前回の続きです…
サプライポンプ、DPR、尿素SCR触媒を交換してとりあえずエンジン始動出来るまでになりました…
ここから綺麗な軽油と洗浄剤を入れエンジンを回し、リターンを排出し可能な限り燃料経路の内部を洗浄していきます…

リターン燃料は全て廃棄する事になりますが、この方法が一番早くまた確実に綺麗になります…
エンジンを回しながらとりあえず100リッター程循環させた時の変化がこんな感じ…
左が新品、真ん中がサプライポンプ交換直後のリターン燃料、右が100リッター循環時のリターン燃料。

多少綺麗にはなりましたがまだまだ汚れております…
という事で更に150リッター程給油して内部の循環洗浄…
最終的にこんな感じ…
同じく一番左から新品でそれ以降のリターン燃料の色の変化です。

一番右が最終的なリターン燃料…
まあここまでキレイになればとりあえず安心でしょう…
という事でリターンホースも燃料タンクに接続し内部洗浄は完了…
で、引き続き診断機を繋ぎインジェクターの補正値を確認…

データを見ても分かる通り…
悪くは無いんです…
数値自体は…
ただ、アクセルをグンと開けた時にエンジンからカタカタ音がするんですよ…
しかも結構大きな音で…
これはパイロットやプレ噴射が上手くいってない時に発生する音で…
いわゆるノッキング音…
コモンレールのマルチ噴射は1サイクルに複数回の燃料噴射を行うんですが…
パイロット噴射に始まり、プレ噴射、メイン噴射にアフター噴射、最後にポスト噴射などなど…
これを1サイクルで行います。
メイン噴射の前に行われるパイロット噴射とプレ噴射はどちらも予備燃焼でパイロット噴射はPMをプレ噴射はNOxの発生をそれぞれ抑制する効果があり、それと合わせてディーゼル特有のノッキング音の低減効果があります…
エンジンサイズにもよりますがこのディーゼルノック音はまあまあ大きな音で、結構な騒音になるんですが…
今回はアイドリングでは気になりませんが吹かすと『カタカタカタ…』と不快な音が発生しておりました…
まあよく考えればあれだけ汚い燃料が回っていた訳ですからインジェクター内部も当然汚れているでしょう…
という事でインジェクターも交換する事にしました。
インジェクター交換時は高圧パイプも基本的には同時交換となっており交換するパイプをまとめたパイプキットの設定があります。
日野さんはこういう所が親切ですね…
マフラーのガスケットキットもそうですが、これだと発注漏れも無くなりますし頼む方も頼まれる方もミスなく効率的になります。

リビルトインジェクター…

振り分けて…

インジェクターを取り外し…

車が新しいだけあって見た目もキレイです…
が、左から順に1〜6番ですが2番の先端はリークしてる跡も見られますね…
インジェクターやパイプを取り付け…


ヘッドカバーやEGRパイプを取り付けて…
IDコードも書き換え。

エンジンを始動して確認…
無事にカタカタ音は無くなりました。
これビフォーアフターの動画を撮っておけばよかったと後悔してます…笑
それくらい劇的に静かになりました…
後はサイドバンパーやらデッキパネルやらを取り付けて…

全ての作業が完了です…
後は使っていく段階で燃料ももう少しキレイになるでしょう…
で、以前ちょっと気になっていた事…
燃料に尿素水が混入したのにセジメンタのフローセンサーが反応しなかった事がどうにも気になり…
ちょっと実験…
軽油に尿素水を入れた場合どんな状態になるのか…⁉︎
軽油と尿素水…

混ぜてみると…
尿素水を入れた時に泡が立ち、それがなかなか消えないんですよね…

当然、軽油は上部に溜まりますが下部には泡立った尿素水が…
しばらく放置しておくと泡はパチパチ弾けながら収まってきます…

落ち着くとこんな感じ。
上が軽油で下が尿素水…

もしかしたらこの泡立った状態にフローセンサーが入ると浮かなかったりするのかな…
どうなんだろ…
それはそれで今度時間見つけて試してみる事に…
しかし最近の暑さといったら異常ですね…

こんな日は早く帰りましょう…笑
サプライポンプ、DPR、尿素SCR触媒を交換してとりあえずエンジン始動出来るまでになりました…
ここから綺麗な軽油と洗浄剤を入れエンジンを回し、リターンを排出し可能な限り燃料経路の内部を洗浄していきます…

リターン燃料は全て廃棄する事になりますが、この方法が一番早くまた確実に綺麗になります…
エンジンを回しながらとりあえず100リッター程循環させた時の変化がこんな感じ…
左が新品、真ん中がサプライポンプ交換直後のリターン燃料、右が100リッター循環時のリターン燃料。

多少綺麗にはなりましたがまだまだ汚れております…
という事で更に150リッター程給油して内部の循環洗浄…
最終的にこんな感じ…
同じく一番左から新品でそれ以降のリターン燃料の色の変化です。

一番右が最終的なリターン燃料…
まあここまでキレイになればとりあえず安心でしょう…
という事でリターンホースも燃料タンクに接続し内部洗浄は完了…
で、引き続き診断機を繋ぎインジェクターの補正値を確認…

データを見ても分かる通り…
悪くは無いんです…
数値自体は…
ただ、アクセルをグンと開けた時にエンジンからカタカタ音がするんですよ…
しかも結構大きな音で…
これはパイロットやプレ噴射が上手くいってない時に発生する音で…
いわゆるノッキング音…
コモンレールのマルチ噴射は1サイクルに複数回の燃料噴射を行うんですが…
パイロット噴射に始まり、プレ噴射、メイン噴射にアフター噴射、最後にポスト噴射などなど…
これを1サイクルで行います。
メイン噴射の前に行われるパイロット噴射とプレ噴射はどちらも予備燃焼でパイロット噴射はPMをプレ噴射はNOxの発生をそれぞれ抑制する効果があり、それと合わせてディーゼル特有のノッキング音の低減効果があります…
エンジンサイズにもよりますがこのディーゼルノック音はまあまあ大きな音で、結構な騒音になるんですが…
今回はアイドリングでは気になりませんが吹かすと『カタカタカタ…』と不快な音が発生しておりました…
まあよく考えればあれだけ汚い燃料が回っていた訳ですからインジェクター内部も当然汚れているでしょう…
という事でインジェクターも交換する事にしました。
インジェクター交換時は高圧パイプも基本的には同時交換となっており交換するパイプをまとめたパイプキットの設定があります。
日野さんはこういう所が親切ですね…
マフラーのガスケットキットもそうですが、これだと発注漏れも無くなりますし頼む方も頼まれる方もミスなく効率的になります。

リビルトインジェクター…

振り分けて…

インジェクターを取り外し…

車が新しいだけあって見た目もキレイです…
が、左から順に1〜6番ですが2番の先端はリークしてる跡も見られますね…
インジェクターやパイプを取り付け…


ヘッドカバーやEGRパイプを取り付けて…
IDコードも書き換え。

エンジンを始動して確認…
無事にカタカタ音は無くなりました。
これビフォーアフターの動画を撮っておけばよかったと後悔してます…笑
それくらい劇的に静かになりました…
後はサイドバンパーやらデッキパネルやらを取り付けて…

全ての作業が完了です…
後は使っていく段階で燃料ももう少しキレイになるでしょう…
で、以前ちょっと気になっていた事…
燃料に尿素水が混入したのにセジメンタのフローセンサーが反応しなかった事がどうにも気になり…
ちょっと実験…
軽油に尿素水を入れた場合どんな状態になるのか…⁉︎
軽油と尿素水…

混ぜてみると…
尿素水を入れた時に泡が立ち、それがなかなか消えないんですよね…

当然、軽油は上部に溜まりますが下部には泡立った尿素水が…
しばらく放置しておくと泡はパチパチ弾けながら収まってきます…

落ち着くとこんな感じ。
上が軽油で下が尿素水…

もしかしたらこの泡立った状態にフローセンサーが入ると浮かなかったりするのかな…
どうなんだろ…
それはそれで今度時間見つけて試してみる事に…
しかし最近の暑さといったら異常ですね…

こんな日は早く帰りましょう…笑
例えが悪いですが、「糖尿病の腎臓」と同じですね
尿が泡立ち中々消えない
小生も嫁さんが腎臓内科医なので日頃からチェックされます
まぁ、タンクの内部は見えないですから「異常」になった時には遅しなんですね
車も体も「移植」しなければ元には戻らない 厄介な物です
やはりオイル混入による部品の破損の代償は大きいですね
粗悪燃料を知っていながら使用しているユーザーもやはり短期間でインジェクターやサプライポンプ交換もあったように
現在のトラックには適した燃料やオイルの必要性も改めて感じますね。
また今回の様にヒューマンエラーともなると事故を起こすのは人間なのだと痛感いたします。私も、だろう・・ではなく、かもしれない?・・と言う事を肝に銘じなくてはならないと思いましたね^ ^
話は変わって、前回お話したP11Cなんですが、やはりご指摘通り排圧が高くなりPCV経路が詰まり、ICよりターボ、吸気に回り回送途中で吹け上がりました。
日野まで後5km地点で自走不能になってしまいました。
が!日野までレッカーをしたのは良いですが、対応の悪さと、他人事の様に接してくるフロントマンとサービスメカの方々に少々憤りを感じました。
管理人さんの様に親切で丁寧な対応、作業をしていただける方にトラックは預けたいものです。
八つ当たりと愚痴で申し訳ございません。
自分もそう言われぬ様に気を付けます^ ^
静止状態でも泡立ちが消えるまで結構な時間がかかりましたから…
燃料は常に循環してるので恐らく燃料経路ではその空気を含んだ尿素水がまわっていたと思います…
もしかするとその泡立ち状の尿素水の中ではフローセンサーが浮かないのかな…なんて考えたり。
もっと言えば実は尿素水が混入した事が原因じゃないんじゃないか…とも。笑
今となってはなんとも言えませんが、尿素水を誤注入してから不具合が起きたのでやっぱり尿素水が原因なんだろうなぁ…(^_^;)
確かにオイルが回っちゃうともう交換以外方法は無くなっちゃいますね…
私が経験したのはクオンのGE13でしたが、内圧上昇時に下り坂で油面が傾きオイル油面がレベルゲージのチューブに浸かっちゃうと噴水のようにオイルが噴き出す状況でした…
ブローバイトラブルも重症化すると高額な修理になっちゃいますからね…
今トレンドのダウンサイジングに高効率ツインターボも走行距離が増えてくるとブローバイのトラブルが予見されてますから…
とはいえピストンリングやライナーなんか気軽に交換出来るものでもないですからねぇ…
どうなることやら…笑
ディーラーのフロントには勘違いしてる人間が多いですよ…笑
我々のような町工場や運送会社の整備部門は直接的なお客では無く立場上どうしてもお願いする側なので下手に出るしかないんですが…
それを勘違いして『やってやるんだから…』的な勘違いをして偉そうな態度を取るフロントは実際少なからずいます。
まあもちろん自分の立場と責任を理解して親切に対応してくれるフロントの方もいるので一概には言えませんが…
どんな仕事でも責任感のある人間は相手を下に見る対応はしないモンですけどねぇ…
まあこれも色んな人間がいるという事ですかね…笑
いすゞギガですがサプライポンプからオイル混入は仕様みたいです。えええ?っと思って8台から燃料抜いてみましたが全台オイル混入していました。
メーカーに言わせると、オイルフィルターが詰まらない程度だから大丈夫ですと。それ用のテンプレ的な資料も持ってきました。
多分デンソー製のサプライポンプはオイル混入が仕様みたいです。うちの会社では納得できなくて、将来的にもクレーム対処してもらうようにしてもらいましたが
オイル混入が仕様…⁉︎
なんかメーカーの苦し紛れの言い訳にしか聞こえないですよね…笑
まあ百歩譲って構造上避けられないとして…
仮に仕様であったとしても混入する量によってはエンジンに確実に悪影響を与えますからね…
taka284さんの話を聞いて今回のケースも、もしかして尿素水混入が原因ではないんじゃないか…なんて考えも強くなってます…笑
少なからず納得いかない点があったのも事実ですから…
ウチもメーカーに仕様だと言われても納得出来ませんね…笑