懸賞金、横綱の土俵入り。
 ~懸賞金は6日目は11本(内マクドナルドが5本)。
   懸賞金は前年の約4分の1となりマックの姿勢が際立った。
   *懸賞金:15日間合計242本(1本6万円)
 ~大横綱に雲竜型が多い土俵入りの中で横綱白鵬は不知火型。

 ・写真下段は電光掲示板、力士の入場、力士を待つファン。
 ~6日目時点での電光掲示板での休場力士は総て謹慎力士(日本人のみ)。
  *謹慎者6名:豪栄道、豊ノ島、雅山、豊響、若荒雄、隠岐の海
 ~東方力士が館内へ入場(土俵入り)する入口は多くのファンが待っていた。
   力士と行司は違った所からの入場で間近に力士を見ることができる。
 ~稽古場から力士・親方が体育館に到着する入場口を見入るファン達。
   お気に入りの力士をカメラでおさめる風景が見える。



 写真左
 番付と共にお堀近くに立っていた『蒙御免(ごめんこうむる)』の立て看板。
 “御免蒙る”には本来「許しを得る」と「断る」の2種類の意味がある。
 大相撲の『蒙御免』は<(江戸)幕府の許しを得ている>の意味とされる。

 写真右
 『暴力団関係者の入場はお断りします。』
 
の立て看板は説明不要で館内放送でも盛んに“この語”が連呼された。

 異常事態と表現すべき異例続きの大相撲名古屋場所が終わった。
 結果として横綱:白鵬関が3場所連続全勝優勝と47連勝の偉業を達成。
 1場所15日制(昭和24年夏)が定着しての3場所連続全勝優勝は史上初。
 47連勝は昭和の大横綱:大鵬を超える単独3位の快挙。
 相撲界にとって何よりも大きなニュースになるべき殊勲を挙げた。
 千秋楽結びの一番は大関:把瑠都関との一番。
 手に汗握る力相撲も(ためのある)豪快な上手投げで快勝。
 混迷の場所を制した白鵬関の殊勲は永遠に相撲史に刻まれるだろう。
 表彰式で優勝旗の授与の際に流した涙は安堵の涙か悔し涙か?
 ~白鵬関は場所前から天皇賜杯の授与にこだわっていた。
 「場所前は休場すら考えた」と述べる一人横綱の重責。
 結びの一番の前に館内を包んだ“大白鵬コール”。
 ファンは総てを理解した上で白鵬関に声援を贈る。
 日本人の粋(いき)を感じる名場面だった。 

 降って湧いたような野球賭博問題で紛糾した名古屋場所。
 一連の不祥事に堪忍袋の尾を切った多くの相撲ファン達。
 近年頻繁に表面化した数ある不祥事の中でも、
 今回の暴力団を介しての賭博の常習は重い。
 その結果日本相撲協会は多くの代償を払わされた。
 特に大きかったのはNHKが下した英断。
 もしNHKが通常通りの放送枠を実施していれば、
 相撲協会を揺るがした暴力団絡みの異常事態を、
 日々の暮らしの中でファンの脳裏から消え去っただろう。
 大相撲中継が放送されなかった事実は、
 暴力団との関係を払拭すべき反省を相撲協会に促した。

 そんな名古屋場所を自分の目で確認したいと思った。
 そして名古屋場所に事実足を踏み入れ、
 多くのファンの言葉を聞き(私の)考えが揺らんだ。
  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/d/20100717

 写真:稽古場から力士が体育館に到着する入場口で出会った女性の言葉。
 「琴光喜は暴力団にお金を脅し取られた被害者なのに何故辞めさすの?
 博打なんて誰でもしてるし琴光喜だけが何故辞めさせなけりゃいけないの。」
 写真:東方力士が土俵入りに向かう入り口で聞いた男性ファンの言葉。
 「親方衆はみんな苦労してるよ。
 頭は低いし若い力士はマメにメールをくれるし。
 谷町(タニマチ)と言われるけど一人一人は喜んで力士を応援している。
 好きな女性にプレゼントを贈るように贔屓の力士に贈り物をする。
 名古屋に来れば稽古見学やチャンコを力士と一緒につまむ。
 それが楽しみでファンになるんで一般入場者とは違う応援をしている。
 そのことも分からずに“ごっあんです”がダメと言う連中は何も解っちゃいない。」

 その話を地元(石川県)に帰って色んな知人に聞いてみた。
 そうすると意外な思い(考え)を持っている人が多いことを知る。
 「暴力団と言うけれど色々な種類があって興行は総て暴力団が仕切っていた。
 相撲は神事と言うがお祭りの屋台を出す的屋(てきや)も暴力団のひとつ。
 神社のお祭りは的屋(露天商等)なしには成立しないことを考えれば、
 神事と暴力団の結びつきは日常的に行われている。」
 この話が本当かどうかは判らないが、
 地元で的屋家業をしている人達は広域指定暴力団に所属していたような?
 この世界のことは詳しくないが暴力団の範疇をどこに設定するのか?
 「谷町(タニマチ)と言われるけど一人一人は喜んで力士を応援している。
 好きな女性にプレゼントを贈るように贔屓の力士に贈り物をする。
 名古屋に来れば稽古見学やチャンコを力士と一緒につまむ。」
 の純粋な相撲ファンの中に暴力団に所属している人がいても不自然はない。

 「マスコミは暴力団と相撲協会の関係が総て悪いことのように言っているが、
 ならば暴力団員が子供の親としてPTAの総会に出て会食したらダメなのか?
 もしそうなら罪のない暴力団の子供が可哀想ではないか。」
 実はこの話について知り合いの的屋家業の息子に聞いたことがあるが、
 まず的屋(本人はヤクザ家業と言う)の親は学校に行かないとのことだ。
 理由は教職員に迷惑をかけたくないからで、
 的屋家業の人は自分の立場を知っている。
 
*一例の紹介であり、すべてに当て嵌まる訳ではない。

 私は文書で暴力団を擁護しているわけではない。
 違法薬物、法外な金利、賭博等の違法行為で収入を得る団体は、
 法的手続きの下で罰せられるべきだろう。

 しかし、
 暴力団関係者と過去に“違法行為のない親交”を持ったとされる、
 力士や親方衆を糾弾することが正しいかに疑問が生じる。
 
 賭博行為は違法行為である。
 ただし暴力団関係者と違法行為のない接点を持つことに問題はあるのか?
 相撲に限らず芸能やプロ・スポーツに係わる人達(著名人)との交友。
 過去に暴力団関係者との接点で紅白出場を辞退した演歌歌手や、
 麻雀賭博で書類送検されたことがあるプロ野球選手。
 さらに暴力団との交際を認めたプロゴルファー選手もおり、
 過去の例を挙げれば枚挙に暇はない。

 有名人と会いたい気持ちは庶民も暴力団関係者も同じなのだろう。
 その中で相撲関係者が“偶発的”に暴力団関係者と交友を持つこと。
 ~暴力団関係者との間に利害関係を持つことは決して許されないが…。
 過去・現在に渡るすべてを問題とし責任追及をすることの無益と野暮。

 マスメディアも自制が必要なのではないかと感じる声も多い。
 何が悪で何が正しいのか?
 そこに違法行為が存在するのか違法行為は存在しないのか?
 (いつの世も)重箱の隅を突く過剰報道が繰り返されないことを願う。

 最後に横綱:白鵬関の殊勲。
 重責を担い困難な場所を乗り切った大横綱への温かいファンのコール。
 メディアに振り回されることなく自分達の意思で声援した相撲ファンの行為。
 日本人もまだまだ捨てたものではない。
 千秋楽ダイジェストをテレビ観戦しながらそんな事を感じた。
 白鵬関の優勝インタビュー。
 「この国の横綱として、力士の代表として、天皇賜杯だけは頂きたかった。
 こんな(異例の)場所は二度とないと思うので前向きにプラスと考え、
 こういう場所を経験したことで(皆が)心機一転して頑張りたいと思う。」
 “横綱の品格”
 頼もしい横綱に大相撲の未来は託されている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大相撲を観戦し相撲とは何かを考える:2010年7月16日の記憶。

2010-07-17 23:11:11 | 芸能・スポーツ

 北陸地方は今日梅雨明け
 例年は24~27日頃の梅雨明けなので、
 7~10日ばかり早い梅雨明け宣言になった。
 ~こんなに早く梅雨明けを発表して大丈夫?
 
 昨日仕事で名古屋に行った。
 朝7時台の電車に乗車し帰りは夜の10時近く。
 帰宅駅を降りると辺りは雷鳴轟く不穏な空気。
 電車がJR西日本のダイヤの遅れから10分ほど遅延した事で、
 自宅に着く頃には土砂降りの大雨と落雷の散々な天気になった。
 事前に携帯電話の雨雲レーダーで赤い雨雲を確認していたため、
 電車の中で駅弁を買い電車の中で夕食をすませた。
 晴れていれば帰宅後居酒屋に直行しようと計画していただけに残念。
 
出張の日は必ず夕食は外食にすることにしている。
 家人に何時帰るか分からない人間を待たすのは忍びない。
 せっかく他府県に行くのに帰宅時間を決めるのも勿体無い。
 それで何時しか出張日は外食が我が家の定番になった。
 名古屋出張の場合は新幹線を使い電車で2時間。
 朝7時台に家を出れば午後2時には顧客訪問が終わるので、
 平素は2~3時間ばかりショッピングを楽しんだり、
 美術館に行ったりと自分の時間に使う。
 ~この夜は広島県庄原市で大きな土砂災害があった。
   私の地元では1時間も経たないうちに雨雲は北に移動し、
   穏やかな夜をむかえた。

 本題

 昨日は大相撲名古屋場所6日目を観戦した。
 お客さんの入りは6割程度。
 大相撲観戦は思いの外(ほか)楽しかった。
 また多くの地元相撲ファンが、
 名古屋場所を待望していることが理解できた。
 これまで20年以上に渡り毎月名古屋に行っているが、
 愛知県体育館に入るのは今回が初めて
 なぜ7月の平日に名古屋に行くチャンスが20回以上もあったのに、
 もっと早く行かなかった(気付かなかった)のだろうと後悔した。
 取り組みを見るだけが楽しみでなく人と人との情報交換も楽しかった。
 
~相撲ファンの方から色々な事を教えてもらった。

 大相撲とは非日常的な空間だ
 今回も鞄(かばん)は駅のコインロッカーに預け、
 ポケットにカメラと単眼鏡を忍ばせ、
 会場内をウロウロと散策し150枚近い写真を撮った。
 その気になれば3時間で500枚程度撮れるだろう、
 非日常的なフォト・チャンスや情報が盛り沢山。
 詳細な話をすると長くなるので今日はしない。
 それでも其々の方々の思い思いの行動に、
 大相撲に対しての深い愛情を感じた。
 
 
相撲とは非日常的な空間だ。
 そのことを私達は認識し理解しなければならない。
 理事長代行におさまった村山氏の失態は不可思議。
 会場内で観客の死亡事故が起きているのに理事長代行は不在。
 幕内の取り組み中に元の身内である名古屋検察庁を訪問していたと聞く。
 相撲協会の改革と言いながら相撲場のルールも、
 興行のHow toも知らない理事長代行の無知と無責任。
 チケットを切る入場口に座る著名な元力士達の姿。
 会場内の至る所で懐かしい親方衆(元関取)の顔を拝見したし、
 しきりに関係者の方々(おそらくこれまで相撲を支えてくれた人達)に、
 お辞儀をする親方衆の姿も多く確認した。
 相撲を守り続けてきた力士出身の人達。
 年功序列や鶴の一声的な相撲協会の古い体質には疑問を持つが、
 有識者層と言われる方々がどれだけの解決策を持っているのか?
 もしかしたら、
 相撲協会さえも検察官遼OBや警察官僚OBの天下り先になるのか?
 村山理事長代行に“危機感の稀薄なお役人体質”を見た思いがする。
 愛知県体育館の会場を歩きながら思いもしない感情が沸々とわいた。
 
 
大相撲とは非日常的な空間だ。
 会場内では着物着用の女性や力士の出を待つ高齢の女性の姿。
 外国人観光客や幼い子供の姿も多く相撲人気の奥の深さを感じたし、
 観覧席そのものにも非日常空間(古典的日本文化)を感じる。
 相撲協会は庶民感覚のルールとずれていると感じることもあるが、
 庶民は相撲を守る続けた協会のルールを知らされていない。
 非日常的な空間(受け継がれてきた伝統文化)を守ること。
 その意味を考える上で外部の圧力が強すぎることに疑問が生じた。
 
 帰りの電車の中で駅ビルの書店で買った“落語の速記本”を読んだ。
  ~本書の中には人種・民族や風習、風俗、職業など、
  現代では差別用語として指定されている語句が多用されています。
  しかし伝統的な時代風習(風俗)を残す古典落語を学ぶ観点から、
  当時使用されていた言葉をそのままに掲載しています。
  ご了承ください。

 大相撲とは何か?
 大相撲が真に守るべきものが古典文化の継承(時代風習)であれば、
 大相撲改革を庶民の垢に染めることは間違ってはいないのか?
 まして行政主導型の大相撲改革などが断行されれば、
 永く身を呈して大相撲が守り続けてきた非日常的な空間が、
 “現代人の感覚”の名の下に日常的な空間へと壊されやしまいか?
 逆に多くの外国人力士が入門し、
 国際感覚(スタンダート・ルール)を要求される現代の大相撲界は、
 既に古典(時代風習)の継承と言えなくなっているのか?
 それとも外国からやって来る力士達に、
 日本の文化(武士道や礼節)を伝えるべき役割を、
 大相撲は担っているのか?

 ~朝青龍の処分を語る時にモンゴルの国民は日本の思想・文化を知るし、
 大麻汚染の問題が浮上した折にロシア人は日本の規律を学ぶだろう。
 多くの国々から力士を受け入れることで集まる日本文化(大相撲)への注目。
 アメリカ・スタンダードの日本型行政指導が協会の文化継承に相応しいのか?
 “大相撲とは何か?”を語る上で欠かすことはできない日本文化の所在。
 そんなことも同時に考えなければ大相撲改革は実現しないと感じる。


 
大相撲とは何か?
 守るべきものと改めるべきものは何か?
 伝統を守り継ぐとはどのような事をさすのか?
 非日常的な空間を楽しむファンの心理と今後の協会運営。
 スポーツとしての大相撲と古典芸能としての大相撲の所在の確認。
 庶民が描くルール(グローバル・スタンダードへの接近)に、
 守り継がれた大相撲のルール(古典的な風習・神事)を、
 当て嵌める事に疑問が生じる一日となった。
 

 ~こんな文書を書くとは実際に大相撲を観るまで思いもしなかった。
   今日7日目(土曜日)は満員御礼の垂れ幕がおりた。
   暴力団との係わりが過敏に日々情報として伝わるが早く終息して欲しい。
   伝統行事としての相撲のルールの中で何が許され何が許されないのか?
   一連の不祥事の中で我々は相撲に対し偏った感情を持ってはいないか?
   相撲を楽しむ多くの方々の直接の言葉を聞き及んでそんなことを感じた。

 特記として横綱:白鵬関の記録更新。
 大横綱:大鵬の大記録に向かい前進する現役横綱の姿を応援したい。
 生で見る土俵入りには感動したし横綱のあるべき姿を白鵬関に感じる。
 人種に関係なく白鵬関の偉業達成を素直に讃える国民でありたい。


 名古屋近辺にお住まいの方々は、
 是非大相撲名古屋場所の会場に足を運んでください。
 守り継がれる相撲空間の非日常性を感じるはずです。
 “相撲を観ずして相撲を語るな!”を体感。
 テレビ空間とは違った非日常性(伝統の継承)を感じます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【2010年(第19回) ワールドカップ・南アフリカ大会】:結果と感想。

2010-07-10 01:00:10 | 芸能・スポーツ


 2010年:第19回
 FIFAワールドカップ・南アフリカ大会

 *NHKスペシャル:『サッカー日本代表・チームはこうして甦った』
 ~2010年7月10日(土)午後10時~10時49分(NHK総合)
 
 
*デイリーハイライト:『3位決定戦:ウルグアイvsドイツ』
 ~2010年7月11日(日)午前9時~午前10時(NHK総合・ダイジェスト放送)

 
*2010FIFAワールドカップ決勝:『オランダvsスペイン』
 ~2010年7月12日(月)午前2時~午前6時(NHK教育・生放送)
 
~試合開始は午前3時30分で再放送は同日BS1,BShi,総合で計4度の予定。

 *2010FIFAワールドカップ:『総集編=名場面集&バラエティ』
 ^2010年 7月12日(月)午後7時~午後9時48分(テレビ朝日系列)


 
*2010FIFAワールドカップ:『総集編=名場面集&ドキュメント』
 ^2010年 7月12日(月)午後10時~午後11時20分(NHK総合)

 <mimifukuの感想(2010年7月10日記述)
 
 4年に1度のお楽しみも残す所2試合となりました。
 決勝当日は3年(6年)に1度の参議院議員選挙投票日と重なり、
 テレビスケジュールが大きく変わっています。
 決勝戦『オランダ vs スペイン』は、
 7月12日:月曜日の早朝3時30分からNHK教育テレビで放送
 当初は総合テレビでの放送予定だったのですが開票速報優先のため、
 教育テレビでの生放送に切り替えは午前2時からの拡大版。
 
~電子録画でない方式の録画器機の予約には注意してください。
 また当日夜7時30分から予定されていた『総集編』も午後10時に変更。
 当日テレビ朝日系列で午後7時から『サッカー特番』があるので、
 余韻に浸りたい方は述べ4時間超えのお楽しみ番組になりそうです。
 
 3位決定戦『ウルグアイ vs ドイツ』は生放送の予定が無いようで、
 7月11日午前9時からのダイジェスト版を観戦することになりそうです。
 注目はドイツ:クローゼ選手の歴代得点王の達成なるか?
 
 決勝戦『オランダ vs スペイン』は屈指の技巧派チームの対決。
 オランダ:スナイデル選手とスペイン:ビジャ選手の得点王争いにも注目。
 お互いを知り尽くした両チームは流れるようなパスワークを武器に快勝。
 これまでの決勝戦では見たこともないような華麗なサッカー対決に期待。
 何れにせよ先取点を奪ったチームが勝利しそうな予感がします。

 この大会で一躍“時のタコ”となったドイツの予言ダコ:パウル君
 彼の予想では3位決定戦はドイツの勝利とスペインの優勝を予言(話すの?)。
 現在6連勝中のパウル君の予想は順当で面白みがないけど、
 8連勝(8連続の予想的中)したらギネスに申請できるかも?

 男を下げたのがローリング・ストーンズのボーカリスト:ミック・ジャガー!
 
ミック・ジャガーの呪い>として語り継がれるだろうミックの応援は
 アメリカ、イングランドのみならず“ブラジルにまさかの敗退”をもたらし、
 世界中の顰蹙(ひんしゅく)を買いまいした(笑)。

 今大会で一番印象に残った試合は、
 『オランダvsブラジル戦』
『ドイツvs
アルゼンチン戦』の2試合。
 南米の強豪2チームに見られたまさかの自滅崩壊劇。
 特にブラジル・チームの前半と後半の試合展開の落差には驚き!
 オウンゴール(後に取り消し)の判定からチームの結束に乱れが生じ、
 
選手達がパニックに陥って自滅する状況(不安定な精神)を見るに至って、
 日本人には親しみ深いドゥンガ監督が気の毒になるほどの衝撃を受けました。

 先取点を奪われながらも終始試合を有利に進めたアルゼンチンが、
 ドイツの2点目の得点で緊張の糸が切れ“あれよあれよと4点”を献上。
 まさかの大敗劇にアルゼンチンの諦めの早さ(脆い精神力)を感じました。
 2チームとも予選リーグ負け無しの余裕のゲーム展開が仇となったのか、
 大事な戦いで“まさかの自滅劇”を演じるとは想像もできず、
 一発勝負:W杯・決勝トーナメントの怖さを通説に感じる印象深い戦いでした。

 逆に南米:ウルグアイはガーナ戦で奇跡の勝利を奪い、
 オランダ戦でも最後の最後まで諦めない姿勢に感動しました。
 特にドラマチックなガーナ戦での運(ツキ)は、
 神の悪戯(いたずら)を感じるゲーム展開に勝利し
 オランダ戦での精神力を高めたのだろうと感じます。

 そこで、
 予言ダコ:パウル君に対抗してmimifukuの予想は、
 優勝は“スペイン”が濃厚ですが3位には“ウルグアイ”。
 応援するのは“オランダ”と“ウルグアイ”に決めました。

 そして何よりも特筆すべきの、
 日本チームの躍進』は嬉しい誤算でした。
 特に予選リーグ:デンマーク戦での日本チームの勝利は、
 これまで経験したことのないようなスカッとした気分を味わい、
 決勝トーナメント:パラグアイ戦では息が詰まる熱戦を展開。
 これほどまでに感動するサッカーを日本チームが披露したことで、
 日本国民の興奮(ボルテージ)は最高潮に達しました。

 激しい戦いの連続。
 W杯に偶然など存在しない。
 強いチームが必ず勝つ大会。

 サッカーの楽しさ、怖さ、素晴らしさを満喫する、
 激闘の1ヶ月がもうすぐ終わろうとしています。

 【成績と蛇足】

 蛇足ながら、
 予言ダコ:パウル君(報道機関によりパオル君)の予言が的中。
 ・優勝:スペイン
 ・2位:オランダ
 ・3位:ドイツ
 ・4位:ウルグアイ
 mimifukuの予想は予言ダコ:パウル君に完敗。
 応援したチームが負けてしまい悔しい結果となった。
 “ミックの呪い”に匹敵する“mimifukuの呪い!”
 日本チームを応援するのを躊躇う結果になった(笑)

 
【タイム・スケジュール&試合結果:予選リーグ】

 6月11日午後11時~  : 南アフリカ VS メキシコ(△1-1△)
 6月11日午前27時30~ : ウルグアイ VS フランス(△0-0△)

 6月12日午後8時30~ : 韓国 VS ギリシャ(○2-0●)
 6月12日午後11時~  : アルゼンチン VS ナイジェリア(○1-0●)
 6月12日午前27時30~ : イングランド VS アメリカ(△1-1△)

 6月13日午後8時30~ : アルジェリア VS スロヴェニア(●0-1○)
 6月13日午後11時~  : セルビア VS ガーナ (●0-1○)
 6月13日午前27時30~ : ドイツ VS オーストラリア(○4-0●)

 6月14日午後8時30~ : オランダ VS デンマーク (○2-0●)
 6月14日午後11時~  : 日本 VS カメルーン(○1-0●)
 6月14日午前27時30~ : イタリア VS パラグアイ(△1-1△)

 6月15日午後8時30~ : ニュージーランド VS スロヴァキア(△1-1△)
 6月15日午後11時~  : コートジボワール VS ポルトガル(△0-0△)
 6月15日午前27時30~ : ブラジル VS 北朝鮮 (○2-1●)

 6月16日午後8時30~ : ホンジュラス VS チリ(●0-1○)
 6月16日午後11時~  : スペイン VS スイス(●0-1○)
 6月16日午前27時30~ : 南アフリカ VS ウルグアイ(●3-0○)

 6月17日午後8時30~ : アルゼンチン VS 韓国 (○4-1●)
 6月17日午後11時~  : ギリシャ VS ナイジェリア(○2-1●)
 6月17日午前27時30~ : フランス VS メキシコ(●0-2○)

 6月18日午後8時30~ : ドイツ VS セルビア(●0-1○)
 6月18日午後11時~  : スロヴェニア VS アメリカ (△2-2△)
 6月18日午前27時30~ : イングランド VS アルジェリア(△0-0△)
 
 6月19日午後8時30~ : オランダ VS 日本(○1-0●)
 
 6月19日午後11時~  : ガーナ VS オーストラリア(△1-1△)
 6月19日午前27時30~ : カメルーン VS デンマー(●1-2○)

 6月20日午後8時30~ : スロヴァキア VS パラグアイ(●0-2○)
 6月20日午後11時~  : イタリア VS ニュージーランド(△1-1△)
 6月20日午前27時30~ : ブラジル VS コートジボワール(○3-1●)

 6月21日午後8時30~ : ポルトガル VS 北朝鮮(○7-0●)
 6月21日午後11時~  : チリ VS スイス(○1-0●)
 6月21日午前27時30~ : スペイン VS ホンジュラス(○2-0●)

 6月22日午後8時30~ : メキシコ VS ウルグアイ (△0-0△)
 6月22日午後11時~  : フランス VS 南アフリカ(●0-1○)
 6月22日午前27時30~ : ギリシャ VS アルゼンチン(●0-2○)
 6月22日午前27時30~ : ナイジェリア VS 韓国(△2-2△)

 6月23日午後8時30~ : スロヴァニア VS イングランド(●0-1○)
 6月23日午後11時~  : アメリカ VS アルジェリア(○1-0●)
 6月23日午前27時30~ : ガーナ VS ドイツ(●0-1○)
 6月23日午前27時30~ : オーストラリア VS セルビア(○2-1●)

 6月24日午後8時30~ : スロヴェキア VS イタリア (○3-2●)
 6月24日午後11時~  : パラグアイ VS ニュージーランド(△0-0△)
 6月24日午前27時30~ : カメルーン VS オランダ(●1-2○)
 6月24日午前27時30~ : デンマーク VS 日本(●1-3○) 
 
 6月25日午後8時30~ : ポルトガル VS ブラジル(△0-0△)
 
  6月25日午後11時~  : 北朝鮮 VS コートジボワール(●0-3○)
 6月25日午前27時30~ : チリ VS スペイン(●1-2○)
 6月25日午前27時30~ : スイス VS ホンジュラス(△0-0△)

 【タイム・スケジュール&試合結果:決勝トーナメント

 6月26日午後11時~  :ウルグアイ VS 韓国(○2-1●)
 6月26日午前27時30~ :アメリカ VS ガーナ(●1-2○)
 
 6月27日午後11時~  :ドイツ VS イングラン(○4-1●)
 6月27日午前27時30~ :アルゼンチン VS メキシコ(○3-1●)

 6月28日午後11時~  :オランダ VS スロバキア(○2-1●)
 6月28日午前27時30~ :ブラジル VS チリ(○3-0●)

 6月29日午後11時~  :パラグアイ VS 日本(○0-0●)PK決着5-3
 6月29日午前27時30~ :スペイン VS ポルトガル(○1-0●)

 【準々決勝】

 7月 2日午後11時~  :オランダ vs ブラジル(○2-1●)
 7月 2日午前27時30~ :ウルグアイ vs ガーナ(○1-1●)PK4-2

 7月 3日午後11時~  :ドイツ vs アルゼンチン(○4-0●)

 7月 3日午前27時30~ :パラグアイ vs スペイン(●0-1○)

 【準決勝】

 7月 6日午前27時30~ :オランダ vs ウルグアイ(○3-2●)

 7月 7日午前27時30~ :ドイツ vs スペイン(●0-1○)

 【3位決定戦 】

 7月10日午前27時30~ :ウルグアイ vs ドイツ(●2-3○)

 【決勝戦】

 7月11日午前27時30~ :オランダ vs スペイン(●0-1○)


 【FIFA世界ランキング1位→10位】
    ~2010年5月26日発表~

  1位:ブラジル
  2位:スペイン
  3位:ポルトガル
  4位:オランダ
  5位:イタリア
  6位:ドイツ
  7位:アルゼンチン
  8位:イングランド
  9位:フランス
 10位:クロアチア(W杯・不出場)

 19位:カメルーン
 36位:デンマーク
 45位:日本
 47位:韓国


 コメント:
 gooのブログ記事には文字制限が設定されているため、
 試合の感想や思いついたことはコメント内に別記入しました。

コメント (15)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第94回 『日本陸上選手権(2010年)』:視聴の感想と優勝記録。

2010-06-06 22:30:00 | 芸能・スポーツ


 日本陸上競技選手権大会(第94回)を今年も楽しんだ。
 陸上競技レースは“どうしても”記録に注目が行くが、
 勝負の駆け引きや戦う前の選手の表情、
 それぞれの競技にあった肢体美(環境適応する身体づくり)。
 競技結果以外に学ぶべきもの観るべきものは沢山ある。

 表情と気迫はやり投げでの村上幸史選手の最終投擲(とうてき)。
 前の選手の投擲が終わり優勝が決まったことでリラックスしたのか、
 最終投擲は見るからに全力を振り絞っての気迫満点の一投。
 結果は日本選手権では史上初めての80m超。
 今大会のベストパフォーマンスだと感じた。
 ~選手権史上初は誤りで80m60は歴代2位の記録でした(申し訳ありません)。
 1位は1989年に溝口和洋さんの81m70で日本記録も溝口氏の87m60。


 注目の“福島 vs 高橋”のライバル対決。
 100mでは福島千里選手の勝利。
 200mでは高橋萌木子選手の勝利。
 特に200mでの0.01秒差での逆転勝利は感動に鳥肌。
 200mでのTimeは決して褒められる記録(23秒56)ではないけれど、
 トラックの状態や気象条件(雨、風、湿度、温度)。
 選手の体調やモチベーション(年度の目標)など、
 数字が出ない大会は“どの競技も平凡な記録”に終わることが多い。
 ~オリンピック年の選考レースは全体の記録が高くなる傾向にある。
 特に、
 大会3日目(最終日)の今日は予想通りの風に悩まされる選手が続出。
 風が旋回している状態が競技毎に目に付いた(特に女子100mH決勝レース)。
 福島選手の緊張は大きな大会での自分への過度な期待と注目。
 特に200mのレース前の表情は冴えず怯えているようにも見えた。
 ~100mのレース前の表情との比較(風の強さに記録への諦め?)
 逆に高橋選手の目の輝きは100m決勝と同様で、
 今大会に賭ける気持ちの充実が見て取れてた。
 ~カメラもそれを感じてか高橋選手の表情を追う時間が多かった。
 3年ぶり?の福島選手への勝利は高橋選手の自信につながるだろうし、
 福島選手も高橋選手に敗れたことで自分を見つめ直す機会になるだろう。
 ~調べてみると1年8ヶ月ぶりで直接対決は福島選手の10連勝だった。
 注目されることで“つぶれていく選手(アスリート)”も過去に多くいた。
 代表的な例として競泳の金メダリスト、
 岩崎恭子選手への周囲の大騒ぎと期待は気の毒なほどだった。
 ~過度なマスコミの反応でつぶされる競技大会やアスリートも過去に多く存在。
   選手の実力を見極め過大評価せずに冷静な判断での情報伝達が望まれる。
 また、
 若くて美人な選手には競技とは違った“好奇な目”が集中することもあり、
 大衆に注目されることで心無いファンも増加する。
 ただし、
 一流のアスリートは“注目されることをバネする精神力”も要求され、
 特に男女フィギュア・スケート選手への好奇と期待の重圧は凄まじい。

 期待されることを楽しむ。
 福島選手の次の課題は精神の安定。
 その安定剤としての高橋選手の存在。
 高橋選手の今日の勝利は見事だったし、
 活躍することで高橋選手への期待も膨らむ。
 一人で悩まなくて良い事がライバルの効能。
 そんな風にプレッシャーを跳ね返して欲しい。

 
 男子ハンマー投げの室伏広治選手は16連覇を達成。
 父の鉄人:室伏重信さんの通産12回を越える大記録は、
 後を追う選手との差も感じ20連覇も夢ではない。
 前人未到・空前絶後の大記録への挑戦は真の超人
 今年は昨年よりも距離が伸びており2年後に向けて調整中の感じがする。
 室伏選手を見ていると努力だけでは越えられない血統を感じさせる。
 血統と努力の真髄。
 それは、
 幼児教育(天才教育)なのか自覚の強さなのか、
 血統が持つ自負なのか純粋な血筋なのか?
 理由の探索は興味深いが何よりも継続する強い精神力。
 トップを走る人間の強さを知る上で欠かせないアスリートである。
 20連覇したら国民栄誉賞も当然。
 それだけの偉業への挑戦は今後も継続される。
 ~調べてみると妹の由佳選手もハンマー&円盤で日本選手権通算16度の優勝。
   恐るべき兄妹の活躍に血統(遺伝子)の不思議を感じさせます。

 走り幅跳びの、
 桝見咲智子選手は足の怪我が不運ではあるが、
 井村(旧姓・池田)久美子選手は悪戯な風の中での、
 6m31は復調の兆しが感じられ涙の優勝を勝ち取った。

 驚いたのは丹野麻美選手が結婚されて、
 千葉麻美に名前が変わったこと。
 “おめでとうございます。”
 でも、
 今回の千葉選手の<目の力>に従来の緊張感が感じられず、
 記録も順位も不満が残る結果に終わった。
 井村選手同様に結婚生活とアスリート競技人生の両立の難しさ。
 国内実績のある有力な女子選手が競技生活を継続する上で、
 モチベーションを保てる環境づくり(生活の保障&練習時間の確保)は、
 今後のすべてのスポーツ競技界の課題だ。

 男子100m決勝:江里口匡史選手の圧勝の2連覇。
 男子200m優勝の藤光謙司選手同様に、
 各競技で“若い力の台頭”も目に付いた。
 ただし、
 塚原直貴選手高平慎士選手のベテラン勢は、
 オリンピックへの調整期間としての活動とも見え、
 このままでは終わらない予感がする。
 
~何と言っても朝原宣治さんの例もあるから…。

 年に一度のお楽しみが今年も終わった。
 今年はワールドカップの年。
 4年に1度の“サッカーファン”になるのかならないのか?
 でも始まって周囲が騒ぎ出すと燃えるんだよね!
 人間の性やね(笑)。



 
<関連記事>
 
*第94回『日本陸上選手権(2010年)』:NHK総合&BS放送予定。
 http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/ef717ba6dd857f80c36840bd7964535e


 第94回:日本陸上競技選手権大会
 兼・第16回アジア競技大会(広州)代表選手選考会
 香川県立丸亀競技場

 大会結果:優勝者と記録】

 *男子トラック
 ・男子 100m:江里口 匡史(10秒26/2連覇)
 ・男子 200m:藤光 謙司 (20秒38/初優勝)
 ・男子 400m:金丸 祐三(45秒56/6連覇)
 ・男子 800m:横田 真人(1分47秒25/2連覇4度目)
 ・男子1500m:村上 康則(3分45秒76/初優勝)
 ・男子5000m:松岡 佑起(13分40秒11/初優勝)
 ・男子10000m:竹澤 健介(28分43秒08/初優勝)
 ・男子110mH:田野中 輔(13秒58/2連覇3度目)
 ・男子400mH:成迫 健児 (49秒01/2連覇3度目)
 ・男子3千m障害:武田 毅 (8分47秒61/初優勝)

 *女子トラック
 ・女子 100m:福島 千里(11秒30/2年ぶり2度目

 ・女子 200m:橋 萌木子(23秒56/初優勝)
 ・女子 400m:田中 千智(54秒46/初優勝)
 ・女子 800m:岸川 朱里(2分05秒22/初優勝)
 ・女子1500m:吉川 美香(4分18秒68/5連覇)
 ・女子5000m:福士 加代子(15分29秒80/3年ぶり6度目)
 ・女子10000m:福士 加代子(31分47秒56/3年ぶり7度目)
 ・女子100mH:寺田 明日香(13秒32/3連覇)
 ・女子400mH:久保倉 里美(55秒83/4連覇)
 ・女子3千m障害:早狩 実紀(9分56秒25/5連覇)

 *男子フィールド
 ・男子走り高跳び:高張 広海(2m21/初優勝)
 ・男子棒高跳び :鈴木 崇文(5m50/初優勝)
 ・男子走り幅跳び:菅井 洋平(8m10/2年ぶり2度目)
 ・男子三段跳び :鈴木 義啓(16m17/初優勝)

 ・男子砲丸投げ :畑瀬 聡(17m96/3年ぶり5度目)
 ・男子円盤投げ :畑山 茂雄(58m90/3年ぶり10度目)
 ・男子ハンマー投げ :室伏 広治(77m35/11連覇)
 ・男子やり投げ :村上 幸史(80m60/16連覇)

 *女子フィールド
 ・女子走り高跳び:藤沢 潔香(1m77/初優勝)
 ・女子棒高跳び :我孫子 智美(4m25/2年ぶり2度目)
 ・女子走り幅跳び:井村 久美子(6m31/3年ぶり5度目)
 ・女子三段跳び :吉田 文代(13m24/6連覇・7度目)

 ・女子砲丸投げ :豊永 陽子(15m79/2年ぶり8度目)
 ・女子円盤投げ :室伏 由佳(53m64/9連覇・11度目)
 ・女子ハンマー投げ :室伏 由佳(63m50/3連覇・5度目)
 ・女子やり投げ :海老原 有希(59m01/3連覇・4度目)

  <参考資料>

 【日本記録一覧:2010年5月現在】

 *男子トラック
 ・男子 100m:伊藤 浩二(10秒00/1998年)
 ・男子 200m:末次 慎吾 (20秒03/2003年)
 ・男子 400m:高野 進(44秒78/1991年)
 ・男子 800m:横田 真人(1分46秒16/2009年)
 ・男子1500m:小林 史和(3分37秒42/2004年)
 ・男子5000m:松宮 隆行(13分13秒20/2007年)
 ・男子10000m:高岡 寿成(27分35秒09/2001年)
 ・男子110mH:谷川 聡(13秒39/2004年)
 ・男子400mH:為末 大 (47秒89/2001年)
 ・男子3千m障害:岩水 嘉孝(8分18秒93/2003年)

 *女子トラック
 ・女子 100m:福島 千里(11秒21/2010年)
 ・女子 200m:福島 千里(22秒89/2010年)
 ・女子 400m:丹野 麻美(51秒75/2008年)
 ・女子 800m:杉森 美保(2分00秒45/2005年)
 ・女子1500m:小林 祐梨子(4分07秒86/2006年)
 ・女子5000m:福士 加代子(14分53秒22/2005年)
 ・女子10000m:渋井 陽子(30分48秒89/2002年)
 ・女子100mH:金沢 イボンヌ(13秒00/2000年)
 ・女子400mH:久保倉 里美(55秒46/2008年)
 ・女子3千m障害:早狩 実紀(9分33秒93/2008年)

 *男子フィールド
 ・男子走り高跳び:醍醐 直幸(2m33/2006年)
 ・男子棒高跳び :澤野 大地(5m83/2005年)
 ・男子走り幅跳び:森長 正樹 (8m25/1992年)
 ・男子三段跳び :山下 訓史 (17m15/1986年)

 ・男子砲丸投げ :山田 壮太郎(18m64/2009年)
 ・男子円盤投げ :川崎 清貴(60m22/1979年)
 ・男子ハンマー投げ :室伏 広治(84m86/2003年)
 ・男子やり投げ :溝口 和洋(87m60/1989年)

 *女子フィールド
 ・女子走り高跳び:今井 美希(1m96/2001年)
 ・女子棒高跳び :錦織 育子(4m36/2006年)
 ・女子走り幅跳び:池田 久美子(6m86/2006年)
 ・女子三段跳び :花岡 麻帆(14m04/1999年)

 ・女子砲丸投げ :森 千夏 (18m22/2004年)
 ・女子円盤投げ :室伏 由佳(58m62/2007年)
 ・女子ハンマー投げ :室伏 由佳(67m77/2004年)
 ・女子やり投げ :三宅 貴子(61m15/2001年)


 【世界記録一覧:2010年5月現在】

 *男子トラック
 ・男子 100m:ウサイン・ボルト( 9秒58/2009年)
 ・男子 200m:ウサイン・ボルト(19秒19/2009年)
 ・男子 400m:マイケル・ジョンソン(43秒18/1999年)
 ・男子 800m:ウィルソン・キプケテル(1分41秒11/1997年)
 ・男子1500m:ヒシャム・エルゲルージ(3分26秒00/1998年)
 ・男子5000m:ケネニサ・ベケレ(12分37秒35/2004年)
 ・男子10000m:ケネニサ・ベケレ(26分17秒53/2005年)
 ・男子110mH:デイロン・ロブレス(12秒87/2008年)
 ・男子400mH:ケビン・ヤング(46秒78/1992年)
 ・男子3千m障害:サイフ・サイード・シャヒーン(7分53秒63/2004年)

 *女子トラック
 ・女子 100m:フローレンス・ジョイナー(10秒49/1988年)
 ・女子 200m:フローレンス・ジョイナー(21秒34/1988年)
 ・女子 400m:マリタ・コッホ(47秒60/1985年)
 ・女子 800m:ヤルミラ・クラトフビロバ(1分53秒28/1983年)
 ・女子1500m:曲雲霞(3分50秒46/1993年)
 ・女子5000m:ティルネシュ・ディババ(14分11秒15/2008年)
 ・女子10000m:王軍霞(29分31秒78/1993年)
 ・女子100mH:ヨルダンカ・ドンコワ(12秒21/1988年)
 ・女子400mH:ユリア・ペチョンキナ(52秒34/2003年)
 ・女子3千m障害:グルナラ・サミトワガルキナ(8分58秒81/2008年)

 *男子フィールド
 ・男子走り高跳び:ハビエル・ソトマヨル(2m45/1993年)
 ・男子棒高跳び :セルゲイ・ブブカ(6m14/1994年)
 ・男子走り幅跳び:マイク・パウエル(8m95/1991年)
 ・男子三段跳び :ジョナサン・エドワーズ(17m15/1995年)

 ・男子砲丸投げ :ランディー・バーンズ (23m12/1990年)
 ・男子円盤投げ :ユルゲン・シュルト(74m08/1986年)
 ・男子ハンマー投げ :ユーリ・セディフ(86m74/1986年)
 ・男子やり投げ :ヤン・ゼレズニー(98m48/1996年)

 *女子フィールド
 ・女子走り高跳び:ステフカ・コスタディノヴァ(2m09/1987年)
 ・女子棒高跳び :エレーナ・イシンバエワ(5m06/2009年)
 ・女子走り幅跳び:ガリナ・チスチャコワ(7m52/1988年)
 ・女子三段跳び :イネッサ・クラベッツ(15m50/1995年)

 ・女子砲丸投げ :ナタリア・リソフスカヤ(22m63/1987年)
 ・女子円盤投げ :ガブリエレ・ラインシュ(76m80/1988年)
 ・女子ハンマー投げ :アニタ・ヴォダルチク(77m96/2009年)
 ・女子やり投げ :バルボラ・シュポタコバ(72m28/2008年)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第94回『日本陸上選手権(2010年)』:NHK総合&BS放送予定。

2010-06-03 22:34:00 | 芸能・スポーツ

 

 第94回『日本陸上選手権』 
 ~アジア大会代表選考会~

 【2010年:放送予定】

 -大会・第1日-
 ~6月4日(金) NHK-BS1:午後7時~午後8時50分(放送終了)
   
 -大会・第2日-
 ~6月5日(土) NHK総合 :午後4時5分~午後6時(放送終了)
 
 -大会・第3日(最終日)-
 ~6月6日(日) NHK総合 :午後4時~午後6時(放送終了)


 <mimifukuからひと言>

 今年も陸上競技の天王山。
 日本陸上競技選手権大会が開催されます。
 四国に初上陸は香川県丸山競技場
 11月に中国で開催されるアジア大会の代表選考会を兼ねています。
 お天気情報は、
 金曜日、土曜日は安定するものの日曜日は雲がかかる様子。
 やや風がある状態も予想されます。

 何と言っても今回の注目(目玉)は前回同様に
 100、200mともに好調の福島千里選手
 昨年以上に筋力をつけ逞しくなった身体は世界レベルも間近。
 昨年は決勝レースを棄権していることもあり、
 チャンスがあれば記録は風の少ない予選で出すかも?
 ~風が味方してくれると良いのですが。
 ライバルで昨年の100m優勝者:高橋萌木子選手も好調をキープ。
 ただし福島選手との差は開きつつあり今後の巻き返しが期待されます。
 また、
 注目される女子100m障害(ハードル)の寺田明日香選手も好調。
 日本人初の12秒台を目標にレースに挑みます(自己ベスト:13秒05)。
 また、
 フィールドでの白熱の戦いは見ていてハラハラドキドキ。
 特に毎年名勝負が繰り広げられる女子走り幅跳びには注目。
 3連覇を狙う桝見咲智子選手と巻き返しをはかる井村久美子選手の戦い。
 ~フィールドでは獲物を射るような目の力にも注目してください。
 さらに、
 人気の高いの長距離では、福士加代子選手赤羽有紀子選手
 小林祐梨子選手中村友梨香選手等もエントリー。
 女の駆け引きが見物です。
 


 近年の日本の女子陸上を振り返ると、
 ・マラソンは世界のトップレベル。
 ・中長距離にも世界で戦える選手を擁しました。
 しかし、
 アジア女性の短距離選手の華奢(きゃしゃ)な身体は、
 筋骨隆々な欧米~中米の黒人選手にまったく敵いませんでした。
 一昨年のサプライズの福島千里選手の北京五輪出場時に、
 2年後の今日の成長を予測した者は誰もいないでしょう。
 今年の5月に開催された大阪:国際グランプリでは、
 女王:ベロニカ・キャンベル・ブラウンには敗れるものの、
 これまでのように大きく引き離された感じはありませんでした。
 福島選手の成長と活躍が短距離界に及ぼす刺激と影響は、
 次期ロンドン五輪の女子400mリレー競技に大きな期待がかかります。
 今、歴史が大きく動いている瞬間を陸上に興味を持つ人は誰もが感じています。
 個人レベルでの世界との差はまだまだ遠いものの、
 やがて男子短距離陣のように世界レベルの大会での決勝レース進出が、
 当たり前の時代が今後予感されています。

 その男子100mは、
 王者:塚原直貴選手に昨年の覇者:江里口匡史選手が挑戦する構図。
 昨年は福島選手同様に塚原選手も決勝レースを棄権。
 真の“日本一速い男”を決めるレースに注目が集まります。
 男子200mの高平慎士選手は3年連続5度目の優勝を狙い、
 男子400mの金丸祐三選手は大会6連覇を狙います。
 さらにフィールドでは、
 男子ハンマー投げの室伏広治選手は驚異の16連覇。
 やり投げでの世界選手権:銅メダリストの村上幸史選手は11連覇。
 王者達の戦いも注目されます。

 2年後のロンドン五輪を心底楽しみたい方は、
 年に一度のこの大会の放送をお見逃しなく。

  <関連記事>

 *第95回『日本陸上選手権(2011年)』:NHK総合&BS放送予定。
 
http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/df31f5bd7b7dc0dc396d1a3c2c967891

 *第94回:日本陸上選手権2010/視聴と感想。
  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/5003e57fa13014c565b8ed281547754f


 *第93回『日本陸上選手権(2009年)』:NHK/ 放送予定と見所。
  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/207ed6acb6be2aa255a28177fc8b8b70

 *第92回『日本選手権2008』を見ていて思い出した事。
  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/81446ebbf2cba6969d2c458fc75ecdf8

 *福島千里VS高橋萌木子:陸上短距離・名勝負物語の予感。
  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/d/20090509

 
 ~以下NHKホームページから記事転載。

 今年の日本陸上選手権はアジア大会の選考を兼ねて、
 香川・丸亀競技場で開かれます。
 女子100mと200mには福島千里選手が出場します。
 今シーズン両種目で日本記録をマークし、
 さらなる記録更新の期待がかかります。
 世界に挑戦する福島選手の走りに注目です。
 男子ハンマー投げにはアテネオリンピック金メダリストの、
 室伏広治選手が出場します。
 日本選手権16連覇をかけて「世界の室伏」がどんな投てきを見せるのか。
 やり投げの世界選手権銅メダリスト:村上幸史選手は、
 日本選手権11連覇の達成と世界レベルの投てきに期待です。
 男子100mはライバル対決に注目です。
 去年優勝した新鋭の江里口匡史選手と、
 北京オリンピックの400mリレー銅メダリスト塚原直貴選手が
 「日本最速」の座をかけて争います。

 第1日
 香川の丸亀競技場を舞台にアジア大会の代表選考会を兼ねて争われる。
 注目の女子10000メートル日本記録保持者の福士加代子ら強豪選手が登場。
 女子100メートル予選には今シーズン自らの日本記録を塗り替え、
 好調の福島千里が出場。
 決勝に向けてどんな走りを見せるか注目。

 
【主な放送種目】
 女子100メートル・予選、女子10000メートル・決勝、女子ハンマー投げ・決勝。


 第2日
 香川の丸亀競技場を舞台にアジア大会の代表選考会を兼ねて争われる。
 ハンマー投げのアテネ五輪金メダリスト:室伏広治は、
 日本選手権前人未到の16連覇を目指す。
 女子100メートルには今シーズン自らの日本記録を塗り替え、
 好調の福島千里が登場。
 男子棒高跳び第一人者の澤野大地は今シーズン好調。
 自らの日本記録更新を目指す。

 
【主な放送種目】
 女子100メートル決勝、男子ハンマー投げ決勝、男子棒高跳び決勝
 

 第3日:最終日
 やり投げには世界選手権銅メダリストの村上幸史が登場。
 日本選手権11連覇を目指す。
 女子200メートルには福島千里。
 今シーズン日本記録を塗り替えさらなる記録更新を目指す。
 男子100メートルは昨年優勝の江里口匡史と、
 10秒09の記録を持つ塚原直貴が対決。
 10秒の壁に迫る争いが期待される。

 【主な放送種目】
 女子200メートル決勝、男子100メートル決勝、男子やり投げ決勝

 【解説】
 尾縣貢
 山崎一彦

 
【アナウンサー】
 トラック…松野靖彦
 フィールド…竹林宏

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする