私と友人のデミ嬢は定期的に会ってランチします。
今日もランチしてきました。

待ち合わせの川っぷち。
彼女とランチすると、以前勤めていた会社の裏話がたくさん出てきます。
彼女はその会社に知り合いが多いので。
そしていつもびっくりさせられます。
以前ここで登場したことのある、不運続きのメリッサ(仮名)。
メリッサはあれからも不運というか不幸が全く絶えない人です。
今日聞かされたこと。
彼女の親戚の男の子が恋愛の縺れで暫く苦しんでいたけど、ある日持っていた自分の銃で頭を打ちぬいてしまった。
しかもメリッサとの電話での会話中。
怒りまくったメリッサが、その親戚の男の子を追い詰めた相手の女の子に詰め寄って
『すべてはあんたのせいよ?』
と、お葬式にやってきたその女の子を罵倒した。
そしたらそのお葬式の次の日、今度はその女の子が首を吊ってしまった。
そのせいでメリッサは精神的に追い込まれ、精神安定剤を山ほど服用するようになった。
私がもっと驚いたのはここから。
メリッサはそれでも今でも仕事をしているっていうこと。
過度なストレスで髪の毛がほとんど無くなってしまったのに、カツラを付けて仕事をしているらしい。
私の平和ボケしている頭では、なかなか消化しきれない話だった。
今アメリカの企業もとても厳しくて
理由がどうであれ休職すると、他の理由をつけて解雇されるところが多いのです。
そうなると彼女は健康保険がなくなり、病院へ行けないし、薬ももらえません。
意地でも頑張るしかないんだよ
デミ嬢はそう言っていました。
アメリカっていろんな意味でスケールが違うなと
しみじみ思ったランチタイムでした。
メリッサのこれからの人生に、少しでも明かるい光が射しますようにと祈らずにいられない。
気分転換に、私が地下室で運動していた間、じっと私を見つめていた猫を載せておこう。

いろいろあっても、
それぞれの思いを胸に秘めてみんな生きてんだね。
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