ブレイディみかこの『ワイルドサイドをほっつき歩け―ハマータウンのおっさんたち―』を読んだ
『ぼくイエ』と省略されるまでに話題になった作品は 今もなお図書館の予約待ちは3桁
まもなく続編も出るという
他の国のことを映画やドラマ ニュースなどで多少は知っていても こうしてエッセイ(ノンフィクション)で読むと 今のイギリスの社会と問題点がわかって面白い
世代間 特にリタイアした年金受給者(しかも人数が多い)とミレニアル世代(主に1980年から2000年の間に生まれたひとたち)との間の闘争は 日本にも多少あてはまるように思う
日本以上に階級制度が顕在化している国で 労働者階級が白人に限られるのは暗黙の了解のようで 白人たちだけでなく同じ労働をしている当の移民たちも 自分たちは労働者階級だという意識はまるで持っていないというのには驚いた
階級と世代という縦糸と横糸の織り成す複雑な社会構造に 日本とは似て非なる問題があるようだ
コインの両面のようなイギリスとお酒(ウィスキーとビールとパブ)の関係も 今や スパークリング・ワインの流行と若者(2000年以降生まれのポスト・ミレニアル世代)の酒離れが顕著ときくと 日本だけではないようだ
ブレグジットの投票に関しても 世代間の意見ははっきり分かれたという(先の無い人間に この先をずっと生きなければならない人間の運命を決められるという不満)
作者は「性格や個性を世代で区切ることは無理があるが メディアの形態や情報の質が違えば 世代間で差が出る場面が無いとはいえない」「それが特定の世代の生活習慣や考え方などにまったく影響をおよぼしていないとは 誰にも断定はできないのである」と述べている
さあ ひとの国見て我が国直せ と思わなくもないけれど・・・
政策については、同じようなことを思っていますが、
オールマイティはあり得ないから、、、
考えるの疲れちゃいますww
一見、日本のような公的な医療保険はあるのですが(NHS)、無料ではあるものの、なんと、予約を取るだけで一苦労。
で、お金持ちにはプライベート医療サービスがあって、こちらは当然自由診療なので高額。
日本の医療保険制度は日本の自慢だと思うので、将来的にもずっと維持していって欲しいと思います。