日々思うこと

日常と、
日常につながるもの。

op.59 入院中に思ったこと①

2020-12-04 | 闘病記に名を借りた自分語り

(アナウンス)「当院では当面の間、原則
宴会禁止とさせていただいております。...」
えっ!?
と思ったら、面会禁止でした😆

見舞い客の出入りしない病棟は、とても静かでした。
加えて(着替えの受け渡し等の接触を減らすため)貸出パジャマが推奨されていたせいか、入院患者も必要以上に出歩いていなかったように思います。
同じ入院着を着て、同じ病室で長い時間を過ごすうちに、同室の患者間にいつしか家族のような不思議な一体感が生まれていた気がします。私も心穏やかに入院生活を送ることができました。

もしも、これが(コロナ不安のない)平時で
お見舞い客がひっきりなしに出入りしている状態だったらどうだっただろう?と想像してみました。

髪もなく、もちろんメイクもしていない無防備な姿で
点滴を引摺りながらよろよろと歩く様を、異性同性関係なく出入りする健康な人たちに見られるのは、嬉しいものではないだろうな...

また、たとえば同室の人の中で
ある人には見舞い客がたくさん押しかけ、
ある人には見舞い客が一人も来ない、という状況だったら...
果たして心揺さぶられずにいられただろうか?
(うらやましい、にせよ
うるさい!にせよ
寂しい、にせよ。)

人間には「他人と比べてしまう」性質があります。
(それを「嫉妬」という単純な二文字に押し込めることはしません。)
もしかしたら、心が乱される理由のほとんどは幸不幸そのものではなく
「比べてしまう」ところから来ているのではないだろうか...
そんなことを考えてしまいました。