第92回、日本陸上選手権の2日目。
陸上の日本選手権権が、ゴールデン・タイムで放送されるのって初めてじゃないかな?
今日のハイライトは、女子の10000メートル。
優勝は、渋井陽子選手。
強豪3選手三つ巴の凄いレースでした。
ママさんランナーの、赤羽有紀子選手と渋井選手とのゴール前のデッド・ヒートは熱くなりました。
10000メートルの女王、福士加代子選手は3位。
今までの福士選手を記憶していたので、ラスト一周のスパートの強さで、逆転かな?って思ってたけれど、記録で上回る渋井選手の圧勝(女子10000m日本記録保持者=30分48秒89)。
インタビューの渋井選手は、ゴキゲンでした。
赤羽、福士両選手もニコニコさん。
タイムで、3人とも出場権は得たようです。
今回のタイムは、
渋井選手 31,15,07
赤羽選手 31,15,34
福士選手 31,18,79でした。
次が、女子走り幅跳び。
オリンピック出場確定と言われる池田久美子(スズキ)選手が出遅れ。
新鋭の桝見咲智子選手が、6m57cm(自己ベスト)で、暫定一位。
2位が、佐藤芳美選手の6,43。
池田久美子選手は、6,42の記録で3位でした。
女子走り幅跳びといえば、女王、花岡麻帆選手が予選落ち。
長期間日本の走り幅跳びの女王として君臨し、池田選手の前に立ちふさがる大きな壁だっただけに残念。
近年のこの番組の名物対決だっただけに、寂しさを覚えます。
花岡VS池田の対決は、そのまま一本の番組になるような面白さがありました。
女王と言えば、短距離の女王、小島初佳(旧姓:新井)選手の活躍もこの番組の楽しみの1つでした。
確か、mimifukuの記憶では、100メートルが7連覇で、200メートルが6連覇だったかな?
小さな身体で、他の選手達の大きな壁となり活躍した勇姿を見ることができないのは、これまた寂しいですね。
現役時代の小島選手の活躍に、特番のひとつも制作、放送していれば、多くの若い選手の希望につながっただろうにと残念です。
若い選手や子供達にとってスポーツの隆盛は、大衆伝達における注目度に比例します。
100mと言えば、今季、11秒36の日本タイ記録をマークした福島千里選手は、A標準まで0秒04にせまり、オリンピック出場に夢を持たせます。
同種目でのオリンピック出場が叶えば、1952年ヘルシンキ五輪に出場した、吉川綾子選手以来の快挙です。
ちなみに、前出の小島選手は、オリンピックの夢は叶わなかったと記憶しています。
(でも、4年前の日本選手権、400mリレーは、惜しいところまでいったのですが。)
小島さん同様、男子100mを永年牽引してきたカリスマ・ランナー、36歳の朝原宣治選手の走りは、今大会のハイライト。
昨年の大阪での盛り上がりに欠けた世界陸上で、最後の最期にスタジアムを満員にした頑張りは、伝説の走りとしてmimifukuの記憶に残っています。
もしかしたら、国内最後の走り?とも噂される今回のレースは必見。
(でも、400mリレーでのオリンピック出場は確実と思われますが、ピンでも出て欲しい・・・。)
ベテランの中では、ハードルの為末 大選手が、勝負強さを発揮して代表の座を射止めました。
今日、代表に決まったのは、
男子200メートル/高平慎士選手、
男子400ハードル/為末 大選手、
女子1万メートル/渋井陽子選手の3人です。
おめでとうございます。
意外な記事だったでしょ?
思い出話に花が咲く?
明日のブログは、お休みです。
第92回 日本陸上競技選手権大会
2008年6月26日(木)~29日(日)
川崎市等々力陸上競技場
大会結果のリンク先
http://www.rikuren.or.jp/taikai/531/result.html
<2008年7月6日:追記>
陸上の北京五輪代表最終選考会を兼ねた南部忠平記念大会が6日、函館市千代台公園陸上競技場で行われました。
女子百メートルで福島千里選手が、1952年ヘルシンキ大会以来、56年ぶりの五輪出場を決めました。
この日のタイムは、11秒49で、A標準(11秒32)には届きませんでしたが、成長度が評価され代表に選出されました。
女子走り幅跳び、池田久美子選手が、大会新記録のの6m70cm。
男子走り高跳び、醍醐直幸選手が、2m21cmで優勝し、ともに初めての五輪代表権を獲得しました。
女子400メートルの丹野麻美選手は、52秒94の大会新で2連覇。
しかし、A標準(51秒55)に届かず代表を逃しています。
(その後代表決定、下記をご覧ください。)
男子400メートルは、堀籠佳宏選手が、46秒25で優勝。
1600メートルリレーの要員として五輪代表に決まりました。
今日、新たに4人の代表が決まったことで、日本陸連は、前回のアテネ五輪より3人少ない、36人(男子24、女子12)の編成を決定しました。
<追記:7月12日>
日本陸連は11日、陸上女子1600メートル・リレーの北京五輪出場が決まり、新たに丹野麻美、木田真有、久保倉里美、青木沙弥佳の4選手を代表に追加すると発表しました。
丹野選手は、400メートル、久保倉選手は、400メートル障害の個人種目にも出場します。
陸上の北京五輪代表は40人(男子24、女子16)で確定し、04年アテネ五輪より1人増えました。
日本の女子選手が、1600メートル・リレーでの五輪出場は初めて。
リレー種目でも、女子選手の出場は、1964年東京大会の400メートル・リレー以来44年ぶり。
日本女子の400メートル出場も、同年の東京大会の小川清子選手以来で、400メートル障害は初めてのエントリーとなりました。
(リレー種目は2007年1月1日~7月16日の間に、国際陸連が認めた大会でマークした1番目と2番目の平均タイムが、世界の16位以内に入れば五輪出場権を得る仕組みで、日本の女子1600メートル・リレーは、現在13位。)
北京五輪日本代表選手名鑑
http://www.rikuren.or.jp/fan/player/beijing-2.html
日本陸上協会は新井をオリンピックに出すかどうか悩んだ。美人スプリンターは魅力たっぷりだから
結婚して小島さんになってもきれいですねぇ。反町隆史の奥さんよりも…
何の話でしたっけ
今では、アスリート達にとって当たり前のなったセパレート型のへそ出しウェアを着て颯爽と走る姿は、新鮮でした。
世界と戦うには記録が壁になって、大きな注目を集めることはできませんでしたが、彼女の頑張りは強く記憶に残っています。
長距離には、多くのヒロインがいて、選手層も世界屈指の厚さに対し、短距離には残念ながらヒロインがいません。
ジャマイカのマリーン・オッテイ選手の出現は、ジャマイカ女子陸上の選手層のレベルを格段と上げたことを振り返れば、ヒロインの出現に待望します。
新井選手時代の活躍は、そうしたヒロインのいない時代のヒロインになれたはずなのに勿体無い話だと感じます。
長身のスラリとした体格の女子も増えてきて今後世界で活躍できる短距離スプリンターの誕生を待っています。