気が付けば2017年も…
もう6月です。
時間ばかりあっという間に過ぎて行きますね(;´д`)
またまたQKG-EXD52ギガ…
前回のギガと同じお客様で年式、型式も全く同じですが、別車両です。

こちらの車もアドブルーのチェックランプが点灯した…という事で入庫。
現在はチェックランプは点灯しておらず…
これもNOxセンサーだったりして…⁉︎なんて考えながら診断機を繋いで確認すると…

履歴にはP1466 尿素水品質センサー信号異常…
全然違った…笑
尿素SCRシステムは排ガスに含まれるNOxを還元させる為に尿素水(AdBlue)を使用しています…
正確に言うと、NOxを還元するのはアンモニアなんですが、アンモニアは劇物なのでそのまま車両に搭載するのは危険な為、尿素水を搭載してるんです…
尿素水を高温下のマフラー内に噴射する事で加水分解されアンモニアが生成されます…
そのアンモニアがNOxと科学反応を起こし、無害な窒素と水に分解する事でNOxを浄化します。
更には生成したアンモニアが全てNOxと反応する訳じゃなく余剰分が出てきてしまうんですが、そのアンモニアを大気に放出する訳にはいかないので余剰アンモニアを還元する為の触媒まであります。
近年の厳しい排ガス規制に対応する為、ディーゼル車を扱う各メーカーは多くが尿素SCRシステムを採用してますが…
この尿素水はその名の通り、尿素を水に溶かした物で…
AdBlueという商標で流通してます。
で、この尿素水の品質はかなりシビアな為に尿素タンクに尿素水温度や濃度、充填量などをモニターする尿素水センサーが付いてるんですが…
このコードは尿素水レベルセンサ、尿素水温度センサ、尿素水品質センサーいずれかからの異常信号をDCUが受信するとチェックランプを点灯させるようです。
尿素水センサはレベルセンサ、温度センサ、品質センサが一体で構成されて尿素水タンクに付いてます…

ただ、汎用診断機には尿素SCRシステムのフリーズフレームデータ機能が無いので現在故障が無い現状だと原因の特定は難しいですね…
フリーズフレームデータ機能があればもう少し深く原因を追求する事が出来るんですが…
まあ今回のケースでは実際に原因が分かった所で尿素水センサはASSY交換以外に方法は無いんでしょうけど…笑
で、この尿素水品質センサはどのような方法で品質をチェックしてるのか?…を調べると、タンク内の尿素水中で超音波を発生させてその信号の送受信時間で濃度を測定してるみたいです。
ちなみに尿素水の濃度は32.5%が基準なんですが…
最近チラッと聞いたのは市販の尿素水は高いから自分で尿素と水を混ぜて尿素水を作る…なんて話も聞きましたが、絶対に辞めましょう…
トラブルの元になるのは間違いないですから。
とりあえず、今現在のデータの確認をする限りだとおかしな点は見られず…
問題の尿素水濃度も基準値通りです。

しばらく試運転してみましたがチェックランプも点きません…
さあ、どうしたもんか…とデータを見てみると…

現在の尿素水濃度が32.2%になってる…
最大値に限っては32.9%…
薄くなったり濃くなったりしてます。
こちらのお客様が使用している尿素水は日産化学工業製の物なので品質に関しては疑う余地は無さそうです。
という事はやはりセンサーがおかしいのかな…
基本的には尿素水タンク内の尿素水濃度が変わる事自体が疑問ですが…
実際にはタンクに水が混入して濃度が薄まる事も無いとは言い切れませんが、濃くなるのはおかしいですよね…
尿素水残量も64%ある事から量が少ない為、正確な濃度が測定出来ない訳でも無さそうですし…
ただ、現在チェックランプも点灯してないし…DCUは濃度は問題無いと判断してるんでしょうか…
そもそも当初の故障コードは品質センサ信号異常で…
整備書を読む限りだとこのコードは決して濃度が異常で検出してる訳ではありませんし…
問題の尿素水センサASSYのお値段は約65000円と思ってたよりは全然安い…
一部フソウの尿素水識別センサーなんて25万しますからね…
ただ、今の所試運転してもチェックランプは点灯しないので…
お客様と相談の結果、このまま少し様子を見てもらい、またチェックランプが点灯するなら交換する事にします…
とりあえず結果待ちです…
ちなみに前回のギガはダメでした…笑
またチェックランプが点灯したので、先日出張でNOxセンサーを交換してきました。



キャリブレーションしてデータも確認…

コレで大丈夫でしょう…笑
それから空いた時間に3LD1のオーバーホールを開始…


これまたかかりきりでの作業は難しいので合間合間の仕事になりそうです…
もう6月です。
時間ばかりあっという間に過ぎて行きますね(;´д`)
またまたQKG-EXD52ギガ…
前回のギガと同じお客様で年式、型式も全く同じですが、別車両です。

こちらの車もアドブルーのチェックランプが点灯した…という事で入庫。
現在はチェックランプは点灯しておらず…
これもNOxセンサーだったりして…⁉︎なんて考えながら診断機を繋いで確認すると…

履歴にはP1466 尿素水品質センサー信号異常…
全然違った…笑
尿素SCRシステムは排ガスに含まれるNOxを還元させる為に尿素水(AdBlue)を使用しています…
正確に言うと、NOxを還元するのはアンモニアなんですが、アンモニアは劇物なのでそのまま車両に搭載するのは危険な為、尿素水を搭載してるんです…
尿素水を高温下のマフラー内に噴射する事で加水分解されアンモニアが生成されます…
そのアンモニアがNOxと科学反応を起こし、無害な窒素と水に分解する事でNOxを浄化します。
更には生成したアンモニアが全てNOxと反応する訳じゃなく余剰分が出てきてしまうんですが、そのアンモニアを大気に放出する訳にはいかないので余剰アンモニアを還元する為の触媒まであります。
近年の厳しい排ガス規制に対応する為、ディーゼル車を扱う各メーカーは多くが尿素SCRシステムを採用してますが…
この尿素水はその名の通り、尿素を水に溶かした物で…
AdBlueという商標で流通してます。
で、この尿素水の品質はかなりシビアな為に尿素タンクに尿素水温度や濃度、充填量などをモニターする尿素水センサーが付いてるんですが…
このコードは尿素水レベルセンサ、尿素水温度センサ、尿素水品質センサーいずれかからの異常信号をDCUが受信するとチェックランプを点灯させるようです。
尿素水センサはレベルセンサ、温度センサ、品質センサが一体で構成されて尿素水タンクに付いてます…

ただ、汎用診断機には尿素SCRシステムのフリーズフレームデータ機能が無いので現在故障が無い現状だと原因の特定は難しいですね…
フリーズフレームデータ機能があればもう少し深く原因を追求する事が出来るんですが…
まあ今回のケースでは実際に原因が分かった所で尿素水センサはASSY交換以外に方法は無いんでしょうけど…笑
で、この尿素水品質センサはどのような方法で品質をチェックしてるのか?…を調べると、タンク内の尿素水中で超音波を発生させてその信号の送受信時間で濃度を測定してるみたいです。
ちなみに尿素水の濃度は32.5%が基準なんですが…
最近チラッと聞いたのは市販の尿素水は高いから自分で尿素と水を混ぜて尿素水を作る…なんて話も聞きましたが、絶対に辞めましょう…
トラブルの元になるのは間違いないですから。
とりあえず、今現在のデータの確認をする限りだとおかしな点は見られず…
問題の尿素水濃度も基準値通りです。

しばらく試運転してみましたがチェックランプも点きません…
さあ、どうしたもんか…とデータを見てみると…

現在の尿素水濃度が32.2%になってる…
最大値に限っては32.9%…
薄くなったり濃くなったりしてます。
こちらのお客様が使用している尿素水は日産化学工業製の物なので品質に関しては疑う余地は無さそうです。
という事はやはりセンサーがおかしいのかな…
基本的には尿素水タンク内の尿素水濃度が変わる事自体が疑問ですが…
実際にはタンクに水が混入して濃度が薄まる事も無いとは言い切れませんが、濃くなるのはおかしいですよね…
尿素水残量も64%ある事から量が少ない為、正確な濃度が測定出来ない訳でも無さそうですし…
ただ、現在チェックランプも点灯してないし…DCUは濃度は問題無いと判断してるんでしょうか…
そもそも当初の故障コードは品質センサ信号異常で…
整備書を読む限りだとこのコードは決して濃度が異常で検出してる訳ではありませんし…
問題の尿素水センサASSYのお値段は約65000円と思ってたよりは全然安い…
一部フソウの尿素水識別センサーなんて25万しますからね…
ただ、今の所試運転してもチェックランプは点灯しないので…
お客様と相談の結果、このまま少し様子を見てもらい、またチェックランプが点灯するなら交換する事にします…
とりあえず結果待ちです…
ちなみに前回のギガはダメでした…笑
またチェックランプが点灯したので、先日出張でNOxセンサーを交換してきました。



キャリブレーションしてデータも確認…

コレで大丈夫でしょう…笑
それから空いた時間に3LD1のオーバーホールを開始…


これまたかかりきりでの作業は難しいので合間合間の仕事になりそうです…
ギガの尿素系はここまで見れるスキャンツールを
持ってないのでディーラー任せになってしまうのですが、でも読んでて興味深いです。
先日取引してる部品商主催の展示会があり、見ましたが
乗用車用のモノしか置いて無かった為、判らず。
お聞きしたいんですが、やはりG-scan辺りが良いんでしょうか?
かなりの高額なモノですので自分の一存で購入は
出来ませんので上司に許可得ないとダメですし、
現場でも使える者がいないと宝の持ち腐れに
なってしまうのもありますから、どんどん使わせて
経験を積ませないととも思ってます。
ウチはDT-2000、G-SCAN、TPM-2000の3台をメインとして使ってますが…
やはり診断機によってそれぞれ得手不得手があります…
汎用性が高く使い勝手がいいのはG-SCAN…
トラックで言えばDT-2000も心強いですが…(今はDT-3300に代替わりしてます…)
G-SCAN、DTが対応してない項目にTPMが対応出来ていたりと…
どれが1番…と言うのは非常に難しいですが…笑
故障コードの読み消しだけならどこの診断機でもさほど変わりませんが、トラブルシュートをするとなるとやはりデータ表示やアクティブテスト、更には部品交換後の作業サポートは必須で…
トラブルシュートも視野に入れるならやはりG-SCANですかね…
データロギングやピークホールドなど機能が充実してます…
あと、なんと言っても画面が見やすいです。笑
コレ結構大事で、何項目かを選択してそれぞれの数値の変化を同時に見たい時などは一覧で見れるのは助かりますね…
診断機も高額な物なので導入には慎重になりますよね…
どの診断機を導入するか…も悩みどころだと思いますが、1番の問題はそれを使う人間側で現場メカニックの診断機に対する意識が非常に大事です。
CHAUさんの言うようにあっても使わなければまさに宝の持ち腐れになっちゃいますので…
まずはその辺りの意識調査と、更には教育計画なんかも必要になってくると思いますね〜^ ^
なるほど。
総合的にはG-SCANが良さそうでも診断出来ないものがあるということなんですね。
TPM-1000を使っているのですが、そろそろ旧式に
なってきたのもあり、代替も兼ねて検討した上で
購入要請を出そうと思っていいるのです。
ただG-SCANだと群を抜いて初期導入コストが
高いのと、地域柄トラック4ディーラーの各営業所が
そんなに遠くない場所にあるのと、会社の設備が
老朽化してその更新が優先になる都合上、
後回しにされてるので、このままですとまるっきり
制御系統がウチでは修理出来なくなるので
最新の機材で今の内に慣れてもらう考えなんです。
そうなんですね…
確かに診断機は慣れも必要ですし、現場のメカニックにも診断機に対して苦手意識を持たさない為にも必要ですね。
ウチも設備の老朽化は問題ですね〜
事あるごとに新工場を建ててくれ…と言ってますから…
勿論、首は縦に振りませんし、期待もしてませんが今後も言い続けようとは決めてますね…笑