バージニア労働者

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憎きものシリーズ第二弾: 一酸化炭素報知器

2011年05月15日 | 歯列矯正


憎きものシリーズ第一弾は『白髪』であったことは皆さんのご記憶に新しいことと思う。


今回はその憎きものシリーズの第二弾なのである。



先週ハニバニは3日間ほど出張であった。


どういうわけだか、ハニバニが家を留守にするときに限って起こる現象がある。


まず我が家には火災探知機と一酸化探知機がたくさん設置されている。

最初に言っておくが、我が家は豪邸ではない。

ただ、各部屋に火災報知機を設置しておくと火災保険にディスカウントが利くこという点と
あとキッチンがガス式グリルだということ、それから温水もガス湯沸かし器(っていうの?)であるということから
地下室、渡り廊下、踊り場には一酸化炭素探知器が設置されている。


全部あわせて数えると9つほどある。


ハニバニが家を留守にするときに限って起こる現象とは、その探知器の一つが必ず誤報するということだ。

不意にあのけたたましいサイレンが鳴り響くのである。


セコムみたいなホームセキュリティーのサイレンもそうであるが、
どうして危険を知らせるサイレンっつーのはああも神経を逆撫でするような音なんだろう。


確実に耳に入ってこないといけない音だから、というのはわかるが、
何度も言うが、我が家はホワイトハウスではない。

あんな大音響でなくとも電話の呼び出し音レベルで十分だと思うのだ。


さて、話を戻す。


ハニバニの出張3日目の夜のこと。


報知器の一つが鳴り始めて、5秒ぐらいで鳴り終わる。


何度もくどいように言うが、我が家はホワイトハウスではないので
どこかで火災があれば、必ず臭うのでわかる。

よって、火災ではない。

一酸化炭素漏れというのは臭いがないぶんわからないが、
なんとなく私の感でそれは違うと察した(←かなりいい加減)。


誤報の確実な理由は電池切れにある。


問題はどの報知機の電池が切れているのかを探すことなのだが
とにかく警報がけたたましく耳を劈く勢いなので
探知器一つ一つに近寄っても全ての探知器が鳴り狂っているような感じなのである。


神経を逆撫でする音とはよく言ったもので
あれは人の神経をおかしくする。


あの警報が5分おき、10分おきに鳴り続けた末、
私の心臓の高鳴りは落ち着くことはなかったし、
お嬢らはずっとどこかに隠れていて姿を見かけなかった。


問題解決にはどうすればよいか?


答えは一つ。


全ての火災、一酸化炭素報知機から電池を取り外すということ。


私は取り憑かれたように一心不乱に壁、天井に設置された報知器から電池を外した。


これで大丈夫。


するとそこに妹から電話がある。


事情を説明したついでに数日前にも一酸化炭素探知器の誤報についても彼女に話した。


それは数日前の朝、私がヘアをセットしていたときのこと。

場所的に悪いのだが、私がヘアスプレーを撒き散らす真下にその一酸化炭素報知器がある。

とてもセンシティブなため、それが一酸化炭素でなくともきつい匂い、スプレー、変わったものでは
パスタソースの匂いにも反応する。

『じゃけんね、スプレーするときはその探知器をあらかじめ外すんよ。』


と説明したら彼女は「ふーん。」とそれほど興味も無げに言ったその次の瞬間、弾かれたように聞いてきた。



『...つーかね、一体どんだけスプレー吹きかけよん???』



ちなみに私はVO5のコマーシャルのように豪快にスプレーを振り掛ける。
細川たかしレベルとも言えよう。


電話を切ってから、やっと取り戻した静けさに安堵していたところ
私は再び怪奇な現象に連れ戻されることになる。


聞きなれたあの、耳を劈く、警報。


電池を全部抜いたはずの探知機の一つが、まだ鳴っている。





私は本当におかしくなってしまったのだろうか。

仕事のしすぎで、本当に神経が病んでしまったのだろうか。



座り込んだ2階のフロアで今も鳴り響く警報の下、朦朧としていた私の目が一点を見つめた。



それは2階の踊り場に設置されていた一酸化炭素報知器で、
そのもの自体をコンセントから引っこ抜き、それでシステムを解除したと思っていたが
じつは中に停電用電池が入っており、いくらコンセントから抜いたとしても
内臓電池が作動していることになる。

『おまえかよ。』

と、おもむろに電池を引き抜く。


全ての探知機を一心不乱で作動不能にし、寝室においては椅子に乗っても手が届かないことから
はしごを持って来て電池を引き抜いた。


あろうことか、問題の探知器は一番身近なところにあった一酸化炭素探知器であった。


私は白痴のように笑い、そして出来ることなら両足でその探知器をぐちゃぐちゃに踏んで壊してやりたかった。


その夜、やっと安心して出てきたお嬢らと一つベッドで深い眠りに落ちたことは言う間でもない。




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ハニバニの留守中恒例のケイエスの手抜きな晩ごはん。


月曜: ナポリタンマイラブ




火曜日: 朝ごはん




水曜日: ローストビーフ&ハムサンドイッチ



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翌日の朝、ハニバニが無事に帰宅したのですが
私のいない間に引っこ抜かれた電池を元通りの状態に戻してくれていました。
「電池があちこち散乱してるのは目障りでね。」と。いい奴。



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