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バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

不運が続くけど強い女

2025年03月29日 | アメリカ生活

私と友人のデミ嬢は定期的に会ってランチします。


今日もランチしてきました。





待ち合わせの川っぷち。


彼女とランチすると、以前勤めていた会社の裏話がたくさん出てきます。


彼女はその会社に知り合いが多いので。


そしていつもびっくりさせられます。


以前ここで登場したことのある、不運続きのメリッサ(仮名)。

超不幸な女からのアドバイス - バージニア労働者

『墓石でも蹴ったの?』と、思わず聞いてしまいたいほどの超不幸続きの女がいる。彼女の名前はメリッサ。彼女とは会社で同じフロアで働いていて、同僚のデミ嬢とは同期で入...

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メリッサはあれからも不運というか不幸が全く絶えない人です。


今日聞かされたこと。


彼女の親戚の男の子が恋愛の縺れで暫く苦しんでいたけど、ある日持っていた自分の銃で頭を打ちぬいてしまった。


しかもメリッサとの電話での会話中。


怒りまくったメリッサが、その親戚の男の子を追い詰めた相手の女の子に詰め寄って


『すべてはあんたのせいよ?』


と、お葬式にやってきたその女の子を罵倒した。


そしたらそのお葬式の次の日、今度はその女の子が首を吊ってしまった。


そのせいでメリッサは精神的に追い込まれ、精神安定剤を山ほど服用するようになった。



私がもっと驚いたのはここから。


メリッサはそれでも今でも仕事をしているっていうこと。


過度なストレスで髪の毛がほとんど無くなってしまったのに、カツラを付けて仕事をしているらしい。


私の平和ボケしている頭では、なかなか消化しきれない話だった。


今アメリカの企業もとても厳しくて
理由がどうであれ休職すると、他の理由をつけて解雇されるところが多いのです。


そうなると彼女は健康保険がなくなり、病院へ行けないし、薬ももらえません。


意地でも頑張るしかないんだよ


デミ嬢はそう言っていました。


アメリカっていろんな意味でスケールが違うなと
しみじみ思ったランチタイムでした。


メリッサのこれからの人生に、少しでも明かるい光が射しますようにと祈らずにいられない。


気分転換に、私が地下室で運動していた間、じっと私を見つめていた猫を載せておこう。





いろいろあっても、
それぞれの思いを胸に秘めてみんな生きてんだね。


.

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8 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (如月まひる)
2025-03-29 19:02:48
情報が多すぎて大変だ!
そしてアメリカって精神を病んでる隙もあたえないのね。
チャーリーさんとケイエスさんがすごい癒やしになります。
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Unknown (もふまま)
2025-03-29 20:03:07
うっわ!
そらきついなあ。メリッサさん、お気の毒ですねえ。でも、精神的に辛い時って、仕事が逃げ場になることもあるから、そうだといいなあ、と思って読んでおりました。ちゃんと、セラピーされてるといいのだけど。トラウマは染みつくからなあ。

チャーさんてば、「なんでそんなことしとるん!?」てお顔。一緒に階段すっ飛んで駆け回ってればいいに、って思っているよ、きっと!
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Unknown (Tristan)
2025-03-29 21:20:16
一応「いいね」をクリックしてしまいましたけど、なんと壮絶なことか。。。
こんなことを言ってはなんですが、ちょっと小説かなにかみたいな話ですね。
日本人に比べてアメリカ人は精神科を受診している人が多いという話を聞いたことがあるのですが、それって、社会の仕組みにも関係があるんでしょうね。
日本より全然厳しい。
国民がそういう社会で生きているから国自体も強いのかなと、ちょっと思いました。

チャーちゃんのちょっとビックリしたような顔がとてもかわいい(=^・^=)
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Unknown (solo_pin)
2025-03-30 09:22:01
おはようございます

リンク記事で「墓石でも蹴ったの?」の一文に
不謹慎ですが思わず吹き出してしまった
うーん、彼女ね、
彼女も辛いと思うのですが
今、アメリカって国全体が疲れた感じに見えるので
そういう人がたくさん苦しんでいるのかなと
ちょっと思いました

あー古き良きアメリカ
ママがアップルパイ焼いてくれてたアメリカ(古すぎや)
みんなもっと、心の余裕が出来る時代が
早く来るといいのにね
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まひるさんへ (ケイエス)
2025-03-30 11:18:33
ねー、もう聞いてて頭の中でどう消化していいやら。。。
ああ、やはりここはアメリカなんだって思いましたよ。
アメリカってね、意外と豆腐メンタルな人多いんだよ。
ああ見えてとっても繊細なんだよー。
私自身とってもラッキーだと思うのが、ストレス解消の逃げ道を確立してあるっていうことかな。
そういう余裕ももう無くしてる人が多いんだ、今。
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もふママさんへ (ケイエス)
2025-03-30 11:22:35
そうなんだよね、メリッサほんまにめっちゃ辛いとおもうんだよね。
確かに仕事していることが逃げ道っていうか、気を逸らすという目的には適してると思う。
その仕事すら無くす人が今めーーーっちゃ多いんだよね。だから追い込まれるよね。
それにしても彼女はトラウマ続きすぎる。
気の毒でならないのです。

チャーさん、私が運動したりトレッドミル歩いてたりするのをじっと見てみました。
きっと「何やってんだろう」って思ってただろうね:)
彼女は専ら『走り』が専門ですからね。
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Tristanさんへ (ケイエス)
2025-03-30 11:30:51
いつも「いいね」を押してくださってありがとうございます!

ほんとに壮絶すぎますよね。
私の周りであれほどのトラウマに遭遇した人は彼女以外いません。
この私でさえあんなトラウマを体験していたら、今頃きっと何かが壊れてると思うのですが、
彼女はそれでも頑張って生きていますよ。

>日本人に比べてアメリカ人は精神科を受診している人が多いという話を聞いたことがあるのですが

これは確かです。
「え、この人が?」って思うような人でも何らかの薬(精神安定剤)を服用していることが多くあります。
カウンセリングもけっこうカジュアルにありますね。
きっと日本よりも医者に診てもらう敷居が低いから、早めのうちに専門家に診てもらう人がおおいんじゃないかな。
SOSを送りやすいという環境は、私は良いと思います。
独り抱え込む前に、ちゃんと助けを求めるのは悪いことじゃない。
みんな人知れず、頑張っているんですよね。

言われてみて思ったのですが、チャーさん一体何を見ていたんだろう。。。(((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
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SoloPinさんへ (ケイエス)
2025-03-30 11:37:18
おはよう!

あの前の記事の時点で彼女の人生、壮絶だなって思ったけど、今回はさらに上回ってた!
私の平和ボケしてる脳ではなかなか消化できんかったわ。

>今、アメリカって国全体が疲れた感じに見えるので

これよ。デミ嬢とも言っていたのだけど、
アメリカ中ではみんな何かにとても怒っていて、
優しさとか、労わりとか、寛大さとか、アメリカが以前持っていたものがなくなりつつある。
こんなんじゃなかったのに。
精神安定剤が必要な人が多いのも、結局多くの人がDepressionと戦っているってことだからね。
メリッサのことを話してくれたデミ嬢本人も家庭内にいろんな問題を抱えていて、
私はただ「うん、そうだね」って言ってあげるぐらいしかできんかったわ。
それでもみんなMove onていうか、状況を受け止めて必死に生きてるんよ。
他人に配る心の余裕なんてなくなってきてるのも、なんか事情がわかるよね。。。
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