先日、K姐からのメールで、鼻血が抜けたと報告があった。
(そう。そういうことも報告し合う仲なの)
なんでも入浴中に突然起こったハプニングだったようで、
しかも、鼻から出る出血も結構なものだったと言う。
が、さすがK姐。
足元に溜まる血液の量と、鼻から流れ出す血液を見ながら、
「まるでホラー映画のようでね、ケイエスに見せたかったよ。」
と、至ってのんきだ。
そんな感じで『流血』の話をしていて、ふと思い出したことがある。
私は去年の10月に、親知らずを4本、
今年の1月に、歯列矯正のために犬歯の隣の歯、
上下で4本、抜いてもらっている。
その際、もちろん麻酔をかけてもらうのだが、歯を抜くのに
全身麻酔になるとは、今まで夢にも思わなかった。
いや、厳密に言うと、「局部麻酔」か、「全身麻酔」を選べる
オプショナル制度、というべきか。
親知らずも、犬歯の隣の歯も、別々の口内手術歯科で抜いてもらったのだが、
(親知らずは、あのリビエラ爺に抜いてもらった)
どちらの医師も、口を揃えて言ったことがあった。
『局部麻酔のが安いんだけど、歯を抜くときに患者にストレスが
かかっちゃうんだよ。ほら、すごい力で引っこ抜いたり、
砕いたりするでしょう?』
そして、こう続ける。
『しかもね、音が気持ち悪いって他の患者さん、言うんだよ。わかるなあ。』
私はホラー映画は、変な言い方だが、得意だ。
グロテスクなシーンも、音も、平気だ。
ただそれが、自分の頭から聞こえてくる音となると、話は別である。
私は考える間もなく、「全身麻酔でお願いします。」と言った。
この麻酔の話はまた別の機会で挙げるとして、
今回思い出したのは、2度目の抜歯(犬歯のとなりのやつ)での
ことだ。
根がとても深い歯だったからなのか、出血がすごかった。
血をそのまま飲み込むと『おぇ』となるので、病院からもらった
ガーゼの塊りを口の中に詰め込んで、血と唾液をそれにしみこませて
いた。
全身麻酔だったが、歯茎にもなにか打たれていたのだろう、
口元の感覚が、全くない。口も閉じることが出来ないほど
パンパンに腫れてる感覚がある。
このままアイスピックでも唇に突き刺せそうだ。
痛み止めが効いてきたのか、ほどよく眠気が覆いかぶさる。
その日の運転手を務めてくれたハニバニは、2階に上がって
パソコンでもつついているというので、私はそのまま
ソファーにもたれたまま、眠ってしまった。
どれくらい寝てしまったのか。
ハニバニが2階から降りてくる音で目が覚めた。
そしてハニバニは、私を見るなり、
「うお」
と言って、あとはゲラゲラ笑ったり、不思議そうに私を見ていた。
私がどんな状態だったか...。
これはあくまで参考イメージだが、かなり近い。
(はっきり言ってこれよりも、もっと汚らしい感じだった)
T-シャツの胸元まで血がしたたり落ちていた。
だってねえ、
口が閉まらないのだ。
手でアゴを持ち上げて閉めても
ぱか
って開いちゃうのだ。
何を打たれたのかは知らないが、とにかく強力な麻酔であったことは確かだ。
あれからさらに、数時間もあんな状態で、コップから水なんて
飲めない状態だったので、ストローを使ったが、
それすら唇でくわえることができなかった。
あんなあほづら、夫がかつて「恋人」だったころに見せていたなら
100年の恋も失せて、裸足で日本を逃げ去っていただろう。
(そう。そういうことも報告し合う仲なの)
なんでも入浴中に突然起こったハプニングだったようで、
しかも、鼻から出る出血も結構なものだったと言う。
が、さすがK姐。
足元に溜まる血液の量と、鼻から流れ出す血液を見ながら、
「まるでホラー映画のようでね、ケイエスに見せたかったよ。」
と、至ってのんきだ。
そんな感じで『流血』の話をしていて、ふと思い出したことがある。
私は去年の10月に、親知らずを4本、
今年の1月に、歯列矯正のために犬歯の隣の歯、
上下で4本、抜いてもらっている。
その際、もちろん麻酔をかけてもらうのだが、歯を抜くのに
全身麻酔になるとは、今まで夢にも思わなかった。
いや、厳密に言うと、「局部麻酔」か、「全身麻酔」を選べる
オプショナル制度、というべきか。
親知らずも、犬歯の隣の歯も、別々の口内手術歯科で抜いてもらったのだが、
(親知らずは、あのリビエラ爺に抜いてもらった)
どちらの医師も、口を揃えて言ったことがあった。
『局部麻酔のが安いんだけど、歯を抜くときに患者にストレスが
かかっちゃうんだよ。ほら、すごい力で引っこ抜いたり、
砕いたりするでしょう?』
そして、こう続ける。
『しかもね、音が気持ち悪いって他の患者さん、言うんだよ。わかるなあ。』
私はホラー映画は、変な言い方だが、得意だ。
グロテスクなシーンも、音も、平気だ。
ただそれが、自分の頭から聞こえてくる音となると、話は別である。
私は考える間もなく、「全身麻酔でお願いします。」と言った。
この麻酔の話はまた別の機会で挙げるとして、
今回思い出したのは、2度目の抜歯(犬歯のとなりのやつ)での
ことだ。
根がとても深い歯だったからなのか、出血がすごかった。
血をそのまま飲み込むと『おぇ』となるので、病院からもらった
ガーゼの塊りを口の中に詰め込んで、血と唾液をそれにしみこませて
いた。
全身麻酔だったが、歯茎にもなにか打たれていたのだろう、
口元の感覚が、全くない。口も閉じることが出来ないほど
パンパンに腫れてる感覚がある。
このままアイスピックでも唇に突き刺せそうだ。
痛み止めが効いてきたのか、ほどよく眠気が覆いかぶさる。
その日の運転手を務めてくれたハニバニは、2階に上がって
パソコンでもつついているというので、私はそのまま
ソファーにもたれたまま、眠ってしまった。
どれくらい寝てしまったのか。
ハニバニが2階から降りてくる音で目が覚めた。
そしてハニバニは、私を見るなり、
「うお」
と言って、あとはゲラゲラ笑ったり、不思議そうに私を見ていた。
私がどんな状態だったか...。
これはあくまで参考イメージだが、かなり近い。
(はっきり言ってこれよりも、もっと汚らしい感じだった)
T-シャツの胸元まで血がしたたり落ちていた。
だってねえ、
口が閉まらないのだ。
手でアゴを持ち上げて閉めても
ぱか
って開いちゃうのだ。
何を打たれたのかは知らないが、とにかく強力な麻酔であったことは確かだ。
あれからさらに、数時間もあんな状態で、コップから水なんて
飲めない状態だったので、ストローを使ったが、
それすら唇でくわえることができなかった。
あんなあほづら、夫がかつて「恋人」だったころに見せていたなら
100年の恋も失せて、裸足で日本を逃げ去っていただろう。