今朝、キッチンでコーヒーを挽いていたときのこと。
誰かがドアのチャイムを鳴らして
ハニバニがドアを開けた。
どうやら郵便配達らしい。
「ジャパンからお届け物。」とハニバニが言い、
「ワオ。すごくでかいよ。」と続ける。
ああ。母がまた日本からラーメンを
商売が出来るほどたくさん送ってくれたのだろう。
だけど、ラーメンならこないだたくさん送ってくれたけど?
キッチンに入ってくる彼を見るなり、私はビックリした。
その郵便物は、中身は絶対に大型クッションだろうということを
想像させた。
さらにビックリしたのは、送り主は母ではなく
東京に住む、友人のエムだった。
郵送物には『Photograph』(写真)と明記されていた。
実はエムのご主人はフォトグラファー(写真家)で、
名前もとても知られている人だ。
とにかく一刻も早く開けたいが、
梱包が頑丈でハサミと格闘すること数分。
闘った相手は手ごわかったわよ
出てきた写真入りの額を見て、息をのむ。
送られてきた写真は、東京タワーや富士山までも一望できる
東京のサンセットのようだった。
著作権を配慮しているので小さめの写真ですがオスソワケ
暮れてゆく空のブルーと、夕日のオレンジのコントラストが
絶妙だ。
私はその写真の入った額を抱えてキッチンに座ったまま
そのTokyoに見とれた。
世界のTokyoは、やはり美しい。
あの飯嶋愛も、東京の夜景が大好きだったと聞いた。
写真に見とれる私の横で、同じくハニバニも
そのTokyoを見とれてていた。
と、彼いわく
「Tokyoの写真。なんかさ、もっとこう壁一杯に大きければいいのに。」
壁一杯の東京の夜景。
それではまるで80年代に流行った、安物のポスターではないか。
芸術を知らん男は、これだから困るよ
写真の右下にはエムのご主人のサインが、
そして額の裏には「Tokyo Mood」と書かれてあった。
それがこの作品のタイトルなのだろう。
エムにはこれまでも、ご主人が撮った写真のポストカードなどを
送ってくれたりしたが、今回のこの作品は本当に素晴らしいと思う。
手に職がある
ってこのことを言うんだろうな。
自分の感性を作品にして、それを残してゆけるなんて
素敵ではないか。
私はそれからもうしばらく、
そのTokyo Moodにひたった。
<エムへ>
素晴らしいプレゼントをありがとう。
ありがたく、家に飾らせてもらうね。
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ちなみに私、一眼レフの意味も知りません。
↓ ↓ ↓
いつもありがとう。